本記事では、Apple WatchのセルラーモデルとGPSモデルの違い、どっちを選ぶべきか?というところについてご紹介しています。
Apple Watchを初めて購入したのは2017年に発売されたSeries 3でした。とにかく便利でそれ以降Apple Watchのファンとなり、現行モデルのApple Watch Ultraまで世代がかわるたびに購入してきました。
そんな私が「セルラーモデルとGPSモデルの違いは?どっちがおすすめ?」という疑問にお答えします!
Apple Watchのセルラーモデルとは?GPSモデルとの違い
セルラーモデルとGPSモデルの機能的な違いは、Apple Watch単体でモバイル通信・電話通話が可能かどうかのみです。その他の機能の違いはありません。
セルラーモデルは単体でモバイル通信・電話通話が可能
Apple Watchのセルラーモデルなら、iPhoneが近くにない状態(iPhoneとペアリングされていない状態)でもApple Watch単体でモバイル通信・電話通話が可能です。
ジョギングに出掛けるときはiPhoneを持ち出す必要はありません。セルラーモデルなら音楽のストリーミング再生もナビアプリの使用も電話通話もiPhoneなしで行えます。
iPhoneが近くにあればできることに違いはない
Apple WatchがiPhoneの近くにある状態、つまりiPhoneとペアリングされている状態であれば、セルラーモデルもGPSモデルもできることに違いはありません。
セルラーモデルかGPSモデルどちらを選ぶかは、iPhoneから離れることがあるか、というところがポイントになります。
デジタルクラウンのデザイン
Apple Watchの側面にデジタルクラウンがあります。このデジタルクラウンのデザインで、セルラーモデルかGPSモデルかを見分けられます。
セルラーモデルのデジタルクラウンには、赤い円が描かれていますね。これがGPSモデルにはありません。
セルラーモデルの証であるデジタルクラウンの赤い加飾。Apple Watch全体のデザインに影響することはないと思っていますが、なかには気になる方もいるかもしれません。
セルラーモデルとGPSモデルでは価格が異なる
セルラーモデルとGPSモデルでは価格が異なります。現行モデルにおいてそれぞれの価格を表にしました。
Apple Watchモデル | ケースのサイズ | GPSモデル | セルラーモデル |
---|---|---|---|
Seires 9 | 41 mm | 59,800円 | 75,800円 |
45 mm | 64,800円 | 80,800円 | |
Ultra 2 | 49 mm | ─ | 128,800円 |
SE(第2世代) | 40 mm | 34,800円 | 42,800円 |
44 mm | 39,800円 | 47,800円 | |
※ 税込価格 |
セルラーモデルとGPSモデルとで、Apple Watch Series 9で16,000円の価格差、Apple Watch SE(第2世代)で8,000円の価格差があります。
Apple Watch Ultra 2はセルラーモデルのみでGPSモデルはありません。GPSモデルを選ぶとなると、Series 9かSE(第2世代)のどちらかとなります。
この価格差は大きいですね!「iPhoneから離れることはない」ということであればGPSモデル一択でしょう。
本体ケースの素材の違い
Apple Watchには、複数のケースの素材が用意されています。ここでいう「ケース」とはApple Watchの側面部分のことです。
Apple Watchモデルによって選択できるケースの素材が異なり、ケース素材によってセルラーモデルしか選べない場合があります。
ケースの素材によって選択肢が異なる
Apple Watchモデル | ケースの素材 | 選択肢(GPS/セルラー) |
---|---|---|
Series 9 | アルミニウム | GPS セルラー |
ステンレススチール | セルラーのみ | |
Ultra 2 | チタニウム | セルラーのみ |
SE(第2世代) | アルミニウム | GPS セルラー |
セルラーモデルかGPSモデルかを選択できるのはアルミニウムケースのみ。ステンレススチールケース・チタニウムケースは、GPSモデルの選択肢がありません。
余談になりますが、アルミニウムケースのApple Watchのディスプレイに「Ion-Xガラス」が使われています。ステンレススチールケースとチタニウムケースにはより傷がつきにくい「サファイアクリスタルガラス」が使われています。
Apple Watchを選ぶにあたっては、選択するケースによって使われるガラスの種類が異なることも知っておきたいポイントです。
Apple Watchのセルラーモデル単体で通信するには契約が必要
Apple Watch単体でモバイル通信・電話通話するには、そのApple Watchがセルラーモデルであること、そしてドコモやau、ソフトバンクなどが提供するApple Watch向けオプションサービスに加入する必要があります。
通信キャリアが展開するApple Watch向けサービス
現時点でApple Watch向けにモバイル通信・電話通話サービスを展開している通信キャリア/ブランドは以下の5つです。
キャリア | オプションサービス | 月額(税込) | 登録手数料 |
---|---|---|---|
ドコモ | ワンナンバーサービス | 550円 | 1回につき550円 |
au | ナンバーシェア | 385円 | ─ |
ソフトバンク | Apple Watchモバイル通信サービス | 385円 | ─ |
楽天モバイル | 電話番号シェアサービス | 550円 | ─ |
ahamo | ワンナンバーサービス | 550円 | 1回につき550円 |
オプションサービス名と月額はそれぞれ異なりますが、どれもApple Watch向けに用意されたサービスです。セルラーモデルで単体でモバイル通信・電話通話したい場合は、上記いずれかのサービスに加入する必要があります。
Apple Watch単体で通信するなら、セルラーモデルを購入してかつ契約が必要です。
注意点としては、iPhoneと同じ通信キャリア/ブランドを利用する必要があること。iPhoneに楽天モバイルのSIMカードを挿して使用しているなら、申し込み・利用できるのは楽天モバイルの「電話番号シェアサービス」のみです。
各オプションサービスへはiPhoneの「Watch」アプリからかんたんに申し込みできます。セルラーモデルには「eSIM(イーシム)」が内蔵されているため、申し込みから開通までオンラインで完結します。
実際に申し込みしている様子は以下の記事でご紹介しています。セルラーモデルを購入された際の参考にしてみてください。
格安SIMでApple Watchのセルラーモデルを使用するには?
Apple Watchのセルラーモデル向けオプションサービスを用意してくれている通信キャリア/ブランドは限られています。
現状、auのUQ mobileやソフトバンクのY! mobileといった通信キャリアのサブブランドやmineoといった格安SIMサービスには対応していません。
つまり、セルラーモデル単体でモバイル通信・電話通話したいとなれば、対応する通信キャリア/ブランドに乗り換える必要があります。
直近では、ahamoがサブブランドとしては初めてApple Watch向けオプションサービスを提供してくれました。Apple Watchユーザーとしては、さらに選択肢が増えることに期待したいですね!
auの「ウォッチナンバー」について
Apple Watchのセルラーモデルには、iPhoneを持っていない家族でもApple Watchを活用できる「ファミリー共有設定」という機能があります。
auが提供する「ウォッチナンバー」というサービスは、日本では唯一ファミリー共有設定に対応します。
ウォッチナンバーはau回線を使っていなくても単独での申し込み・利用が可能です。つまり、iPhoneを格安SIMでお使いの方でも、Apple Watch単体でモバイル通信・電話通話できます。
ただ、ウォッチナンバーでは新たな電話番号が付与され、単独のApple Watchとして機能するため、通知などの連携はできません。
- 一部の機能やアプリが使用できない。
- 服薬、呼吸数、不規則な心拍の通知、心電図、心房細動履歴、周期記録、睡眠、手首皮膚温、血中酸素ウェルネス、オーディオブック、Remote、News、ホーム、ショートカット
- 月額385円(税込)のほかに通話料が別途発生する(iPhoneのプランとは共有できない)。
- データ容量は250MB込みだが、それを超えると通信速度が128kbpsに制限される。
機能は大幅に制限されるものの、「Apple Watch単体で電話できればそれでいい」という方にとっては、利用する理由がでてきます。格安SIMなどをお使いの方で興味のある方はチェックしてみてください。
筆者がGPSモデルではなくセルラーモデルを選ぶ理由
私はメインのスマートウォッチとしてApple Watch Ultraを愛用しています。Apple Watch UltraはGPSモデルの選択肢がないためセルラーモデルとなりますが、それまでもセルラーモデルを選び続けてきました。
ここでは、私がGPSモデルではなくセルラーモデルを選ぶ理由についてご紹介します。
セルラーモデルでApple Watchでできることの幅が広がります!
理由1:iPhoneから離れられる
「常にiPhoneを携帯しているからGPSモデルでいい」という人がいます。それは決して間違いではないのですが、私はセルラーモデルを使い始めてから「iPhoneから離れられる」というメリットを感じています。
セルラーモデルならiPhoneがなくても大事な電話を見逃すことはないですし、LINEメッセージの送受信もできます。私は近所に買い物に出かける程度であれば、iPhoneは自宅に置いていきます。
いざiPhoneから離れてみると、開放感を感じるというか、身軽になったような気がするんですよね。セルラーモデルのおかげで、iPhoneといい感じの距離感を保つことができていると思っています。
GPSモデルを検討されている方は、いちど「iPhoneから離れられる」という視点からセルラーモデルのメリットを考えてみてください。
理由2:事故など万が一のときの頼りになる
私は趣味でバイクに乗ります。ひと気のない山道を走ることもあるのですが、もしそんなシチュエーションで単独事故を起こしてしまったら。身動きがとれず手の届く範囲にiPhoneがなかったら。
悪い想像をするのは気が進みませんが、これは普通にあり得る話です。Apple Watchのセルラーモデルを装着していれば、例えiPhoneが近くになくても助けを呼べます。
私の場合はバイクですが、怪我をして動けないという状況は自転車やジョギングでも考えられます。車で事故に遭っても身動きがとれなくなってしまう可能性もあるでしょう。そんなピンチときに手の届く範囲にiPhoneがあるとは限りません。
他にもサーフィンなどのマリンスポーツで沖に流されてしまった。登山中にiPhoneを谷に落としてしまった。電波が届く環境ならこのような場合でも身に付けているApple Watchで電話できるのは心強いと思いませんか?
セルラーモデルを身に付けていると、万が一のときにはいつでも身に付けているApple Watchで誰かに連絡をとれるという安心感があります。
まとめ:Apple WatchはセルラーモデルとGPSモデルどっちがおすすめか
本記事では、Apple WatchはセルラーモデルとGPSモデルどっちを選ぶべきかというテーマで、それぞれの違い、私がセルラーモデルを選ぶ理由についてご紹介させていただきました。
「iPhoneと離れることはない」という場合はGPSモデルでOKです。セルラーモデルを選ぶとなると価格も上がりますし、さらにキャリアのオプションサービスに加入すれば385円〜から550円の月額料金もかかってきます。
ただセルラーモデルを愛用する筆者としては、ぜひセルラーモデルを検討してほしいですね!
- iPhoneが近くになくてもApple Watch単体でモバイル通信・電話通話できる。
- iPhoneと離れられることで、iPhoneとほどよい距離感を保つことができる。
- 万が一の事故などの緊急事態のときに、手首に装着したApple Watchで助けを呼べる安心感がある。
セルラーモデルとGPSモデルどちらを選ぶかは、上のメリットに魅力を感じるかどうか。自分の使い方に当てはめてみて、魅力を感じなければGPSモデルでOK、魅力を感じるならぜひセルラーモデルを検討してみてください!
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