本記事では、Anker(アンカー)の完全ワイヤレスイヤホン「Soundcore Life Note 3S」のレビューをご紹介しています。
Soundcore Life Note 3Sは、Soundcoreシリーズとしては初のインナーイヤー型イヤホンです。カナル型(耳栓型)のように耳に押し込んで装着するのではなく、耳介に引っ掛けるようにして装着。長時間使用しても圧迫感や疲れを感じにくいというメリットがあります。
Soundcore Life Note 3Sの価格は、記事執筆時点で6,990円(税込)。もっとも、さらに安い価格帯の完全ワイヤレスイヤホンも珍しくありませんが、Soundcore Life Note 3Sの機能や音質を考えると、コストパフォーマンスの高さは頭ひとつ抜き出ています。
「インナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン」をお探しの方は、Soundcore Life Note 3Sをチェックしておいて損はないでしょう!
- 選ぶなら左右に分離した完全ワイヤレスイヤホン
- カナル型の圧迫感が苦手で、長時間ラクに装着できるイヤホンを探している
- ワイヤレス充電に対応したワイヤレスイヤホンがいい
- 電話やビデオ会議時のイヤホンマイクとしても使いたい
- 価格はできるだけ抑えたい
Anker Soundcore Life Note 3Sの特徴と仕様
まずは、Anker「Soundcore Life Note 3S」の特徴をご紹介しましょう。
まさに私がそうなのですが、カナル型イヤホンの圧迫感が苦手で長時間つけていられません。耳介に引っ掛けるインイヤー型なら圧迫感を感じにくく、長時間ラクにつけていられます。AnkerのSoundcoreシリーズでインナーイヤー型を採用するのは本製品が初です。
そのほか、詳しい仕様などは以下にまとめています。
Anker「Soundcore Life Note 3S」の仕様
メーカー | Anker |
製品名 | Soundcore Life Note 3S |
タイプ | インナーイヤー型 完全ワイヤレスイヤホン |
Bluetooth | Bluetooth 5.2 |
プロファイル | A2DP, AVRCP, HFP |
コーデック | SBC / AAC |
防水 | IPX4 |
充電 | USB Type-CケーブルQiワイヤレス充電 |
マイク・通話 | 〇(左右に2個ずつ搭載) |
操作 | タッチ操作式 |
バッテリー | 最大5時間(イヤホン単体)充電ケース込みで最大35時間 |
重量 | 片耳:約4.3 g充電ケース込みで約59 g |
カラー | オフホワイト / ブラック |
パッケージ内容 | Soundcore Life Note 3S充電ケースUSB-C & USB-A ケーブルクイックスタートガイド安全マニュアル最大24ヶ月保証(登録要) |
カラーバリエーションは「オフホワイト」と「ブラック」の2色となります。今回はオフホワイトを選択しました。
Anker Soundcore Life Note 3S レビュー!
それでは本題のレビューに入っていきたいと思います。
私は普段、同じインナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン、Apple「AirPods(第3世代)」をメインで使っています。ラクな装着感やApple製品間の連携が便利で使っているのですが、価格は23,800円(税込) とお高め。コストパフォーマンスは間違いなくSoundcore Life Note 3Sのほうがいいですね!
外観をチェック【開封】
▲ それでは開封していきましょう!
▲ パッケージ内容は上のとおりです。クイックスタートなどのほかに、充電用のUSB-C to Aケーブルが同梱されています。
▲ 充電ケースはプラスチック製。ですが滑らかな肌触りと光沢のあるブランドロゴもあって、安っぽさが一切ないですね!
▲ iPhone 12 Pro、AirPods(第3世代)と並べてみました。
▲ 充電ケースはAirPodsよりもひとまわり大きいものの、これくらいの違いなら使い勝手に差は出ません。Soundcore Life Note 3Sはコンパクトにまとめられていると感じます。
▲ 充電ケースをパカッと開くと、なかにイヤホン本体が収納されています。
▲ このタイプのイヤホンのなかには、異常に取り出しにくいものがあったりするのですが、これは大丈夫ですね。指が入る空間があるので取り出しやすく、収納時もマグネットで気持ちよく収まってくれます。
▲ 充電ケースにはバッテリー残量の目安を教えてくれる3つのLEDランプがあります。
▲ 充電方法は、充電ケースのUSB-Cポートでの充電か、Qi(チー)規格によるワイヤレス充電にも対応しています。
▲ スマホの充電でワイヤレス充電を活用されている方は多いのではないでしょうか。同じワイヤレス充電器でイヤホンも充電できれば楽チンです。というか、この価格帯のイヤホンが当たり前のようにワイヤレス充電対応していることが驚きですね……。
なお、バッテリー駆動時間は、イヤホン単体で最大5時間、充電ケース込みだと最大35時間となります。仮にバッテリー切れを起こしても、10分間の充電で約1時間の再生が可能です。一度フル充電すれば、少なくとも数日は持ってくれますし、バッテリーに関してのストレスはなさそうです。
▲ 公称では、イヤホン本体の重量が約4.3g(片耳)、充電ケース込みで約59gとなっています。公称値どおりの重量です。
ちなみに、AirPodsのイヤホン本体の重量が約4.28g、充電ケースが約37.91gとなっています(充電ケース込みで約46.47g)。AirPodsの充電ケースのほうが少し重くなっていますが、たった10gほどの違いですから、体感的にはほぼ変わりません。
▲ 6,990円とは思えない質感と機能です。高級感があるとは言えないものの、安っぽさは一切ありません。しかもワイヤレス充電対応ですからスゴい。肝心の音質にやその他の機能についてはこのあと紹介していきますが、優れたコストパフォーマンスには目を見張るものがあります。
Soundcore初のインナーイヤー型完全ワイヤレスイヤホン【装着感】
個人的にも嬉しいポイントが、Soundcoreシリーズにインナーイヤー型が登場したことです。私のように「カナル型イヤホンが苦手」という方はきっと少なくないのではないでしょうか。1時間もつけていると圧迫感と不快感が出てきちゃうんですよね。
▲ インナーイヤー型イヤホンは、耳介に引っ掛けるようにして装着します。装着した感じはほかのインナーイヤー型イヤホンと変わりませんが、同じようにカナル型のような圧迫感は皆無で、何時間でもつけていられます。
特にズレたり落ちやすいという印象はなく、装着感に関しては気になるところはありませんでした。耳のかたちは人それぞれですので試着できれば確実ですが、ほとんどの方の耳にフィットするはずです。
▲ AirPods(第3世代)と装着感を比較してみましたが、ほぼ同じくらいラクと言っていいかと思います。優劣をつけれないほどの差です。
注意したいのは、インナーイヤー型ということもあり、周囲の音は盛大に入ってくることです。騒音の多い環境では音量を上げなくては聞こえない場面もでてきます。また、音量を上げると音漏れも発生します。こればっかりは仕方ないですね。インナーイヤー型イヤホンの宿命です。
インナーイヤー型イヤホンのSoundcore Life Note 3Sは、「周囲の騒音をシャットアウトしたい」という方や「音漏れが気になる」という方には向いていません。そのような方であれば、やはりカナル型イヤホンという選択になります。
Soundcore Life Note 3Sは、どちらかというと騒音が少なく音漏れも許容できる屋内での使用に向いていますね。長時間ラクにつけていられるので、勉強中のBGMとして音楽を流したり、自宅のソファでくつろぎながら動画を楽しんだり。そんな利用シーンに向いています。
コスパ抜群の音質!アプリで自分好みにカスタマイズ
さて、続いての音質についてです。
インナーイヤー型イヤホンは密閉されていないので、どうしてもカナル型イヤホンと比較すると低音の迫力が劣ってしまいます。しかし、中高音域はしっかり出ていて、価格帯を考えれば十分過ぎるくらいの音質です。
AirPods(第3世代)と音質を比較しても、低音域の広がり方が遠慮がちなくらいで、中高音域は両者同じくらいしっかり出ています。聴き手の好みによるところですが、Soundcore Life Note 3Sのような聴きやすい音のほうが好みです。
▲ Ankerから提供されている「Soundcore」アプリで、イコライザを自分好みにカスタマイズできます。22種類ものプリセットのほかに、自分好みのイコライザ設定を作成することも可能。ここを弄れば自分の理想の音に持っていくことができます。イコライザをカスタマイズすると大きく化けるので、購入時にはぜひチェックしておきましょう。
なお、Soundcore Life Note 3Sが対応するコーデックはSBCとAACの2種類のみとなります。よりapt-Xなどには対応しませんが、SpotifyやAmazon Musicといった圧縮音源を聴く範囲においては明らかな違いは出ません。そこまで気にしなくていいでしょう。
動画視聴時の「音の遅延」はある?
「音楽を聴いている時間よりも動画を観ている時間のほうが多い」という方もいらっしゃるかと思います。
動画視聴時において、Soundcore Life Note 3Sでの音の遅延を確認してみましたが、「動画視聴に普通に使えるレベル」という感想です。
ワイヤレス接続ですから、多少の遅延は感じられます。それでも、動画内で話している人の口元を注視してやっと分かるレベル。さすがに音ゲーをプレイできるレベルではありませんが、YouTubeやNetflix、Amazon Primeビデオで動画を楽しむには十分です。
マイク性能は?電話やビデオ会議に使える?
Soundcore Life Note 3Sには、左右のイヤホンそれぞれに2つずつマイクが内蔵されています。Ankerが「ノイズリダクション機能」とうたうように、完全ワイヤレスイヤホンとしては非常にクリアに声を拾ってくれます。
これは実際に聞いていただいたほうが分かりやすいかと思いますので、Soundcore Life Note 3Sのマイクで声を収録してみました。
▲ どうでしょう。かなりキレイに音声を拾ってくれています。電話やビデオ会議でなんら問題なく使えるレベルです。
Soundcore Life Note 3Sは、片耳のみ装着した状態でも使用できます。参考に片耳のみ装着した状態でも録音してみました。
▲ 両耳に装着した状態とかわらないほどのキレイさで録音できていますね。「仕事でイヤホンマイクを使いたい」という方にもおすすめできます。
また、比較としてAirPods(第3世代)で録音した音声も置いておきます。
▲ さすが、マイク性能に定評のあるAirPods(第3世代)。キレイに声を拾ってくれています。ただS、oundcore Life Note 3Sと大きい差があるか、といえばないような気がします。
タッチ操作で音量調節も可能
Soundcore Life Note 3Sで再生・一時停止・曲送りなどの音楽コントールを行うには、イヤホンハウジング部分を指でタッチします。
▲ デフォルトでは上のように設定されていますが、Soundcoreアプリからカスタマイズしておくことをおすすめします。
▲ デフォルトでは「シングルタップ」がオフになっており、これを有効にすることでタッチ操作で音量調節できるようになります。
なぜデフォルトでオフになっているかは不明ですが、 AirPodsではタッチ操作では音量調節できないので、スマホに手を伸ばさなくても音量調節できるのは非常に便利ですね!購入された際には忘れず設定しておきましょう。
Anker Soundcore Life Note 3Sレビューまとめ
Soundcore Life Note 3Sのさまざま機能を紹介していて、このイヤホンが1万円以下の価格帯ということをすっかり忘れてしまいそうになります。これだけの機能が詰め込まれて、6,990円という価格は非常に魅力的。コストパフォーマンス抜群と言わざるを得ません。
インナーイヤー型とカナル型にはそれぞれメリットとデメリットがありますが、自宅などの騒音が少ない室内での利用がメインであれば、つけていてラクなインナーイヤー型が向いています。
また、周囲の音が自然に入ってくるので、ランニングのお供として使うのもありでしょう。インナーイヤー型なら、近づいてくる車の音もしっかり聞き取れます。Soundcore Life Note 3SはIPX4防水規格に対応、汗を掻くようなスポーツシーンでも安心です。
Ankerの完全ワイヤレスイヤホンはどのモデルも人気がありますが、Soundcore Life Note 3Sも多くの人に支持されるイヤホンになりそうです。興味のある方はぜひチェックしてみてください!
同じSoundcore Lifeシリーズのカナル型イヤホンはこちらです。
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