「もし○○と○○が一緒になったら…」と妄想することはよくありますが、今回紹介するのはモバイルバッテリーとUSB電源アダプタが一体なった「RAVPower(ラブパワー) RP-PB122」という製品。
まさにテレビデオ的な便利さで、あるときはスマホやタブレットの充電器として、あるときはモバイルバッテリーとして機能する便利アイテムです。今回の記事では「RAVPower RP-PB122」のスペックや機能、使い方を紹介しながら、その使い勝手をレビューしていきます。
急速充電規格「USB PD」「QC 3.0」に対応した一体タイプ
モバイルバッテリーとUSB電源アダプタが一体となった製品はいくつか存在します。中でも有名なのがAnker(アンカー)の「PowerCore Fusion 5000」でしょう。多くの人に選ばれているベストセラー製品です。
しかしPowerCore Fusion 5000にあってRP-PB122にないもの。それは「急速充電規格」への対応です。RP-PB122は「USB PD(Power Delivery)」と「QC(クイックチャージ)3.0」に両対応し非常に高スペック。PowerCore Fusion 5000でなくても、こういった一体タイプで急速充電に対応しているのは、現時点でRP-PB122だけでしょう。
ずばりRP-PB122のポイントは以下のとおり。
- モバイルバッテリーとUSB電源アダプタの一体型
- 加えて「USB PD」と「QC 3.0」の急速充電に対応
特にUSB PDは多くのデバイスが対応する急速充電規格です。例えばiPhone(iPhone 8以降)やiPad mini 5、iPad Proなど。Androidスマホやタブレット、ニンテンドースイッチなんかも同規格に対応しています。
USB PDによる充電は非常に高速です。iPhoneであればたった30分の充電で最大50%も充電できてしまうほど!必要なときにサクッと充電できる急速充電はとても便利なので、まだ使ったことがないということであればぜひ活用しましょう。
RAVPower RP-PB122のスペック・使い方
それでは「RAVPower RP-PB122」のスペックや使い方を紹介していきます。
メーカー/型番 | RAVPower/RP-PB122 |
バッテリー容量 | 5000mAh |
出力 | USB PD対応USB-Cポート × 1(最大18W) QC 3.0対応USB-Aポート × 1(最大18W) ※2台同時接続時は最大15Wまで |
入力 | コンセント(AC)入力:100 - 240V , 50 / 60Hz , 0.5A USB C入力:最大5V / 2A |
サイズ | 約77.5 × 77.5 × 32 mm |
重量 | 約210 g |
メーカー保証 | 購入から18ヶ月 |
パッケージ内容 | RP-PB122本体 Micro USBケーブル 収納ポーチ ユーザーガイド(日本語対応) |
内蔵バッテリーは5000mAhはちょっと控えめですが、iPhone 8を約1.6回、Galaxy S9なら約1回のフル充電が可能で、普段使いには必要十分といった感じ。

USB PD対応のUSB-Cポート、QC 3.0対応のUSB-Aポートを備える
USB PDに対応したUSB-Cポートは最大18Wに対応しています。iPhoneの受電許容量は18Wですのでフルスピード充電できる計算。30分間で最大50%充電できてしまうほど超高速な充電が可能です。

未使用時に邪魔にならない折りたたみ式プラグ
プラグはこのように折りたたみ式になっています。地味なところですがカバンの中に入れて持ち運びたいというシーンでは、折りたたみ式のほうが邪魔にならず便利です。

iPhone XSと並べて モバイルバッテリーと充電器がコンパクトにまとめられている
サイズは約77.5 × 77.5 × 32 mm、重量は210gとほどほどの大きさはあるものの、モバイルバッテリーとUSBアダプタが一体、しかもUSB PDとQCに対応と考えると「コンパクトにまとめられている」と言っていいでしょう。

LEDランプでバッテリー残量や充電状態を知らせてくれる
本体上部にはバッテリー残量や充電の状態を示すLEDランプを搭載します。
LEDランプ | バッテリー残量 |
---|---|
LED1個点灯 | 25% |
LED2個点灯 | 50% |
LED3個点灯 | 75% |
LED4個点灯 | 100% |
当たり前の機能と思われがちなバッテリー残量の表示ですが、ないものも結構あったりします。
状態 | LEDランプ | |
---|---|---|
RP-PB122本体への充電 | コンセント(AC)充電中 | LEDランプが白く点灯 バッテリー残量を表示 |
USB-Cポートで充電中 | LEDランプが緑色に点灯 | |
接続したデバイスへの充電 | USB-C/USB-Aポートで充電中 | LEDランプが白く点灯 バッテリー残量を表示 |
USB-C/USB-Aポートで【高速】充電中 | LEDランプが緑色に点灯 |
このようにLEDランプは本体への充電時、スマホなどデバイスへの充電時にも状態を知らせてくれます。USB PDやQCで急速充電できているかも教えてくれるのはいいですね!
モバイルバッテリーとして使用する
RP-PB122をモバイルバッテリーとして使用するには、まず本体(内蔵バッテリー)を充電してあげる必要があります。
RP-PB122本体への充電方法は2つ。
- コンセント(AC)充電
- USB-Cポートからの充電(別途USB-Cアダプタ・ケーブルが必要)
コンセントでの本体への充電は約3時間で完了、USB-Cポートからの充電(別途USB PDアダプタ・ケーブルが必要)は約1.2時間で完了します。お手軽なのはコンセントでの充電でしょう。

USB-Cポートを使えばたった1.2時間で充電が完了する
コンセントから抜けば一般的なモバイルバッテリーと同じように使用できます。
USB電源アダプタとして使用する
おそらく使い方として一番多いのは「USB電源アダプタ」として使用する方法でしょうか。

USB電源アダプタとして使用するには、通常どおりプラグを差し込むだけ
ここで気になるのは内蔵バッテリーへの充電との兼ね合いですが、コンセントにプラグを挿し込みUSB電源アダプタとして使用したときはデバイスを優先して充電、過剰分はモバイルバッテリーの充電に充てられる仕様となっています。
特段注意すべき点はなく、普段どおりにUSB電源アダプタとして、モバイルバッテリーとして使用して問題ありません。過充電防止機能を搭載しているので、仮にコンセントに挿しっぱなしにしたとしても内蔵バッテリーに負荷がかかることはありませんが、消費電力があるので未使用時はコンセントか抜いておきましょう。
USB PDに対応した充電ケーブルが必要
なおUSB PDによる充電にはUSB PDに対応したUSB-Cケーブルが必要になります。
iPhoneやiPadへのUSB PD充電はUSB PD対応の「USB-C – Lightingケーブル」を用意しましょう。
USB PD関連のアイテムは下記の記事にまとめています。
RAVPower RP-PB122レビューまとめ
「RAVPower RP-PB122」が大活躍してくれるのは、例えば旅行や出張時でしょう。「USB電源アダプタ」「モバイルバッテリー」それぞれを持ち出す必要がなく、省スペース化・軽量化に一役買ってくれます。
普段使いでもこれひとつ持っておけば自宅や職場での充電、出先での充電と活躍してくれるはずです。
そしてRP-PB122のポイントは、なんといっても「USB PD/QC 3.0に対応」している点です。特にモバイルバッテリーとして使用するときは、「限られた時間で高速に充電できる」という点はアドバンテージになります。ここが同様の他メーカーの製品と違うところ。
USB PDやQCに対応したデバイスは非常に多くなっています。スマホやタブレットに関しては、ほぼなんらかの急速充電規格に対応しており、対応しているのならこれを活用しない手はありません。
「こんな製品を待ってた!」という人は多いはず!ぜひチェックしてみてください!
なお同シリーズに「RP-PB125」という製品があります。こちらも一体型で、急速充電規格には対応していませんが、バッテリー容量が6700mAhと少し増えています。
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