モバイルバッテリーやスマホ関連アクセサリーを販売し、多くのユーザーから高い評価を受けているAnker(アンカー)。
今回はそんなAnkerが展開する完全ワイヤレスイヤホン「Zolo Liberty+」を紹介します。
※カラーはブラック/ホワイトから選択できます
ストレスフリーの完全ワイヤレスイヤホン(トゥルーイヤホン)で、Bluetooth 5.0対応、コーデックはAACに対応しています。このことから、iPhoneX/8/8Plusとは相性が良く、強くおすすめできるイヤホンです。
もしあなたがiPhoneX/8/8Plusを持っていなくても、Zolo Liberty+はiPhoneユーザーがイヤホンを選ぶときのポイントとなる「AACに対応しているか」という部分をクリアしているイヤホン。
あなたがiPhoneユーザーであれば、ぜひチェックしてほしい完全ワイヤレスイヤホンなので、当てはまる方はぜひチェックしてみてください。
※レビューはアンカー・ジャパンさまより提供いただいた製品を使用してます
「Zolo Liberty+」とは?無印との違い
Zolo Liberty+は、アメリカのクラウドファンディングサイト「Kickstarter」で約3億円にのぼる支援金を集めた完全ワイヤレスイヤホン。そういった背景があったということもあり、大変注目を集めていたイヤホンです。
Zolo Liberty+には廉価モデル「Zolo Liberty」が存在し、現在Zoloブランドで販売されているイヤホンはこの2機種。
▼無印Zolo Liberty
見た目はほぼ同じのZolo Liberty+、Zolo Liberty両機種。スペックの違いを確認してみましょう。
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各モデルの違いは上記のとおりです。Zolo Liberty+は全体的に性能が上がっており、注目すべきはBluetooth5.0対応という点と最大48時間の再生が可能な点です。
Bluetooth5.0は通信速度・通信範囲が強化された規格で、iPhoneX/8/8Plusなどの対応機器を使うことで恩恵を受けられます。最新のAndroidスマホも同規格に対応しているものが多いですね。
またバッテリー持ち、イコライザーの切り替え、周囲音取り込み機能の有無などの違いがあります。詳しくは後述いたしますが、予算が許せば上位モデルであるZolo Liberty+を選びたいところです。
Anker Zolo Liberty+を使い込んでみた感想
電車での移動時、自宅で、スポーツジム、屋外でのジョギングなど、環境を変えながら、2週間ほどZolo Liberty+を使い込んでみました。
その中で感じた感想・レビューを不満点含め紹介していきます。
Zolo Liberty+を使い込んでみた
抜群の安定性はBluetooth5.0の恩恵か
まず感じたの安定性です。特に左右に独立している完全ワイヤレスイヤホンの場合、頻繁に音切れしたりひどく遅延するケースが多くあります。多くの人が行き交う駅構内などでは不安定になりがちですが、Zolo Liberty+を使っているあいだはほぼそういった音切れは発生しませんでした。
これはBluetooth5.0に対応したiPhoneXに接続していたからなのか、他のBluetoothイヤホンで発生していた特定の場所でも音切れなく使用できました。
動画を見る際の音の遅延もほぼ感じられず、非常に快適。シビアな反応速度が求められる音ゲーなどでは厳しいかもしれませんが、普段使いの範囲では違和感なく使用できるかと思います。
自宅で使用するなかでも、iPhoneに接続したまま家の端から端まで移動してみましたが音切れはなし。Bluetooth接続は非常に安定していると感じました。
Bluetooth5.0の恩恵を受けるためには、双方が対応している必要があります。iPhoneであればiPhoneX/8/8Plus、AndroidスマホではXperia XZ1、Galaxy S8/S8+がBluetooth5.0に対応。
該当するスマホを持っていて、なおかつ安定性を重視するなら、Zolo LibertyでなくZolo Liberty+を選ぶ価値は十分あると思います。
同価格帯のイヤホンからはあたまひとつ突き抜けた音質
Zolo Liberty+はカナル型といって、遮音性の高い耳栓型のイヤホンです。耳の穴を完全にふさぐので、周囲の音が入ってきにくく、音漏れも少ないという特徴があります。さらにカナル型は低音域は特に豊かに聞こえるので、重低音を楽しめる曲が好きという人にも向いています。
カナル型で遮音性が高く、豊か重低音が魅力
Zolo Liberty+を使ってみて、音質の感想としては「この価格帯の完全ワイヤレスイヤホンと比較するとあたまひとつ突き抜けている」というもの。音質はかなりいいと評価できます。
若干ドンシャリ気味ですが、カナル型ということもあり低音がかなり響いています。これにはカナル型であることのほかに6mmグラフェン採用の大口径ドライバも寄与しているでしょう。
ドンシャリが苦手な人であれば、専用アプリ「Zolo Life」であらかじめプリセットされたイコライザーを変更することで好みの音に近づけることができます。
ただイコライザーを自分好みにカスタマイズできないのは少し残念。ここは今後のバージョンアップに期待したいところです。
いずれにせよ同価格帯の完全ワイヤレスイヤホンではずば抜けた音質であることは間違いありません。少なくとも1万円以下の完全ワイヤレスイヤホンとは比べもになりません。音にこだわるなら奮発してみる価値はあります。
付属のイヤーピース・イヤージャケットでフィット感には問題なし
完全ワイヤレスイヤホンにとってフィット感・装着感は非常に重要です。仮にフィットせず頻繁に落ちてしまったり、圧迫感が強すぎて疲れがひどかったりするのであれば、その魅力は半減。
ただフィット感・装着感については難しい部分があります。それは人それぞれ耳の大きさ、形が違うからです。こればっかりはイヤーピースなどを交換しながら自分に合うものを見つけるしかありません。
その点Zolo Liberty+にはS/M/Lサイズのイヤーピースと、4種類のイヤージャケット(GripFit™ジャケット)がパッケージされています。
Zolo Liberty+のパッケージ内容。各サイズのイヤーピース・イヤージャケットが用意されている
僕の場合は標準でついていたMサイズのイヤーピースとイヤージャケットでぴったりでした。あれこれと組み合わせを変えながら試していけば、きっと自分に合うものを見つけられるはずです。
Zolo Liberty+を装着したままジョギング、スポーツジムでの筋トレを行ってみましたが、全く落ちる気配がありませんでした。正しく装着すればほぼほぼ落ちることはないと思います。
注意しておきたいのは、耳の穴を完全に塞ぐカナル型イヤホンなので、周囲の音が入って来にくくなること。思わぬ事故に繋がる可能性もあるので、屋外でのジョギングや自転車に乗りながらの使用はは避けましょう。
IPX5防水規格対応で幅広いシーンで使える
IPX5は「いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない」と定義されている防水規格です。これは使用中の小雨やトレーニング中の汗程度であれば十分対応できるレベルの防水規格です。
防水対応の恩恵を受けるのは特にスポーツや運動をする人でしょう。僕も一度汗でイヤホンを故障させてしまったことがあります。そのときは安価な有線イヤホンでしたが、汗の影響を気にせずに、しかも完全ワイヤレスで楽しめるのはZolo Liberty+の強みです。
使い勝手の満足度は高いが不満もある
そもそも左右それぞれに独立し、コードが一切ない完全ワイヤレスイヤホンとしての便利な使い勝手は最高です。
コードに縛られることがないので、とにかく「ながら作業」が捗ります。音楽を聴きながら仕事をするにしても、家事をするにしても、ソファーに寝転がるにしても、コードに動きを制限されることがありません。言うまでもありませんが、非常に便利です。
Zolo Liberty+は、特に完全ワイヤレスではチェックすべきバッテリー持ちも合格点。イヤホン単体では最大3.5時間の連続再生、充電ケース込みなら最大48時間の再生が可能。イヤホンの充電は付属のケースにしまうだけ。約1.5時間でイヤホンのフル充電が完了します。
充電ケースを収納すれば自動的に充電スタート
さらにイヤホンを充電ケースから取り出すと、自動的に電源オン&ペアリングされる「PUSH AND GO™」が便利。もちろん初回にBluetooth設定が必要になりますが、一度してしまえばもうそれだけ、そのあとは特に意識することなく使い始められます。
再生/一時停止、曲送りといった操作はイヤホン本体のタッチパッド(物理ボタン)で可能。残念ながら音量調節はできませんが、必要最低限の操作はスマホに手を伸ばさなくてもイヤホン単体でできます。
各種操作はイヤホン本体の物理ボタンを使用する
あと使い勝手の部分で書いておかなくてはいけないのは、「周囲音取り込み機能」です。声をかけられたとき、電車内でアナウンスを聞きたいときなどに使える機能なのですが、正直なところ、使い勝手はイマイチだと感じています。
確かにオンにすることで周囲の音が強調されるのですが、あまり人の声にフォーカスされていないような印象があります。扉をコンコンとノックするような高い音は入ってくるのですが、肝心の人の声がちょっと弱い。あまりに騒音大きい場所ではちょっと厳しいかな、という感じ。周囲音取り込み機能に期待しすぎると後悔してしまうかもしれません。
不満点でいうともうひとつあります。それはマルチペアリングに対応していないことです。マルチペアリングとは、複数の機器のBluetooth設定を記憶し、かんたんに切り替えられる機能のことなのですが、Zolo Liberty+はこれに対応していません。
例えば出先ではスマホに、自宅ではパソコンに接続、といったように頻繁に接続先を切り替えたい場合。Liberty+ではその都度ペアリング設定する必要があります。これが数日に一度であればまだ我慢できますが、1日何回も接続先を変更することがあるならちょっとしんどい。
とこのように若干の不満点はあるものの、完全ワイヤレスイヤホンとしての完成度の高さは申し分ありません。ただ完成度が高いだけに悪いところが目立ってしまっているような気がしますね。それは注目度の高いLiberty+の宿命でしょう。今後に期待です!
AirPodsとZolo Liberty+をどちらを選ぶべき?
強調しておきたいのは、Zolo Liberty+はAACコーデック対応で特にiPhoneユーザーにおすすめできる完全ワイヤレスイヤホンだということです。Bluetooth5.0に対応しているiPhoneX/8/8Plusなら、さらにLiberty+の性能を引き出すことができます。
iPhoneユーザーが使う完全ワイヤレスイヤホンといえば「AirPods」が真っ先に思い浮かびますよね。確かに純正イヤホンということもありApple製品との連携は秀逸です。
使い勝手に関しては、いくらLiberty+がいいと言えどもAirPodsに軍配が上がります。Apple製品であればかんたんにペアリングできますし、機器間の切り替えもかんたんです。
しかし音質に関してはLiberty+のほうがいいですし、AirPodsはカナル型でなくインイヤー型イヤホンです。周囲の音はガンガン入ってきます。そういう意味ではどんな環境でも使えるイヤホンと言えそうですが、音質については物足りなさを感じるのは確かです。
どちらも使ってみた僕の結論としては、周囲の音が遮断されるカナル型イヤホンが苦手な人や、使い勝手を最優先したいのであればAirPods、完全ワイヤレスイヤホンと言えども音質にこだわりたいということであればLiberty+を選ぶべき。という結論。
Liberty+の使い勝手はAirPodsに劣ると言えども、必要な機能は備わっていますし充電ケース込みの再生可能時間に関しては約2倍の開きがあります。
あなたがiPhoneユーザーで、音質のいいカナル型イヤホンを探している、ということであればZolo Liberty+を選んで後悔はないはずです。
廉価モデルの「Zolo Liberty」はこちら。
なおこちらでおすすめの完全ワイヤレスイヤホンをまとめています。ぜひ参考にしてください!
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