2019年3月に新型iPad mini(第5世代)が登場しました。

新たにラインアップに加わった「iPad mini(第5世代)」
手への収まりがよく片手持ちが楽にでき、カバンの中に入れてどこにでも持ち運べる、「7.9インチ」という絶妙なサイズ感。まさにこれがiPad mini人気の一番の理由でしょう。
ずっと「もうそろそろ新型が出るのでは」と噂されながらも、ひとつ取り残されていたiPad miniでしたが、2019年3月に新型が満を持して登場したわけです。
前モデルのiPad mini 4が発売されたのは2015年9月。「もうそろそろ新型が出るのでは」と噂されながらも、ひとつ取り残されていたiPad miniでしたが、2019年3月に新型が満を持して登場したわけです。
新型iPad miniを待ちに待っていたという人は、僕だけではないでしょう。個人的に喜びというよりかは、「iPad miniは忘れられてなかった」というホッとした気持ちのほうが強い気がします。
さて、そんな新型iPad miniですが、第5世代となり確かにパワーアップしています。実際に使ってみた感想としては、「これまでiPad miniを選ばなかった人でも満足できる」というものでした。
基本性能が向上、Apple Pencilにも対応した
新型iPad miniは基本性能が大幅に向上しています。Neural Engineを搭載した「A12 Bionic」チップを内蔵、iPad mini 4と比較すると最大3倍も高速になっています。
「A12 Bionic」チップを搭載、性能はiPhone XSと同等で不足なし
この「A12 Bionic」チップは、iPhoneのフラッグシップモデル「iPhone XS」と同じチップ。

左:iPad mini(第5世代) 右:iPhone XS
ベンチマーク測定アプリ「Geekbench 4」で測ってみました。数値は誤差の範囲でほぼ同じであることが分かります。iPad miniのメモリ(RAM)はiPhone XSの4GBより少ない3GBと判明しているものの、その差を感じることはありません。
僕はiPhone XSユーザーでもあるので、その性能の高さを日々感じていますが、普段使いではて余すほどの性能です。この性能がiPad miniで使えるわけですから、「大幅な進化を遂げた」と言っていいでしょう。

性能アップでSDカードからの画像読み込みもラクラク!
僕はデジカメで撮った画像データをiPadに取り込み、そのままiPad上で編集、iCloudを通じてMacBookやiMacで扱うことが多いのですが、iPad miniでもその一連の作業を楽々とこなしてくれます。

ゲームアプリも快適にプレイできる
ある程度の性能を求められるゲームアプリも快適にプレイできますね!僕はあまりゲームをしないので深くまで検証はしていませんが、性能がiPhone XSと同等ですから、快適にプレイできるのは当然です。
iPad miniだからこそApple Pencilに対応してくれた意味は大きい
だいたいの場合「メモ・ノートを取りたい」もしくは「取らなくてはいけない」という場面は突然訪れますよね。そういう意味では、7.9インチというサイズで軽く、必要なときにさっと取り出せるiPad miniが、Apple Pencil(第1世代)に対応してくれた意味はかなり大きいと感じます。

iPad miniのApple Pencil対応はこのサイズだからこそ意味が大きい!
デスクの上に資料を広げて、がっつりノートを取りたいときは、10インチクラスの無印iPadやiPad Airのほうが画面を広く使え便利かもしれません。しかし営業先で商談したり、電話の内容をメモする、といったような用途であれば、10インチクラスのiPadは大きすぎます。
iPad mini × Apple Pencilという組み合わせは、このようなビジネスシーンにこそ向いています。ネット閲覧やSNS、動画視聴などコンテンツ消費がメインの使われ方だったiPad miniは、Apple Pencilに対応したことで、さらに使い方の幅が広がりました。

「インスタントメモ」機能ですばやくメモ
iPad miniのロック画面をApple Pencilのペン先でタッチすると、次の瞬間メモアプリが起動、そのままApple Pencilでメモ書きできる「インスタントメモ」機能が便利です。ぜひ活用してみてください!
7.9インチの使い勝手の良さを再認識
「iPad miniは7.9インチというサイズだからいいんだ!」ということは、ここまで何度か触れてきましたが、僕自身iPad miniを使ってみて、このサイズの使い勝手の良さを再認識しているところです。

iPhone XSとiPad miniとiPad Pro 11
例えば「明日の予定はどうだったかな」とカレンダーアプリをみるとき。5.8インチのiPhone XSと11インチiPad Pro、7.9インチiPad miniの3つが机に並んでいたとしたら、手が伸びるのは間違いなくiPad miniです。
その理由は単純で「iPhoneより大画面で見やすく、iPad Proよりも軽い」から。
iPad mini(第5世代) | iPad Pro 11 | iPhone XS | |
---|---|---|---|
ディスプレイ | 7.9 インチ | 11 インチ | 5.8 インチ |
サイズ | 203.2 × 134.8 × 6.1 mm | 247.6 × 178.5 × 5.9 mm | 143.6 × 70.9 × 7.7 mm |
重量(セルラー) | 308.2 g | 468 g | 174 g |
片手持ち | ○ | △ | ◎ |
「ちょうどいい」と言ってしまうと、その使い手の感覚次第なので伝わりにくいかもしれないのですが、本当に「ちょうどいい」んですよね。片手持ちも苦にならない重さで、仰向けになりながらも楽々ですし、iPhoneよりも画面が大きく見やすい。

一度に表示される情報量がまるで違う(iPhone XSとiPad mini)
ネットでニュースを読んだり調べ物をするときでも、iPhoneとiPad miniでは画面に表示される情報量がまるで違います。例えばYahoo!JAPANのトップページはiPhoneで見るとスマホ用ページの表示なのですが、iPad miniではPCと同じ画面を表示してくれます。これはサイトによって仕様が異なりますが、iPad miniではほとんどのサイトでPCと同じページが表示されます。
画面に表示される情報量が多いほうが、目的の情報に早くたどり着けるわけですから、効率がいいのはiPad miniです。
「iPad mini Pro」を出してほしいという願望
新型iPad miniは性能面では大幅な進化を遂げたものの、広めのベゼルに認証方法はホームボタンでのTouch ID(指紋認証)。iPhone XSやiPhone XR、iPad Proから採用されているフルスクリーンデザインとFace ID(顔認証)の搭載は見送られています。
もちろん価格が違うので、これらと比べるのは酷なのは分かっています。しかしすでにiPhone XS/XRを所有している人からすると、「せっかくならフルスクリーンにしてくれたら」と一部の人は思うはずです。
それにiPad miniがサポートするApple Pencilは第1世代で、マグネットでワイヤレス充電できる第2世代には対応していません。
しかしこれらはiPad miniの選びやすい価格を考えると、仕方のないことでしょう。iPad Proのように性能・機能を上げて価格が高くなっては、iPad miniを選ぶ人が少なくなってしまうでしょう。
そこで提案。この紹介しているiPad miniに加えて、iPad Pro並みの性能・機能を持たせた「iPad mini Pro」を出してほしい!という、提案というか、願望です。
普段iPhone XSを使っている僕にとっては、すっかり慣れたFace IDのほうが違和感なく使えます。第2世代Apple Pencilのワイヤレス充電、タッチでのツール切り替えはやはり便利です。
買うかどうかは別にして、性能・機能を高めた本気の「iPad mini」を見てみたいですね。あなたがガジェット好きならワクワクしませんか?
新型iPad mini(第5世代)は、これまでminiを選ばなかった人にこそチェックしてほしい

これまでiPad miniを選ばなかった人こそチェックしてほしい
これまでiPad miniはカバンの中に入れてどこにでも持ち出し、ネット閲覧や動画視聴などコンテンツ消費がメインの使われ方でした。しかし新型iPad mini(第5世代)となり、Apple Pencilに対応。まるで手帳のように、iPad miniでメモやノートを取ることも可能になりました。
これはつまり、「iPad miniを選ぶ理由が増えた」ということです。ビジネス用途だと物足りない感があったiPad miniは、Apple Pencilが使えるようになり、さらに基本性能もアップ。幅広いシーンをカバーするデバイスに進化したわけです。
そういう意味でiPad mini(第5世代)は、旧iPad miniからの買い替えだけでなく、タブレットを初めて持つ人、すでに他のiPadシリーズを持っている人、ビジネスシーンにも活用したい人に、ぜひチェックしてほしいタブレットです。
なおWi-Fiモデルのみですが、AmazonでAppleの公式販売が開始されています。Apple公式で安心して購入できるので、よくAmazonを使っているということならこちらもチェックしてみてください。
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