2019年9月のAppleイベントで新しい「Apple Watch Series 5」が発表され、すでに予約注文は開始、20日に発売というスケジュールとなっています。
当然、Apple Watchユーザーなら新製品が気になるわけですが、なかには「新しいのが気になるなー、でもSeries 4を買ってまだ1年ぐらいだしな、でも欲しいな」と悶々としている人は多いのではないでしょうか。
Apple Watch Series 4ユーザーが、Series 5に買い換えるのはありなのでしょうか。僕は「あり」だと考えています。
Apple Watch Series 5とSeries 4のスペック上の違いは?
Apple Watch Series 5とSeries 4を比較したときに、大きな進化ポイントとして「ディスプレイの常時表示に対応」と「ケース素材の選択肢が増えた(チタニウムとセラミックの追加)」の2点が挙げられます。他にも細かい進化ポイントがあったり、WatchOS 6でできるものもありますが、大きくはこの2点です。
Apple Watch Series 4からSeries 5、どこが進化した? | |
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ディスプレイ | ディスプレイの常時表示に対応 (Always-On Retina Display) |
ケース | アルミニウムケースとステンレスチールケースに加え、「チタニウムケース」と「セラミックケース」が追加 |
チップ | 「S4」から「S5」に (どちらもS3の最大2倍高速) |
ストレージ | 16GBから32GBに |
センサー | 内蔵コンパスが追加 (方向を検知する) |
「S4」チップから「S5」チップに変更されていますが、どちらのうたい文句は「S3チップの最大2倍高速」と同じですので、大幅に性能がアップしているわけではなさそうです。
Apple Watch Series 4からSeries 5に買い換える理由になる2つのポイント
買い換える理由となり得るのは、上でも書いた2つの進化ポイントになるでしょう。
買い換え理由1:ディスプレイの常時表示機能
Apple Watch Series 4は手首を上げたり、手首を返したりといった一般的に時計を見る動作を検知し、自動的にディスプレイがオンとなり文字盤を表示します。
そうでないときはディスプレイは真っ暗なわけですが、その自動表示の検知性能は非常に優秀で、実際に僕自身はApple Watch Series 4ユーザーとして不満はありませんでした。
ただ、思い返してみるとディスプレイを表示させるためにApple Watchをタップする回数は結構多かったりします。手首を上げたときにはしっかり表示してくれるんですが、例えば手首を動かさないままチラ見で時刻や通知を確認したいときは、都度ディスプレイをタップして表示させなければいけません。
常時表示させられるということは、わざわざディスプレイをタップする必要がなくなるわけで、地味な機能ながら受けられる恩恵は大きいでしょう。
ちなみにApple Watch Series 5は常時表示させた状態でもバッテリー持ちは最大18時間とSeries 4と同じ数字です。このポイントは間違いなく買い換えユーザーから評価されるはずです。
買い換え理由1:ケースの素材
Apple Watch Series 4でケース素材は「アルミニウムケース」と「ステンレススチールケース」の2種類でしたが、Series 5ではそれらに加え「チタニウムケース」と「セラミックケース」が追加されています。
「チタニウムケース」と「セラミックケース」
チタニウムケースの強度はステンレススチールケースの2倍、セラミックは4倍です。いくら気を付けていてもドアノブや机などに強くぶつけてしまう、なんてことは必ずあるので、身に付けるものとして強度が高くなったのは大歓迎でしょう。
そしてそれ以上にチタニウムとセラミックという、素材として物欲を満たしてくれるという魅力もあります。個人的にはチタンという素材が好みで、所有欲を満たしてくれ、使用する喜びを感じさせてくれる素材だったりします。
まずApple Watch Series 5への買い換え理由として大きいのは、このケース素材になるでしょう。
「アルミニウムケースを使ってたけど、ステンレススチールケースに買い換えたい」
「チタニウムケースに興味がある」
このような方はApple Watch Series 5を検討してみる価値ありです。
ちなみにApple Watch Series 4 はApple公式サイトのラインアップから消えています。選択肢としてはアルミニウムケースのみのApple Watch Series 3もしくはアルミニウム/ステンレススチール/チタニウム/セラミックから選べるSeries 5のどちらかとなります。
余談ですが、ケースの素材によってディスプレイに使われるガラス素材も変わってきます。これが盲点だったりするのですが、アルミニウムケースには「Ion-Xガラス(強化ガラス)」、その他のケース(ステンレススチール/チタニウム/セラミック)には、さらに強度が高い「サファイアクリスタルガラス」が採用されています。
Ion-Xガラス(Apple Watch S3のアルミニウムケース、約1年使用)
サファイアクリスタルガラス(Apple Watch S4のステンレススチールケース、約1年使用)
実際に使ってみると分かるのですが、この差は大きくて、1年ほど使えばディスプレイの状態に大きな違いが出てきます。僕が所有するApple Watch Series 3のアルミニウムケースのディスプレイには無数に傷がついてしまっていますが、Series 4のステンレススチールケースのディスプレイにはまったく傷が見当たりません。高級腕時計にもよく採用されるサファイアクリスタルガラスの強度はさすがです。
Apple Watchのケース素材選びには、ディスプレイのガラス素材も関わってくるところ。もちろんおすすめは強度が高いサファイアクリスタルガラスが採用されているステンレススチールケース以上です。
Series 4からSeries 5への買い換えは「あり」
僕は「あり」だと思っています。実際にApple Watch Series 4ユーザーである僕は、迷わずApple Watch Series 5のチタニウムケースを予約注文しました。
一番大きな買い換え理由になったのは、まさに「チタニウムケース」に惹かれたから。趣味で買い集めているキャンプ道具も、薄くて丈夫な、機能美を感じさせてくれるチタン製品を好んで選びます。チタンは所有欲を満たしてくれる素材ですし、道具として使うことに喜びを感じさせてくれます。
強度の問題でアルミニウムケースからステンレスケースに買い換える、というのもありだと思いますし、思い切って復活したセラミックケースを選ぶのもありでしょう。
ディスプレイの常時表示機能も便利。手首を上げたり返すことなくチラ見で文字盤を確認できるので、Apple Watchの利便性をさらに向上させてくれるはずです。
ただApple Watchの買い換えはお金のかかる話ではあります。安い買い物ではないので、盲目的に買い換える必要はないのかな、とも思っています。ケース素材は言ってしまえば自己満足的なところが大きいですし、常時表示できるようになったからと言って、革新的であっと驚くほどの進化ではありません。
僕は「あり」だと判断しました。あなたはどうしますか?物欲に任せて買い換えるのもよし、1年後もしくは2年後のメジャーアップデートを待ってみるのもありでしょう。
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