今回はオーディオ製品でお馴染みSoundPEATS(サウンドピーツ)の有線イヤホン、「SoundPEATS B90」をご紹介。
Bluetoothイヤホンのラインナップが豊富なメーカーなだけに、有線イヤホンのイメージはあまりありませんでしたが、B90はなんとハイレゾ音源に対応するイヤホンとのこと。
正直なところ、僕は日常的にハイレゾ音源の楽曲を聴いているわけではありません。配信サービスはまだまだ少ないですし、僕のような一般ユーザーにはちょっとハードルが高いかな、という感じ。
そんな僕でもSoundPEATS B90を使ってみたことで、ハイレゾというものに少し触れることができましたし、B90はハイレゾ音源でなくても普段使いで十分活躍してくれるイヤホンだということが分かりました。
5,000円前後の比較的低い価格帯の有線イヤホンの購入を検討しているなら、ぜひB90をリストに加えるべき。この音質でこの価格は安すぎると感じるほど。感覚的には1万円クラスのイヤホンと比べても謙遜ありません。
SoundPEATS B90の機能・性能の紹介と、使ってみた感想・レビューをまとめていますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
※SoundPEATS Audioさまよりご提供いただいた製品を使用しています。
SoundPEATS B90の特徴・スペック
まずはSoundPEATS B90の特徴とスペックをざっと紹介しておきます。
メーカー | SoundPEATS(サウンドピーツ) |
型番 | B90 |
タイプ | カナル型 |
ドライバー | 1ダイナミック + 1バランスドアーマチャータイプ |
周波数特性 | 20 - 40KHz |
インピ—ダンス | 16Ω ± 15% at 1KHz |
センシティブ | 107dB ± 3 at 1KHz |
最大入力 | 5mW |
通話用イヤホンマイク | ◯ |
ケーブル長 | 120cm |
重量 | 15g |
パッケージ内容 | ・SoundPEATS B90 ・イヤーピース(S/M/L) ・収納バッグ ・コードクリップ ・取扱説明書(日本語対応) |
カラー | ダークグレー |
メーカー保証 | 購入から1年間 |
再生できる周波数としては20-40KHzとぎりぎりハイレゾ。日本オーディオ協会における、ハイレゾ定義に準拠した製品です。
ハイレゾとはHigh Resolution Audio(高解像度オーディオ)の略。例えば高画質の写真は細かい部分までキレイですよね。逆に画質が悪いとぼやけて見えます。それと一緒でハイレゾは細かくデジタル化されているため、歌い手の息づかいや空気感、音の余韻が自然に再現されるというわけです。
そして特徴的なのは、再生周波数帯域が広いダイナミック型のドライバーと中・高音域の再現性に優れるBA(バランスドアーマーチュア)型のドライバー2つを搭載する、ハイブリッド仕様になっていること。
このおかげで低・中・高音域すべてにおいて、高解像度でバランスのとれた音を実現しています。音質に関しては後ほど感想を紹介しますが、確かにこの価格帯では考えられないほどの音質ですね。
SoundPEATS B90を使ってみた!感想・レビュー
購入ユーザーから非常に高い評価を受けている「SoundPEATS B90」。実際に使ってみると、その高い評価の理由が分かりました。
SoundPEATS B90を使ってみた!
チープ感を感じさせない質感
B90を取り出してみてまず気が付いたのはチープ感を感じさせない、高級感のある質感です。
アルミニウムで構成されたハウジング
ハウジングはアルミニウムで構成されており、その見た目は高級感を感じさせ、なおかつかっこいい!
さりげないSoundPEATSのロゴ
さりげないSoundPEATSのロゴなど、細部まで作り込まれておりチープさは皆無。カラーはダークグレーのみですが、誰にでも受けいられるデザインではないでしょうか。
手元で音量調節などを操作できるコントロールボタン
再生/一時停止や音量を調節できるコントロールボタンは、R側とL側に分岐する場所に配置されています。ハウジングと同じアルミニウム素材で高級感があります。価格帯の低いイヤホンだとコントロールボタンがチープなつくり…なんてことがよくありますが、B90は違いますね。
あとコントロールボタンは一般的にL側のケーブルに設置されていることが多いですが、B90を使ってみるとこの場所のほうが使いやすいですね。手探りでもコントロールボタンをかんたんに見つけられますし、コントロールボタン自体が重りとなってケーブルの揺れを軽減してくれているように思います。
絡みにくいケーブルが使いやすい!
絡みにくい編み込みのケーブルがいい感じ
多分ナイロンだと思うんですが、この編み込み式のケーブルがいいですね!つまむと紐のようにストンと下に落ちる感じ。
有線イヤホンにおいてネックになり得るのは、やはりケーブルが絡まったりしてストレスを感じてしまうところ。それが少しでも軽減されたほうがいいに決まっています。
B90の絡みにくいケーブルは、ジョギングなどスポーツ目的にもいいですね。絡まってしまうとケーブルノイズが発生してしまうので、その点B90は快適に使えそうです。
SoundPEATS史上トップクラスの音質
そしていちばん大事な音質について。ダイナミック型・BA型の2つのドライバーが搭載されているおかげか、全音域でバランスがとれた音質というのが第一印象。
SoundPEATSイヤホントップクラスの音質
この価格帯のイヤホンで「音質がいい」とうたっているイヤホンにありがちなのが、いわゆるドンシャリ系の音。ドンシャリとは低音をブーストさせた音で中音が薄くなってしまっていることを指しします。
ドンシャリが悪いということを言いたいのではなく、やはりジャンルによって合う合わないがあったりするんですよ。個人的にも嫌いというわけではありませんが、どうしても聴き疲れしてしまいがちだったりします。
B90はいい意味でクセがない。低音が強調され過ぎることもなく、非常に聴きやすい印象です。中音域もしっかり出ているので、音楽以外にも映画・ドラマや英語のリスニングにもいいですね。
もう一度ここで強調しておきたいのは、この音質がこの価格帯で聴けるということ。感覚的には1万円クラス、下手すればそれ以上の価格帯のイヤホンの音を奏でてくれます。コスパとしては非常に優秀です。
SoundPEATS B90でハイレゾ音源を聴いてみる
冒頭でも書きましたが、僕自身はハイレゾ音源を普段から聴いているわけではありません。よく使っている音楽配信サービスである「Amazon Music Unlimited」や「Spotify」はハイレゾ音源に対応していません。
せっかくハイレゾ音源に対応したイヤホンがあるので、SONYが用意してくれているお試し用ハイレゾ音源をダウンロードして視聴してみました。
調べてみるとMacでもハイレゾ音源が聴けるんですね。これまで聴こうとしたことがなかったので知りませんでした。
Macがハイレゾに対応しているのところで、試聴してみる
そしてB90でハイレゾ音源を視聴してみた感想。言われれば確かに違いを感じました。ただこの違いを聴き分けるには、相当集中して聴かないと分からないですね、正直。なんとなく聴く中では多分気付かないレベル。もちろん、もともと細かい音を聴き分ける耳を持ち合わせているわけではないのですが。
何回も何回も聴いてみると、その違いがはっきりしてきます。上のサンプルなんかは非常に分かりやすいですね。
ちなみにiPhoneでハイレゾ音源の楽曲を聴くには、ハイレゾ対応のアプリとハイレゾ対応のDAC搭載アンプが必要になります。そのアンプは数万円と高価なため、残念ながら検証できていません。
この価格帯ではコスパ最強の有線イヤホン
この価格帯でこれほどの高音質を聴くことができるイヤホンはそうそうないと思います。2つのドライバーによるハイブリッド構成、高級感ある作り、扱いやすい編み込みケーブル、おまけにハイレゾまで対応。購入ユーザーからの評価が非常に高いのにも頷けます。
さすがコストパフォーマンスを売りにするSoundPEATSと言っていいでしょう。B90ではオーディオ専用メーカーであるという強みを感じることができました。
5,000円以下の手軽に使える有線イヤホンを探しているあなた。ぜひB90を選んでみてください!B90なら価格以上の音楽体験ができるはずです。
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