【Mac/Windows】iPadをサブディスプレイとして使う方法・活用のススメ

【Mac/Windows】iPadをサブディスプレイとして使う方法・活用のススメ

iPadをフル活用するにあたって覚えておきたいのは、「iPadをパソコンのサブディスプレイとして使う方法」です。iPadをサブディスプレイ化することによって、デスクトップを拡張することができ作業領域が広がります。

今回の記事では、以下の2点についてご紹介させていただきます。

  • iPadをサブディスプレイとして使う方法(Mac・Windows)
  • iPadをサブディスプレイとして使うときの活用のポイント

なかには「サブディスプレイという言葉にハードルを感じてしまう」という人もいるかもしれません。しかし、やってみると意外とかんたんにiPadをサブディスプレイにできちゃいます。最近では「テレワーク」という言葉をよく耳にしますが、iPadのサブディスプレイ化は快適なテレワーク環境を構築するにはぴったりな活用法です。ぜひ参考にしてみてください!

iPadをサブディスプレイ化するメリット・デメリット

[メリット]作業領域が広くなり効率アップ!

iPadをサブディスプレイ化するメリット。なんと言っても、それは「作業領域が広がることで作業効率がアップする」ということでしょう。例えるなら作業領域の広さは「デスクの広さ」と同じ。狭いデスクより広いデスクのほうが快適に作業できますし、効率もアップしますよね。

iPadをサブディスプレイ化して作業効率アップ
作業領域が広がり効率アップ

作業領域が広いと、WEBページを参考にしながら文書を作成したり、カレンダーアプリを表示させながらタスクアプリにタスクを入力したりと、ながら作業が捗ります。複数の異なる作業をこなすマルチタスク時も便利ですよね。

しかも、iPadをサブディスプレイ化することでいつでもどこでもデュアルディスプレイ環境を構築できるのです。出張先のビジネスホテル、カフェ、移動中などラップトップとiPadを置くスペースがあれば環境を選びません。

必要なときのみ使用できるという点においても、iPadを使う理由になりますよね。「普段は使わないけど、作業によってサブディスプレイが欲しくなる」という場合でも、必要なときにiPadをセットすればいいだけですから便利です。

さらにさらに、導入のハードルが低いという点も挙げられるメリットです。すでにあるiPadを使うわけですから、別途ディスプレイを購入せずに済みます。かかるとすればアプリ代ぐらいで、かかっても1,000円前後。使い始めるための設定もかんたんで手間もかかりません。気軽に使い始められます。

・作業領域が広くなり効率アップ
・環境を選ばず使える
・導入のハードルが低い

この3点がiPadをサブディスプレイ化するメリットです!

[デメリット]がっつり使いたいなら頼りない

iPadのサブディスプレイ化にはメリットが多いのですが、もちろんデメリットもあります。デメリットというより、「向いていないパターン」です。

僕はメインパソコンとして27インチiMacを使っており、そこに「LG UltraFine 5K Display」を接続、2画面のデュアルディスプレイで作業しています。

外部ディスプレイではなくiMac+iPadという組み合わせだと、がっつり作業するにはiPadのディスプレイサイズが小さすぎます。

ある程度がっつり作業したい場合は、iPadではなくディスプレイを別途用意したほうが便利だったりします。もちろんiPadのように身軽に持ち運びすることはできませんが、それは持ち運びするかどうかの話ですからね。決まった場所・デスクで作業することがほとんどであれば、別途ディスプレイの購入を検討してみてください。

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あと気になる遅延について。遅延は個人的にほぼ気にしなくてもいいと思っています。詳しくはこのあとご紹介しますが、無線接続であっても驚くほど遅延を感じることなく使用できます。遅延がまったくないわけではありません。しかし、無線接続であることを忘れるほど遅延が少なく「普通に」使えます。

一般的な外部ディスプレイと比べ作業領域が狭いということ、そして若干の遅延があることという2点のデメリットがあります。しかし、それを大きく上まわりお釣りがあるほどのメリットがあります。iPadをお持ちなら、まずは使ってみましょう!

【Mac/Windows】iPadをサブディスプレイ化する方法・設定

続いてはiPadをサブディスプレイ化する具体的な方法・設定についてご紹介しましょう。上でも書きましたが、意外とかんたんにできちゃうので、ぜひお試しください。

【Mac】Sidecar(サイドカー)

macOS CatalinaのSidecarを使えば、かんたんにiPadをサブディスプレイ化できます。Sidecarを使うには、以下のシステム条件を満たしている必要があります。確認しておきましょう。

Sidecarのシステム条件

Sidecarは有線接続・無線接続に両対応します。事前に設定する必要はなく、ユーザーが意識しなくても自動的に適した方法で接続されます。

有線接続

お手軽なのは有線接続ですね。MacとiPadをLightningケーブルで接続すれば準備完了。Sidecarを使える状態です。なお、Macに始めてiPadを接続する場合は、「Macを信頼する」をタップしておきましょう。

メニューバーのAirPlayアイコン

MacにiPadを接続した状態で、Macメニューバーの「AirPlayアイコン」をクリック。するとそこに接続されたiPadの名前が表示されているはずです。該当のiPadをクリックすればSidecarを使い始められます。

Sidecar(有線接続)
MacとiPadをケーブルで接続するだけ

有線接続でSidecarを使うメリットは、

  1. iPadを充電しながら使用できる
  2. 無線接続と比べ遅延が少ない

この2点です。「iPadを充電しながら使用できる」というメリットは、言い換えれば「Macbookのバッテリーを消費してしまう」ということになります。この点には注意です。

2点目の遅延についてですが、無線接続でも遅延の程度はかなり優秀ですので、あまり気にしなくていいと思っています。ただ「可能な限り低遅延で使いたい」なら有線接続という方法になります。

無線接続

次にSidecarを無線接続で使用する方法です。ケーブルを抜き差しする手間がなく、絡まったり引っかかったりという煩わしさがありません。

上のシステム条件でもあるように、Mac・iPadで同一のApple IDでログインされていて、両方のBluetooth/Wi-Fiが有効であれば、Sidecarを使える状態です。ほとんどの方はすでにこの状態になっているかと思います。あとは有線接続と同じですね。メニューバーのAirPlayアイコンから該当のiPadを選択するだけ。かんたんです!

Sidecarは無線接続でも遅延が少ない
無線接続でも遅延が少なく快適!

無線接続であっても、遅延は驚くほど少なく快適です。無線でも遅延が少ないこともあり、僕は基本的に無線接続でSidecarを使用しています。

ちなみに、SidecarはMac・iPadがインターネットに接続されていない状態であっても使用できます(Wi-Fi/Bluetoothはオンにしておく必要がある)。有線接続でもそうですし、無線接続もインターネット接続なしでOK。Wi-Fiルーターを介して動いているのかと思っていたのですが、どうやらそうではなくMacとiPadが直接繋がっているようです。

システム環境設定の「ディスプレイ」「Sidecar」パネル

Macの環境設定、ディスプレイパネルとSidecarパネル
「ディスプレイ」パネルと「Sidecar」パネル

Sidecarで接続したディスプレイの配置は、Macの「システム環境設定」>「ディスプレイ」の「配置」タブから変更できます。

Sidecarのディスプレイパネル1

ドラック&ドロップで好きな位置に調節できます。基本的にはMacとiPadの物理的な位置関係と同じ位置でいいでしょう。

Sidecarのディスプレイパネル2

白いバー(メニューバー)をiPadのディスプレイに移動させることで、メインディスプレイを変更することもできます。デスクトップに置いたファイル・フォルダやDockはメインディスプレイに表示されるので、位置関係や使い方に応じて臨機応変に設定しましょう。

「配置」タブ内にある「ディスプレイをミラーリング」にチェックを入れると、文字どおりMacの画面をiPadにミラーリングさせることできます。

Macの「システム環境設定」>「Sidecar」パネルから、iPad側の表示設定を確認しておきましょう。

Touch Barが搭載されていないMacモデルでは、iPadにTouch Barを表示させられます。あまり注目されることがないTouch Barですが、使用するアプリによっては各機能へのアクセスが容易になったりと便利なシーンもあります。

Sidecar Touch Bar

基本的なSidecarの使い方は以上です。Sidecarのポイントは「使いたいと思ったときにすぐに使える手軽さ」ですね!Wi-Fi環境のありなし、ネット通信のありなしに関わらず使用でき、環境を選びません。

【Windows】Duet Display(デュエットディスプレイ)

続いては、WindowsデバイスでiPadをサブディスプレイ化する方法をご紹介しましょう。ここでおすすめするのは、「Duet Display」というアプリを使用する方法。SidecarはMac+iPadという組み合わせのみですが、Duet DisplayはさまざまなOSの組み合わせが可能です。

Windows+iPadという組み合わせはもちろん、Windows+Android、Mac+Android、Windows+iPhoneという組み合わせもOK。この記事では「iPadをサブディスプレイ化する方法」が主題ですので、Windows+iPadでの使い方をご紹介しますが、他の組み合わせでも手順はほぼ同じです。

iPadにDuet Displayアプリをインストール

まずはiPadにDuet Displayアプリをインストールします。

Duet Display

Duet Display

Duet, Inc.¥1,220posted withアプリーチ

価格は1,220円と有料ですが、買い切り版で一度買ってしまえばずっと使えます。別途外部ディスプレイを購入することを考えれば、そう高い金額ではないはず。

Duet Displayアプリのセットアップ

利用条件等に同意して進み、上の表示状態になればOKです。iPadを置いて、パソコンにDuet Displayにインストールしていきます。

WindowsパソコンにDuet Displayをインストール

Duet Displayは公式ページ上部の「Windows」ボタンからダウンロードできます。

ダウンロード・インストールを済ませてDuet Displayを起動させます。

起動させると上の表示になり、これで準備完了です。超かんたん。

有線接続

Duet Displayを有線接続で使用する場合は、WindowsとiPadでDuet Displayを起動させた状態で有線接続してあげるだけです。

iPadとWindowsパソコンでDuet Displayを起動させた状態で接続するだけ

これでiPadをサブディスプレイ化することができました。さすが有線接続、遅延はほとんど感じません。カーソルの動きがカクついたり、ちらつきが起きる場合は、Duet Displayの設定画面から「フレームレート」「パフォーマンス」「解像度」の設定を見直してみましょう。

Duet Displayの設定2
パソコンのスペックに応じて設定の変更を

遅延や動きのスムーズさは使用するパソコンのスペックも影響してきます。ある程度の性能があれば問題ないかと思いますが、必要に応じて設定を変更してみましょう。

なおディスプレイの位置はWindowsの「設定」>「ディスプレイ」で変更できます。

Duet Displayのディスプレイの位置設定

無線接続

Duet Displayは有線接続に加え無線接続にも対応しますが、サブスクリプション制のプラン「Duet Air」もしくは「Duet Pro」への加入が必要になります。

Duet Displayの有料プラン

iPadを液タブ化したいのなら「Duet Pro」という選択肢になりますね。単にワイヤレス環境で使用したいだけなら「Duet Air」で十分です。年額2,200円ですから、月あたり約183円という計算。

使い勝手は有線接続と同じです。しかし、若干の遅延が感じられます。

Duet Displayの遅延について
無線接続では若干の遅延があるものの、十分普通に使えるレベル

といってもわずかな遅延ですので、ゲームをしない限りは問題ないレベルかと思います。公式ページには「遅延ゼロ」と書かれていますが、実際のところ遅延がまったくないわけではないので注意してください。

有線接続の場合はLightningケーブルやUSB-Cケーブルが必要になり、一緒に持ち運ぶ手間とケーブルが邪魔になるというデメリットがあります。無線接続なら例えケーブルを忘れても使用できるので、出先で使うことが多いということであればDuet Airプランへの加入を検討してみてもいいでしょう。

iPadサブディスプレイ化 活用のススメ

肝心なのはiPadをサブディスプレイ化することではなく、「iPadをディスプレイ化してなにをするか」です。実体験を含め、活用の具体例をご紹介します。

出先でもパフォーマンスを落とさずに作業できる

出張や旅行、カフェ、車・電車での移動中など。パソコンとiPadを並べるスペースさえあれば、どこでもデュアルディスプレイ環境を構築できます。もちろん周りに人が多い環境では配慮が必要ですが、環境を選ばずパフォーマンスを落とすことなく作業できることがiPadをサブディスプレイ化する最大のメリットでしょう。

僕はブログ用に写真を扱うことが多いのですが、カメラで撮影したのちSDカードで取り込み、トリミング、画像編集、圧縮、アップロードといくつかの手順があります。複数のアプリを同時に立ち上げ切り替えながら作業するので、ある程度の作業領域の広さがないと効率が低下してしまいます。

限られたスペースでもパフォーマンスを落とさずに作業できる
限られたスペースでもパフォーマンスを落とさずに作業できる

仕事部屋に居るときはiMacと外部ディスプレイで作業することがほとんどですが、子供を見るために違う部屋で作業することもあります。そんなときでもMacBook+iPadでパフォーマンスを落とさず作業できる、というわけですね。もちろん、一番快適なのはiMac+外部ディスプレイという環境ではあるものの、いざとなればiPadをサブディスプレイ化していつでもどこでも仕事できるという安心感があります。

iPadをサブディスプレイ化して何をする?

作業領域が広がることで、複数のアプリを同時に扱いやすくなります。

iPadにカレンダーやタスク管理アプリを表示

常に予定やタスクを確認しておきたいという人は、サブディスプレイ化したiPadにカレンダーアプリやタスク管理アプリを表示させておけば便利です。

複数のアプリを同時に操作(Sidecar)

「わざわざサブディスプレイ化しなくても、iPadアプリを使えばいいんじゃないの?」という声が聞こえてきそうですが、マウスやキーボードから手を離さずに操作できるので楽チンなんです。

ブラウザを使用してのながら作業

サブディスプレイ化したiPadにブラウザを表示させ、ブラウザを参照しながら他のアプリを使用する使い方ですね。ブラウザを複数ウインドウ立ち上げて作業したいときも捗ります。

WEB会議ツールの使用

「Zoom」や「Microsoft Teams」といったWEB会議ツールの使用も捗ります。iPadをサブディスプレイ化して作業領域が広がるぶん、画面共有やファイル共有といった機能も使いやすくなります。

動画視聴用ディスプレイとしての使用【注意点あり】

サブディスプレイ化したiPadを動画視聴用として使うのも便利です。主にYouTubeですね。ただし、NetflixやHuluといったサービスは著作権管理機能が働き表示されないので注意してください。iPadではない外部ディスプレイであれば問題なく表示されます。

Apple Pencilを使えばクリエイティブな作業が捗る

主にSidecar使用時、Apple Pencilを使うことでさらに活用の幅が広がります。

Sidecar Apple Pencilを活用

Sidecar使用時、Apple Pencilはマウスの代わりになります。スクロールやピンチイン・アウトといった操作は指で、クリックやドラッグ&ドロップはApple Pencilでと役割が分かれています。

正直なところ、基本的な操作に関してはマウスがあるのでApple Pencilの出番は限られます。Apple Pencilが活躍してくれるのは、PhotoshopやIllastratorなどでのクリエイティブな作業。

SidecarでPhotoshop

画像編集したり絵・イラストを描いたりとApple Pencilが大活躍してくれます。Apple Pencilなら筆圧や角度も認識してくれるので、液タブとしてもしっかり使えます。

ちなみに、Duet DisplayでもApple Pencilを使用できますが、液タブとして使う場合は筆圧や角度の感知が可能になるDuet Proプランへの加入が必要になります。

まとめ

SidecarにDuet Displayで有線接続、無線接続とひととおり試してみましたが、際立つのはSidecarの優秀さですね。無線接続でも画質低下や遅延がほぼなく超快適です。その点Duet Displayでの無線接続は画質低下、遅延があります。MacユーザーであればSidecar一択でいいでしょう。

Duet Displayは無線接続では若干の遅延が気になるものの、有線接続であればまったく気になりません。わざわざ無線接続できる有料プランに加入する必要はないかな、というのが正直な感想ですね。

iPad活用方法のひとつとして、「iPadのサブディスプレイ化」は覚えておいて損はありません。なにかと使えるシーンが多いので、ぜひ参考にしてみてください!

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