今回は完全ワイヤレスイヤホン「YEVO(イーヴォ) AIR」をお借りできましたので、使ってみた感想をレビューとしてお届けします。
完全ワイヤレスイヤホン「YEVO(イーヴォ) AIR」
YEVO AIRはスウェーデンのストックホルムに拠点を置く「YEVO Labs」が開発した完全ワイヤレスイヤホン。開発したのは「デザインとテクノロジーの融合」をテーマに掲げる「Happy Plugs」のメンバーとのことです。Happy Plugsはイヤホンメーカーとして有名で、個人的にも「おしゃれなイヤホンを作るメーカー」というイメージがあります。
さて、この「YEVO AIR」を実際に使ってみると、その軽さ・装着感の良さから「どんなシーンでも手が伸びる完全ワイヤレスイヤホン」という印象を受けました。まさしくAIRというネーミングがぴったりなイヤホン。
「気軽に使える完全ワイヤレスイヤホンがほしい」
「圧迫感がある装着感が苦手で…」
ぜひこんな人にチェックしていただきたいイヤホンです。
完全ワイヤレスイヤホン「YEVO AIR」レビュー
まずはYEVO AIRのスペックをどうぞ!
スペックと仕様をチェック
「YEVO Air」のスペック・仕様 | |
---|---|
構造 | ダイナミック密閉型 |
タイプ | カナル型 |
ドライバーサイズ | 6 mm |
Bluetooth | Bluetooth 4.2 |
コーデック | SBC/AAC |
連続再生 | 約3.5時間の連続再生 ケース込みで最長14時間 |
充電時間 | 約1.5時間 |
マイク | ○ |
防滴 | ○ |
サイズ | 30 × 69 × 30 mm |
重量 | イヤホン(両耳):9 g ケース:32 g |
カラー | ホワイト/ブラック |
パッケージ内容 | YEVO Air本体 充電用Micro USBケーブル 交換用イヤホンチップ(S/M/L) |
完全ワイヤレスイヤホンとしては一般的なカナル型イヤホン。6mm径のダイナミックドライバーを搭載しています。連続再生はイヤホン単体で約3.5時間。充電機能を備えるケース込みなら最長14時間の連続再生が可能です。
ケース込みで最長14時間の再生が可能
スペックで特徴的なのはその重量です。イヤホン(両耳)で9g、ケースが32gなので合わせても41gと超軽量です。他の完全ワイヤレスイヤホンと比較しても超軽量級。胸ポケットに軽々と入れて持ち運べる軽さでしょう。
なおコーデック(Bluetoothで通信するときの規格)はSBCとAACに対応しています。AACをサポートするiPhoneやiPadと接続すればより高音質で音楽を楽しめます。
YEVO AIRはAACコーデックをサポートするのでiPhoneと相性がいい
ファッション性が高いデザイン
こういったレビュー記事を書いていると、ついつい性能や機能にばかり目がいってしまうのですが、YEVO AIRはファッション性が高いおしゃれなデザインも特徴です。
さりげないシンプルなデザインがセンスを感じさせる
飾りすぎないシンプルなデザイン。シンプルですがシルバーメッキのライン、ボタン部分のデザインなどさりげない感じがまたセンスを感じさせます。完全ワイヤレスイヤホンの中には、存在を主張するかのようにブランドロゴが入っているものもありますが、YEVO AIRはそうじゃない。「デザインとテクノロジーの融合」というブレないデザインが好印象です。
使ってみると「AIR」の意味が分かる
YEVO AIRの「AIR」はその軽さ所以でしょう。イヤホンとケース込みで41gという軽さは、Appleの完全ワイヤレスイヤホン「AirPods」の42gと同等です。同等という書くと「なんだ同じか」と感じるかもしれませんが、この軽さを実現するのはすごいことです。実際にケース込みで41gという軽さは他の完全ワイヤレスイヤホンを見てみてもなかなかありません。
この軽さは持ち運びやすいということだけでなく、快適な装着感にも貢献してます。
存在感を忘れるほど軽い装着感
耳に押し込むカナル型なので圧迫感がまったくないわけではありませんが、使っているうちにその存在感を忘れるほど装着感も軽い。これは結構重要で、使っていて疲れるイヤホンって、だんだんと手が伸びる回数が減っていくんですよ。そうなってしまっては元も子もないので、気軽に「使おう」と思えるイヤホンであるということは非常に大事なのです。
装着時の安定感も合格点でしょう。耳に押し込んでからクッとねじり耳の溝にひっかけるように装着するのがコツ。ジャンプしてみても落ちる気配はありません。ジムでの使用などトレーニング・スポーツシーンでも快適に使えるはずです。YEVO AIRは防滴機能を備えるので、そんなアクティブなシーンで汗や突然の雨にも不安なく使えます。
ボーカルの声がしっかり耳に届く
さて、肝心の音質ですが、これは好みが分かれるかもしれません。
第一印象は「無理にチューニングされていない素直な音」というものでした。特に中音域が聴きやすく、ボーカルの声が高音域や低音域に邪魔されずに、しっかり真っ直ぐ耳に届きます。
ドンドンと頭に響くような低音を求める人は物足りなさを感じてしまうかもしれません。そういった意味では、低音をしっかり感じたいクラブミュージックやEDMとの相性はピカイチとは言えまえんね。
ただ低音域が強すぎるイヤホンは、ボーカルの声を潰してしまいますし、長時間聴いていると「聴き疲れ」を起こしてしまいがち。好みの問題と言ってしまえばそれで片付いてしまいますが、YEVO AIRはボーカルの声やギターソロといった中音域をしっかり聴きたいという人におすすめです。
カナル型だが遮音性が高すぎるわけではない
カナル型イヤホンなのである程度の遮音性はありますが、比較的周囲の音が耳に入ってきます。遮音性に関しては一長一短で、遮音性が高いと音がこもりがちになりますし、圧迫感から聴き疲れの原因にもなります。
YEVO AIRは周囲の音が自然に入ってくるので、車や人が行き交う屋外でも安心し使えるでしょう。周囲の音を完全に遮りたいという人には向いていませんが、場所を選ばず気軽に聴きたいという人にはおすすめです。個人的には遮音性が高いイヤホンは苦手で、しばらくすると疲れてしまい長時間聴いてられません。「○○しながら音楽をBGMのようにして聴けるイヤホン」が好みなので、YEVO AIRはお気に入りイヤホンのひとつになりそう。
イヤホンで音量調節できるのはポイント高し!
YEVO AIRでは左右の各イヤホンのトップ部分にボタンが設置されています。そのボタンでBluetooth設定や音楽コントロールが可能となっています。ちょっと機能が多いのでまとめました。
YEVO AIR 操作一覧 | 右ボタン | 左ボタン |
---|---|---|
電源オン+ペアリング | 長押し約2秒 | |
電源オフ | 長押し約4秒 | |
電源オン+Bluetoothのリセット | 長押し約10秒 | |
再生/一時停止 | 1回押し | - |
次の曲 | 2回押し | - |
前の曲 | 3回押し | - |
通話応答/通話終了 | 1回押し(着信時/通話中) | - |
通話拒否 | 2回押し(着信時) | - |
Siri/Google音声アシスタント | 長押し約2秒 | - |
音量大 | - | 1回押し |
音量小 | - | 2回押し |
曲送り・曲戻し、音声アシスタント起動など基本的な操作はイヤホンのみで可能です。なかでもイヤホンのボタンだけで音量調節できるの便利!イヤホンで音量調節できるのは珍しくないのですが、完全ワイヤレスイヤホンでこれができるのは多くありません。すでに完全ワイヤレスイヤホンを持っている人で「音量調節するたびにスマホに手を伸ばさなくてはいけないのが面倒」と感じている人はきっと多いはずです。環境に応じて音量調整したい場面は結構あるんですよね。これはポイント高い!
気になる接続安定性と遅延
そもそも左右のイヤホンが分離している完全ワイヤレスイヤホンは、その性質上多少の音切れや遅延は普通にあります。仕方がないことではあるものの、その製品によって程度の差があることは確か。
YEVO AIRを自宅内で使う分には、音切れすることはありませんでした。自宅にはたくさんのBluetooth機器がありますが、その中でも問題なし。
問題はラッシュ時などの人混みの中での使用です。実際に多くの人が行き交う駅構内で使用してみました。その結果ですが、普通に音切れが発生しました。ただ程度としては低めで、気になると言えば気になりますが、僕としては許容範囲内かな、という感じ。今まで10台近くの完全ワイヤレスイヤホンを使用してきましたが、「かなりマシ」なほう。名前は出しませんが、聴いていられないほど音切れが頻発するものもありましたから。。。ラッシュ時など混んでいる中での使用は「多少の音切れはやむなし」と考えておいたほうがいいでしょう。
そして動画視聴時の遅延です。これも実際に試してみましたが、多少の遅延はあるようです。YouTubeで漫才を観ていても、口の動きよりわずかに音声が遅れて聞こえます。微妙なラインではありますが、気になる人は気になるかもしれません。シビアな音ゲーなんかには向いていないですね。これはYEVO AIRが悪いのでなく、そもそも完全ワイヤレスイヤホン自体がこんなものなのです。多少の割り切りは必要かと。
自然と手が伸びる回数が増える完全ワイヤレスイヤホン
大きさや重さ、装着感、音質など、イヤホンにとってはあらゆることが「使おう」と思えるまでのハードルになってきます。購入した直後はいろいろ使ってみたりしても、少しでもハードルを感じてしまうと次第に手が伸びる回数が減っていくことになります。
あくまでも僕自身の場合ですが、経験上「装着時の圧迫感」「強すぎる低音」とこの辺がそのハードルになりやすいですね。10分も聴いていると疲れてきて、耳から外したくなるんですよ。一度そうなってしまえば極端に使用頻度が低くなってしまうパターンが多い。
いろいろと使ってきたが、普段使いにおいては「疲れないイヤホン」が一番だと感じる
YEVO AIRは装着感も軽く、遮音性が高すぎるわけではないので圧迫感も感じません。音質も低音よりに無理にチューニングされているようなことはないので聴き疲れしにくい。楽に聴けるので、自然と手が伸びる回数が増えていきます。さらに防滴性能と最長14時間再生が可能なタフなバッテリーを搭載ですから、シーンを選ばずいつでも使えるわけです。
頭に響くような低音を求める人からすると、少しも物足りないかもしれません。確かに響くような低音でテンションを上げたいときはあります。しかし常にそうか?と訊かれるとそうではないはず。軽い気持ちで使える普段使い用のイヤホンとしては、まさしくYEVO AIRがハマります。
完全ワイヤレスイヤホンをお探しの方は、ぜひその候補に「YEVO AIR」を加えてみてください!
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