年に1回ほどの頻度で軽いぎっくり腰のような症状に悩まされている僕。2、3週間もすれば自然と治るはずなのですが、今回ばかりはなぜか1ヶ月経ってもつらい・・・。
最初は気合いでやり過ごそうと考えていたものの、日頃からデスクに座りながらの仕事が多く、いよいよ気合いではなんともならなくなってきました。痛いと感じ姿勢を変えるたびに集中力が切れてしまいますし、なにより仕事が捗りません。
そこで腰への負担を減らすために「スタンディングデスク」というものを試して見ることにしました。
記事執筆時点でちょうど1ヶ月ほどスタンディングデスクを使い続けているのですが、これ、めちゃくちゃいいじゃないですか!
腰の痛みが消えることはありませんが、かなり軽減されましたし、生産性の向上などそれ以外のメリットも多く、かなり気に入りました。
この記事では「スタンディングデスクを1ヶ月使ってみた感想」をご紹介。感じたメリット・デメリット、実際に購入したスタンディングデスク のレビューについて書きたいと思います。
スタンディングデスクを使ってみた感じたメリット
スタンディングデスクを使うメリットはかなり多いですね。驚きました。こんなことならもっと早く導入しておけばよかった。。
メリットが多いスタンディングデスク
腰への負担が軽減される
冒頭でも書きましたが、立ってデスクに向かうようになってから腰への負担がかなり減りました。痛みがゼロになることはありませんが、電気が走るようなピリッとした痛みはほぼなくなりました。
僕自身あまり姿勢がいいほうではないので、椅子に座ると背もたれによりかかり猫背になってしまいがち。スタンディングデスクを使うことで背筋が伸び、目線が上がり姿勢が良くなります。
スタンディングデスクは腰痛に悩んでいる人だけでなく、姿勢の悪さに悩んでいる人にもいいですね。実際にスタンディングデスクを使いだしてから、普段の生活でも姿勢が良くなった気がします。
椅子に座った状態でも「いい姿勢」はあるかもしれませんが、なかなか癖が付いてしまっている人だと、そのいい姿勢を維持するのが難しい。まさに僕なんかはそうなのですが、そんな人でもスタンディングデスクを使って立ち、目線を上げることで、意識せずとも自然といい姿勢を維持できるようになります。
集中できる時間が長くなり生産性がアップした
スタンディングデスクを使い始めてから、集中できている時間が明らかに長くなりました。
集中力の維持が個人的な課題で、日頃から25分の集中と5分の小休憩を繰り返していく「ポモドーロ・テクニック」を実践しています。このポモドーロ・テクニックとスタンディングデスクの相性は非常にいいと思っていて、作業時間は立ち休憩中は座ったり軽い体操をすることで、集中と休憩のメリハリが出てより集中できます。
立って作業にかかると「やるぞ」とすっと戦闘態勢に入れるというか、とにかくメリハリが出て集中度合いがより高まりますね。座ったままだとなかなかエンジンがかからず、ついだらだらとSNSやYouTubeで時間を潰しちゃうこともあったりします。立つという行為が切り替えのスイッチになっているような感じでしょうか。ポモドーロ・テクニックと併せて実践することでより効果が出ています。
集中力アップは生産性の向上にも繋がっていて、作業時間を計測してくれるツール「Toggl」で振り返ってみても、集中できている時間が約30%アップ、実際にこなせる作業量も40%ほどアップしました。より長く、濃い時間を過ごせているということ。スタンディングデスク+ポモドーロ・テクニックの組み合わせは僕には効果てきめんでした。
気持ちが前向きになり、モチベーションがアップした
僕はどちらかというとネガティブなタイプなのですが、スタンディングデスクで立って仕事するようになってから気持ちが前向きになり、仕事に対しても意欲が湧いてきたという実感があります。
メリハリある集中時間を作れ、次へ次へとタスクをこなしていく感覚が身についたということもあるかもしれません。それに加え姿勢が良くなったことも精神的にいい影響を与えてくれているのではと考えています。
デスクに座って猫背で下を向いて作業するのと比べ、立って姿勢良く前を見て作業するほうが気持ちが高まるというか、ポジティブな思考が湧いてくるような気がします。この感覚は実際にスタンディングデスクを使ってみれば、誰しもが体感できるかと思います。
省スペース化
スタンディングデスクは、当然椅子を使わないのでその分のスペースが空くことになります。デスクの高さがある分、使い始めは威圧感を感じるかもしれませんが、これはすぐに慣れます。
「デスクを置きたいけどなかなかスペースを確保できない」というパターンは結構あったりするので、そういう場合にもスタンディングデスクは選択肢に入ってきます。目的の省スペース化も実現でき、さらには集中力も手に入れられるとなれば導入しない手はありません。
よく寝られるようになった
これも当初は考えていなかったメリットです。スタンディングデスクを使い始めるまでは、頭は疲れているものの体が疲れておらず、夜になかなか寝付けないこと多くありました。
しかし使い始めてからは頭の疲れに加え体もほどよく疲れてくれるので、いい感じで睡眠に入れるようになりました。この感覚って伝わりますかね?身体的にも疲れてないと、夜中に目が覚めたりして逆に疲れが取れなかったりするんですよね。スタンディングデスクを使うことによって頭と体の疲れのバランスが取れ、夜ぐっすり寝られるようになったのは嬉しいですね!
ただスタンディングデスクで運動不足が解消されるわけではありません。運動不足解消のためにスタンディングデスクを導入するのは少しズレているので、別途ジムや運動を習慣化したほうがいいでしょう。
スタンディングデスクをうまく活用するコツ
ここまでは実際にスタンディングデスクを使ってみて感じたメリットを中心に紹介してきましたが、コツを抑えてうまく活用しないと、逆に体への負担や生産性に悪影響が出てしまうこともあります。
次はスタンディングデスクの効果・メリットを最大化するために「うまく活用するコツ」を紹介します。
適切な高さで
スタンディングデスクを使い手に合った最適な高さに調節しないと、逆に姿勢が悪くなったり疲れを感じやすくなったりすることがあります。僕の場合、PCディスプレイをちょうど目の高さに、そしてキーボードに手を置いたときに肘が90℃になる高さに調節しています。だいたいこれがセオリーの高さですね。
高さの目安を知るには、以下のページが参考になります。
スタンディングデスクは高さが調節できるものがほとんどですが、自作する場合などは自分に合った高さの目安を参考にしてみましょう。
最初は疲れる!頑張って続けてみよう
スタンディングデスクを使えば立ち仕事になるわけですから、慣れないうちは普通に疲れます。僕の場合は1週間を過ぎたあたりから慣れて苦になりませんでしたが、まずは挫折せず続けてみることが大事です。
特に疲れを感じやすいのは足裏でしょうか。長時間立っていると、必ずと言っていいほど足の裏が痛くなってきます。そうなると集中が切れてしまうことにもなりかねないので、分厚いスリッパやクッション性のあるマットで対応しましょう。
僕も例外なく足の裏が痛くなってきて、対策としてサンワサプライのマットを購入しました。
足元にはサンワサプライのマット
ゴム素材で滑りにくいのと、クッション性が高く快適、買ってよかったですね。スタンディングデスクを購入する場合は、併せてマットも用意しておくことをおすすめします。
適度に座る
座りっぱなしもよくないですが、立ちっぱなしもよくありません。長時間同じ姿勢でいると血流も悪くなるので、適度に座ったり軽く屈伸したりと休憩を挟みながら実践しましょう。なんでも「し過ぎ」はいいことはありません。
おすすめは上でも紹介した「ポモドーロ・テクニック」。集中時間は立って仕事にのぞみ、小休憩中は座ったり体操するようにします。集中すると25分なんてあっという間です。小休憩で疲れる前に座っちゃうことで、その結果、より集中時間を長く伸ばせます。
僕のスタイルを紹介しておくと、基本はスタンディングデスクでの作業、本を読んだり書き物をするときは座って行います。集中力が切れたと思えば、ダイニングテーブルに移動して作業したりカフェに行ったり。その辺は臨機応変に環境を変えて実践しています。
「絶対に座らないぞ!」と意気込んでも絶対に続かないですし、スタンディングデスクのメリットを薄めてしまうことにもなりかねません。適度に座り、休憩を取りながら実践することがコツです。
おすすめスタンディングデスクを紹介
「スタンディングデスク環境を作りたい!」という場合、主に3つの方法があります。
- 既存のデスクの上に置くタイプのスタンディングデスクを用意
- 独立したスタンディングデスクを用意
- 自作する
僕が選択したのは2番目ですが、スタンディングデスクとして使えそうなものがあれば即席で作ってしまってもOKです。ただし高さは調節できたほうがいいので、現実的には1番目と2番目がおすすめです。
愛用中のバウヒュッテのスタンディングデスク
スタンディングデスクを導入するにあたって、僕が選んだのはバウヒュッテのスタンディングデスクです。バウヒュッテはゲーミングチェアなどで有名なメーカーですね!
70cm幅・100cm幅・120cm幅の3種類の幅から選べ、僕は100cm幅を選択。カラーはブラックにしました。
電動昇降式やガス圧昇降式なんていうスタンディングデスクも売られていますが、非常に高価な上にあまりにかんたんに昇降できちゃうと結局座っちゃいそうだと思ったので、手動で高さを調節するタイプを選びました。
高さ調節は少し手間です。しかし一度高さを決めてしまえばそう頻繁に高さを変えることはないですし、このタイプを選んで良かったと思っています。このバウヒュッテのスタンディングデスクは造りもしっかりしていますし、27インチのiMacを置いてもびくともしません。
27インチiMacを乗せてもびくともしない
一応組み立ては1人でもできましたが、割と重量があるので2人以上のほうが楽ですね。あとプラスドライバーが必要になります。
収納可能なキーボード台
このようにスライド式のキーボード台があり、未使用時は引っ込めておけます。購入時は「なくてもいいかな」なんて思っていましたが、よく考えればこがあることでiMacを目線の高さに、そしてキーボードを最適な高さに持ってこれているのでこれで正解ですね!
肝心なデスクの高さは75.5cmから117.5cmの範囲で調節できます。117cmもあれば高身長の方でも十分対応できるでしょう。
電源タップを脚に固定
足の側面に電源タップを固定できそうな場所があったので、マジックテープ式の結束バンドで固定してみました。とりあえず固定できているのでこれで使っていますが、強めの両面テープで固定するのがベストかも。
最初は必ず足裏が痛くなるのでマットもお忘れなく。
既存のデスクに置くタイプ
こういうやつですね。デスクの上に置くタイプなので、使わないときはしまっておきます。
ただ本気で取り組むなら独立したスタンディングデスクがおすすめです。座れる環境をあまりに近くに置くと、つい楽なほうを選びがちですから。それにデスクの上に置くタイプはちょっと見た目が悪くなってしまいますね。
とは言え「まずは1日30分立つことから始めたい」といった人であれば、片付けられるスタンディングデスクのほうが便利かもしれません。
電動昇降式・ガス圧昇降式の購入は慎重に
デスクの高さを手動ではなく電気やガス圧の力で調節できるスタンディングデスク。ボタンひとつで楽に高さを調節でき、なかには高さを覚えといてくれるメモリー機能を搭載したものもあります。
ただ非常に高価であること、組み立てが大変なこと、電動は電源が要ること、重く移動が大変であること、といった注意点があります。
手動を選ぶか電動・ガス圧式を選ぶかどうかのポイントは、頻繁に高さを調節するかどうか。スタンディングデスクを1ヶ月使ってみて、高さを調節したのは最初だけだったので、楽という理由だけで高価なデスクを選ぶのももったいないような気がします。
スタンディングデスク選びに迷ったら、安心しておすすめできるのは上で紹介したバウヒュッテのスタンデスクです。実際に使用して知っているということもありますが、しっかり出来ていて機能的にも必要十分です。
スタンディングデスクを取り入れてみよう!
当初は腰痛対策にと考えていましたが、スタンディングデスクを取り入れることで腰痛対策以外にも多くのメリットがあることが分かりました。
そのメリットのなかでも一番大きかったのは「集中の持続」です。「集中力が切れ、気が付くとSNSで時間を潰してしまっている」「長時間だらだらと仕事を続けてしまう」という人は、ぜひスタンディングデスクを試してほしいですね!改善できる可能性大です。
スタンディングデスクを購入してみて、僕にとっては非常に有益な買い物になったので、つい記事にしてしまいました。ぜひスタンディングデスクを取り入れてみてください!
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