
本記事では、「ニンテンドースイッチにおすすめのモバイルバッテリー」をご紹介!どんなモバイルバッテリーでもスイッチを充電できるわけではありません。スイッチならではの「モバイルバッテリーの選び方・注意点」についても解説していますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
スイッチ向けモバイルバッテリーの選び方・注意点【4つのポイント】
まずは、モバイルバッテリーの選び方・注意点について解説します!
「スイッチを充電できるモバイルバッテリーおすすめ6選」にジャンプする
1. 「USB PD」対応で「20W程度の出力」のモバイルバッテリーを選ぶ
スイッチを充電するモバイルバッテリーには、「USB PD対応でUSB-Cポートの出力が20W程度あるもの」を選びましょう。
「USB PD(USB Power Delivery)」とは、スマホやタブレット、パソコンなど多くのデバイスが対応する急速充電規格のこと。スイッチもこのUSB PDによる急速充電に対応しています。
USB PDに非対応のモバイルバッテリーでもスイッチを充電することは可能ですが、プレイしながらの充電だと、充電しているのにスイッチのバッテリー残量が減っていく、ということが起こります。これは充電時の出力が足りないためです。
充電時の出力は、モバイルバッテリーが対応する「W(ワット数)」で確認できます。スイッチの場合は、20W程度に対応したUSB-Cポートを搭載するモバイルバッテリーでOKです。
18W、20W、30W、45Wに対応するモバイルバッテリーでスイッチを充電、充電速度を確認してみましたが、いずれの場合も充電速度に差は見られませんでした。つまり、18Wか20W程度のモバイルバッテリーを用意すれば、スイッチをフルスピード充電できるということになります。
2. スイッチには10000mAhクラスのモバイルバッテリーがおすすめ
続いては「どれくらいのバッテリー容量を搭載するモバイルバッテリーがいい?」ということについて。ズバリ、スイッチには「10000mAhクラスのモバイルバッテリー」がおすすめです。
- コンパクト・軽量で持ち運びしやすい
- 10000mAhあれば、スイッチ本体(4310mAh)とJoy-Con × 2(525mAh × 2)を1回以上フル充電できる
大容量であればあるほど安心ではありますが、バッテリー容量に比例して大きく重くなり、持ち運びしづらくなってしまいます。バッテリー容量やサイズ、重量などを総合的に考慮したときに、10000mAhクラスのモバイルバッテリーがスイッチともっとも相性がいいですね。
もちろん、「サイズや重量よりもバッテリー容量を重視したい」という方もいるかと思います。「スイッチを約何回フル充電できるか」の目安にしていただけるように、バッテリー容量別にまとめました。
モバイルバッテリーの容量 | スイッチを何回フル充電できる? |
5,000mAh | 約0.7回 |
10,000mAh | 約1.3回 |
15,000mAh | 約2.0回 |
20,000mAh | 約2.6回 |
25,000mAh | 約3.3回 |
※ニンテンドースイッチ(従来モデル・有機ELモデル)にJoy-Conを装着している状態を想定して計算 ※電力ロスを考慮し7掛けで計算 |
モバイルバッテリーの容量 | スイッチを何回フル充電できる? |
5,000mAh | 約1.0回 |
10,000mAh | 約2.0回 |
15,000mAh | 約2.9回 |
20,000mAh | 約3.9回 |
25,000mAh | 約4.9回 |
※ニンテンドースイッチ ライト(3570mAh)の場合 ※電力ロスを考慮し7掛けで計算 |
充電時の効率や発生するロスはモバイルバッテリーによって異なりますが、モバイルバッテリーを選ぶ際の目安として参考にしてください。
3. 充電時に使用するUSBケーブルについての注意点
USB PD対応モバイルバッテリーでスイッチを充電するとき、「USB-C to Cケーブル」が必要になります。

USB-C to Cケーブルはモバイルバッテリーに付属している場合もありますが、お持ちでない場合は別途用意しておきましょう。
USB-C to Cケーブルであれば、どのケーブルでもUSB PD充電が可能です。スマホ用に持っているケーブルを使ってもOK。
なお、充電にUSB-A to Cケーブルを使用する場合は、スイッチ付属のUSBケーブルを使用するか、市販品であれば「56kレジスタ(抵抗)」の実装されたUSBケーブルを使用するようにしてください。これは任天堂公式ページにも書かれてあります。
※ 【Switch】市販のモバイルバッテリーを使って、本体を充電することはできますか?(任天堂公式ページ)
基本的に大手のメーカーのUSBケーブルであれば、気にしなくても大丈夫です。USB規格に準拠したUSB-A to Cケーブルであれば、56kレジスタになっているはずですが、ごくごく一部に規格に違反したものが販売されていることがあるので注意してください。
3. USB PD対応USB-C充電器を持っておくと便利
モバイルバッテリー選びで盲点になりがちなのが、モバイルバッテリー本体の充電時間です。10000mAh以上のモバイルバッテリーとなると、モバイルバッテリー本体の充電にもそれなりの時間がかかります。

USB PDに対応するモバイルバッテリーであれば、本体の充電(入力)もUSB PDに対応するものがほとんど。そこで、USB PD対応のUSB-C充電器をひとつ持っておくと便利です。

モバイルバッテリーの充電だけでなく、スイッチ本体やスマホの充電も高速に行えます。上はAnkerの「PowerPort III Nano 20W」という製品です。
「モバイルバッテリー本体の充電を高速に行えるか?」というところは使い勝手に大きく関わってくるところ。ぜひチェックしておきましょう。
4. メーカー(ブランド)の信頼性も大事!
モバイルバッテリー選びにおいては、メーカーやブランドの信頼性も大事です。

充電するデバイスの保護機能はしっかり備えられているか、商品説明どおりの充電性能はあるか、充電時の効率はどうか、発熱に対する対策はきちんとなされているかなど。
このようなことをユーザーが確認することは難しいですよね。つまり、ある程度はメーカーを信じないといけません。
となると、多くのユーザーから選ばれている有名な大手メーカーのモバイルバッテリーが安心。無名メーカーでも安全性などをしっかり考慮して設計されていることがほとんどかと思いますが、粗悪品に当たる可能性を考えると、やはり実績のあるメーカーの製品を選んだほうが安心です。
スイッチを充電できるモバイルバッテリーおすすめ6選
それではスイッチにおすすめのモバイルバッテリーをご紹介していきます!
【Anker】PowerCore Slim 10000 PD 20W

- 10000mAh搭載モバイルバッテリー
- スイッチ + Joy-Conを約1.3回フル充電
- PD対応USB-Cポート × 1(最大20W)
- USB-Aポート × 1(最大12W)
- 合計最大20W
- 約150 × 69 × 15 mm、約212 g
- USB-C to Cケーブル、USB-A to Cケーブル付属
まずご紹介したいのは、Anker(アンカー)のモバイルバッテリー「PowerCore Slim 10000 PD 20W」です。10000mAh、そしてスイッチを充電するのに十分な20WのUSB-Cポートを搭載します。

特徴的なのは、このスリムなフォルム。厚さはたったの1.5cmで、ものにもよるかと思いますが、スイッチ向けのケースにスイッチ本体と一緒に収まってくれるのではないでしょうか。カバンやケースへの収まりがいいということで、個人的にも気に入っているモバイルバッテリーです。

なお、こちらのモバイルバッテリーにはUSB-C to Cケーブルが付属されています。別途用意する必要はありません。
【Anker】PowerCore Fusion 10000

- 9700mAh搭載モバイルバッテリー & USB充電器
- スイッチ + Joy-Conを約1.3回フル充電
- PD対応USB-Cポート × 1(最大20W)
- USB-Aポート × 1(最大12W)
- 合計最大20W
- 約82 × 82 × 35 mm、約278 g
- USB-A to Cケーブル付属
- ブラック/ホワイト
Ankerの「PowerCore Fusion 10000」は、モバイルバッテリーとUSB充電器が合体した2 in 1の便利アイテム。普段はスイッチを充電するUSB充電器として使用し、コンセントから抜けばモバイルバッテリーとして活躍してくれます。


2 in 1でハマる人にはハマる製品。サイズはそこそこ大きいものの、「USB充電器がメインで、たまにモバイルバッテリーとして使いたい」という方にぴったりです。
【Anker】PowerCore III Fusion 5000

- 4850mAh搭載モバイルバッテリー & USB充電器
- スイッチ + Joy-Conを約0.7回フル充電
- PD対応USB-Cポート × 1(最大18W)
- USB-A-ポート × 1(最大12W)
- 合計最大18W
- 約78 × 71.5 ×30 mm、約176 g
こちらは上でご紹介した製品の容量が小さい版。4850mAhバッテリーを搭載します。USB充電器 兼 モバイルバッテリーとして使えます。
USB-Cポートの出力は最大18Wとなります。PowerCore Fusion 10000の最大20Wと比べ2W下がりますが、18Wと20Wではスイッチの充電速度に差は出ないことを確認しています。
バッテリー容量は4850mAhと控えめですが、PowerCore Fusion 10000よりもコンパクト&軽量で持ち運び向きです。
【エレコム】10000mAhモバイルバッテリー

- 10000mAh搭載モバイルバッテリー
- スイッチ + Joy-Conを約1.3回フル充電
- PD対応USB-Cポート × 1(最大20W)
- USB-Aポート × 1(最大12W)
- 約141 × 73 × 15 mm、約233 g
- USB-C to Cケーブル付属
エレコムのコンパクトな10000mAh搭載モバイルバッテリー。形状の似たAnkerのPowerCore Slim 10000 PD 20Wと比較するとひとまわり大きいですが、1.5cmの厚さは同じです。
最大20WのUSB-Cポートを搭載しながら2千円台と価格的な魅力もあります。USB-C to Cケーブル付属でこの価格ならコスパ抜群ですね!
【Zendure】SuperMini(10000mAh & 20W)

- 10000mAh搭載モバイルバッテリー
- スイッチ + Joy-Conを約1.3回フル充電
- PD対応USB-Cポート × 1(最大20W)
- USB-Aポート × 1(最大18W)
- パススルー充電に対応
- 約79 × 56 × 26 mm、約180 g
- USB-C to Cケーブル付属
- ブラック/ブルー/ピンク/レッド/シルバー
Zendure(ゼンデュア)は、モバイルバッテリーやUSB充電器で有名な米国発のブランド。「SuperMini」は同ブランドの超コンパクト&軽量なモバイルバッテリーです。

このとおり、スイッチと並べてみるとコンパクトさが分かるかと思います。10000mAhクラスでは間違いなく最小・最軽量クラスでしょう。このサイズで最大20WのUSB-Cポートを搭載するのですから、スイッチの充電だけでなくスマホの充電にも便利でしょう。

SuperMiniは、モバイルバッテリー本体のと同時に、さらに別のデバイスを充電できるパススルー充電に対応します。上は、USB充電器でSuperMiniを充電しながら、同時にスイッチを充電してまいす。
この場合、スイッチはUSB-Aポートで充電することになりますが、最大18Wで出力は十分、問題なくスイッチを充電できています。
そしてZendureならではのユニークなデザインがいいですね!モバイルバッテリーはシンプルなデザインのものが多いですが、SuperMiniはつい持ち出したくなるおしゃれなデザインもポイントです。
【Anker】PowerCore 20100 Nintendo Switch Edition

- 20100mAh搭載モバイルバッテリー
- スイッチ + Joy-Conを約2.6フル充電
- PD対応USB-Cポート × 1(最大24W)
- USB-A ポート × 1(最大10W)
- 約168 × 62 × 22 mm、約360 g
- 任天堂公式ライセンス商品
最後にご紹介するのは、Ankerの「PowerCore 20100 Nintendo Switch Edition」です。任天堂公式ライセンス商品で、モバイルバッテリー本体にはスイッチのロゴが描かれています。
20100mAh搭載と大容量なモバイルバッテリーで、スイッチを約2.6回もフル充電でできます。さすがに20000mAhクラスとなると大きく重くなるものの、バッテリー容量が大きいぶん安心感はあります。大容量なモバイルバッテリーをお探しの方はチェックしてみてください。
まとめ:スイッチを持ち運ぶことが多いならモバイルバッテリーは必須!
スイッチのバッテリー駆動時間は、
- 従来モデル:2.5 〜 6.5時間
- 有機ELモデル:4.5 〜 9.0時間
- ライト:3.0 〜 7.0時間
公称値ではこのようになっています。プレイするゲームタイトルにもよりますが、スプラトゥーンなどの激しめのゲームでは、ガシガシとバッテリー残量が減っていきます。電源のない出先でプレイすることが多いのであれば、モバイルバッテリーは必須と言っていいでしょう。
こちらの記事もおすすめです!


コメント