今回紹介するのは、TV向けに設計されたBluetoothワイヤレスヘッドホン、NOONTEC社の「Hammo TV」です。
「TV向けのBluetoothヘッドホン」と言われても、なかなかピンとこないかもしれません。
Hammo TVをかんたんに説明するとすれば、「本来Bluetoothヘッドホンとの接続に対応してないTVやゲーム機、パソコンなどの機器でも使えるBluetoothヘッドホン」というところでしょうか。
そのままと言えばそのままなのですが、まさにこんな感じです。今回このHammo TVを主にワイヤレスヘッドホンを展開するNOONTEC社さまより提供いただいたので、使用感・レビューを書きたいと思います。
実際に使ってみてハマる人にはハマるアイテムだと感じましたが、デメリットというか、不満点もいくつかありました。その辺りも含めてレビューしていきます。
Hammo TVはこんなシーンで便利
Hammo TVがあればBluetoothに対応していないTVやゲーム機、パソコンにワイヤレスで接続できるようになります。と言葉で書いてしまえば簡単ですが、TVとヘッドホンがワイヤレスで繋がるようになるのは、想像以上に便利です。
たとえば、Hammo TVがあることで、
- 子供・家族を起こすことなく迫力ある大音量で映画を楽しめる
- 深夜のゲームプレイのお供として
- ヘッドホンを利用することでより没頭できる
- TVの音声が聞き取りやすくなる
- Bluetoothヘッドホン単体としても使用できる
- Bluetoothに対応していない機器でもワイヤレスで接続できる
これらのことができるようになります。
特にいつも家族・子供に配慮して小音量でTV視聴やゲームをしている、という人にはぜひおすすめしたいアイテムです。
他にもBluetoothに対応していないパソコンにワイヤレスでヘッドホンを使いたい人や、自宅ではTV用ヘッドホンとして、出先ではスマホに接続して使用するといったことも可能。とにかくHammo TVはあらゆる機器にワイヤレスで接続できます。
ひとりに一台は必要ありませんが、一家に一台あれば何かと役に立つヘッドホンですね!
NOONTEC「Hammo TV」
続いていはHammo TVの仕様や仕組みを紹介します。
製品に付属しているパッケージ内容は以下のとおりです。
- ヘッドホン本体
- スタンド型送信機
- USB電源アダプタ・充電用USBケーブル(送信機)
- 充電用USBケーブル(ヘッドホン)
- オーディオケーブル × 2
- RCA変換ケーブル
- ヘッドホン用キャリングポーチ
付属品が多いですが、接続はいたって簡単。ケーブル類には分かりやすいように番号が付けられており、日本語対応の取扱説明書にも使用までの手順は丁寧に書かれています。
ケーブルには説明書と連動する番号が振られている
普段から自身でTVレコーダーを設置できるレベルの人であれば説明書を読まなくても大丈夫かと。接続してしまえばあとは送信機とヘッドホンの電源を入れるだけで使い始められます。
接続に関しては上の図を見ればだいたい理解できると思います。
ヘッドホンはフル充電の状態から最大50時間の連続稼働が可能です。一般的なBluetoothヘッドホンなら長くても20時間〜30時間の連続使用が可能だったりしますが、Hammo TVに関してはその倍ほどの稼働時間。ここまで長いと逆に充電を忘れそうですが。
そしてちょっと面白いのはヘッドホンの充電方法です。MicroUSBケーブルを使っての充電が一般的ですが、このヘッドホンは送信に接続したUSB – 3.5mmオーディオケーブルで充電します。
ヘッドホンへは「USB – オーディオケーブル」で充電する
この方法で充電するBluetoothヘッドホンは初めて見ました。だからと言って特別便利なわけではないのですが、ちょっとこれは珍しいですね。
ただHammo TVはヘッドホン単体でもスマホなどにBluetooth接続して使用できるのですが、出先で使用する場合、特殊な充電方法は不便かもしれません。
Hammo TVを使ってみた
ということで実際にHammo TVを使ってみます。
今はもう使っていない4Kディスプレイがあり、これにHammo TVを接続することにしました。
僕は夜な夜なNetflixのオリジナルドラマを見ることを楽しみにしているのですが、このディスプレイにHammo TVを繋げればますますドラマ視聴が捗るはず。ヘッドホンを使えば深夜でも音量を気にする必要もありませんしね。
使用時は1、2番のケーブルのみ使用する。真ん中のUSBケーブルはヘッドホンへの充電用。
▲セット完了。Netflixを見るためにディスプレイにはApple TVを接続しています。
Hammo TVは映画・ドラマ視聴でこそ力を発揮してくれる
▲いやーこれ最高ですね!音質はテレビや映画視聴用にチューニングされているのでしょうか。低音がしっかり出ていて、迫力あるドラマの臨場感を味わえます。スピーカーよりヘッドホンを使用したほうがより没頭できます。音の遅延も感じられません。
そして何よりワイヤレスで楽しめるのは非常に便利です。たかがケーブル一本がないだけですが、やはりワイヤレスという恩恵は大きい。
サイズ調節用スライダー
装着感も思いのほか良く、3時間ほどぶっ通しで使用してみましたが、圧迫感もなく快適に使えました。耳をすっぽり覆うオーバーイヤーのヘッドパッドはふかふかでいい感じです。ヘッドバンドのスライダーでサイズ調節も可能ですし、装着感については合格点でしょう。
本体で音量調節が可能
▲ヘッドホン本体には音量調節ができるコントロールボタンが搭載されています。スマホと接続しているときは長押しで曲送り・戻しも可能です。Bluetoothヘッドホンとしては必要十分な機能。
ちなみにヘッドホン本体にある充電も兼ねたオーディオジャックを使えば、バッテリー切れを起こしても有線ヘッドホンとして使用できます。バッテリー駆動時間が長いのであまり出番はないかもしれませんが。
これひとつあれば、あらゆる機器・シーンに対応できる
しばらくディスプレイに接続して使用してみたいと思いますが、Hammo TVはディスプレイ・TVだけでなくあらゆる機器に接続することが可能です。
使用できる機器が多いぶん、活用できるシーンも多くあるのではと思います。TV用ヘッドホンとして、パソコン用ヘッドホンとして、スマホと接続してヘッドホン単体として・・・など、あらゆるシーンに対応できるのは、間違いなくHammo TV最大の魅力でしょう。
折りたたんで専用ポーチに入れることで持ち運びにも便利
一家に一台欲しいと書きましたが、プレゼントとしても喜ばれると思います。接続できる機器が多いので汎用性が高く、必須ではないがあれば便利なものってもらって嬉しいですからね。
あえて不満点をあげるとすれば、価格と設置が面倒な点でしょうか。実際に使ってみるとその価格の理由が分かりますが、初見は「結構いい値段だな」と思ってしまいます。ヘッドホン単体の性能としては5千円から1万円程度の製品と同等なので、高すぎるわけではありませんが、もうちょっと価格を抑えてくれれば、と思ってしまいます。
あと設置が面倒という点に関しては、特に接続したりすることが苦手な人に言えます。なんともない人からすると説明書を読まなくとも接続・設置できてしまうのですが、苦手な人からするとちょっと戸惑うかもしれません。
ただきちんと説明書どおりに進めていけば、誰でも設置できるレベル。「接続が難しい!よく分らない!」という人ほど説明書を読んでなかったりしますからね。。。
まぁそんな人のために「かんたんガイド」のようなものを入れておいてくれれば、よりいいのかなと思います。
ただ思い浮かぶ不満点はこの程度で、製品としては非常に完成度が高く、ハマる人にとってはハマると思います。音質もよくヘッドホンとしてもそこそこいいですし、何よりあらゆる機器とワイヤレスで繋がるヘッドホンはHammo TV以外にパッと思いつきません。
「あ、これがあれば便利かも」と思ったあなたは、ぜひHammo TVをチェックしてみてください!
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