今回はイヤホンやヘッドホン、スピーカー、スマホアクセサリーなど多くの製品を展開するTao Tronics(タオ トロニクス)のBluetoothヘッドホン「TT-BH21」をご紹介します。
調べていて初めて知ったのですが、モバイルバッテリーで有名な「RavPower(ラブパワー)」もTao Tronicsなんですね!有名なモバイルバッテリーブランドなので聞いたことがある人も多いでしょう。
紹介するBluetoothヘッドホン「TT-BH21」は多くの購入ユーザーから高評価を獲得していて、以前から気になっていました。今回たまたまレビューの機会をいただいたので使用感、感じた不満点も含めて紹介したいと思います。
Tao Tronics「TT-BH21」の詳細、スペック
まずはTT-BH21のスペックから。
メーカー | Tao Tronics |
型番 | TT-BH21 |
タイプ | オーバーイヤー/密閉型 |
本体重量 | 201g |
Bluetooth規格 | Bluetooth 4.0 |
ドライバー口径 | 40mm |
対応コーデック | SBS |
対応プロファイル | A2DP/AVRCP/ HSP/ HFP |
通話用イヤホンマイク | ◯(CVC 6.0ノイズキャンセリングマイク) |
連続再生/充電時間 | 最大25時間/約2時間 |
パッケージ内容 | ・TT-BH21本体 ・キャリングケース ・充電用USB充電ケーブル ・3.5mmオーディオケーブル ・取扱説明書 |
メーカー保証 | 購入から1年間 |
その他特徴 | ・形状記憶のイヤーパッド ・コンパクトに折り畳み可能 ・バッテリーが切れても有線での使用が可能 |
主なスペックは上のとおりです。
わずか2時間でフル充電でき、最大25時間の連続再生ができるタフなバッテリーを内蔵。使用感については後述いたしますが、接続の不安定さもなくBluetoothヘッドホンに求められる基本性能はしっかり搭載されています。
TT-BH21は耳をすっぽり覆うオーバーイヤータイプのヘッドホン。周囲の音をシャットアウトする密閉型で臨場感ある音を楽しめます。
価格帯的にも普段使いのヘッドホンとしては選びやすいのではないでしょうか。
TT-BH21のレビュー
外箱を開けてみてまず目を引いたのは専用キャリングケース。ヘッドホン本体と付属品が収納されている状態で外箱に入っていました。
外箱を開けるといきなりキャリングケースがお目見え
付属の専用キャリングケース
収納バッグとして布製バッグが付属していることがよくありますが、TT-HB21に付属されているキャリングケースは超本格的。卵型のハードケースなんですが、かなりしっかり作られていて、「使いたい」と思わせてくれるレベルのものです。
ヘッドホン本体の他にオーディオケーブルなども収納できる
このように付属品の作りがよくケチられていないのは、個人的にはかなり好印象だったりします。逆に付属品のキャリングケースがチープすぎるものであれば「大丈夫なの?」となっちゃいますからね。どうしても。
その点TT-BH21は信頼できる製品だと思います。
高級ヘッドホンに匹敵する秀逸な装着感
「形状記憶のイヤーパッド」というのは前情報で知っていましたが、実際に装着してみてびっくり、超快適です。イヤーパッドの柔らかさが絶妙ですね。圧迫感、強すぎる側圧もなく、装着感としては高級ヘッドホンに匹敵するレベルだと思います。
高級ヘッドホンに迫るレベルの装着感
実際にその装着感は4万円近くする「BOSE QC35 II」によく似ています。厳密に言うと側圧はQ35 IIのほうが少し軽いですが、肌に当たる感触や柔らかさは非常によく似ていると思いました。
BOSE(ボーズ)QC35 II
QC35 IIの装着感はかなり高いレベルだと思っていて、TT-BH21は1万円未満のヘッドホンながらそれに近い装着感を実現していることになります。
ヘッドホンを選ぶにあたって装着感を重視する人は結構多いのではと思います。
というのは疲れるヘッドホンは本当に疲れる。30分も付けていられないものって割とあったりするんです。そういうヘッドホンは自然と使用頻度が減っていきます。いくら音がよくても装着感が悪くては使いたいと思いません。
その点TT-BH21の装着感の良さは他のユーザーからも高く評価されていて、それは僕も確かに感じました。
よく長時間連続使用する人に強くおすすめしたいですね。それこそ音楽だけでなく映画視聴やテレビ、ゲームといったシーンでも活躍してくれると思います。
最大25時間の連続再生が可能なタフなバッテリー
Bluetoothヘッドホンを選ぶにあたってチェックすべきなのは装着感だけではありません。バッテリー駆動時間もBluetoothヘッドホンにとって非常に重要です。
「例え短くてもこまめに充電すればいいだけだし」と軽視することなかれ、バッテリー駆動時間が短ければ、そのストレスがのちのちボディーブローのように効いてきます。
TT-BH21においては最大25時間というタフなバッテリーが搭載されています。正直もうちょっと長ければ嬉しいかなとは思うものの、十分合格点でしょう。一週間ほど使い込んでみましたが、20時間以上はもってくれている感じです。20〜22時間がリアルな実働時間です。
仮にバッテリー切れを起こしてしまっても、付属のオーディオケーブルを使えば有線ヘッドホンとして使えますし、たった2時間でフル充電できるので、充電・バッテリーに関してはほぼストレスなく使えました。
付属のオーディオケーブルを使って有線接続で使用することも可能
音質についての感想
続いては肝心の音質に関してのレビューです。
TT-BH21は完全に低音寄りの音質です。低音域はよく出ていて、音の輪郭もはっきり出ていますね。密閉型ヘッドホンということもあり、臨場感は抜群で映画視聴とも相性が良さそうです。
逆に高音域は多少ぼやけてしまうような印象。しかし価格を考えると十分過ぎる音質だと思います。
正直なところ対応コーデックがSBSのみということもあったので、過度な期待はしていませんでしたが、「この価格帯のヘッドホンでこれほどの高音質を楽しめるのか」と驚きました。TT-BH21はいい意味で期待を裏切ってくれるヘッドホンです。
不満に感じた点
Bluetoothヘッドホンとしての機能に関しては非の打ち所がなく満足できるものでした。質の高い専用キャリングケース、秀逸な装着感、タフなバッテリー、高い音質と大満足の内容です。
ただ使っているうちに少しばかり不満点も見えてきました。それは以下の2点です。
- 折りたたみ部分の耐久性が心配
- 多機能ボタンの使い方が分からない(取扱説明書にも書いていない)
専用キャリングケースに収納するためには、スライド式の可動部分を折りたたむ必要があります。
折りたたみ部分の動きがぎこちない
折りたたむ際に内側に力を加えるのですが、このとき「大丈夫?割れない?」と心配になるほどの力で折りたたむ必要があるのです。
それは収納している状態から広げる時も同じ。思っている以上に強く広げなくてはいけません。今はすっかり慣れましたが、初回は壊してしまいそうで心配していました。
耐久性を語れるほど使用しているわけではありませんが、この折りたたみ部分の耐久性はどうしても気になってしまいます。
ただ勘違いしないでほしいのは、あくまで「耐久性が心配になる」ということで「耐久性に問題がある」というわけではありません。多分最初からこういう仕様だと思いますが、もうちょっとスムーズに折りたためられれば、このような心配をする必要はないので、いいヘッドホンなだけにちょっと惜しいですね。
もうひとつの不満点が、本体にある多機能ボタンの使い方がよく分からないという点です。
使い方をいまいち理解できていない「多機能ボタン」
多機能ボタンは電源マークが書かれているボタンで、長押しで電源のオン/オフ、さらに長押しでペアリングモードになることは分かるのですが、どうやら他にも機能がありそうなのです。
iPhoneに接続している状態で多機能ボタンを2回早押しすると、なぜか電話がかかってしまいます。最後にかけた連絡先にかかるようですが、詳細は謎です。この辺は取扱説明書にも書かれておらず、調べてみましたがよく分かりません。
個人的には音量の調整、曲送りができればそれで十分なのですが、よく分からない機能があるのはちょっと気持ち悪いんですよね。
もし便利な機能なのであればせめて取扱説明書には書いておいてほしかったな、と思います。誰か知っている人がいるなら教えてください!
5000円前後のヘッドホンを探しているなら、選んで後悔はないヘッドホン
使っているうちに少しばかり不満点が出てきたものの、全体的には価格以上に満足できるヘッドホンであることは間違いありません。
特に強調しておきたいのは秀逸な装着感。繰り返しになりますが、ヘッドホンにおける装着感は本当に大事です。ヘッドホンは使ってなんぼです。使わなくなってしまっては意味がないですからね。
装着感よし、音質よし、質感よしと非常にバランスが取れたヘッドホン。5000円前後のヘッドホンを探しているなら、TT-BH21を選んでおけば後悔はありません。ほとんどの人が「価格以上のヘッドホン」という評価になるはずです。
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