
Appleによると、iPadのバッテリー駆動時間は約10時間(ネット閲覧)となっています。感覚的には10時間以上持ってくれている印象ですが、動画をストリーミング再生したりゲームをプレイしたりと内容によってはバッテリー残量がガシガシ減っていってしまいます。
「出先で動画視聴や動画編集などのヘビーな使い方をすることが多い」
「旅行や出張などのお出掛けのお供にiPadをよく持ち出す」
こんなときは、環境を選ばずiPadを充電できるモバイルバッテリーが活躍してくれます。今回は「iPadユーザーに使って欲しいおすすめモバイルバッテリー」ということで、数あるモバイルバッテリーのなかでも、特にiPadユーザーにおすすめしたいモバイルバッテリーをご紹介!
モバイルバッテリーの購入を検討されている方は、ぜひこの記事を参考にあなたにあったモバイルバッテリーを選んでみてください!
【iPad】失敗しない!モバイルバッテリーの選び方・注意点
まずは「モバイルバッテリーの選び方」についてです。iPadならではの注意点もあるので、さらっとでも確認しておいてください!
「USB PD」に対応したものを選ぼう
以下のiPadモデルは、「USB Power Delivery(以下PD)」という急速充電規格に対応しています。
- iPad(第8世代/第9世代)
- iPad mini(第5世代/第6世代)
- iPad Air(第3世代/第4世代)
- 10.5インチiPad Pro
- 11インチiPad Pro(第1世代/第2世代/第3世代)
- 12.9インチiPad Pro(第2世代/第3世代/第4世代/第5世代)
PDによる急速充電は非常に高速です。

大容量のバッテリーを内蔵するiPadを充電するとなると、PD対応は必須。特に限られた時間に充電することになるモバイルバッテリーと高速に充電できるPDの相性は抜群です。
PD対応モバイルバッテリーにはiPadを高速に充電できるということ以外に、「モバイルバッテリー本体への充電も高速に行える」というメリットもあります(PD対応USB充電器が必要)。
モバイルバッテリーをいざ持ち出したいときに「肝心のモバイルバッテリーの充電がない!」というのはあるあるです。PD対応モバイルバッテリーなら、iPadへの充電だけでなく本体への充電も高速です!
なお、iPadをPD充電するにはPD対応のモバイルバッテリーのほかに「PDに対応したUSB-Cケーブル」も必要になります。
- (USB-Cポート搭載iPadの場合)PD対応のUSB-C to Cケーブル
- (Lightningポート搭載iPadの場合)PD対応のUSB-C to Lightningケーブル
iPadに付属されているUSB-Cケーブル(USB-C to Lightningケーブル)もPDに対応しているのでこれを使い回してもいいですし、買い足すならApple純正ケーブルより安く購入できるサードパーティ製のケーブルがおすすめです。
\ PD対応USB-Cケーブルをチェック! /
充電速度に関わるワット(W)数をチェック!
同じPDに対応したモバイルバッテリーでも、ワット数の違いにより充電速度が違ってきます。
おすすめは「20W以上の出力に対応したモバイルバッテリー」。
現行のiPadモデルでいうとiPad(第8世代)・iPad Air(第4世代)・iPad Pro(11インチ/12.9インチ)にはAppleの「20W USB電源アダプタ」が付属されています。
20Wのモバイルバッテリーを使えば、iPad付属のUSB充電器と同等の速度で充電できることになります。
さらに充電速度にこだわるなら、以下を目安にモバイルバッテリーを選んでください。
- iPad(第8世代/第9世代)/iPad Air(第4世代)/iPad mini(第5世代/第6世代)/iPad Pro 11インチをフルスピード充電するなら「30W以上に対応したモバイルバッテリー」
- iPad Pro 12.9インチをフルスピード充電するなら「40W以上に対応したUSB充電器」
充電速度はモバイルバッテリーの使い勝手に大きく関わってくるところ。出先でもサクッとiPadを急速充電できれば、充電に関するストレスはほぼなくなります。
モバイルバッテリーの容量の目安
続いてはモバイルバッテリーの容量についてです。「どれくらいの容量のモバイルバッテリーを選べばいい?」というところですね。
「このモバイルバッテリーでiPadを約何回分充電できるか?」ということを把握しておくと、イメージを掴みやすくなります。
モデル | バッテリー容量 | 約何回フル充電できる? | |
10,000 mAh | 20,000 mAh | ||
iPad (第8世代) | 8,686 mAh | 約0.8回 | 約1.6回 |
iPad mini (第5世代) | 5,124 mAh | 約1.4回 | 約2.7回 |
iPad Air (第4世代) | 7,667 mAh | 約0.9回 | 約1.8回 |
11インチiPad Pro (第3世代) | 7,681 mAh | 約0.9回 | 約1.8回 |
12.9インチiPad Pro (第5世代) | 10,960 mAh | 約0.6回 | 約1.3回 |
※ 電圧3.73Vで算出 ※ロスを考慮し7掛けで計算 |
だいたいの目安をまとめました。上の数字はあくまでも目安ですが、感覚的にも近い感じ。
ただし、容量が大きいモバイルバッテリーほどサイズ・重量・価格も大きくなります。
- 普段使いで持ち運ぶことが多いのなら、コンパクトで軽量な10000mAhクラスのモバイルバッテリー
- 旅行や出張に持ち出したり、iPad以外にスマホやゲーム機などの充電もしたい場合は20000mAh以上のモバイルバッテリー
バッテリー容量とサイズ・重量などのバランスを考えると上の基準で選ぶのがおすすめです。
有名どころのメーカー・ブランドが安心
モバイルバッテリーにとって、「安全に普通に使える」ということは非常に重要なポイントです。これはUSB充電器など電源周りのアクセサリーにも同じことが言えます。
まず大前提として「PSEマーク」が表示されているモバイルバッテリーを選ぶこと。PSEマークとは、PSE法(電気用品安全法)で決められている安全基準を満たした場合に表示できるマークです。

現在日本国内ではPSEマークのないモバイルバッテリーは販売できないルールとなっています。なので販売されているモバイルバッテリーすべてにPSEマークが表示されているはずですが、念のため知っておきましょう。
ただ、PSEマークは「自主検査」により基準を確認するもので、最終的にはメーカーの信頼性が重要ですね。それに安全性としっかり機能してくれるかどうかはまた別の話。そういう意味でも、幅広く選ばれている有名どころのメーカー・ブランドから選ぶのがベストでしょう。
本記事ではモバイルバッテリーではお馴染みのAnker(アンカー)製品を中心にご紹介しています。いわゆる中華メーカーではあるのですが、僕自身を含む多くのユーザーから支持されているメーカー。安心して選べるメーカーです。
iPadにおすすめのモバイルバッテリー6選
それでは本題のおすすめモバイルバッテリーをご紹介していきましょう!
Anker PowerCore Slim 10000 PD 20W
- 10000mAh搭載のモバイルバッテリー
- USB-Cポート × 1(出力:最大20W、入力:最大18W)
- USB-Aポート ×1(出力:最大12W)
- 合計最大20W(USB-Cポート単一使用時)
- 約150 x 69 x 15 mm、最大212 g
10000mAhクラスのモバイルバッテリーなら、Ankerの「PowerCore Slim 10000 PD」で間違いありません。

特徴的なスリムなフォルム。平べったい形状でカバン内に収まりやすく、iPadとの重ね持ちも楽ラク。10000mAhクラスのなかでは特別小さいサイズというわけではないのですが、この形状が使いやすい!
最大20WのUSB-Cポートを搭載し、入力も最大18Wに対応。iPadを充電するには十分な出力です。

容易に持ち出せるサイズ・重量と、ほどほどのバッテリー容量。頻繁に持ち出す普段使い用のモバイルバッテリーなら、10000mAhクラスが最適解です!

Anker PowerCore Fusion 10000 PD 20W
- モバイルバッテリーとUSB充電器の1台2役
- 9700mAh搭載のモバイルバッテリー
- USB-Cポート × 1(出力:最大20W、入力:未対応)
- USB-Aポート × 1(出力:最大12W)
- 合計最大20W(USB-Cポート単一使用時)
- 約82 × 82 × 35 mm、約278 g
- ブラック/ホワイト/レッド
続いてご紹介するのはAnkerの「PowerCore Fusion 10000 PD 20W」です。モバイルバッテリーとUSB充電器が合体した1台2役の便利アイテム。

普段は20WのUSB充電器として使用し、コンセントから抜けばモバイルバッテリーとして使用できます。内蔵バッテリーはコンセントに挿すことで充電されるので、抜いたときにはバッテリー満タン!

ただサイズ・重量は大きめです。USB充電器としてみると大きく、モバイルバッテリーとしてみると、これまた大きい。1台2役なので大きいサイズは仕方のない部分ではありますが、別々に用意したほうがいい場合もあるでしょう。
とはいえハマる人にはハマるアイテムであることに違いはありません。僕自身、当初は「微妙かも」と思っていましたが、常にバッテリー満タン状態で持ち出せるので意外と使用頻度が高いアイテムだったりします。

Anker PowerCore Essential 20000
- 20000mAh搭載のモバイルバッテリー(PD非対応)
- USB-Aポート × 2(出力:各最大12W、合計最大15W)
- microUSB/USB-Cポート(入力:最大10W、同時入力不可)
- 約158 x 74 x 19 mm、約343 g
「価格が安く大容量モバイルバッテリー」ということなら、Ankerの「PowerCore Essential 20000」を推します。
PDには対応しておらず、USB-Aポートの出力は最大12W(2ポート合計最大15W)。充電速度が速いとはいえませんが、20000mAhクラスのモバイルバッテリーを手頃な価格で選べるのは魅力的です。
microUSBポートとUSB-Cポートは入力専用なので注意してください(同時使用は不可)。入力は最大10Wです。
Anker PowerCore Essential 20000 PD 20W
- 20000mAh搭載のモバイルバッテリー
- USB-Cポート × 1(出力:最大20W、入力:最大18W)
- USB-Aポート × 1(出力:最大18W)
- 合計最大20W(USB-Cポート単一使用時)
- 約158 x 74 x 19 mm、約346 g
- USB-Cケーブル、USB-C to Aケーブル付属
Ankerの「Anker PowerCore Essential 20000 PD 20W」は、最大20WのUSB-Cポートを搭載するモバイルバッテリー。
重量は346g。感覚的には持ち運びにストレスを感じないいっぱいいっぱいのラインが350g前後ですね。大容量かつ容易に持ち出せるモバイルバッテリー。
PD充電に対応し充電性能は必要十分。20000mAhクラスのモバイルバッテリーのなかでは比較的に選びやすい価格ですので、大容量タイプを検討している方にぜひチェック欲しいモバイルバッテリーです!
Anker PowerCore III 19200 60W
- 19200mAh搭載のモバイルバッテリー
- USB-Cポート × 1(出力:最大60W、入力:最大60W)
- USB-Aポート × 2(出力:各最大12W、合計最大15W)
- 合計最大60W(USB-Cポート単一使用時)
- 約169 × 79 × 22 mm、約422 g
- USB-Cケーブル、USB-C to Aケーブル付属
Ankerの「PowerCore III 19200 60W」は最大60WのUSB-Cポートを搭載するハイパワーなモバイルバッテリー。60WというとMacBookなどのパソコンも充電できるほどのパワーです。
最大60Wという出力はiPadにはオーバースペックと思われるかもしれませんが、同時に入力も最大60Wに対応していることがポイント。モバイルバッテリーのバッテリー残量が少ないことに気づいても、サクッと充電できてしまうのは非常に便利です。
重量が約422gとそこそこ重いものの、最大60Wのパワーは魅力的!モバイルバッテリーのヘビーユーザーにおすすめしたい製品です!
Anker PowerCore III Elite 25600 60W
- 25600mAh搭載のモバイルバッテリー
- USB-Cポート × 1(出力:最大60W、入力:最大60W)
- USB-Aポート × 2(出力:各最大18W)
- 合計最大60W(USB-Cポート単一使用時)
- 約183 × 82 × 24 mm、約568 g
- USB-Cケーブル付属
最後にご紹介するのは、Ankerの「PowerCore III Elite 25600 60W」です。256000mAh搭載と超大容量のモバイルバッテリー。
こちらも入出力とも最大60Wに対応。iPadへの急速充電ももちろん、モバイルバッテリー本体への充電も高速に行えます。
重量は約568gと毎日持ち運ぶような使い方には向いていませんが、車移動が多い方や旅行や出張のお供にモバイルバッテリーを検討されている方にとっては、256000mAhの超大容量は安心です。
iPadにおすすめのモバイルバッテリーまとめ
本記事でご紹介したなかで、特におすすめのモバイルバッテリーをひとつ挙げるとすれば以下の製品になります。
モバイルバッテリーは必要なときにそこにないと意味がありません。そういう意味では、コンパクトで軽量であることは非常に重要です。「重いし、まぁいいか」と家に置いてきてしまっては意味がないですからね。
次点でおすすめしたいモバイルバッテリーがこちら。
充電性能、サイズと重量、価格とトータルで考えたとき、もっともバランスのいいモバイルバッテリーだと感じます。最大20Wと充電速度も速いですし、なおかつ大容量、そして持ち運びが苦にならないレベルのサイズと重量。iPadには「ちょうどいい」ですね。
今回はAnkerのモバイルバッテリーを中心にご紹介させていただきました。「他のモバイルバッテリーも見たい!」という方は以下からチェックしてみてください!
\ PD対応モバイルバッテリーをチェック! /
PD対応のUSB充電器を用意すれば、PD対応モバイルバッテリーを高速に充電できます。もちろんiPadへの急速充電も可能。お持ちでない方はあわせて検討してみてください!
\ PD対応USB充電器をチェック! /
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