DropboxやGoogleドライブ、iCloudなど、クラウドストレージサービスが一般的に使われることが多いいま、いわゆる「USBメモリ」は使われる機会は少なくなってきているのかもしれません。
しかしローカルで気軽にデータを持ち運びたい、受け渡しがしたいというシーンでは、やはりUSBメモリが便利です。その他データのバックアップやちょっとした一時保管場所としても使えます。
それにクラウドストレージの場合、ネット上にデータが保存されているので、不正アクセスの被害を受けてしまう可能性もゼロではありません。その点USBメモリはUSBメモリそのものをしっかり管理しておけば外部に漏れることはありません。使う機会が少なくなってきたと言えども、まだまだ活躍してくれる場面があります。
今回紹介したいのは、おなじみKingston(キングストン)のUSBメモリ「DataTraveler Elite G2」です。USB 3.1 Gen 1(USB 3.0)による高速な読み書き、耐衝撃性能に優れる金属ケースが特徴です。

Kingston「DataTraveler Elite G2」
このUSBメモリをチェックして欲しい人はこんな人です。
- 安心して選べるUSBメモリを探している
- ある程度のデータ転送速度が欲しい
- 耐衝撃性能に優れる、丈夫なUSBメモリを探している
KingstonのUSBメモリ「DataTraveler Elite G2」
ということで、まずは「DataTraveler Elite G2」の特徴・スペックをご紹介します。
メーカー/製品名 | Kingston/DataTraveler Elite G2 |
---|---|
ストレージ容量 | 32GB/64GB/128GB |
インターフェース | USB 3.1 Gen 1(USB 3.0) ※USB 2.0と下位互換性あり |
読み取り速度 | 180MB/秒 |
書き込み速度 | 70MB/秒 (64GBモデルは50MB/秒) |
サイズ | 59.37 x 18.98 x 10.8 mm |
重量(実測値) | 20 g(キャップ込み) |
メーカー保証 | 5年間、無料サポート |
対応OS | Windows® 10、Windows 8.1、Windows 8、Windows 7.1 (SP1)、Mac OS v. 10.10.x+、Linux v. 2.6.x+、Chrome™ OS |
その他特徴 | ・耐衝撃性能に優れる金属ケース ・状態を知らせるLEDライト ・動作温度:0℃ – 60℃ ・保管温度:-20℃ – 85℃ |
「DataTraveler Elite G2」はUSB 3.1 Gen 1(USB 3.0)による高速な読み込み・書き込みに対応します。この規格の理論上の転送速度は5Gbpsと高速で、画像や動画など大きいデータを扱うなら、最低限対応しておきたい規格です。
ちなみに、上位規格に10Gbpsの転送速度に対応したUSB 3.1 Gen 2がありますが、USBメモリというジャンルではまだまだ一般的ではありません。最近では高速なポータブルSSDで対応した製品を見かけるものの、価格帯もぐっと上がるので選ぶ人は限られるでしょう。ただUSB 3.1 Gen 2に対応したポータブルSSDは「データを持ち運ぶ」という用途においてはUSBメモリと同じなので、興味がある方は以下からチェックしてみてください。
安心して選べるKingston(キングストン)
USBメモリもそうですが、SDカードなどいわゆる「記録メディア」を選ぶときは、僕は必ず大手メーカーを選びます。それは「信頼性」が高いから。過去に2度、容量が偽装されたSDカードを掴まされ、まさに「安物買いの銭失い」の目に遭いました。それからは安心して選べる大手メーカーを選ぶようにしています。
Kingstonはアメリカのカリフォルニア州に本社を置く、大手メモリメーカーです。PC用メモリだけでなく、今回紹介するUSBメモリやSDカードでも有名です。ゲーミングデバイスでも有名ですね。
「安心して選べる」という点ではKingstonは信頼できます。実際にKingstonのSDカード、USB-Cハブを愛用中で、特にトラブルに遭うことなく使用できています。

選ぶことが多いKingstone製
僕と同じように、「大事なデータを保存するものだからこそ、安心して選べるメーカーがいい」と考える人は多いはず。Kingstonは間違いありません。
所有感を満たしてくれる金属ケース
それでは実際にDataTraveler Elite G2を使ってみたいと思いますが、パッケージを開封してまず気付くのは、高級感さえ感じる金属ケース。

USBメモリにありがちな安っぽさは一切感じない
USBメモリってプラッキーで安っぽいものが多かったりしますよね。このUSBメモリはそういった安っぽさを一切感じさせません。
金属ケースということもあって、手に持つと少し重みを感じます。重量は〇gなので決して重いわけではありませんが、この金属の詰まっている感も高級感を感じる要因になっているのかと思います。
僕はちょっとした所有感を満たしてくれる印象を持ちました。つい持ち出したくなるような感じ。DataTraveler Elite G2はデザインもかっこいいですし、持っていて嬉しくなるアイテムですね!

キャップの紛失は心配かも
なおキャップは完全に取り外せるようになっています。僕はこういうのをすぐに失くしちゃうタイプなので、紛失が少し心配です。といってもきちんと管理すればいいだけの話なんですけどね!
大きいデータもストレスなく持ち出せる
USB 3.1 Gen 1(USB 3.0)は高速な読み込み・書き込みができる、というのは、あくまでも規格の理論上の数値を見たときの話。実際どうなの?というところはその個体によるところが大きいのです。
試しに、HDDやSSDの速度を測るときによく使われるソフト「CrystalDiskMark」で測定してみました。

「CrystalDiskMark」で書き込み・読み書き速度を計測
結果はこんな感じに。USBメモリの場合、パソコンのようにランダムな場所への読み書きより、連続した場所への読み書きが圧倒的に多いので、チェックしておくべきはスコアの一番上の「Seq Q32T1」です。爆速とまではいきませんが、USBメモリということを考えると優秀なほうでしょう。
上のスコアを見るだけだとイメージが沸きにくいと思いますので、別のUSBメモリ(USB 2.0)と書き込みにかかる時間を比較してみます。

手持ちのUSBメモリ(USB 2.0)と書き込み速度を比較してみる
USBメモリに移すデータは約2.34GB。動画データなのですが、同じデータを使用しました。
使用したUSBメモリ | 書き込みにかかった時間(約2.34GBの動画データ) |
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Kingston DataTraveler Elite G2(USB 3.1 Gen 1) | 約32秒 |
SONY USM8GP( USB 2.0) | 約7分9秒 |
上が計測してみた結果。やはりUSB 2.0と比べると、書き込みにかかる時間はかなり違うことが分かります。2.34GBのデータを記録するのに6分以上の差が出てくるわけですから、日常的に使用することを考えるとかなり違いが出てきます。6分は大きいですね、僕ならこの6分間にカップラーメンにお湯を入れてスープまで飲み干す自信があります。
そもそもUSB 2.0と比較すること自体が少し酷なような気もしますが、これぐらい違うということで紹介しておきます。
画像・動画など大きいデータを扱う人におすすめのUSBメモリ
KingstonのUSBメモリ「DataTraveler Elite G2」は、ずばり画像・動画など大きいデータを扱う人におすすめのUSBメモリです。やはりUSB 3.1 Gen 1(USB 3.0)の転送速度は高速!大きいデータでもストレスなく扱えます。
また少し重みのある金属ケースは耐衝撃性に優れるので、アクティブに持ち運びたい人にもいいですし、ちょっとした所有感も満たしてくれます。前提として「安心して選べるメーカー」というのもポイントです。
ストレージ容量は32GB/64GB/128GBから選択できます。高速で大きめの容量を備えたUSBメモリをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください!
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