便利すぎる!iPad Pro 11/12.9(2018)のUSB-Cポートでできること

新型iPad Proに新しく搭載された「USB-Cポート」のお話。

iPad Pro 11/12.9に新しく搭載された「USB-Cポート」
iPad Pro 11/12.9に新しく搭載された「USB-Cポート」

LightningポートからUSB-Cポートに変更されたわけですが、「iPadがUSB-Cポートになってなにが便利になるの?」とあまりピンとこない人も多いと思います。MacBookなどですでにUSB-Cポートを活用している人からすると、「お、やっと来たか!」という感じなのですが、そうではない人にとってはあまりイメージが湧かないですよね。

そこで今回は「iPad Pro(2018)のUSB-Cポートでなにができるの?」というところをまとめてみました。できることの中から特におすすめしたい使い方も紹介していますので、新型iPad Proを手に取られた方、もしくは購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください!

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iPad Pro 2018のUSB-Cポートでできること

まずざっくりまとめてみます。

iPad ProのUSB-Cポートでできること 概要
USB PDによる急速充電 最大30Wまで
接続デバイスへの充電 iPhone/Androidスマホ/ワイヤレスイヤホンなどへの給電(最大7.5W)
外部メディアへの接続 画像・動画の取り込み(SDカード/デジカメ/iPhoneなど)
※外部メモリは不可
映像出力 (USB-Cディスプレイ)最大5K解像度の映像出力
※Thunderbolt 3には未対応
(HDMIディスプレイ・テレビ)HDMI 2.0対応のUSB-C – HDMIケーブルで4K-60fpsの映像出力
※Apple「USB-C Digital AV Multiportアダプタ」使用時は4K-30fps←注意点あり
その他デバイスへの接続 キーボード/オーディオ機器(イヤホンなど)への接続
※マウスは不可

新型iPad ProにUSB-Cポートが搭載されると聞いて、「もしかしてThunderbolt 3 ?」と期待しましたが、残念ながらThunderbolt 3には未対応。それでもUSB-Cポートが搭載されたことによってできることが大幅に増えました。

このUSB-Cポートを使ってできることの中から、便利なのをピックアップしてみましょう。

なおUSB-C Digital AV Multiportアダプタを使っての映像出力の注意点は後半で触れています。

USB PDによる急速充電のハードルが下がった

まずは充電関連ですね!

USB PD(Power Delivery)による急速充電は、前iPad Pro 10.5/12.9から対応していました。しかし急送充電するためにはApple純正の「USB-C – Lightningケーブル」と「USB PD対応USB電源アダプタ」を別途用意しなければいけないというハードルが存在。実際に急速充電を便利に使って人は限られていたのではないでしょうか。

新型iPad ProにはUSB PDに対応したUSB-Cケーブルと18Wアダプタが同梱。前iPad Proの12Wアダプタと比較して、単純計算で1.5倍の速度で充電できることになります。

付属の12WUSB電源ケーブルとUSB-Cケーブル
付属の18WUSB電源ケーブルとUSB-Cケーブル

そしてLightningからUSB-C、さらにはMFi(Appleによる認証制度)縛りがなくなったことで、12Wアダプタより高出力のUSB PD対応アダプタを用意すれば、さらに高速に充電できます(最大30W)。

iPadを駆使していると、当然毎日のように充電が必要になってきます。特に大容量バッテリーを搭載したiPadですから、高速に充電できるようになれば非常に便利です。

「同梱の18Wアダプタではもの足りない」という人は、Apple純正の「30W USB-C電源アダプタ」を購入するか、USB PDに対応したサードパーティ製のアダプタを用意しましょう。

おすすめは純正より安いサードパーティ製アダプタ。なかでも「Anker PowerPort Speed 1 PD30」がおすすめ!

サードパーティ製アダプタでもばっちり急速充電できる!
サードパーティ製アダプタでもばっちり急速充電できる!

30Wで問題なく急速充電できていますね!このアダプタは純正の約2分の1の価格で購入できます。メーカーもこういったUSBアダプタやモバイルバッテリーなどを多く販売し信頼のおけるAnker(アンカー)製なので安心。

予備にいかが?AnkerのUSB-Cケーブル
予備にいかが?AnkerのUSB-Cケーブル

職場や車内用として予備のUSB-Cケーブルを購入する場合でも、わざわざ純正を選ばないといけないという理由もなくなりました。僕は同じくAnkerの「PowerLine+ USB-C & USB-C 2.0ケーブル」を愛用しています。

Apple純正の「USB-C充電ケーブル」よりも安いですし、かつ編み込みタイプの高耐久ケーブルなので頑丈。

こういった多彩なサードパーティ製アクセサリーを選べるようになったのも、USB-Cポートに変更されたことによる恩恵です。

  • iPad Proへの充電がさらに高速に(同梱は18Wアダプタ)
  • サードパーティ製アダプタを活用しよう(最大30W)

持っていおいて損はない「USB-Cハブ」

これまでも「Lightning – SDカードカメラリーダー」のようなLightningに対応したアダプタを用意すれば、SDカードやカメラなどへの接続は可能でした。

しかしSDカードアダプタ、USBアダプタと読み込みたいメディア・デバイスに応じて安くないApple純正アクセサリーを揃える必要があり、ここがLightningという特殊なインターフェースゆえの難点でした。

それがUSB-CになりLightningから開放されたことで、サードパーティ製USB-Cハブが使えるように!

サードパーティ製USB-CハブがiPad Proで使える!
サードパーティ製USB-CハブがiPad Proで使える!

Apple公式サイトでは続々とUSB-C関連アクセサリーが登場していますが、このようなUSB-Cハブならこれひとつで様々なシーンに対応できます。USB-Cハブも安くはないものの、ひとつでSD/MicroSD、USB-A、HDMI、イーサネット接続できるので、純正アダプタを買い揃えることを考えると経済的。

USB-Cハブが使えることであらゆるデバイスをiPad Proに接続できる
USB-Cハブが使えることであらゆるデバイスをiPad Proに接続できる

僕自身デジカメやムービー、アクションカムをよく使うので、PCやiCloud経由ではなく、SD/MicroSDカードから直接iPad Proに写真・動画を取り込めるのは便利!

パワーアップした新型iPad Proでは画像・動画編集を難なくこなせる性能を持っているので、iPadに取り込んだらそのまま編集してしまえます。

旅行なんかはまさに活躍するシーンですよね!カメラで景色を撮影したら、SDカードもしくはカメラ本体とiPad Proを接続して画像を取り込み、すぐさま写りを確認して編集を行える。これは便利!

iPad Proからの映像出力を試す

その辺のノートPCよりも性能が高いiPad Pro。USB-Cを使えば、ケーブル一本で外部ディスプレイに最大5K解像度の映像を出力できます。

「セカンドスクリーン」に対応するアプリでないときは、基本iPad Proの画面をそのままディスプレイに映し出す「ミラーリング」になります。会議室のモニターに繋げてプレゼンに活用したり、思い出の写真や動画をリビングの大画面テレビに映して家族で楽しんだり。活用できる場面は多々あります。

僕も早速、普段MacBook ProやiMacのサブディスプレイとして使っている「LG 27UD58-B」にiPad Proを接続。いろいろ試してみました。

手持ちの4KディスプレイにiPad Proを接続してみる
手持ちの4KディスプレイにiPad Proを接続してみる

残念ながらこの4KディスプレイはUSB-Cには未対応。ここでは以下の3つの方法で接続してみます。

  1. USB-C – DisplayPortケーブル
  2. USB-C Digital AV Multiportアダプタ
  3. サードパーティ製USB-Cハブ

まずは普段iMacから外部ディスプレイ出力時に使用している「USB-C – DisplayPortケーブル」を使ってみます。

USB-C – DisplayPortケーブル

ミーラリング時は黒帯が表示され縮小表示になる
ミーラリング時は黒帯が表示され縮小表示になる

問題なく出力できました。ただミラーリング時は黒帯が出現。ひとまわり小さい映像になってしまっています。

写真アプリの画像・動画再生時はフルスクリーンに
写真アプリの画像・動画再生時はフルスクリーンに

写真アプリの画像・動画を再生してみると、黒帯が消え大画面で試聴できました。音声出力も問題ありません。ただ音声の出力元は選択できないようなので、スピーカーを搭載していないディスプレイで使用する場合は有線イヤホンなどを使う必要があります。

おそらく、ですが、4K-60fpsでの映像出力ができています。4k出力ができていることは見て分かるのですが、30fpsか60fpsかどうかは明らかに分かるものではないので・・・。なので「おそらく」です。

【注意点あり】USB-C Digital AV Multiportアダプタ

続いてはApple純正の「USB-C Digital AV Multiportアダプタ」を使ってiPad Proからディスプレイに出力しようと試みました。

なぜか使用できなかった
なぜか使用できなかった

が、できませんでした。iPad Proに接続してみても一向に映像が出力できません。HDMIケーブルを替えてみたりあれこれ試してみてもダメ。

MacBook Proに接続してみると正常に使えたので、アダプタの故障ではなさそう。とうことでAppleサポートに相談してみました。

相談してみた結果を要約すると、

  • 「USB-C Digital AV Multiportアダプタ」を使ってのiPad Proからの映像出力が正常にできないという問い合わせは複数もらっている
  • その問い合わせとは、同じように映像出力がでなかったり、音声だけがでなかったり、という内容
  • 現在調査中で情報を集めている

とのことでした。

Apple Support

iPad Pro (11-inch) および iPad Pro (12.9-inch、第 3 世代) の USB-C ポートは多用途なので、本体を充電するほか、ほかのデバイスや、カメラやディスプレイなどのアクセサリも接続できます。 […]

ここには使えると記載されているものの、実際は動作が不安定なようです。「すべての設定をリセット」で改善した事例がある、とのことでしが、特段困っているわけではないですし、それで本当に直るかは不明なので試してません。

そして現時点での結論。

「iPad Proからディスプレイに映像出力したい」と考えている人は、「USB-C Digital AV Multiportアダプタ」は避けたほうがよさそう。

サードパーティ製USB-Cハブ

試してみたのはKingston(キングストン)のUSB-CハブとSatechi(サテチ)のUSB-Cハブ。

MacBook用に所有していた2つのUSB-Cハブで試してみる
MacBook用に所有していた2つのUSB-Cハブで試してみる

どちらもHDMIポートを搭載し、正常に動けば4K-30fpsの映像を出力できるはずです。

サードパーティ製USB-Cハブでも正常に動作した
サードパーティ製USB-Cハブでも正常に動作した

Apple純正のアダプタが正常に動かなかったので心配していましたが、2つとも普通に出力できました。

映像出力しながら、USB-C経由で給電もできる
映像出力しながら、USB-C経由で給電もできる

映像出力しながらの充電もOK!

サードパーティ製USB-Cハブを用意するのがお手軽でおすすめ

iPad Proからテレビやディスプレイに映像出力したいのなら、サードパーティ製USB-Cハブを用意するのが一番お手軽です。

このためだけに「USB-C – DisplayPortケーブル」を用意するのはもったいないような気がしますし、「USB-C Digital AV Multiportアダプタ」は動作が不安定。

サードパーティ製USB-CハブはHDMIポートだけでなくSDカードやUSB-Aポートにも対応していることが多いので、映像出力以外の用途にも活用できます。

有線キーボードでPCライクに!マウスはやっぱりダメ

iPad ProにUSB-Cハブを接続すれば、こんなこともできてしまいます。

iPad Proにディスプレイと有線キーボードを接続!
iPad Proにディスプレイと有線キーボードを接続!

有線キーボードを接続、iPadスタンドを使えばPCライクにiPadを使用可能。

ただ残念ながらマウスは相変わらず使えません・・・。iPadにマウスが使えるようになれば使い方が劇的に変わりそうですけどね!「新型iPad Proは世の中のほとんどのノートPCより高性能!」とうたうのであれば、マウスの接続を許してくれてもいいと思うのですが。どうなんでしょう。

iPad ProのUSB-Cは発展途上だが、可能性は感じる

iPad ProのUSB-C
出典:Apple公式サイト

LightningからUSB-Cに変更されただけで、こんなにも使い方の幅が広がります。

カメラで撮影した画像をiPad Proに取り込み、そのまま編集できるのはラクちんです。まさにパソコン要らず。画像を写真アプリに入れておけば、iCloud経由でiMacやMacBookにも同期してくれます。

一方で外部ディスプレイへの出力においては、若干動作が不安定なところはあります。そのうちAppleが対処してくれるかと思いますが。いまはちょっと様子見でしょうか。

外部ディスプレイへの出力は、セカンドスクリーンに対応したアプリが増えてくれば楽しくなりそうですね!画像・動画編集アプリとの相性は間違いなくいいでしょうし、ゲームアプリなんかにも活用できそう。そう考えるとiPad Proに搭載されたUSB-Cポートに可能性を感じます。

現在不確かな情報も多いので、また修正・追記することがあれば更新していくことにします。

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