iPadの各モデルには、「Wi-Fiモデル」と「Wi-Fi+Cellularモデル(以下セルラーモデル)」がそれぞれ用意されています。
「どっちを選ぶべきなのだろうか」と悩む人は多いかもしれませんね。「やっぱりあっちにしておけばよかった……」となってしまっては最悪。かんたんに買い替えられないiPadだからこそ、Wi-Fiモデルとセルラーモデルの選択を慎重に行う必要があります。
僕は現在、iPad mini(第5世代)と11インチiPad Pro(第2世代)を所有しています。それらはどちらもセルラーモデル。僕がセルラーモデルを選ぶのには理由があります。
ズバリ、iPadはセルラーモデルがおすすめです!今回の記事では、iPadはWi-Fiモデルよりもセルラーモデルがおすすめである理由をご紹介したいと思います。逆に「Wi-Fiモデルはどんな人におすすめなのか」というところにも触れていますので、ぜひiPadを購入する際の参考にしていただければと思います!
iPadはWi-Fiモデルよりも「セルラーモデル」がおすすめ!3つの理由
iPadはWi-FIモデルよりもセルラーモデルがおすすめです。まずはその理由をご紹介します。これは僕がセルラーモデルを選んでいる理由になっているところでもあります。
1.セルラーモデルはGPSが搭載されている
セルラーモデルには位置情報が取得できるGPSが搭載されていますが、Wi-Fiモデルには搭載されていません。
「てっきりWi-FiモデルにもGPSが搭載されていると思っていた!」という人は多いかもしれませんね。これが意外と見落としやすいポイントだったりします。
iPadのGPSが活躍してくれるのは、例えば以下のような利用シーンです。
- 地図・ナビアプリの使用
- 位置情報を使用するゲームアプリ(ポケモンGOやドラクエウォークなど)のプレイ
- 撮影した写真や動画の位置情報の記録(ジオタグ)
- 「探す」アプリでのiPadの位置確認
GPSを搭載していないWi-Fiモデルであっても、接続しているWi-Fi(Wi-Fiルータとの接続やテザリングなど)から大まかな位置情報を取得できます。しかし、より正確な位置情報が必要になる地図・ナビアプリの使用となると、やはり不便な部分もでてきます。
あと位置情報を使用するゲームアプリの使用も、GPSが搭載されていればより正確な位置情報を取得できます。よくiPadで写真や動画で撮影する人であれば、正確な撮影地を記録してくれます。「写真」アプリでは撮影地から写真・動画を探し出すことができ、「あーここでこんな写真を撮ったなぁ」なんてふうに、見返すのが楽しかったりするんですよね。
「探す」アプリでiPadの位置を調べるときも、GPSが搭載されているセルラーモデルのほうが正確な位置が分かります(Wi-Fiもしくはモバイル通信に接続されている必要がある)。
僕はiPadでも地図・ナビアプリをよく使用するのでセルラーモデル一択。「探す」アプリで正確な位置情報を取得できるのも安心ですしね。実際に公園のベンチにiPadを置き忘れたときに、「探す」アプリを頼りにiPadを見つけ出したことがありました。
「GPSは必要ないから、Wi-Fiモデルで問題ない!」という人でも、意外とGPSが活躍してくれる場面があったりするので、いま一度GPSが必要かどうかを確認してみてください。
- iPadのGPSが活躍するシーンは意外と多い
- GPSが搭載されていれば「探す」アプリで正確な位置が分かる
2.スマホと同じように屋外でもネット通信できる
Wi-Fiモデルとセルラーモデルの一番の違いはこれですね。iPadのセルラーモデルは、Wi-Fi環境がなくてもスマホと同じ感覚で屋外でネット通信できます。
フットワークが軽くどこへでも持っていけるiPadだからこそ、環境問わずネット通信できるのは便利です。屋外で使うときにWi-Fiスポットを探し回る必要はありません。即ネット通信できる状態。これが楽なんですよね。
ただし、屋外でもネット通信するにはSIM契約が必要になります。このランニングコストに関しては、格安SIMなどで工夫すればみなさんが思っている以上に安く運用できます。この辺については後半の『iPad「セルラーモデル」の運用のススメ』でご紹介していますので、ぜひそちらを参考にしてください。
「テザリングを使えばセルラーモデルは不要では?」と思う方もいるもしれませんね。
確かに、テザリングを使えばWi-Fiモデルでも屋外でネット通信できます。ただテザリングにもデメリットがあって、例えば「スマホのバッテリー消費が大きくなる」ことが挙げられます。そのためにモバイルバッテリーを持ち運ばなくてはいけないとなると、これもまた面倒。
あと、スマホがスリープ状態になるとテザリング接続が切れてしまう、というデメリットもあります。iPhoneの場合であればかんたんに再接続できると言えばできるのですが……何度も何度も再接続するのは非常に面倒なんですよね。これは僕も自身も感じているテザリングのデメリットでもあります。
要するに、セルラーモデルのほうが楽チンだということです。スマホと同じですね。自宅では自動的にWi-Fiに接続され、一歩外に出れば接続設定なしに即ネット通信が可能。テザリング運用のような手間は一切ありません。
- セルラーモデルならスマホと同じ感覚で屋外でネット通信できる
- テザリングは面倒な点も多い
3.「eSIM」に対応している
iPadのセルラーモデルには、「eSIM(イーシム)」という内蔵型のSIMが搭載されています。現在は、まだまだプラスチックの小さなカード「SIMカード」が主流。ショップでスマホを購入した方であれば、店員さんがスマホにSIMカードを挿し込んでいるところを見たことがあるかもしれませんね。
eSIMのメリットは、わざわざショップなどに行かなくても、いつでもどこでも使い始められるところにあります。
通常、格安SIMを申し込むと郵送で送られてくるSIMカードの到着を待たなくてはいけません。eSIMであれば申し込みから開通までネット上で完結できるため、使おうと思ったときにすぐに使い始められます。もちろんSIMカードの到着を待ったり、SIMカードを差し替える必要もありません。
eSIMに対応する格安SIM事業者は増えてきていて、有名どころでは「楽天モバイル」や「iijmio」がeSIMに対応しています。個人的に興味があってiijmioのeSIMプランに申し込んでみましたが、申し込みから利用開始までほんの20分くらいで完了。自宅にいながらかんたんに使い始められるeSIMは、これからの主流になること間違いなしです。
iPadのセルラーモデルは、そのeSIMが内蔵されています。普段はWi-Fi環境での使用が中心であっても、屋外でも使いたいとなったときにすぐに使い始められるわけです。これがまた便利!
iPad「セルラーモデル」のデメリット
ここまで、iPadはセルラーモデルがおすすめという理由、そしてセルラーモデルのデメリットについてご紹介しました。もちろん、無条件にセルラーモデルがおすすめだというわけではなく、Wi-Fiモデルで十分な場合もあります。
まとめてみましょう!
セルラーモデルはこんな人におすすめ
iPadを外に持ち出すことが多いということであれば、間違いなくセルラーモデルがおすすめです。
購入時は外に持ち出すことはないと考えていても、使っているうちに外に持ち出したくなることもあるでしょう。セルラーモデルであれば、そのように用途が広がったときにも対応できます。
iPad「セルラーモデル」はこんな人におすすめ
自宅や職場など、Wi-Fi環境下のみの使用であればWi-Fiモデルという選択で問題ありません。
上でも書きましたが、テザリングでの運用は、テザリング接続が切れてしまったりして思った以上に面倒だったりします。外に持ち出すのであれば、やはりセルラーモデルがおすすめです。外に持ち出すかどうかが分かれ目になりますね。
iPad「セルラーモデル」はここで買うべし!
iPadのセルラーモデルを購入できる場所として一番身近なのは、ドコモやau、ソフトバンクといったキャリアショップです。きっとあなたが住んでいる街にもあるはずです。しかし、キャリアショップでの購入はデータプランとの抱き合わせ販売となり、iPad単体だけを購入することはできません。
ずばり、セルラーモデルの購入は「Apple公式サイト」がおすすめです。Apple公式サイトでiPadのセルラーモデル単体を購入し、毎月の通信費が安い格安SIMで運用。手間・費用を考えたときに、これがベストです。
iPadのセルラーモデルを「Apple公式サイト」で購入
そもそも、iPadのセルラーモデルを購入できる場所は限られています。Apple公式サイトはそのなかのひとつで、僕自身いつもiPadを購入するときはApple公式サイトを利用しています。
僕がApple公式サイトで購入する最大の理由は、「間違いない」から。公式サイトなので安心ですし、発送もスピーディー。万が一初期不良にあたっても、Appleのサポートはレベルが高くオペレーターが親切に対応してくれます。
そのほか、製品の到着から14日以内であれば、例え開封していたとしても返品・返金を受け付けてくれるというシステムもあります。最大24ヶ月金利0%で購入できる「Appleショッピングローン」や「学生・教職員割引」という購入をサポートしてくれるサービスも充実しています。
Apple公式サイトの「Apple認定整備済製品」もチェック!
Apple公式サイトには、新品同様のApple製品を最大15%割引で購入できる「Apple認定整備済製品」というものがあります。
Apple認定整備済製品とは、返品などの理由で返ってきた製品を再販しているもので、Appleによって「新品と同じレベルの品質」が保証されたものです。いわば「訳あり商品」というイメージですが、品質は新品と同じですし、新品と同じように1年の保証も付きます。AppleCare+への加入はもちろん、ショッピングローンも同じように利用できます。
Apple認定整備済製品はその割安価格から非常に人気があり、掲載されてすぐに売れてしまうこともしばしば。旧製品が中心ですが、チェックしておいて損はありません。
iPadの購入方法については、以下の記事でも詳細をご紹介しています。
iPad「セルラーモデル」の運用のススメ
最後に「iPadのセルラーモデルの運用のススメ」ということで、僕が「どのように運用しているか」をご紹介しましょう。ぜひ参考にしていただければと思います。
eSIM対応!IIJmioの「データプラン ゼロ」
格安SIM(MVNO)事業者としてはおなじみの「IIJmio」が提供するeSIMプラン「データプラン ゼロ」。サービス開始が2020年3月19日で、まだ始まったばかりのプランなのですが、iPadとの相性がよくおすすめです。現在、僕はこのプランを契約しています。
料金体系は非常にシンプル。
月額料金(データプラン ゼロ) | |
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月額料金 | 150円/月 |
追加データ量(1GB) | 300円/月 |
追加データ量(2GB〜10GB) | 1GB毎に450円/月 |
初期費用として、3,000円とSIMプロファイル1つあたり200円が発生 |
基本料金は150円/月で、1GBの追加データ量購入の300円/月を合わせて、月額450円から。それ以降の追加データ量は1GBあたり450円/月となります(都度購入が必要)。まったく使わない月があれば、追加データ量を購入しなければいいだけ。150円/月で維持できます。
僕の使い方だと、だいたい1GBまで。使っても2GB~3GBには収まります。キャリアでiPadを購入することを考えれば、通信費を大幅に抑えらえます。iPadは必要最低限のデータ量を契約しておき、スマホのテザリングと併用する方法もありですね。
eSIM向けのプランなので、SIMカードの到着を待つこともないですし、すぐに使い始められます。僕の場合は、申し込みから利用開始まで20分程度で済みました。eSIMを使うのは初めてでしたが、これだけ楽だとかなり格安SIMのハードルが下がりますね!これからの可能性を感じます。
⇒ IIJmioのeSIMサービス「データプラン ゼロ」の詳細をみる
毎月4GB以上使う場合は「eSIMプラン(ベータ版)」
「毎月4GB以上使うよ」という方は、「データプラン ゼロ」よりも「eSIMプラン(ベータ版)(ライトスタートプラン)」がお得になります。月額1,520円で6GBのデータ通信量が使えます。他社の格安SIM事業者と比較しても、6GBで1,520円は安い!
eSIMプラン(ベータ版)(ライトスタートプラン) | |
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月額料金(6GB) | 1,520円/月 |
データオプション 20GB | 3,100円/月 |
データオプション 30GB | 5,000円/月 |
さらにオプションで「データオプション 20GB」と「データオプション 30GB」も用意されており、ヘビーユーザーの方にも対応可能。
ただ、ほとんど使わない月があったりすると、トータルで見れば「データプラン ゼロ」のほうが安く済む可能性もあります。使い方に合わせて選んでみてください。
⇒ IIJmioのeSIMサービス「eSIMプラン(ベータ版)(ライトスタートプラン)」の詳細をみる
iPadは「セルラーモデル」がおすすめ!まとめ
iPadはWi-Fiモデルよりもセルラーモデルがおすすめです!GPSはなにかと使う場面がありますし、スマホと同じ感覚で屋外でもネット通信が可能。ネックになりやすい毎月の通信費は、格安SIMを活用することで必要最低限に抑えられます。
実際にiPadを愛用していて感じますが、iPadの便利さ・機能を引き出すには、やはりセルラーモデルという選択がベストです。もちろん、使い方によってはWi-Fiモデルで十分な場合もありますが、それでもやっぱりセルラーモデルをおすすめしたい!ぜひiPad購入する際の参考にしていただければと思います!
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