本記事では、iPhone向けにモバイルバッテリーの選び方、選ぶ際のポイントについて解説します。
iPhoneを充電するためのモバイルバッテリー選びには押さえておきたいポイントがあります!
iPhone向けモバイルバッテリーの選び方
選び方として押さえておきたいポイントの7つです。
1. バッテリー容量の目安を知ろう
- iPhoneには、iPhoneを約1回以上フル充電でき、かつコンパクト&軽量で持ち運びしやすい5000〜10000mAhクラスのモバイルバッテリーがおすすめ。
- 5000mAhでiPhone 15を約1回フル充電、10000mAhでiPhone 15を約2.1回フル充電できる。
モバイルバッテリーの容量は、一般的に「mAh(ミリアンペアアワー)」という単位で表されます。
コンパクトなモバイルバッテリーで5000mAhから10000mAhくらい。20000mAhを超える超大容量なモバイルバッテリーもあります。
大容量であればあるほど安心ではあるものの、バッテリー容量に比例してサイズ・重量・価格も上がっていきます。持ち運ぶことを考えると、一概に大容量モバイルバッテリーがいいとは言えません。
そこで、ここではiPhoneモデル別にどれくらいの容量でiPhoneを約何回分フル充電できるのかの目安をまとめました。
iPhoneモデル (バッテリー容量) | 5000 mAh | 10000 mAh | 15000 mAh |
---|---|---|---|
iPhone 15 (3349 mAh) | 約1.0回 | 約2.1回 | 約3.1回 |
iPhone 15 Plus (4383 mAh) | 約0.8回 | 約1.6回 | 約2.4回 |
iPhone 15 Pro (3274 mAh) | 約1.0回 | 約2.1回 | 約3.1回 |
iPhone 15 Pro Max (4422 mAh) | 約0.8回 | 約1.6回 | 約2.4回 |
iPhone 14 (3279 mAh) | 約1.1回 | 約2.1回 | 約3.2回 |
iPhone 13 (3095 mAh) | 約1.1回 | 約2.3回 | 約3.4回 |
iPhone SE(第3世代) (2,007 mAh) | 約1.7回 | 約3.5回 | 約5.2回 |
※ 充電のロスを考慮し7掛けで計算しています。あくまでも目安となります。 |
充電時のロスはモバイルバッテリーによっても異なります。あくまでも目安となりますが、「自分にはどれくらいのバッテリー容量が必要か」の検討材料にしていただければと思います。
iPhoneとの相性を考えたときに、持ち運びしやすい5000〜10000mAhクラスのモバイルバッテリーがおすすめです!
2. コンパクトで軽量なモバイルバッテリーを選ぼう
- サイズと重量は大事!できるだけコンパクトで軽量なモバイルバッテリーがおすすめ。
モバイルバッテリーのサイズと重量は大事なポイント。後悔しやすいポイントでもあります。
大容量のモバイルバッテリーを選んだ結果、大きく重く結局持ち運ばなくなってしまった……というのはモバイルバッテリーあるあるです。
旅行や出張などで遠出するときには大容量モバイルバッテリーが活躍してくれますが、大きく重いモバイルバッテリーは毎日持ち運ぶような普段使いには向いていません。
一般的にモバイルバッテリーは、バッテリー容量が大きければ大きいほど、充電性能が高ければ高いほどサイズ・重量が大きくなります。
充電性能についてはこの後詳しくご紹介してますが、iPhoneとの組み合わせではバッテリー容量は5000〜10000mAh、出力ワット数は20W程度のモバイルバッテリーがいいでしょう。
小さい、軽いは正義!繰り返しになりますが、サイズと重量は買ってから後悔しやすいポイントですのでご注意ください!
3. 出先で使うからこそ「急速充電対応」は必須!
- 出先で使うからこそ、短時間で充電できる急速充電対応のモバイルバッテリーがおすすめ。
- iPhone 8以降は急速充電規格「USB PD」に対応。
- USB PDに対応し、20W以上で充電できるモバイルバッテリーを選ぶ。
iPhone 8以降のモデルは、「USB Power Delivery(以下USB PD)」という急速充電規格に対応しています。
急速充電に対応するiPhone一覧【タップして展開】
- iPhone 15
- iPhone 15 Plus
- iPhone 15 Pro
- iPhone 15 Pro Max
- iPhone 14
- iPhone 14 Plus
- iPhone 14 Pro
- iPhone 14 Pro Max
- iPhone 13
- iPhone 13 mini
- iPhone 13 Pro
- iPhone 13 Pro Max
- iPhone SE(第3世代)
- iPhone 12
- iPhone 12 mini
- iPhone 12 Pro
- iPhone 12 Pro Max
- iPhone 11
- iPhone 11 Pro
- iPhone 11 Pro Max
- iPhone SE(第2世代)
- iPhone XS
- iPhone XS Max
- iPhone XR
- iPhone X
- iPhone 8
- iPhone 8 Plus
USB PDによる急速充電は非常に高速で、約30分の充電でiPhone 8以降のモデルを最大50%も充電できます。
出先で使われることの多いモバイルバッテリーだからこそ、短時間でサクッと急速充電できるものが便利です。
USB PDの急速充電に対応するモバイルバッテリーはたくさんあり、製品によって対する出力ワット数が異なります。
iPhoneの場合は20W以上で急速充電でき、iPhone 15シリーズやiPhone 14/13、iPhone 12 Pro Maxなど一部のモデルは27W以上の充電に対応するモバイルバッテリーを用意することでより高速に充電可能です。
「充電速度を重視したい」という方であれば、27W以上に対応するモバイルバッテリーを用意しておけば間違いありませんが、20W充電時と27W充電時とでは充電速度にさほど差はでません。
モバイルバッテリーを選ぶならiPhoneを急速充電できる製品がおすすめ!iPhoneの場合「20W以上」に対応するモバイルバッテリーを選べば十分な速度で充電できます。
4. モバイルバッテリーの「入力ワット数」にも注目
- 対応する入力ワット数が大きいほど、モバイルバッテリー本体を高速に充電できる。
モバイルバッテリーの出力ワット数と同じくらい大事なのが、バッテリー本体の充電時における「入力ワット数」です。対応する入力ワット数が高ければ高いほど、モバイルバッテリー本体を高速に充電できます。
本体をどれほど速く充電できるかは非常に大事で、モバイルバッテリーの使い勝手に大きく関わってくるところ。
そして盲点になりやすいところでもあるので、出力ワット数と一緒に入力ワット数もしっかり確認しておきましょう。
出力ワット数と入力ワット数が同じではないモバイルバッテリーも多いので確認が必要です。
5. 電源プラグ付きの2-in-1モバイルバッテリー
- 1台で充電器とモバイルバッテリーの2役をこなしてくれる2-in-1モバイルバッテリーもチェック。
- ただしサイズ・重量が大きくなることには注意。
コンセントに挿して充電器としても使える「2-in-1モバイルバッテリー」は、1台で2役をこなしてくれる便利アイテムです。
このようにコンセントに挿しているときは充電器として、コンセントから抜けばモバイルバッテリーとして使用できます。
2-in-1モバイルバッテリーは同じバッテリー容量でもサイズ・重量は大きくなってしまいますが、コンセントのある環境では充電器として使いという方にぴったり。
バッテリーはコンセント接続しているときに充電されます。持ち出すときはバッテリー満タンです。
6. ワイヤレス充電対応のモバイルバッテリー
- iPhone 8以降はすべてQi規格のワイヤレス充電に対応。
- iPhone 12シリーズ以降はQi規格に加えてMagSafe充電に対応。
- ワイヤレス充電に対応するモバイルバッテリーなら、ケーブルなしでiPhoneを充電できる。
- 基本的には高速に充電できる有線での充電がおすすめ。
iPhone 8以降のモデルはすべて、Qi(チー)ワイヤレス充電に対応します。iPhone 15/14/13/12シリーズにおいては、Qiに加えてApple独自のMagSafe充電に対応します。
- iPhone 8以降のモデル:Qi(チー)ワイヤレス充電
- iPhone 15/14/13/12シリーズ:Qiワイヤレス充電 + MagSafe(マグセーフ)充電
ワイヤレス充電のメリットは、「USB-CケーブルあるいはLightningケーブル不要でくっつけるだけで充電できる」というところにあります。
「モバイルバッテリーと一緒にケーブルを持ち歩きたくない」という方には便利ですね!
ただ、ワイヤレス充電に対応するモバイルバッテリーにはデメリットも。
- 有線による充電に比べ充電速度が遅い
- 厚手のiPhoneケースだと充電できないことがある
- MagSafeに対応したiPhoneケースが必要(MagSafe充電を行う場合)
便利なワイヤレス充電ですが、iPhoneケースとの兼ね合いがあるのと、充電速度の問題もあります。
基本的には短時間でサクッと充電できる有線がおすすめですが、ワイヤレス充電にメリット感じられる場合は、ワイヤレス充電対応のモバイルバッテリーをチェックしてみましょう。
7. メーカー・ブランドの信頼性は超大事です
- リチウムイオンバッテリーを内蔵するモバイルバッテリーは、メーカー・ブランドの信頼性が超大事。
- 「PSEマークがある=安全」というわけではないことに注意。
- 多くのユーザーから選ばれている有名メーカーのモバイルバッテリーを選ぼう。
モバイルバッテリーは、有名・無名問わずさまざまなメーカー・ブランドから販売されています。
決して無名だから危ないというわけではありませんが、モバイルバッテリーは多くのユーザーから選ばれている有名メーカー・ブランドの製品が安心です。
モバイルバッテリーには、PSE法(電気用品安全法)に基づき「PSEマーク」の表示が義務づけられています。
PSEマークは「自主検査」によって基準を確認するものとなっているため、結局はそのメーカー・ブランドの信頼性が重要となってきます。
PSEマークがあるからと言ってイコール安全だというわけではありません!
内部にリチウムイオンバッテリーが入っているモバイルバッテリーは、万が一にも何かあっては大変です。実際によく分からない挙動をするモバイルバッテリーも少なくないので、できる限り信頼性の高い有名メーカー・ブランドの製品を選びましょう。
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