【Mac環境】打鍵音が静かになり、スコスコ感が増した「HHKB Professional HYBRID Type-S」レビュー

【Mac環境】打鍵音が静かになり、スコスコ感が増した「HHKB Professional HYBRID Type-S」レビュー

結局買っちゃいました…

つい先日、東プレの「REALFORCE For Mac」を購入したばかりなのに、結局、PFUの「HHKB Professional HYBRID Type-S」にも手を出してしまいました。

REALFORCE For Macについては、上のレビュー記事をご覧いただくとして、今回は「HHKB Professional HYBRID Type-S」のレビューです。Mac環境でのレビューですので、念のため。

「HHKB Pro HYBRID Type-S」は、2019年12月に発売されて以来、記事執筆時点(2020年2月)においても品薄状態が続いています。在庫状況はちょくちょく確認していて、ようやく在庫が復活したタイミングで、悩みながらも購入しました。

購入したのは、日本語(JIS)配列のブラック(墨)色です。

キーボード沼にハマっている現状

レビューに入る前に、まさにいま、キーボード沼にハマっている僕の現状を紹介しておきます。「そんな他人のキーボード事情なんか興味ない!」という方は、「HHKB Professional HYBRID Type-S レビュー」にお進みください。

キーボード沼といっても、まだ僕はライトなほう。とはいえ、少なくとも、沼に片足をもっていかれていることは間違いありませんが。

PFU「HHKB Professional BT」

PFU「HHKB Professional BT」
PFU「HHKB Professional BT」

キーボードの沼にハマっていくきっかけとなったのが、このキーボードです。僕としては初めての「静電容量無接点方式」のキーボード。

それまでは、Apple純正キーボード「Magic Keyboard」を使っていました。Magic Keyboardはキーストロークが浅く、軽いタッチで入力できます。大きな不満を感じることなく愛用していましたが、ふと「キーボードは毎日使うものなんだから、ちょっとこだわってみてもいいかな」と思ったわけです。

「HHKB Professional BT」を約2年ほど使用。スコスコスコと心地よく打ち込める打鍵感が気に入っていました。しかし、音がうるさかった。深夜に黙々と作業することが多く、家族から「キーボードの音がうるさい」と言われてしまうことも。

東プレ「REALFORCE For Mac」

東プレ「REALFORCE For Mac」
東プレ「REALFORCE For Mac」

音の大きさが気になっていたのもあって、次のキーボードとして選んだが、東プレの「REALFORCE For Mac」。

これがまた非常にいいキーボード。購入したのは、キー荷重(キーを押し込むときの重さ)が30g、静音モデルです。同キーボードには、キー荷重の30gのほかに変荷重のタイプもあります。

初のREALFORCEキーボードで「これがリアルフォースのフェザータッチというやつか」と感動しました。静音モデルということもあり、たしかに音は静か。なんというか、上品な音です。

キーを押し込んだときのスコスコ感は、HHKBより感じられます。30gと軽いキー荷重を選んだというのもあって、キーボードをなでるように打てる。それでいて、しっかり「打っている感」があるんですよね。感覚の話なので、表現が難しいですが。。

キーボードとしての性能には大満足!…なのですが、有線キーボードであるがゆえに、不便なこともあります。単純にケーブルがわずらわしいということもあるのですが、コネクタがUSB-Aタイプなので、搭載ポートがUSB-CのみのMacBookシリーズに接続するときは、USB-Cハブをはさむ必要が出てきます。有線キーボードは遅延がなく、これはこれで快適ではあるものの、どこかで「このキーボードをワイヤレスで使えれば最高なのに」という思いがずっとあったんですよね。

PFU「HHKB Professional HYBRID Type-S」

PFU「HHKB Professional HYBRID Type-S」
PFU「HHKB Professional HYBRID Type-S」

そこでこいつの登場です。音が静かで、ワイヤレス。現時点で、僕の理想に一番近いキーボードだと思っています。

ただ、実際に使ってみて、「惜しい!」と感じる点もありました。詳しくは、このあとのレビューで書いていきたいと思います。

ちなみに、紹介するまでもないと思って省略しましたが、「HHKB Professional BT」と「REALFORCE For Mac」のあいだに、Logicoolの「Craft」というキーボードも買っています。

動画編集をする機会があって、「ダイヤル付き?便利そう」と興味本位で購入したのですが、大失敗。押し入れの中で眠っています。ダイヤル? いいえ、僕にはまったく必要のないものでした。なぜなら、キーボードショートカットのほうが速く操作できるのです。ありがとうございました。

HHKB Professional HYBRID Type-S レビュー

さて、それでは本題である「HHKB Professional HYBRID Type-S」のレビューに入っていきます。

HHKB Professional HYBRID Type-S

まずは「どんなキーボードなの?」というところをご紹介。

「HHKB Professional HYBRID Type-S」は、PFUが「フラッグシップモデル」とうたうモデルで、価格は32,000円(税別)。キーボードに興味がない人からすると、「え?」と二度聞きされるレベルの価格でしょう。それでも選ばれているのには理由があります。

【公式】HHKB HYBRID/Classic -コンセプト・機能解説動画 (Happy Hacking Keyboard)

ちなみに、HHKBの公式コンセプト動画を見てみたのですが、無駄にかっこよくできていて笑っちゃいました。まだご覧になっていない方は、ぜひご覧になってください。

ということで、「HHKB Professional HYBRID Type-S」の主な特徴をまとめました。

  • 静電容量無接点方式
  • キー荷重(キーを押し込んだときの重さ)は45g
  • 「Type-S」キー構造で静粛性が高い
  • ワイヤレス(Bluetooth 4.2)接続、有線(別売のUSB-Cケーブルを使用)接続に両対応
  • マルチペアリング対応(4台まで)、キーボード操作で接続先を切り替えられる
  • キーの割り当てを変更できる「DIPスイッチ」/キーマップを変更できるソフトウェア(Windowsで動作)
  • 3段階で高さ調節できる
  • キーボードの名前にある「HYBRID」はワイヤレス・有線どちらにも対応していることから。「Type-S」は高速タイピング性・静粛性を指しています。

キーボードの名前にある「HYBRID」はワイヤレス・有線どちらにも対応していることから。「Type-S」は高速タイピング性・静粛性を指しています。

「HHKB Pro BT」と比べても、静かになりスコスコ感が増した

HHKB Professional BTで気になっていた、打鍵音の大きさ。一般的なキーボードと比べて、特別うるさいわけではないのですが、割と大きめの「カチャカチャ音」が鳴ります。

HYBRID Type-Sは、「Type-S」ということで、たしかに音が静かになっています。「スコスコスコ…」という、心地よい打鍵音。集中したいとき、僕はよくネットカフェを利用するのですが、この程度の音の大きさであれば、まわりに気を遣うことなく使用できます。

HYBRID Type-SはProfessional BTと比べても静かになり、スコスコ感が増した
Professional BTと比べても静かになり、スコスコ感が増した

打ち心地は、音と同じスコスコスコ…という感触で、なんというか、非常に「上品」な感触。この音の大きさとキーを押したときの感触については、なんとも言葉では説明しにくいので、使用しているところを動画撮影、Professional BTとHYBRID Type-Sを比較してみました(ついでにREALFORCE For Macも)。

HHKB Professional BT / HYBRID Type-S / REALFORCE For Macの打鍵音比較

どうでしょう、Professional BTでは明らかに「カチャカチャ音」が目立っていますが、HYBRID Type-Sは、まさにスコスコスコ…という感じですよね。

このへんは好みも関わってきます。打ち心地が気になるという方は、実際に販売店の店頭などで体験してみるのがベストです。ただ、HYBRID Type-Sが店頭に並んでいるようなお店ってあまりないかもしれませんね。電気街にあるような、専門店でないと実機に触れられないかもしません。

ワイヤレスでコンパクト! 狭いデスクなので助かります

非常に気に入って使っていた東プレのREALFORCE For Mac。ですが、やはりワイヤレスの便利さは捨てがたかった。単純にケーブルが煩わしいんですよね。ワイヤレスなら、ケーブルをマグカップに引っ掛けてこぼしてしまったり、猫にカジカジされたりすることもありません。

HHKB Professional HYBRID Type-S やっぱりワイヤレスは快適だ!
やっぱりワイヤレスは快適だ!

HYBRID Type-SはBluetooth 4.2を採用しており、Bluetooth 3.0が採用されているProfessional BTと比べても、安定性が向上しています。特定のキーが連続入力される「チャタリング」が起きる頻度も少なくなりました。チャタリングが起こるには起こるのですが、すぐに復帰するので困るほどではありません。ないに越したことはないのですが…。

HYBRID Type-Sを気に入っているポイントとして、「コンパクトさ」も挙げられます。僕が普段使用しているデスクは、スペースに余裕がないので、HYBRID Type-Sのコンパクトさは助かります。

HHKB コンパクトさのために、あえてファンクションキーが取り除かれている
コンパクトさのために、あえてファンクションキーが取りのぞかれている

HYBRID Type-Sには、テンキーと独立したファンクションキーがありません。テンキーレスなのは珍しくありませんが、ファンクションキーがないのは珍しいかもしれませんね。HYBRID Type-Sでは、Fnキーを押しながら数字キーを押すことで、F1、F2といったファンクションキーを使用します。

最初は少し戸惑いましたが、いまではすっかり慣れてしまいました。Fnキーは左右の両サイドに設けられているので、F1からF12まで楽に押せます。僕にとっては、コンパクトさ>ファンクションキー。ファンクションキーはありませんが、使い勝手は問題ありません。

便利! 4台までのマルチペアリングに対応

HYBRID Type-Sは4台までのマルチペアリングに対応しています。これがまた便利なんですよ。マルチペアリングの使用方法はかんたんです。

  1. Fn+Qでペアリングモードにする
  2. Fn+Control+1/2/3/4のいずれかの数字キーで登録
  3. 登録後は、Fn+Control+1/2/3/4で接続先を切り替え

上の方法で、1から4の数字キーに接続先を登録できます。一度登録してしまえば、かんたんに接続先の切り替えを行えます。切り替えもスムーズ。キーを押せば瞬時に切り替わります。

僕の場合、キーボードの接続先をiMacとMacBookを頻繁に切り替えるので、マルチペアリング機能は重宝しています。

HHKB Professional HYBRID Type-S 接続先をかんたんに切り替えられるマルチペアリングが便利!
接続先をかんたんに切り替えられるマルチペアリングが便利!

Professional BTは、マルチペアリングに非対応。HYBRID Type-Sでマルチペアリングに対応してくれたのは大きい!着実に進化してくれています。

バッテリー式ではなく乾電池式、だがそれがいい

HYBRID Type-Sには、バッテリーは内蔵されておらず、乾電池(単3電池2本)で作動します。Professional BTモデルも同じく乾電池式。

HHKB Professional HYBRID Type-S 長く使えるものだからこその乾電池式
長く使えるものだからこその乾電池式

「それじゃあ進化してないじゃん!」という声が聞こえてきそうですが、いえいえ、乾電池式なのがいいんです。なぜなら、バッテリーのへたりを心配しなくていいからです。

キーボードのバッテリー交換は一般的ではありません。Bluetoothイヤホンなんかもそうですよね。スマホやパソコンなどは別にして、バッテリーを内蔵する機器の多くは、バッテリーの寿命とともに、その機器自体の寿命も迎えることになります。

HHKBは相棒として長く使える製品。ひとつのHHKBキーボードを10年近くも使用されている方もいるほど、長く使える道具です。長く使うということを考えたときに、使用するにつれへたってくるバッテリーよりも、乾電池式のほうが都合がいいのです。

おそらく、PFUもあえて乾電池式を採用しているのかと思います。乾電池を使用することで、多少のランニングコストがかかりますが、まとめ買いすれば安く買えます。ランニングコストがかかること、重くなってしまうこと、といったデメリットよりも、はるかにキーボードの寿命をバッテリーの寿命に左右されないというメリットのほうが大きいですよね。

ちなみに、HYBRID Type-Sは単3電池2本で、約3か月もちます(メーカー公表値)。僕はキーボードの裏にあるDIPスイッチでスリープさせないようにしているので(SW6をオンにしている)、電池持ちはだいたい1か月半ほどでしょうか。そう頻繁に交換する必要はなく、電池持ちに不満はありません。

キー荷重とワイヤレスがキーワードになる

現状、Macで「静電容量無接点方式キーボード」を選ぶなら、PFUの「HYBRID Type-S」、そして東プレの「REALFORCE For Mac」の2つが候補に入ってくるかと思います。「Niz」といったコスパに定評のある製品もあるようですが、やはりPFUと東プレの2社が有名どころです。

PFUの「HYBRID Type-S」とREALFORCE For Mac」どっちを選ぶ?
「HYBRID Type-S」と「REALFORCE For Mac」どっちを選ぶ?

この2つのキーボード。どちらを選ぶかを考えたときに、キーワードとなるのが「キー荷重」と「ワイヤレス」でしょう。REALFORCE For Macは、30gの等荷重と、30g/45g/55gの変荷重が用意されています。この30gと軽いキー荷重が秀逸で、すばやく正確に、かつ楽に打てるんです。

REALFORCE For Macを使っていると、HYBRID Type-Sの45gのキー荷重が重く感じちゃうんですよね。「たった15gでこれだけ違うんだ」と驚くぐらい違います。最終的に好みの問題かもしれません。ただAppleのMagic KeyboardやMacBookのバタフライキーボードのように、キーストロークが浅いキーボードに慣れている僕としては、REALFORCE For Macの軽いキー荷重のほうが合っているようです。

しかし、REALFORCE For Macは有線接続のみ。HYBRID Type-Sは有線にもワイヤレスにも対応します。現状、僕はワイヤレスの利便性を優先して、HYBRID Type-Sをメインに使っていますが…ジレンマですよね。REALFORCE For Macの30gの軽いタッチが恋しくなることもあります。

もし、REALFORCE For Macがワイヤレスに対応すれば、僕はHYBRID Type-SではなくREALFORCEを選びます。ワイヤレス版を出してくれないかな、なんて思っていますがどうなんでしょうか。ゲーム用途ではないので、ワイヤレスによる遅延は別にいいんです。普通に使えれば。万が一、この先REALFORCE For Macのワイヤレス版が出たとなれば、5万円でも買います。まぁ本当に5万円だとしたら引きますけどね。けど買います。

これがまさに、「キーボード沼」なんでしょう。REALFORCE For Macを手にしたときに、キーボード沼を脱出したなんて思っていましたが、まだまだ脱出できていないようです。

この記事が参考になるか分かりませんが、このHYBRID Type-Sを検討差されている方、もしくはHYBRID Type-SとREALFORCE For Macどちらにしようか迷われている方の参考になれば幸いです。

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