音楽を聴くだけでなくニュースや天気を教えてもらったり、家電製品と連携させ音声でオンオフを操作したりと、Amazonのスマートスピーカー「Amazon Echo」は我が家で 大活躍してくれています。
特に赤外線のスマートリモコンを使っての家電操作が便利過ぎます。「アレクサ、いってきます」という呼びかけで照明やテレビ、エアコンを一斉にオフにできたり、「室温が24度を超えたときにエアコンをオン」といったように家電製品の操作を半自動にできるのです。Amazon Echoは我が家にとって欠かせないアイテムとなっています。
現在我が家では、仕事部屋に「Echo Dot」と「Echo Plus」、リビングに「Echo」の計3台を設置しているのですが、あまりに便利なので増設することにしました。増設用に選んだのは「Echo Flex」。
コンセント直挿しのプラグイン式スマートスピーカーで、Amazon Echoシリーズのなかでもっとも安価なモデルです。安価なモデルといってもできることは他のモデルと変わりません。
そしてさらに、Echo Flexの専用アクセサリーである「ナイトライト」と「モーションセンサー」を合わせて購入。詳しくは後ほどご紹介したいと思いますが、この2つ、特に「モーションセンサー」でEcho Flexが化ます。
Echo Flexは、まさに僕のようなパターンで増設を考えている人にはぴったりです。価格も安く「お試し用」としてもありでしょう。とりあえずEcho Flexを購入し、気に入れば他のモデルを購入してEcho Flexをサブにする。これもありです。
今回の記事では、Echo Flexの開封から使用までのレビュー、そしてナイトライトとモーションセンサーのレビューをご紹介します。Echo Flexが気になっている、増設を検討している、モーションセンサーが気になる、このような方はぜひ参考にしてみてください!
Echo Flex レビュー
現在、Amazon EchoシリーズのラインアップはEcho Flex含め以下の9種類あります。
Echo FlexはAmazon Echoシリーズのなかでももっとも安価なモデル。Echo Flex本体をコンセントに差し込む直挿しタイプであることが特徴です。
唯一のコンセント直挿しタイプ
Echo FlexはAmazon Echoシリーズで唯一のコンセント直挿しタイプです。
画像、コンセント部分
他のモデルではケーブル・電源アダプタが必要になるため、どうしても見た目がごちゃごちゃしてしまいがち。ですがEcho Flexはケースブルレス。壁にくっついたようなスッキリとした見た目です。
Echo Flexの本体サイズは72 x 67 x 52 mm。決して大きいサイズではありませんが、どうしても隣のコンセントに干渉してしまうことがあります。といっても上下ひっくり返したりして工夫すれば問題ない場合がほとんどかと思います。僕は水まわりのキッチンに設置していて、「水まわりだし高い位置に設置したほうがいいかな」ということで逆さにして設置しています。重量は150gと軽いので、上向き・下向きどちらでも落ちてくるような不安感はありません。どちらでも違和感はないので、利用場所やコンセントの状況を踏まえて上向き・下向きを使い分ければOKです。
ネックになりそうなのは、設置場所がコンセントの位置に左右されることですね。他のAmazon Echoモデルはケーブルが届く範囲で設置場所の自由がききますが、Echo Flexは直挿しタイプですので設置場所がコンセントの位置に制限されます。
Echo Flexを購入する場合は、事前に「どのコンセントに挿して使用するか」をしっかり確認しておく必要があります。奥まったところにEcho Flexを設置して呼びかけが届きにくい……なんてことになれば本末転倒ですからね。
専用アクセサリーで本領発揮
続いては、Echo Flexのインターフェースと専用アクセサリーについてご紹介しましょう。
- Echo Flexでできることは?
- Echo Flexの専用アクセサリーで何ができる?
この辺ですね。特にEcho Flexの専用アクセサリーである「スマートナイトライト」と「モーションセンサー」に注目です。
Echo Flexのインターフェース
Echo Flexのインターフェースをまとめます。
名称 | 機能 |
---|---|
LEDランプ | Echo Flexの状態を表す |
マイク | 音声を聴き取るマイク(2箇所) |
アクションボタン | ウェイクアップワードなしでアレクサを呼び出す |
マイクオフボタン | マイクを無効にする |
スピーカー | スピーカー、音質は良くない |
AUXオーディオ出力端子 | 外部スピーカーやヘッドホンを接続できる |
USB-Aポート | スマホなどを充電(7.5W)や専用アクセサリーの接続 |
特徴的なのはUSB-Aポート。USB-Aポートにスマホを接続すれば充電が可能です。7.5Wという出力ですのでスマホの充電なら難なくこなしてくれますが、大型タブレットとなると充電速度が遅くなりますね。どちらかと言えばメインは「専用アクセサリーの接続」でしょう。
ただ、スピーカーの音質はいいと言えないことには注意してください。アレクサとのやりとりは普通にできるレベルですが、音楽を聴くには厳しいレベル。Echo Dotに搭載されているスピーカーサイズは1.6インチ、一方でEcho Flexは0.6インチ。実際に聴き比べてみても音質の良さは間違いなくEcho Dotです。
Echo Flexを選ぶにしろ、Echo Dotを選ぶにしろ、音楽を聴くのなら外部スピーカーの接続がおすすめです。AUXオーディオ出力端子を使ってもいいですし、Echo Flexは他のAmazon Echoモデル同様にBluetooth接続にも対応しています。
スピーカーやヘッドホンを接続なら、コンセント(=Echo Flexの設置場所)との位置関係に縛られないBluetooth接続が便利ですね!
Echo Flexには2つのマイクが搭載されています。気になるマイクの性能ですが、これがあまりよくありません。よくないというか、Echo Flexに向かって呼び掛ければしっかり反応してくれます。しかし遠くからの呼びかけや、ながら作業などでEcho Flexのほうを向かずに呼び掛けたときの反応が少し悪い気がします。困るほど反応が悪いというわけではありません。しかし、リビングに置いていろいろな方向から呼びかける場合は、Echo FlexではなくEcho DotやEchoなどの上位モデルのほうがストレスなく使えるでしょう。
スマートナイトライト
さて、Echo Flexの専用アクセサリー「ナイトスマートライト」を試してみます。
ナイトスマートライトを使い始めるには、Echo Flex底面のUSB-Aポートにナイトスマートライトを差し込むだけ。すると自動的に認識され、アレクサアプリの「照明」に表示されます。
明るさは最大20ルーメンと、部屋の照明のように明るくはありません。あくまでも常夜灯のような使い方ですね。廊下の足元を照らしたり、玄関に設置したり。我が家の場合はキッチンと仕事部屋に設置しました。
スマートナイトライトには「明るさセンサー」が搭載されており、周囲が暗くなれば自動点灯、明るくなれば自動消灯します。「アレクサ、ライトを消して」などと音声もしくはアレクサアプリからオンオフを設定すると、自動点灯・消灯が12時間無効になる仕様。
そしてアレクサアプリから「定型アクション」を作成すれば、スマートナイトライトの幅がさらに広がります。
僕は温度計を内蔵するEcho PlusとEcho Flexのスマートナイトライトを連携させ、「室温が24度を超えると赤色ライトを点灯し、アレクサがその旨を知らせる音声を読み上げる」という定型アクションを作成しています。というのは、家には暑さに弱い犬種のワンコがいるんです。温度計をちょくちょく確認すれば済む話かもしれませんが、こうやって視覚と音声で知らせてくれればより確実です。どうでしょう。なかなか面白いですよね。
モーションセンサー
同じくEcho Flexの専用アクセサリーの「モーションセンサー」。その名前どおり、動きを検知し、アレクサの様々な操作のトリガーとなってくれるアイテムです。
モーションセンサーもEcho FlexのUSB-Aポートにセットするだけで準備完了。認識するとアレクサアプリの「すべてのデバイス」に「◯番目のモーションセンサー(名前は変更可能)」と表示されます。
モーションセンサーの「未検出」「検出」をトリガーとして、「◯時間モーションセンサーの未検出状態が続いたら、◯◯する」などという定型アクションを作成できます。
- 照明・テレビ・エアコンのオンオフ
- 音楽を流す
- アレクサに「おかえり」と言ってもらう
- 天気・ニュースを教えてもらう
- 特定のスキルを実行する
組み合わせはあなた次第。例えば、モーションセンサーを玄関に設置し、出かけるときに「照明・テレビ・エアコンをオフ」にし、「今日の天気」を教えてもらう、このようなことが可能になるわけです。トレイに設置すれば動きを検出すれば「照明をオン」、音消しとして「音楽を再生」することだってできます。照明のオンと同時に、アレクサに「動きを検知しました。管理者に通報しました。」と喋らせて、防犯目的で使用するのもありですね。
さらにさらに、アレクサアプリは「IFTTT(イフト)」にも対応しています。IFTTTとは「もし〇〇ならば、〇〇する」というレシピ(アプレット)をサービスの垣根を超えて連携させられるサービス。
離れて住む両親の家にモーションセンサーを設置し、「12時間動きが検出されない場合、スマホのIFTTTアプリで通知、家族にその旨のLINEメッセージを送信する」という複雑な組み合わせが可能。IFTTTを活用すればEcho Flex × モーションセンサーの可能性が無限大に広がります。
僕はいまのところ、モーションセンサーをトイレに設置し照明のオンオフをコントロールしていますが、これだけできることが多いと追加で欲しくなりますね。
Echo Flex レビューまとめ
Echo Flexは増設用として検討している人、あるいはナイトライトやモーションセンサーを活用できそうな環境にいる人におすすめです。価格が安いので、お試し用として購入するのもありですが、マイク性能・音質がいいわけではないので、お試し用なら「Echo Dot」のほうがおすすめしやすいですね。コンパクトながらマイク性能・音質もそこそこいいですよ。
特にモーションセンサーが面白いんです。モーションセンサーを定型アクションに組み込むことで呼び掛けすら必要なくなり、本当の意味で自動化できちゃいますからね。コンセントの位置関係もありますし、IFTTTの活用など工夫が必要になりますが、うまく使えばこの上なく便利なアイテム。ぜひお試しください!
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