スマホ・タブレット・パソコン・スマートウォッチと多くのデバイスを持ち出すガジェットオタクの僕にとっては、それらを車内で充電できる「カーチャージャー」は必須アイテムです。
シガーソケットに差し込んで使用するカーチャージャーは珍しくありませんが、今回紹介する「Anker PowerDrive Speed+ 2」は、なんとUSB PD(Power Delivery)による急速充電が可能。対応機器を高速に充電できます。
僕自身このカーチャージャーを愛用しています。スマホを充電し忘れても、移動中にサクッと充電できバッテリー残量を気にすることが減りました。かなり気に入って使っているカーチャージャーですので、ぜひともご紹介したい!
USB PDに対応した機器を持っているなら、このカーチャージャーを持っていて損はありません!便利すぎるのでぜひチェックしてみてください!
USB PDで対応機器を急速充電!
「そもそもUSB PDってなんだ?」という方のために解説しておきましょう。
USB PDとは急速充電規格のひとつで、スマホやタブレット、パソコンなど多くの機器が、この急速充電規格に対応しています。
USB PDによる急速充電は非常に高速で、例えばiPhone(iPhone 8以降のモデル)ならたった30分の充電で最大50%も充電できてしまいます。
iPhoneだけでなくXperiaやGalaxy、iPad ProやAndroidタブレットもUSB PDに対応、その他MacBookやWindowsパソコン、ニンテンドースイッチなんかも対応していますね。
対応機器は非常に多くここでは書き切れませんが、ぜひこの機会に自分の持っている機器がUSB PDに対応しているかを確認してみてください。もしあなたがUSB PDに対応した機器を持っているなら、このカーチャージャーをフル活用できるはずです。
「Anker PowerDrive Speed+ 2」スペックと機能
さて、話を戻してPowerDrive Speed+ 2について。
最大の特徴は上で紹介したUSB PDによる急速充電が行えることですが、仕様・スペックを一覧にしてまとめてみます。
メーカー/製品名 | Anker(アンカー)/PowerDrive Speed+ 2 |
---|---|
入力 | 12V/24V = 5A |
出力ポート | USB-Cポート(USB PD対応、最大30W) USB-Aポート(Power IQ 2.0対応、最大18W) 合計最大48W |
USB PD(Power Delivery) 出力 | 5V=3A / 9V=3A / 15V=2A / 20V=1.5A |
Power IQ 2.0 出力 | 5V=3A / 9V=2A / 12V=1.5A |
サイズ | 約63 × 35 × 35 mm |
メーカー保証 | 18ヶ月 |
パッケージ内容 | PowerDrive Speed+ 2 |
USB PDに対応したUSB-Cポート、Power IQ 2.0に対応したUSB-Aポートを搭載。最大48Wで非常にパワフルなカーチャージャーと言えます。
USB PDに対応したUSB-Cポートは最大30Wとパワフル
最大30Wという出力は、スマホやタブレットだけでなくパソコンでも難なく充電できる数字です。
例えば、僕がよく持ち出すことの多いMacBook Air(2018)。薄く軽量で外に出かける時は、常にと言っていいほどカバンの中に入っているのですが、PowerDrive Speed+ 2を使えば、MacBook Airをフルスピードで充電できます。
PowerDrive Speed+2のUSB-Cポートは最大30W(PD出力時)。MacBook Air付属のアダプタも同じ30Wです。

PowerDrive Speed+ 2はMacBook Air付属の30Wアダプタと同等の出力
つまり車内でも付属アダプタと同等の速度で充電できるということです。これは心強い!
ただ、快適に充電するためには30Wを超える電力が必要になるものもあります。MacBook Proなんかがそう。13インチMacBook Pro付属のUSB-C電源アダプタは61W、15インチMacBookのUSB-C電源アダプタは87Wですので、PowerDrive Speed+ 2では力不足。充電できないことはありませんが、付属アダプタと比較すると充電速度はかなり落ちます。
これらを車内でフルスピード充電したいのなら、家庭用コンセント(AC100V)に変換してくれる「カーインバーター」が便利です。
カーインバーターと一緒に付属アダプタも一緒に運ばなくてはいけないので、少々かさばってしまうというデメリットがあります。しかし自宅での充電環境を車内に持ち込めるメリットは大きいですね!
さらに多くのデバイスをカバーしたPower IQ 2.0に対応
PowerDrive Speed+ 2は「Power IQ 2.0」という、Anker独自の急速充電技術に対応しています。
すでにAnker製品を使っていると言う人なら、「Power IQ」という単語は聞いたことがあるかもしれません。「Power IQ」は接続された機器を自動的に検知、その機器に最適な最大スピードで充電してくれるというもの。
「Power IQ 2.0」はその2.0という名のとおり、Power IQの進化版で、最大出力は最大12Wから最大18Wに、さらに多くのデバイスに対応とパワーアップしています。出力の数値が大きければ大きいほど速く充電できるわけですから、対応しているに超したことはありません。
充電速度を比較すると、さすがにUSB PDには劣るものの、PD非対応のデバイスでもフルスピードで充電してくれるPower IQ 2.0は、「対応デバイスの多さ」という点では恩恵を受けられるシーンは多いでしょう。
「Anker PowerDrive Speed+ 2」レビュー
ということで、ここからはPowerDrive Speed+ 2を実際に使ってみた感想・レビューを紹介していきます。
とりあえずシガーソケットに差し込んでみる
外観はこんな感じです。

Anker PowerDrive Speed+ 2
サイズは大きくもなく、特別小さいわけでもなく、いたって普通のカーチャージャーという感じ。サイズは長い辺が約63mm、USBポート部分の円の直径が約35mmです。

USB PD対応のUSB-CポートとPower IQ 2.0対応USB-Aポートを搭載
USB PD対応のUSB-Cポート、Power IQ 2.0対応のUSB-Aポートです。Power IQのマークに「2.0」を示す「2」が入れられていますね。

PowerDrive Speed+ 2を車載のシガーソケットにセット
カーチャージャーなので、特に使い方はややこしくありません。車載のシガーソケットに差し込むだけです。なおPowerDrive Speed+ 2は、12V/24V車とも対応しています(24Vはトラックなどの大型車に採用されていることが多い。
差し込んでみたサイズ感も問題なし、しっかり固定されていて不安定さはありません。正常に通電していれば、以下の画像のようにLEDランプが点灯します。

LEDランプが付き、通電していることが分かる
LEDの明るさはまぶしすぎることもなく、うっとうしさはありませんね。たまに主張しすぎるカーチャージャーがあったりしますが、これなら車内のインテリアに馴染んでくれるでしょう。
iPhone/iPad mini/MacBook Airを充電する
それではいくつかの手持ちの機器をPowerDrive Speed+ 2を使って充電してみます。
試してみるのは以下の3つのデバイス。
- iPhone XS
- iPad mini(第5世代)
- MacBook Air(2018)
これらは、僕が持ち出すことの多い一軍たちです。
PowerDrive Speed+ 2がどれほど使えるカーチャージャーなのかを確かめるために、分かりやすく、
- 30分間の充電で、各デバイスのバッテリー残量がどれほどアップするか
- それぞれの付属USB電源アダプタとどれぐらい違いがでるか
この2点を調べてみました。

30分間でどれほど充電できるかを検証
それぞれ検証してみた結果が、以下になります。
デバイス | 使用した充電器 | 30分間の充電 |
---|---|---|
iPhone XS | 付属アダプタ(5W) | 15%→36%(21%アップ) |
PowerDrive Speed+ 2(30W) | 18%→67%(49%アップ) | |
iPad mini(第5世代) | 付属アダプタ(10W) | 31%→51%(20%アップ) |
PowerDrive Speed+ 2(30W) | 32%→64%(32%アップ) | |
PowerDrive Speed+ 2(Power IQ 2.0) | 17%→38%(21%アップ) | |
MacBook Air(2019) | 付属アダプタ(30W) | 24%→52%(28%アップ) |
PowerDrive Speed+ 2(30W) | 12%→38%(26%アップ) |
まず目につくのが、iPhone XSに付属の5WアダプタとPowerDrive Speed+ 2の充電速度の違いです。一般的な5Wアダプタと比べ、USB PDによる急速充電がいかに高速かどうかが分かります。
iPad miniではPowerDrive Speed+ 2のUSB PD充電に加え、Power IQ 2.0(USB-Aポート)でも計測、付属の10Wアダプタとほぼ同じ結果になりました。そしてiPad miniでもUSB PD充電の恩恵をしっかり受けられていますね!
MacBook Airについては付属アダプタもPowerDrive Speed+ 2も同じ30Wなので、ほぼ同じ数値になるかと予想していましたが、結果はそのとおりになりました。いいように解釈すれば、「付属アダプタと同じ充電速度を車内でも実現できる」ということになるでしょう。車で走りながらこれだけ充電できれば十分です。
なお、USB PDによる急速充電を行うためには、USB PDに対応するケーブルが必要になります。

Apple純正「USB-C – Lightningケーブル」とAnker「PowerLine II USB-C & ライトニング ケーブル」
一般的なUSB-AのLightningケーブルと比べると少し高価です。しかし一本持っておけば非常に便利なアイテムなので、ぜひカーチャージャーと一緒に揃えておきましょう。
USB PD対応のUSB-C – Lightingケーブルは、Apple純正の「USB-C – Lightningケーブル」、もしくはAnkerの「PowerLine II USB-C & ライトニング ケーブル」がおすすめです。
どちらもあまり価格は変わらないのですが、PowerLine IIのほうが明らかに耐久性が高そうです。僕自身も毎日のように使っているケーブルですが、折れによる断線の不安が一切なくおすすめです。
移動中にサクッと充電できるPD対応のカーチャージャーが便利すぎる!
USB PDによる急速充電は、限られた時間の中で充電する車内でこそ活躍します。バッテリー切れを起こしてしまっても心配無用、必要なときにサクッと充電できるのは急速充電のメリットです。
PowerDrive Speed+ 2のUSB-Cポートは30W出力とパワフル。USB-Aポートはさらに進化したPower IQ 2.0でPD非対応のデバイスでも高速に充電できます。スマホだけでなくタブレットやパソコンまで、あらゆるデバイスをフルスピードで充電できるカーチャージャーはそう多くありません。
PowerDrive Speed+ 2は「PD対応で高出力」「信頼できるメーカー」という、この2つの条件をクリアする数少ないカーチャージャーです。あなたがPD対応スマホ、タブレット、パソコンなどを持ち出すことが多いのなら、 きっとPowerDrive Speed+ 2が大活躍してくれますよ!ぜひチェックしてみてください!
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