
iPadの各モデルには、それぞれ「Wi-Fiモデル」と「Wi-Fi + Cellularモデル(以下セルラーモデル)」が用意されています。

Wi-Fiモデルとセルラーモデル、どっちを選ぶべきなのだろう……。
iPadは高額な製品です。かんたんに買い換えられる価格ではありません。「やっぱりあっちにしておけばよかった」と後悔しないためにも、Wi-Fiモデルとセルラーモデルどちらにするかの選択は慎重に行う必要があります。
- Wi-Fiモデル・セルラーモデルの違い
- Wi-Fiモデルが向いている人・使い方
- セルラーモデルが向いている人・使い方
本記事では上の3点について解説しています。ぜひiPad購入の際の参考にしていただければと思います。
iPadのWi-Fiモデル・セルラーモデルとは?3つの違い
Wi-Fiモデルとセルラーモデルには、主に3つの違いがあります。
Wi-Fiモデル | セルラーモデル | |
---|---|---|
ネット通信機能 | Wi-Fi | Wi-Fi 5G 4G LTE |
GPS | × | 〇 |
価格(iPad 第9世代) | 49,800円 〜 | 69,800円 〜 |
1. Wi-Fiモデルのほうが価格が安い
Wi-Fiモデルとセルラーモデルの価格を比較するとWi-Fiモデルのほうが価格が安く、20,000円から24,000円の価格差があります。
iPadモデル | Wi-Fiモデルと セルラーモデルの価格差(税込) |
---|---|
iPad(第10世代) | 24,000円 |
iPad(第9世代) | 20,000円 |
iPad mini(第6世代) | 24,000円 |
iPad Air(第5世代) | 24,000円 |
iPad Pro 11インチ(第4世代) | 24,000円 |
iPad Pro 12.9インチ(第5世代) | 24,000円 |
この価格差とセルラーモデルのメリットを天秤にかけ、どちらにするかを判断することになります。


無視できないほどの価格差!
2. セルラーモデルはモバイルデータ通信ができる
Wi-Fiモデルとセルラーモデルのいちばんの違いが、モバイルデータ通信ができるかどうか、というところ。

Wi-Fiモデルの場合、Wi-Fi接続あるいはテザリング接続しないとネット通信できません。しかし、セルラーモデルでは、別途モバイルデータ通信の回線契約(キャリアや格安SIMなど)することでスマホと同じ感覚で屋外でもネット閲覧や動画視聴などが可能です。
iPadのセルラーモデルは、SIMカードスロットに挿入する「物理SIM(nano-SIM)」のほか、デジタル式の「eSIM」に対応します。
ここ数年に発売されたiPadモデルであれば、eSIMに対応します。
- iPad(第7世代以降)
- iPad mini(第5世代以降)
- iPad Air(第3世代以降)
- iPad Pro 11インチ(第1世代以降)
- iPad Pro 12.9インチ(第3世代以降)
3. セルラーモデルにはGPSが搭載されている
セルラーモデルのiPadには、正確な位置情報を取得できるGPSが内蔵されています。Wi-Fiモデルには内蔵されていません。

GPSを内蔵しないWi-Fiモデルでも、Wi-Fiもしくはテザリング接続中であれば、大まかな位置情報を取得できます。
しかし、正確な位置情報が必要となる地図・ナビアプリの使用となれば厳しい精度。制度を求めるのであれば、GPSを内蔵するセルラーモデルという選択になります。
地図・ナビアプリ以外にも、GPSは以下のような利用シーンでも使います。
- iPadで撮影した写真や動画の位置情報の記録(ジオタグ)
- 位置情報を使用するゲームアプリ(ポケGOやドラクエウォークなど)のプレイ
- 「探す」アプリでのiPadの位置確認
位置情報を使用するアプリはたくさんあります。そういったアプリをiPadでも使用する場合は、GPSを内蔵するセルラーモデルがおすすめです。
ほとんど人はWi-FiモデルでOK
ほとんどの人にとっては、セルラーモデルではなくWi-Fiモデルのほうがいいと思っています。それは以下の理由からです。
- iPadは、自宅や職場などのWi-Fi環境がある環境で使われることが多い。
- 屋外でネット通信したい場合でもスマホのテザリングで対応できる。
- Wi-Fiモデルのほうが価格が安い。
モバイルデータ通信できないWi-Fiモデルであっても、テザリングやオフライン再生などを活用すれば困ることはさほどありません。
ちょっとしたネット通信ならスマホのテザリングで必要十分ですし、ホテルや旅館でも無料で利用できるWi-Fiが用意されていることが多いですよね。セキュリティ面での注意は必要ですが、フリーWi-Fiを活用するのもひとつ手でしょう。

出先で動画視聴したい場合は、事前に動画データをダウンロードしておけるオフライン再生を活用すればネット通信なしで動画を観られます。電子書籍も同じで、ダウンロードしておけばネット通信なしで読めます。
それに、セルラーモデルでモバイル通信を行うとなると、通信費が発生します。

格安SIMを活用すれば「1GB数百円」の低価格でモバイルデータ通信を利用できますが、その程度の利用であればスマホのテザリングで十分。ほとんどの場合、テザリングを利用するのに追加料金はかかりません。
ただ、スマホのテザリングを使用した際にはスマホのバッテリー消費量が大きくなるので注意する必要があります。特に5G通信でのテザリングとなると、バッテリー残量がモリモリ減っていきます。
モバイルバッテリーを用意して対策するか、モバイルデータ通信する頻度が高いようであればセルラーモデル + 回線契約を検討してみましょう。
セルラーモデルはこんな人・使い方に向いている
セルラーモデルは、以下のような人・使い方に向いています。
- 屋外などWi-Fi環境がない環境で使用することが多い。
- ナビアプリの使用などでGPSが必要。
- 都度のスマホのテザリング接続が面倒。
- 海外で利用することが多い。
つまり、iPadをスマホライクに使いたい方ですね。スマホのように外に持ち出して、スマホのように常時ネットに接続されている状態を保ちたいのなら、セルラーモデルになります。
「モバイルデータ通信は使用しないけど、GPSは欲しい」という方もセルラーモデルになりますが、モバイルデータ通信しないのであれば回線契約は不要です。セルラーモデル + 必要であればテザリング、という運用方法でいいでしょう。
iPadのWi-Fiモデルとセルラーモデルまとめ
Wi-Fiモデルかセルラーモデル、どっちを選ぶかを考える上で大きいポイントとなるのは、やはり両者の価格差ですね。2万円を超える価格差は大きい。その価格差に見合うセルラーモデルのメリットを感じられるかどうかです。
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