
今回の記事では、コンセントに挿せばUSB充電器として、コンセントから抜けばモバイルバッテリーとして使える「コンセント付きモバイルバッテリー」をご紹介します。
このタイプのUSB充電器・モバイルバッテリーの最大のメリットは、やはり1台で2役をこなしてくれるところでしょう。利用シーンに応じて、USB充電器としてもモバイルバッテリーとしても活躍してくれます。

コンセント付きモバイルバッテリーは利用シーンがハマればこれ以上ないほど便利なアイテムなのですが、一方で「合わない人」がいるのも確かです。使い方によっては逆に不便に感じてしまうこともあります。
前半ではコンセント付きモバイルバッテリーのメリットとデメリット、そして後半でおすすめの製品をご紹介しています。コンセント付きモバイルバッテリーをお探しの方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
コンセント付きモバイルバッテリーのメリット
コンセント付きモバイルバッテリーのメリットは、なんといっても1台で2役をこなしてくれることでしょう。コンセントに挿せばUSB充電器として、コンセントから抜けばモバイルバッテリーとして使えるところにメリットがあります。


内蔵のバッテリーはコンセントから充電されます。普段からUSB充電器として使っていれば、コンセントから抜いたときにはバッテリー満タンの状態で持ち出せます。

カフェや宿泊しているホテルなど、コンセントがあればケーブルいらずでバッテリーを充電できます。USB充電器とモバイルバッテリーを一緒に持ち出す機会が多い方にとっては非常に便利なアイテムでしょう。
【重要】コンセント付きモバイルバッテリーのデメリット
これは仕方のない部分ではあるのですが、コンセント付きモバイルバッテリーはUSB充電器として見ると大きく重く、モバイルバッテリーとしてみても大きく重くなってしまいます。
下は「Anker PowerCore Fusion 10000」というコンセント付きモバイルバッテリー。9700mAhバッテリー・最大20WのUSBポートを搭載します。

これをUSB充電器としてはほぼ同性能の「DIGIFORCE 20W Dual Port Fast Charger」とモバイルバッテリーとしてほぼ同性能の「Zendure SuperMini(10000mAh)」の組み合わせを比較してみるとこうなります。



こうやって比較してみると、必ずしもコンセント付きモバイルバッテリーがコンパクトで軽量とは言えないですよね。
「USB充電器として使うことがほとんどで、モバイルバッテリーとしてはたまにしか使わない」という場合は、それぞれ単体で用意したほうが便利でしょう。
バッテリーは「消耗品」
モバイルバッテリーに内蔵されるリチウムイオンバッテリーは「消耗品」です。充電と放電を繰り返すうちに劣化し、次第に蓄えられる電力が減っていきます。一般的にモバイルバッテリーのバッテリー交換サービスは行われておらず、劣化で寿命を迎えてしまえば買い換えとなります。
USB充電器も長い目で見れば消耗品ではあるのですが、どちらかというと 先にモバイルバッテリーの寿命が来る可能性が高いはず。コンセント付きモバイルバッテリーを購入するときは、この点を留意しておく必要があります。
「モバイルバッテリーを毎日充電して、毎日持ち出す」といったヘビーな使い方を考えている場合は、コンセント付きモバイルバッテリーではなく、モバイルバッテリー単体を購入することをおすすめします。
コンセント付きモバイルバッテリーおすすめ4選
ここでは、おすすめのコンセント付きモバイルバッテリーをご紹介しています。ここまで解説したようにメリットばかりではないものの、利用シーンがハマれば非常に便利なアイテムです。ぜひチェックしてみてください!
Anker PowerCore Fusion 10000
|9700mAhバッテリー & 最大20W充電器


9700mAhの大容量のバッテリーを搭載!
Anker PowerCore Fusion 10000は、9700mAhバッテリーを内蔵し、最大20WのUSB-Cポート、最大12WのUSB-Aポートを搭載するコンセント付きモバイルバッテリーです。

サイズは約82 x 82 x 35 mm大きめ、重量も約278 gと重めではありますが、大容量の9700mAhバッテリーを搭載します。iPhone 14なら約2回フル充電することが可能ですので、1日もたせるには十分過ぎるバッテリー容量です。

USB-Cポートは最大20Wに対応、USB PD充電に対応するiPhoneやAndroidスマホを急速充電できます。スマホメインの充電であれば必要十分な充電性能でしょう。
サイズ・重量が大きく、個人的には「毎日持ち運ぶにはしんどいサイズ感」という印象ですが、普段はUSB充電器メインでたまにモバイルバッテリーと考えれば許容範囲内。10000mAhクラスのコンセント付きモバイルバッテリーを検討されている方であればまっさきにチェックしてほしい製品です。
バッテリー容量 | 9700 mAh | サイズ | 約82 x 82 x 35 mm |
---|---|---|---|
搭載ポート | USB-C x 1 USB-A x 1 | 重量 | 約278 g |
USB-C出力 | 最大20W | カラー | ブラック/ホワイト |
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000)
|コンパクトで軽量なコンセント付きモバイルバッテリー


普段使いにぴったりなコンパクト & 軽量な製品です。
Anker 511 Power Bank (PowerCore Fusion 5000)は、5000mAhバッテリー・最大20WのUSB-Cポートを搭載するコンセント付きモバイルバッテリーです。

最大の特徴がこのスティック状フォルムでしょう。細長い形状のおかげでバッグへの収まりもよく、持ち運びのしやすさでいえば間違いなくナンバーワンです。

こちらも最大20WのUSB-Cポートを搭載し十分な充電性能を備えます。このユニークな形状がゆえに、コンセント周りの環境によっては使いづらく感じてしまう可能性があることには注意。ですがほとんどの場合で問題になることはないでしょう。
搭載するバッテリー容量量が5000mAhと少なめではあるものの、そのぶんコンパクトで軽量という恩恵がありますし、スマホを1回以上フル充電するには十分なバッテリー容量です。そういう意味では、普段使いは5000mAhクラスがちょうどいいと感じます。
バッテリー容量 | 5000 mAh | サイズ | 約 113 x 30 x 30 mm |
---|---|---|---|
搭載ポート | USB-C x 1 | 重量 | 約170 g |
USB-C出力 | 最大20W | カラー | ブラック/ホワイト/ピンク/ブルー |
Anker 521 Power Bank (PowerCore Fusion, 45W)
|USB充電器として使用時は最大45Wとパワフル

続いてご紹介するAnker 521 Power Bank (PowerCore Fusion, 45W)は、コンセントに挿したときに最大45WのUSB-C充電器として活躍してくれるパワフルなコンセント付きモバイルバッテリーです。

最大45Wもあれば、13インチクラスのノートPCも充電可能です。上ではM2 MacBook Airを充電しています。USB電流・電圧チェッカーで計測してみると、約42Wで充電できていました。

USB充電器として使用したときは最大45Wですが、モバイルバッテリーとして使用したときは最大20Wにパワーダウンします。モバイルバッテリー時はスマホの充電がメイン、USB充電器使用時は最大45WでスマホからノートPCまで充電できます。

最大45WのUSB充電器と5000mAhモバイルバッテリーがこのサイズ感で持ち運べると考えるとかなりコンパクト!重量は約200gとスマホ1台分とちょっと程度の重さがあるものの、持ち運びにはまず問題にならないレベルです。
バッテリー容量 | 5000 mAh | サイズ | 約71 x 60 x 31 mm |
---|---|---|---|
搭載ポート | USB-C x 2 | 重量 | 約200 g |
USB-C出力 | USB充電器:最大45W モバイルバッテリー:最大20W | カラー | ブラック/ホワイト/グリーン/ブルー |
Anker 733 Power Bank (GaNPrime PowerCore 65W)

こちらのAnker 733 Power Bank (GaNPrime PowerCore 65W)は、最大65WのUSB-Cポートを搭載する超パワフルなコンセント付きモバイルバッテリーです。最新のAnker GaNPrimeシリーズにラインアップされる製品のひとつで、そのパワフルさは、同ジャンルにおいてはトップクラス。

上ではUSB PD充電に対応したWindowsノートPCを充電しています。約60Wで充電されていますね。MacBookでいえばMacBook AirやMacBook Pro 13/14インチを十分な速度で充電できます。USB PD充電に対応するノートPCであれば、Anker 733 Power Bankで充電できる製品は多いかと思います。

モバイルバッテリーとして使用時は最大30Wに落ちますが、それでもスマホ・タブレットを充電するには十分なパワー。iPadといったタブレットはもちろん、MacBook Airなど13インチクラスのノートPCなら30Wで充電できるものもあります。

はっきり言ってデカいですし価格も高いです。スペック的にも万人受けするものではないのですが、「スマホだけでなくノートPCも充電したい」といった理由でパワフルなコンセント付きモバイルバッテリーをお探しの方はぜひチェックしてみてください。
バッテリー容量 | 10000 mAh | サイズ | 約111 x 63 x 31 mm |
---|---|---|---|
搭載ポート | USB-C x 2 USB-A x 1 | 重量 | 約320 g |
USB-C出力 | USB充電器:最大65 モバイルバッテリー:最大30W | カラー | ブラック/ホワイト/ゴールド |
コンセント付きモバイルバッテリーおすすめまとめ
本記事では、おすすめのコンセント付きモバイルバッテリーをご紹介させていただきました。前半で解説したようなデメリットがあり、すべての方にハマるものではありません。しかし、USB充電器とモバイルバッテリーを頻繁に持ち運んでいる方にとってはこれ以上ないほど便利なアイテムです。
記事内でご紹介したなかで、私が特に気に入っているのは、Anker 521 Power Bank (PowerCore Fusion, 45W)です。
USB充電器として使用したときは最大45Wとパワフルで、私がよく持ち運ぶiPhone・iPad・MacBook Airすべての充電をこれでカバーできます。モバイルバッテリーとして使用したときは最大20Wに落ちますが、それでもiPhoneとiPadを充電するには十分過ぎるほどの出力です。
ぜひ本記事を参考にしていただき、お気に入りのコンセント付きモバイルバッテリーを見つけていただければ幸いです!
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