来たる2017年夏!みなさまエンジョイされてますでしょうか。
今回はiPhone7から新たに対応した「防水・防塵性能」についてのお話です。
待望していた防水・防塵機能がついたiPhone7。その機能がついたことで今までよりアウトドアのお供にしやすくなったわけですが、iPhone7に搭載されている防水・防塵規格「IP67」とは、いったいどういったものなのでしょうか。
「iPhone7を本当にお風呂で使っちゃっていいの?」
「海水がiPhone7にかかっても大丈夫?」
今回はそんなご質問にお答えしたいと思います。
iPhone7が対応する防水・防塵規格「IP67」はどれぐらいのレベル?
IP〇〇は「IPコード」といって、防水・防塵の保護等級を示します。防塵等級は全6階級、防水等級は全8等級あり、それぞれ数字が大きいほうが性能が良いということを意味しています。
iPhone7の場合「IP67」に対応しているので、防塵性能が6段階ある防塵等級の最高レベルである「6」、防水等級が8段階あるうち2番目に良い「7」に対応しているということになります。
こちらが定められている規格の一覧表です。
防塵等級一覧 |
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保護等級 | 内容 |
0級 | 特に保護されていない |
1級 | 直径50mm以上の固形物が中に入らない(握りこぶし程度を想定) |
2級 | 直径12.5mm以上の固形物が中に入らない(指程度を想定) |
3級 | 直径2.5mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない |
4級 | 直径1mm以上のワイヤーや固形物が中に入らない |
5級 | 有害な影響が発生するほどの粉塵が中に入らない(防塵形) |
6級 | 粉塵が中に入らない(耐塵形) |
防水等級一覧 |
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---|---|
保護等級 | 内容 |
0級 | 特に保護がされていない |
1級 | 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形) |
2級 | 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形) |
3級 | 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形) |
4級 | あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形) |
5級 | あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形) |
6級 | あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形) |
7級 | 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形) |
8級 | 継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形) |
具体的に防水等級の6段階目は「水深15㎝〜1m、30分間つけていても水が浸入しない」というテスト内容なので、iPhone7の防水性能はなかなか良いと言えそう。
ただ現状発売されているAndroidスマホのほとんどがIP68の最高等級の防水性能を誇ります。
それと比較しiPhone7は防水機能はひとつしたの等級であるIP67。そういう意味では他の防水スマホと同じように使うには少し心配だという人も多いはず。
iPhone7をお風呂で使用!大丈夫?
iPhone7が防水対応したことによって期待する利用シーンはやはりお風呂での使用でしょう。
Youtubeで動画見ながらゆっくり湯船に浸かる。。。これができるようになるのはiPhoneユーザーにとって非常に嬉しい!
ですが、ちょっと待ってください!
iPhoneがいくらIP67に対応したからといっても、そもそもお風呂での使用は想定されていません。規格のテスト内容としては真水でのテストであり、お風呂のようなお湯で実験したわけではありません。
あと注意すべきなのはお風呂の湯気などが原因で故障した場合は「保証の対象外」ということ。
Apple公式ページにこのような記載があります。
iPhone 7とiPhone 7 Plusは防沫性能、耐水性能、防塵性能を備えており、実験室の管理された条件下でのテストにより、IEC規格60529にもとづくIP67等級に適合しています。防沫性能、耐水性能、防塵性能は永続的に維持されるものではなく、通常の使用によって耐性が低下する可能性があります。iPhoneが濡れている場合は充電しないでください。クリーニングと乾燥の方法についてはユーザガイドをご覧ください。液体による損傷は保証の対象になりません。
iPhone7の構造を考えるとお風呂でも十分使えるほどの防水性能であることは想像できますが、推奨されない使い方であることは間違いありません。
とは言え、iPhone7をお風呂で使用し問題ないことを報告する動画が多数アップされているのも事実。
どうしてもお風呂で使用したい人は「保証対象外である」ことを頭に入れた上で使用するようにしましょう。
ちなみに、iPhone7をお風呂で使うための防水グッズもたくさん出てきていますのでご参考までにどうぞ。防水グッズを使ってもあくまでも自己責任ということは変わりませんが、故障するリスクをぐっと減らすことができます。
iPhone7を海水浴で使いたい!
海水浴・プール・キャンプなど、iPhone7をアウトドアに持っていきたい人も多いかと思います。
しかし、お風呂での仕様と同様、海水などの真水以外での防水性能は想定されていないので注意が必要です。
それでも中にはiPhone7片手に海でエンジョイする人もいます。
結果は問題なし。なんと海中でも問題なく動作しているよう。
正直なところ、海水に落としてしまいすぐに拾い上げるぐらいであれば大丈夫かと思いますが、やはり推奨されていないことに変わりありません。
結論:やはり意図的に水没させるのはおすすめできない
意図的に水没させてiPhone7の防水性能を試す実験動画を見るかぎりではそれが原因で故障してしまった、というものは見られませんでした。
どの実験動画も「ぜんぜん使えるじゃん!iPhone7すげぇー!!」というノリのものが多いですが、僕から言わせればあまりにも危険。
先ほどApple公式ページの引用部分にも書かれていますが、防水・防塵機能は永続的に維持されるものではないのです。
毎日の使用で劣化してきているiPhone7を水没させれば内部に水が浸入してしまうリスクが高まるということです。
あと、やはり「保証対象外」というところは大きいですね。万が一水没が原因で故障してしまうと数万円という修理費がかかるのは大きな痛手です。
iPhone7を防水機能を信頼して万が一水没で故障させてしまってもAppleは面倒を見てくれないということをしっかりと頭にいれておきましょう。
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