iPhone 13シリーズの発表にともない、iPhone 11が大幅に値下げされています。2世代前のモデルとなったiPhone 11ですが、普段使いにおいては不足ない性能を持っています。このタイミングでiPhone 11を狙っている方も少なくないのではないでしょうか。
そこで本記事では、「iPhone 13とiPhone 11の違い」についてまとめました。最新モデルのiPhone 13か、大幅に値下げされたiPhone 11か、検討中の方はぜひ本記事を参考にしてみてください!
iPhone 13とiPhone 11を比較!違いは?
以下の7つのポイントでiPhone 13とiPhone 11の違いを見ていきます。
- 価格
- サイズ、重量、外観
- 処理性能
- カメラ性能
- 通信性能
- 使い勝手
iPhone 13の発表でiPhone 11が大幅値下げ!
iPhone 11が発表された当時の価格は64GBモデルが80,784円、128GBモデルが86,184円でした。iPhone 12発表時にも値下げされたので、今回は2度目の値下げとなります。
大幅値下げされたiPhone 11はどれほど安くなったのでしょうか。まずは価格を見てみましょう。
iPhone 13 | iPhone 13 mini | iPhone 12 | iPhone 12 mini | iPhone 11 | |
64GB | ─ | ─ | 86,800円 | 69,800円 | 61,800円 |
128GB | 98,800円 | 86,800円 | 92,800円 | 75,800円 | 67,800円 |
256GB | 110,800円 | 98,800円 | 104,800円 | 87,800円 | 販売終了 |
512GB | 134,800円 | 122,800円 | ─ | ─ | ─ |
共通して存在する128GBモデルで価格を比較してみると、iPhone 13とiPhone 11の価格差は31,000円。大きな価格差があります。
いまラインアップに並ぶiPhoneのなかで最安なのは61,800円のiPhone 11 64GBモデル。やはり価格的なメリットは大きい
過去モデルのスマホを購入するときに気になるのがソフトウェアのサポート期間ですが、iPhoneはサポート期間が長いことで有名です。今秋に登場するiOS 15は、なんとiPhone 6s(2015年9月発売)以降のモデルに対応。
2世代前のiPhone 11といっても、まだまだ長く活躍してくれるでしょう!
サポート期間が長いiPhone。2世代前のiPhone 11でもまだまだ長く使える!
ディスプレイを比較
価格の次に比較するのは「ディスプレイ」を比較してみましょう。
iPhone 13 | iPhone 13 mini | iPhone 12 | iPhone 12 mini | iPhone 11 | |
ディスプレイ | Super Retina XDRディスプレイ(OLDE) | Liquid Retina HDディスプレイ | |||
サイズ | 6.1インチ | 5.4インチ | 6.1インチ | 5.4インチ | 6.1インチ |
解像度、画素密度 | 2,532 x 1,170ピクセル解像度、460ppi | 2,340 x 1,080ピクセル解像度、476ppi | 2,532 x 1,170ピクセル解像度、460ppi | 2,340 x 1,080ピクセル解像度、476ppi | 1,792 x 828ピクセル解像度、326ppi |
コントラスト比 | 200万:1 | 1,400:1 | |||
HDR | ○ | ○ | ○ | ○ | ─ |
True Tone | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
P3の広色域 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
触覚タッチ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
最大輝度(標準) | 800ニト | 800ニト | 625ニト | 625ニト | 625ニト |
最大輝度(HDR) | 1,200ニト | ─ |
iPhone 13とiPhone 11のディスプレイで大きな違いは、有機ELディスプレイなのか、液晶ディスプレイなのか、というところ。有機ELディスプレイには黒を黒としてキレイに表現できるという特徴があります。
画素密度(1インチにどれだけのドットが配置されているか)もiPhone 13のほうが高く、ディスプレイがキレイなのは間違いなくiPhone 13です。
ほかにもiPhone 13は最大輝度1,200ニトのHDRビデオの再生に対応しています。iPhone 11はこれに対応していません。
ただ肝心なのは、「その超高画質をスマホに求めるか」というところですね。「YouTubeをみるぐらいだし、HDRコンテンツをみることもない」という方にとってはiPhone 13のディスプレイはオーバースペック。
逆に「スマホでもHDRビデオを楽しみたい」という方ならiPhone 13がおすすめですが、そうでないならiPhone 11のディスプレイで十分です。
スマホでHDRコンテンツを楽しむならiPhone 13。そうでないならiPhone 11で十分!
サイズ・重量・外観を比較
続いてサイズ・重量を見てみましょう。
iPhone 13 | iPhone 13 mini | iPhone 12 | iPhone 12 mini | iPhone 11 | |
高さ | 146.7 mm | 131.5 mm | 146.7 mm | 131.5 mm | 150.9 mm |
幅 | 71.5 mm | 64.2 mm | 71.5 mm | 64.2 mm | 75.7 mm |
厚さ | 7.65 mm | 7.65 mm | 7.4 mm | 7.4 mm | 8.3 mm |
重量 | 173 g | 140 g | 162 g | 133 g | 194 g |
iPhone 11に比べiPhone 13のほうが小さくなっていますね。ただ使い方に関わってくるほどの差ではありません。
それよりもiPhone 13には「mini」を選べるというメリットがあります。iPhone 13 miniは、iPhone 13の性能はそのままにコンパクトにしたモデル。ニーズは限られますが、手にしっかりと収まり扱いやすいminiならではの魅力があることは確かです。
デザイン・外観ではiPhone 13とiPhone 11で印象がガラッと変わっています。
iPhone 13のデザインは直線的でフラットなエッジが特徴です。一方でiPhone 11は丸みを帯びたデザイン。このへんは好みですね。
外観に関連して、iPhone 13のディスプレイにはAppleとコーニング社が共同開発したという「Ceramic Shield(セラミックシールド)の前面ガラス」が使われています。Ceramic Shieldの強度は「iPhone 11の4倍頑丈」とのことなのですが、個人的にはあまり気にしなくてもいいかな、と思っています。
というのは、同じCeramic Shieldが使われている、手元のiPhone 12 Proのディスプレイには普通に小傷がついちゃってるんですよね。いくら頑丈でも無敵ではないようです。ガラスフィルムで対策してしまえば、Ceramic Shieldが使われていようがいまいが、そう大きい影響はないという印象です。
iPhone 13とiPhone 11ではデザインの雰囲気がガラッと違います。
処理性能を比較
iPhone 13には最新チップ「A15 Bionic」が搭載されています。詳しいベンチマークなどの情報があればここに追記させていただきたいと思いますが、発売前の噂どおり「A14 Bionicよりちょっと良くなった程度」のようです。
iPhone 11に搭載されているのは2世代前の「A13 Bionic」チップ。2世代前のチップといっても、ネット閲覧や動画視聴などのライトな使い方においては最新チップと変わらないレベルの性能を持っています。
さらにiPhone 13のメモリ(RAM)容量はiPhone 11と同じ4GBと判明しています。そのことからも、動画編集やRAW現像など負荷のかかる操作以外では、15 BionicチップとA13 Bionicチップの違いを感じることはほぼないでしょう。
「iPhoneで動画編集やRAW現像を行うことはないし、3Dゲームもしない」ということなら、A13 Bionicチップ搭載のiPhone 11で十分です。
ライトな使い方だと大きい差を感じることはないかも。
カメラ性能を比較
続いてはカメラ性能について。iPhone 13とiPhone 11のカメラスペックを比較してみます。
iPhone 13 / 13 mini | iPhone 11 | |
背面カメラ | ・1200万画素広角(ƒ/1.6 絞り値)・1200万画素広角(ƒ/2.4 絞り値)のデュアルカメラ・ナイトモード・センサーシフト式手ぶれ補正・大型化した1.7μmピクセルのセンサー・2倍の光学ズームアウトと最大5倍のデジタルズーム・ポートレートモード・Deep Fusion・スマートHDR 4・フォトグラフスタイル | ・1200万画素広角(ƒ/1.8 絞り値)・1200万画素広角(ƒ/2.4 絞り値)のデュアルカメラ・ナイトモード・光学式手ぶれ補正・2倍の光学ズームと最大5倍のデジタルズーム・ポートレートモード・Deep Fusion・スマートHDR |
背面カメラのビデオ撮影 | ・シネマティックモード(1080p、30fps)・4Kビデオ撮影(60fps)・ドルビービジョン対応HDRビデオ撮影(4K/60fps)・2倍の光学ズームアウトと最大3倍のデジタルズーム・オーディオズーム・1080pスローモーション(120fps/240fps)・タイムラプス・ステレオ録音 | ・4Kビデオ撮影(60fps)・2倍の光学ズームアウトと最大3倍のデジタルズーム・オーディオズーム・1080pスローモーション(120fps/240fps)・タイムラプス・ステレオ録音 |
内側カメラ | ・1200万画素カメラ(ƒ/2.2絞り値)・ナイトモード・ポートレートモード・Deep Fusion・写真のスマートHDR 4・フォトグラフスタイル | ・1200万画素カメラ(ƒ/2.2絞り値)・ポートレートモード・写真のスマートHDR |
内側カメラのビデオ撮影 | ・シネマティックモード(1080p、30fps)・4Kビデオ撮影(60fps)・ドルビービジョン対応HDRビデオ撮影(4K/60fps)・1080pスローモーション(120fps) | ・4Kビデオ撮影(60fps)・1080pスローモーション(120fps) |
両者のカメラ性能の違いは上のとおりですが、かいつまんでポイントを解説します。
明るいカメラと強力な手ぶれ補正
iPhone 13には大型化したセンサー、ƒ/1.6 絞り値の明るい広角カメラが搭載されています。iPhone 11の広角カメラはƒ/1.8 絞り値。
要するにiPhone 13ではより多くの光を取り込めるようになったということですね。ここは暗所撮影での明るさ、ノイズの軽減に期待できるところです。
ただiPhone 11も「ナイトモード」に対応するので、暗所でもキレイに撮影できます。
iPhone 13には「センサーシフト式手ぶれ補正」といって内部のセンサー自体が動いて手ぶれを軽減する強力な手ぶれ補正が搭載されています。より手ぶれの少ない写真や動画を撮影したいということならiPhone 13でしょう。
画質・手ぶれ補正を求めるならiPhone 13!
ドルビービジョンHDR対応ビデオとは?
iPhone 12ではじめて対応した「ドルビービジョン対応HDR撮影」。iPhone 13でも引き続きこれに対応します。
HDRにはHDR10やHLGといったいくつかの方式があり、ドルビービジョン方式はそのなかのひとつ。ドルビービジョン対応のコンテンツはApple TVやNetflixなどで配信されていますが、iPhone 13ではスマホでこれを撮影し、編集し、見られるというわけです。
例えばドルビービジョンに対応するテレビやモニターを持っている、ということならiPhone 13を選ぶ理由になってくるかと思います。ただそうでないのなら、ここにこだわる必要はないと考えます。せっかくiPhone 13で高画質なビデオを撮影できても、それを観るのは小さいスマホの画面だけ、となれば「その機能いる?」という話に。
iPhone 11でもキレイな4K/60fpsビデオの撮影が可能です。ドルビービジョン方式のHDRビデオの撮影は、ほとんどの人にとっては不要な機能でしょう。
ドルビービジョン対応HDRビデオを撮影できても、それを観れるテレビやモニターがないと魅力半減。
通信性能を比較
続いては通信性能についての違いを見てみます。
まずiPhone 13は「5G(Sub6)」に対応します。あいかわらずミリ波には対応しませんが(米国のみ対応)、5Gエリア内で活動することが多い人にとってはiPhone 13を選ぶ理由になります。
その他、どちらも「Wi-Fi 6」に対応しますし、Bluetooth規格はどちらも「5.0」。UWD(超広帯域チップ)もどちらにも対応しています。「5Gか4Gかの違い」という認識でOKでしょう。
「5Gなのか」「4Gなのか」の違いのみ!
使い勝手の違いは?
使い勝手に関わってくる主な違いは「MagSafe(マグセーフ)」と「バッテリー駆動時間」の2点。
iPhone 13はMagSafe(マグセーフ)に対応
iPhone 13はMagSafeアクセサリーに対応します。MagSafeアクセサリーはiPhone背面に磁力でピタッとくっつき、カード収納やより高速なワイヤレス充電が可能です。
MagSafeを利用したワイヤレス充電では、最大7.5WのQi(チー)ワイヤレス充電の2倍、最大15Wの充電が可能。高速に充電できることと、磁力でピタッとくっつくので位置ズレしないというメリットがあります。
ただ充電速度で言えば有線(20W)で充電してしまったほうが速いので、ここも「必要かどうか」というところ。それにワイヤレス充電は就寝時など急がない場面での使用が多いので、利用シーンによっては最大7.5WのQiワイヤレス充電で十分だったりします。
さまざまなMagSafeアクセサリーを使えるiPhone 13。MagSafe充電はQiより高速で最大15Wで行える!
バッテリー駆動時間の違い
続いてはiPhone 13とiPhone 11のバッテリー駆動時間の違いを見てみます。
iPhone 13 | iPhone 13 mini | iPhone 11 | |
ビデオ再生 | 最大19時間 | 最大17時間 | 最大17時間 |
ビデオ再生(ストリーミング) | 最大15時間 | 最大13時間 | 最大10時間 |
オーディオ再生 | 最大75時間 | 最大55時間 | 最大65時間 |
バッテリー駆動時間が長いのはiPhone 13。特にビデオのストリーミング再生の時間に大きな差があります。ただ大きく使い勝手に関わってくるほどの差ではありません。
バッテリー駆動時間が長いのはiPhone 13!
iPhone 11がおすすめ人は?
コスパ重視で選ぶなら、間違いなく「iPhone 11」です。iPhone 11の64GBモデルは、現時点でiPhoneのラインアップのなかで最安。
iPhone 13 | iPhone 13 mini | iPhone 12 | iPhone 12 mini | iPhone 11 | |
64GB | ─ | ─ | 86,800円 | 69,800円 | 61,800円 |
128GB | 98,800円 | 86,800円 | 92,800円 | 75,800円 | 67,800円 |
256GB | 110,800円 | 98,800円 | 104,800円 | 87,800円 | 販売終了 |
512GB | 134,800円 | 122,800円 | ─ | ─ | ─ |
キレイな有機ELディスプレイ、明るく優秀な手ぶれ補正を搭載したカメラ性能など、iPhone 13の魅力ポイントは多々ありますが、いずれもプラスアルファの機能で、基本的な性能・機能はiPhone 11でしっかり押さえられています。
- 価格を重視したい
- カメラに最先端の機能を求めない
- 5Gにこだわらない
iPhone 13がおすすめな人は?
性能・機能を重視するなら「iPhone 13」ですね。前モデルと比べ劇的な進化はありませんが、ドルビービジョン対応HDRビデオを撮影でき、映画のようなビデオをかんたんに撮影できるシネマティックモードなど、写真・ビデオ撮影をよく行うならiPhone 13が魅力的です。
- より進化した写真・ビデオ撮影を楽しみたい
- キレイな有機ELディススプレイを楽しみたい
- MagSafeアクセサリーを使用したい
- バッテリー駆動時間の長さを重視したい
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