MacBook/MacBook Air/MacBook Proをお使いの方は、普段どのようなUSB-C充電器をお使いでしょうか。
おそらく、MacBook/MacBook Air/MacBook Proユーザーのほとんどの方が、MacBookに付属されているUSB-C充電器をお使いかと思います。そのUSB-C充電器に対してこんな不満はないでしょうか。
- 大きいので隣のコンセントの差込口に干渉してしまう
- 大きく重いので持ち運びしにくい
- 充電に時間がかかる
もちろん、Apple純正のUSB-C充電器であれば間違いありませんし、決して充電性能が悪いというわけではありません。しかし、そのUSB-C充電器を見直すことで、さらにMacBookの充電環境が快適になります。
この記事では、MacBook Air 13(2018)、MacBook Pro 15(2019)を愛用している僕が、MacBook/Air/ProユーザーにおすすめしたいUSB-C充電器をご紹介しています。例えば、コンパクトで持ち運びに便利なUSB-C充電器や、高出力でさらに高速に充電できるUSB-C充電器など。MacBookユーザーのあなたに、きっと役に立つはずですので、ぜひ参考にしていただければと思います!
【要確認】MacBook/Air/ProのUSB-C充電器の選び方
MacBookを充電するためのUSB-C充電器を選ぶ際には、いくつかの押さえておきたいポイントがあります。
ちょっとマニアックで細かくなってしまうのですが、誤ったものを選んでしまうと、思うような充電速度が出なかったり、最悪の場合充電できないということも考えられます。あなたが愛用しているMacBookモデルに最適なUSB-C充電器を見つけるためにも、ぜひチェックしておいてください。
MacBookは急速充電「USB PD」に対応
MacBook/MacBook Air/MacBook Proは、「USBPD(PowerDelivery)」という急速充電規格に対応しています(一部未対応あり)。手元のMacBookモデルがUSB PDに対応しているかどうかの判別はかんたんで、USB-C(Thuderbolt 3)ポートから給電するモデルであれば、USB PDに対応しています。
一昔前まではマグネット式の「MagSafe/MagSafe 2」が採用されていましたが、汎用性の低さから現在はラインアップから消え、USB-C(Thunderbolt 3)ポートを使用してのUSB PD充電に統一されています。
USB PDはMacBookに限らずiPhoneやiPadなど、さまざまなデバイスに採用されている急速充電規格。MacBookで使用するUSB-C充電器を選ぶときの目印になる規格ですでの覚えておきましょう。
- USB-Cポートで充電するMacBookモデルは急速充電「USB PD」に対応
- MacBookで使用するUSB-C充電器は「USB PD」を目印にして選ぶ
MacBookの充電に必要なW(ワット)数を確認しよう
MacBookモデルによって、必要になるW(ワット)数が異なります。充電にどれだけのW数が必要なのかを知るには、MacBook付属のUSB-C充電器の W数を確認する方法がかんたんです。
上はMacBook Air 13(2018)付属のUSB-C充電器です。よーく見てみると「30W」と書かれていますね。この充電器は30W出力が可能で、つまりMacBook Air 13を充電するためには30Wの出力があればよいという目安になります。
こちらのアダプタはMacBook Pro 15付属のUSB-C充電器です。MacBook Pro 15に搭載されているバッテリーは大きく、87Wとより多くの出力が必要になります。仮にMacBook Pro 15に30W充電器を接続してみると、充電はできなくはないものの充電速度が極端に遅くなります。使用しながらだと充電しているにもかかわらずバッテリー残量が減っていく…という現象が起きます。
USB-C充電器を選ぶ際には、付属の充電器に記載されている数値以上のもの、それに近いものを選びましょう。
参考に各MacBookモデル付属のUSB-C充電器のW数をまとめておきます。
付属USB充電器の出力 | MacBookモデル |
---|---|
29W/30W | MacBook (2015 年以降に発売されたモデル) MacBook Air (2018 年に発売されたモデル) |
61W | MacBook Pro 13 (2016 年以降に発売されたモデル) |
87W | MacBook Pro 15 (2016 年以降に発売されたモデル) |
なお、このW数は「充電速度」に関わってきます。W数が大きければ大きいほど(USB PDの規格上は最大100W)、高速に充電できます。例えば、MacBook Air 13の充電に87W充電器を使えば、付属の30W充電器よりも高速に充電できるということになりますね。
- MacBook付属のUSB-C充電器のW数を目安にする
- W数が大きいUSB-C充電器ほど高速に充電できる(最大100W)
サイズ・重量もチェックポイント
意外と見落としやすい点が、USB-C充電器のサイズと重量です。製品が届いてから、「でかい!こんなはずじゃなかった!」「これじゃ持ち運びが厳しいかも」とならないためにも、サイズ・重量もしっかり確認しておくことが大事です。
例えば上の2つのUSB-C充電器。右がMacBook Airに付属していたもので、左がAnker(アンカー)の「PowerPort Atom PD 1」というUSB-C充電器です。出力は同じ30W。同じ出力でもサイズがこれだけ違うのです。
あと確認しておきたい点が「隣のコンセント差込口への干渉」です。充電器が大きすぎて、隣のコンセントが使えない!というのはあるあるです。干渉しそうであれば、コンパクトなUSB-C充電器、あるいはACケーブル付きの「据置タイプ」を選びましょう。
- 持ち運びしたい場合は、コンパクトで軽量なUSB-C充電器を選ぼう
- 隣のコンセント差込口に干渉に注意
盲点になりやすい「充電ケーブル」
MacBookをUSB PDで充電するとき、USB PDに対応するUSB-C充電器に加え、「USB PDに対応した充電ケーブル」も必要になります。基本的にUSB PDに対応しているケーブルなら、どのケーブルを選んでも問題ありません。ただ、一点注意したいポイントがあります。
それは、USB PDに対応するケーブルには「3A」と「5A」の2種類ある点です。USB PDは規格上、最大100W(20A/5A)での充電が可能です。しかし、3Aケーブルだと60W(20V/3A)が上限。60Wを超える充電には5Aケーブルが必要になります。
USB PDで充電できるMacBookモデルであれば、最大100Wまでの給電を受け付けてくれます。60Wを超えるハイパワーのUSB-C充電器で充電する場合は、3Aではなく5Aに対応したUSB-Cケーブルを選んでください。
参考に、僕が使用している5A対応のUSB-Cケーブルを紹介しておきます。
エレコムのUSB-Cケーブルで、価格的にもお手頃でおすすめです。
こちらは3A対応。60Wまでの充電であれば5A対応ケーブルは必要ないので、こちらで十分です。ただ、上の2製品の価格差はそう大きくないので、大は小を兼ねる的な考えで5A対応ケーブルを購入しておくのもありです。
- USB PDによる充電を行うには「USB PD対応のUSB-Cケーブル」が必要
- 60Wを超える充電を行う場合は、5A対応のUSB-Cケーブルが必要
MacBook/Air/ProにおすすめのUSB-C充電器(電源アダプタ)
ここからおすすめのUSB-C充電器を紹介していきます。後半でMacBookにおすすめのモバイルバッテリーも紹介していますので、そちらもチェックしてみてください!
【Anker】PowerPort Speed 1 PD 30
30W USB-C充電器としては最安クラス
まず紹介したいのはAnker(アンカー)の「PowerPort Speed 1 PD 30」です。
Ankerは電源周りのアクセサリーでは非常に信頼できるメーカー。最近一部の製品で不具合がありましたが、速やかに周知、回収してくれました。「問題があればしっかり対応してくれる」ということも信頼をおける理由のひとつです。
さて、この製品は最大30WのUSB-Cポートを搭載した充電器です。MacBook、MacBook Airに同梱されている充電器と同等の性能。付属充電器(30W USB-C電源アダプタ)は4,800円(税別)と安くない価格ですが、それと比べるとこの製品はかなりお手頃価格。追加でお手頃に購入できるUSB-C充電器が欲しい!という方にはぴったりです。
- USB-PD対応USB-Cポート × 1(最大30W)
- 折りたたみ式プラグ
- 約61 × 58 × 28mm、約101g
【Anker】PowerPort Atom PD 1
コンパクトで軽量な次世代USB–C充電器
こちらも同じくAnker、最大30Wの充電器ですが、この特徴は「とにかくコンパクトで軽量」だということ。手のひらに収まるほどのサイズで、重量はわずか53g。
隣接するコンセントにも干渉しづらいですし、軽いので持ち運び時にも便利です。GaN(窒化ガリウム)という新素材が採用されているとのことで、まさに次世代の充電器。コンパクトさ、軽量さを求めるならこれです。
ただ、折りたたみ式プラグでないのが惜しいですね!このサイズで折りたたみ式プラグならもっと便利なんですけどね。それにしてもこのサイズ・重量はすごい!
- USB PD対応USB-Cポート × 1(最大30W)
- GaN(窒化ガリウム)採用でコンパクト&軽量
- 約35 × 41 × 55mm、約53g
【Anker】PowerPort Atom III Slim
厚さわずか1.6cm!超薄型タイプのUSB–C充電器
Anker続きになってしまっていますが、「PowerPort Atom III Slim」もぜひご紹介させていただきたいUSB-C充電器。厚さがわずか1.6cmと超薄型で、プラグが折りたたみ式なのもポイントが高い!
出力は30Wですので、MacBookを充電するには必要最低限といったところ。ですがこのサイズでMacBookを充電できるわけですからすごいですね。もちろん、MacBookだけでなくスマホやタブレットの充電にも使えるので、普段使い用や持ち運び用にひとつ持っておけば損はありません。
- USB PD対応USB-Cポート × 1(最大30W)
- GaN(窒化ガリウム)採用でコンパクト&軽量
- 約45 × 76 × 16 mm、約59g
- ブラック/ホワイト
【cheero】CHE-326 USB PD対応45W充電器
45Wでこの価格!コストパフォーマンス重視ならこれ!
最大45W出力に対応するUSB-Cポートを搭載するcheero(チーロ)の充電器。MacBook Pro 13に付属の「61W USB-Cアダプタ」には出力は及びませんが、45Wあれば問題なく充電できます。
45WクラスのUBS-C充電器のなかではかなりお買い得。安いけどしっかり使える充電器を探しているのならこれです。
- USB PD対応USB-Cポート × 1(最大45W)
- 折りたたみ式プラグ
- 約63 × 60 × 30mm、 約120g
【Anker】PowerPort Speed 1 PD 60
MacBookPro 13ユーザーにおすすめ!純正61W充電器よりコンパクト
Ankerの「PowerPort Speed 1 PD 60」は最大60WのUSB-Cポートを搭載、MacBook Pro 13付属の60W充電器と同等のパワーがあります。「純正の充電器だと高いな、でも充電速度は落としたくない」という人におすすめです。
また60WあればMacBook Pro 15でも十分に充電できます。87W充電器と比べると充電速度は落ちますが、Apple純正の87W USB-Cは8,700(税別)とかなり高価。サブとして持っておくには60Wで必要十分でしょう。
- USB PD対応USB-Cポート × 1(最大60W)
- 折りたたみ式プラグ
- 約6.4 x 6.4 x 2.9mm、約157g
【AUKEY】PA-Y12 60WのUSB-CポートとUSB-Aポート2つを搭載
60W対応のUSB–Cポートに加えUSB–Aポートを搭載するパワフルな充電器
MacBookユーザーであるあなたは、きっとスマホやタブレット、Bluetoothイヤホンなど充電が必要なガジェットがたくさんあるはず。であるなら充電のためのUSBポートはたくさんあったほうが便利です。
AUEKY(オーキー)のPA-Y12は最大60WのUSB-Cポートを搭載、さらにUSB-Aポートを2つ搭載します。合計72Wまで対応と複数台を同時に充電しても余力があります。
あとACケーブル付きの据え置きタイプなので、コンセント差込口への干渉もありません。デスクの上など使い場所に持ってこれる据え置きタイプのほうが使い勝手がいいことが多いですね。まさにデスクの卓上においておけば、きっと活躍してくれるはずです。
- ACケーブル付きの据え置きタイプ
- USB PD対応USB-Cポート × 1(最大60W)
- USB-Aポート × 2(各最大12W)
- 合計最大72W
- 約100 × 78 × 31mm、約218g
【Less is More】100W出力が可能なUSB-Cポートを搭載 ハイスペック充電器
現時点で最強クラスの100WのハイスペックUSBPD充電器
現時点では「最強クラス」と言っていい、ハイスペックなUSB PD対応充電器。USB-Cポートを2つ搭載し、それぞれ最大60W、最大100Wの出力に対応します(合計最大100W)。
個人的にもMacBook AirやMacBoo Proの充電に使っており、その充電速度は超高速。スマホと同じ感覚で、必要なときにサクッと充電できてしまうので、非常に重宝しています。
単一ポートで最大100W充電できるUSB充電器はかなり数が絞られます。充電に時間がかかりがちなMacBookを充電するなら、特におすすめできるUSB-C充電器。ぜひチェックしてみてください!
- ACケーブル付きの据え置きタイプ(縦置き・横置きに対応)
- USB PD対応USB-Cポート × 2(最大100W/60W)
- QC3.0対応USB-Aポート × 2
- 合計最大100W
- 約970 x 20 x 110 mm、約299g
詳しいレビューは以下の記事でご覧ください!
「USB PD対応のUSB充電器をもっと見たい!」という方は、以下からチェックしてみてください!
人気の「USB PD対応USB-C充電器」をチェック!
MacBookモデルと利用シーンにあったUSB-C充電器を使い分けよう
MacBookで使用するのUSB-C充電器を選ぶ際のポイントをおさらいしておきます。
- USB PDに対応したUSB-C充電器を選ぶ
- 充電したいMacBookモデルに最適な出力のUSB-C充電器を選ぶ
- 信頼できるメーカーのUSB-C充電器を選ぶ
- 利用シーンに適したサイズ・重量のUSB-C充電器を選ぶ
- 基本的には上の4点を押さえておけばOKです。
基本的には上の4点を押さえておけばOKです。
USB-C充電器を含む電源周りのアクセサリーは、「信頼性」が重要なポイントになります。実際に動作が不安定だったり、スペックどおりに充電できないといったことが少なくありません。USB PDという充電規格は、細かく仕様が定められています。それを遵守するかどうかはメーカー次第。規格外の製品はバッテリーに悪影響を与えることもあるので、やはり「信頼性」が大事です。
また、利用シーンに適したサイズ・重量のUSB-C充電器を選ぶこともポイントです。自宅や職場では高速に充電できる「高出力のUSB-C充電器」、持ち出し時には「コンパクトで軽量なUSB-C充電器」といったように、利用シーンに応じて複数のUSB-C充電器を用意することで、バッテリー残量に関してのストレスがぐっと減ります。
ぜひこの記事を参考に、あなたに合った充電器を選んでいただければと思います!
MacBookユーザーのあなたにはこちらの記事もおすすめです!
コメント