僕がApple Watchを使い始めたのは、「Apple Watch Series 3」の登場がきっかけです。そこからSeries 4、Series 5と乗り換えてきて、Apple Watch歴はかれこれ約3年となります。当初は「Apple Watchなんてなにが便利なの?」「別に欲しいとは思わない」と否定的な印象を持っていましたが、実際に使ってみるとその便利さに感動。今後も使い続けると思います。
しかし、僕のようにApple Watchが手放せなくなる人がいる一方で、Apple Watchを買ったもののあまり活用できなかったり、自分に合わなかったりと「やっぱり必要なかった」という感想を抱いてしまう人もいます。
今回の記事では、もともとApple Watchはいらないと思っていた僕が、Apple Watchを3年使ってみて感じたことをご紹介します。僕自身、Apple Watchはトータルとしては満足しているものの、不満点や実際に使ってみて感じるApple Watchの弱点もあります。
「Apple Watchに興味はあるけど、購入して失敗したくない」
「Apple Watchを購入するにあたって、メリットだけでなくデメリットも知っておきたい」
まさに上に当てはまる方に参考にしていただけるかと思います。Apple Watchの価格は安くありません。数千円であれば失敗してもダメージは少ないですが、数万円となるとそういうわけにはいきませんよね。僕は「Apple Watchは合う人と合わない人がいる」と思っているので、デメリットについてもしっかりご紹介しています。ぜひ参考にしてください!
Apple Watchを使い始めて便利に感じること
まず、Apple Watchを使っていて便利に感じることをまとめてみました。Apple Watchの便利さは使い手によって変わってくるかと思いますが、多くのApple Watchユーザーに共感していただける内容となっているはず。Apple Watchの購入を検討している人にとっては、「この便利さを魅力に感じるか」がポイントになりますね。
1. 通知を素早く、確実に確認できる
なんといってもこれですね!「雨雲が近づいてきた」「電話の着信通知」「LINEのメッセージ受信通知」といったiPhoneに届いた通知をApple Watchで確認できます。
通知内容を確認するのにiPhoneをカバンやポケットから取り出す必要はありません。通知があるたびにiPhoneを取り出して、認証を解除して、通知をタップして……iPhoneで通知を確認するのは意外と手間がかかるんです。Apple Watchなら、手首を返すだけ。
そしてApple Watchの振動(触覚)による通知が非常に便利。Apple Watchは手首に密着している状態なので、振動があればまず気付きます。なにか用事をしていても、歩いていても、バイクを運転していても、Apple Watchの振動を見逃すことは経験上ありません。
iPhoneは基本に消音モード(マナーモード)にしているとい人は多いかと思います。それゆえに「大事な電話や通知を見逃してしまった」ということもありますよね。Apple Watchがあれば、大事な通知を即座に、確実に確認できます。
確実に認識できるApple Watchの触覚は、アラームやタイマーを使用するときも活躍してくれますね。僕は毎日Apple Watchのアラームで起床しています。手首をトントン叩いてくれ穏やかに起床でき、かつ自分だけがその振動を認識できるのでアラーム音で家族を起こしてしまうこともありません。
2. iPhoneの居場所を知らせてくれる
地味な機能ではあるのですが、使用頻度としては高い機能。Apple Watchのコントロールセンターを開き、iPhoneアイコンをタップすると、iPhoneから音が鳴り居場所を知ることができます。
僕は「あれ、iPhoneどこに置いたっけ?」探し回ることがよくあるので、しょっちゅうこの機能を使っていますね。地味ながらApple Watchが便利に感じる場面です。
ちなみに、iPhoneアイコンを長押しすると音ともにiPhoneのLEDフラッシュが点滅します。光らせれば車内など暗いところでも見付けやすく知っておいて損はありません。
3. Apple Payが便利
Apple Watchで使うApple Payが便利過ぎます。駅の改札を通るのもコンビニで買い物するのも手首をかざすだけで決済できちゃいます。
特に便利に感じているのは以下の3点。
- iPhoneを取り出さずとも手首をかざして決済できる
- 生体認証が要らない
- iPhoneがなくてもApple Watchひとつで決済できる
Apple WatchでApple Payを使用するときは、サイドボタンをダブルクリックするだけで認証は不要。iPhoneで使用するときは顔認証や指紋認証が必ず必要になりますよね。マスクをしていたり指が雨で濡れていたりして認証に手こずってしまうことがよくあるのですが、Apple Watchなら関係なし。スムーズそのものです。
そしてApple Watchを手に入れた際は、交通系ICカード「Suica」をエクスプレスカードに設定しておきましょう。エクスプレスカードに設定しておくことで、サイドボタンのダブルクリックも不要になり、まさにApple Watchをかざすだけで決済できるようになります。
ちなみにApple WatchでのApple Payの利用は、iPhoneが近くにない状態(ペアリングされていない状態)でも可能です。近所に買い物に出掛けるときは、Apple WatchがあればiPhoneも財布も持ち出す必要はありません。
4. Apple Watchで電話通話ができる
iPhoneに着信があったとき、Apple Watchで電話に出ることができます。もちろんApple Watchから発信することも可能。FaceTimeオーディオにも対応します。
Apple Watchでの電話通話は基本スピーカーホンになりますが、AirPodsなどのワイヤレスヘッドフォンが接続されている場合は、そのままヘッドフォンで通話できます。
Apple Watchでの電話通話は個人的にもよく使っています。スピーカーホンで通話できる自宅で電話に出るときは、ほぼApple Watchで通話しますね。iPhoneを手に取る必要がないので楽チンなんです。
Apple Watchのマイク性能はかなり良く、騒音がある車の乗車中でも普通に通話できるレベル。「家事をしながら」「作業しながら」など、Apple Watchがあればながら通話が捗ります。
なお、Apple WatchのGPSモデルはiPhoneが近くにある状態でないと通話できませんが、GPS+CellularモデルではApple Watch単体で通話できます。その際はドコモ・au・ソフトバンクいずれかの指定のオプションサービス(月額350円~500円)に加入する必要がありますが、用途によってはかなり便利なのでぜひ検討してみてください。同記事内の「GPSモデルとGPS+Cellularモデルの違い」でもご紹介しています。
5.「転倒検出」で万が一に備えられる
Apple Watch Series 4以降のモデルには、着用者の転倒を検出してくれる機能が搭載されています。転倒を検出してから、着用者が反応できないときは、そのまま緊急通報することもできます。
Apple Watch「転倒検出」から「緊急通報」までの流れ
- 転倒を検出
- 「緊急SOS」もしくは「大丈夫です」をタップ
「緊急SOS」をスライドさせると、「警察(110)」「火災・救急(119)」「海上保安庁(118)」のどこに通報するかどうか選択できる。 - 反応できないとき
1分間になんの動作・操作も認められない場合、30秒間のカウントダウン(振動と警告音)ののち、自動的に緊急通報される
僕は趣味でよくバイクに乗ります。ひとけの少ない道を走ることもあるのですが、もしそんな人通りの少ない道で転倒してしまい、近くに通報してくれる人もなく、自分自身も意識がなくなったりして反応でいないとしたら……。Apple Watchを着けていれば、自動的に緊急通報してくれるので、助かる確率が上がりますよね。
これはおおげさではなく普通にあり得る話。車やバイク、自転車での事故だけではありません。例えば持病の発作が起き、救急車を呼んでくれる人が近くにいないことも考えられます。
詳しい設定は上の記事でご紹介しています。この「転倒検出」と「緊急通報」の機能を搭載していることも、僕がApple Watchを使い続ける理由になっています。
6. ヘルスケア関連の機能が充実している
僕は睡眠時間や睡眠の質を計測してくれるアプリ「AutoSleep」を日常的に使っています。寝ても疲れが取れなかったり、昼間に強い眠気を感じたりと睡眠に関する悩みがあったのですが、AutoSleepで睡眠を計測するようになってから自分の睡眠の傾向を知ることができ生活習慣改善のきっかけとなってくれました。
AutoSleepのほかによく使っているのは、プリインストールされている「マインドフルネス」アプリ。集中力が切れてしまったときはApple Watchのマインドフルネスアプリを起動し、頭のなかをスッキリさせるようにしています。このマインドフルネスを実践するようになったのもApple Watchの購入がきっかけです。
その他ヘルスケア関連アプリとしては、月経周期を記録し妊娠可能期間を予測してくれる「周期記録」アプリ、周囲の騒音レベルを検知し、聞き続けると聴覚に影響が出始める90デシベルを超えると注意喚起してくれる「ノイズ」アプリがあります。
これを読んでいただいている人のなかには、以前の僕のように「健康にあまり気をつかったことがない」という人もいるかもしれません。Apple Watchは自分の健康を考えるきっかけになってくれ、さらに改善のサポートまでしてくれますよ!
スポーツ・トレーニング関連機能だったり、地図・ナビ機能だったり、他にもよく利用する機能がたくさんあります。Apple Watchでできることは以下の記事でも紹介していますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
使ってみて感じるApple Watchの弱点とデメリット
Apple Watchを使ってみてその便利さを実感している一方で、Apple Watchの弱点、不満点もあります。
1. 通知のコントロールが必須
上でも書きましたが、Apple Watchには「確実に通知に気付ける」というメリットがあります。しかし同時に、しっかり通知をコントロールしておかないと、通知に振り回されてしまうリスクをはらみます。
せっかくのオフの日を仕事関連の通知に台無しにされたくないですし、エンタメニュースの通知に集中モードに水を差されたくないですよね。僕はiPhone、Apple Watchに届く通知は必要最低限に抑えるようにしています。
Apple Watchへの通知は、iPhoneの「Watch」アプリ>「通知」から通知のオンオフをアプリ個別に設定できます。Apple Watchのみ通知をオフにすることも可能です。
Apple Watchを購入したら、この通知設定の見直しは必須ですね。これは通知を確実に届けてくれるApple Watchならではと言っていいでしょう。
2. 毎日充電が必要&充電器が特殊
Apple Watchのバッテリー持続時間は、アプリの使用や通知の受信、60分間のワークアウトを計算に入れて「最大18時間」です(Apple公称値)。
実際に使っていてもこの数字に遠くない印象です。満充電の状態でApple Watchを着けた状態で就寝、次の日の夜になれば「充電が必要なだな」というバッテリー残量になる感じですね。ライトな使い方であれば1日半〜2日持ちますが、基本的には「毎日充電する必要がある」と考えたほうがいいでしょう。
「そういうもの」と考えれば気になりません。しかし、やっぱり毎日の充電は面倒。3日に1回で済むのであれば、それに越したことはないですからね。
しかも、Apple Watchを充電するための充電器は特殊です。マグネット式でケーブルの抜き差しが必要ないのは楽でいいのですが、特殊な充電器がゆえに「近くにコンセントがあっても充電できない」ということがしばしば起こります。
一時はiPhoneでApple Watchを充電できるようになるかも、という話もありましたが、いまのところ実現されていません。
僕はこのApple Watchの充電問題対策として、Apple Watchも充電できるモバイルバッテリーを持ち歩いています。
上のモバイルバッテリーはApple Watchを最大6回充電できます。2、3日程度の旅行であれば、これひとつでApple Watchの充電もiPhoneの充電も事足ります。
僕のようにApple Watchにモバイルバッテリーを用意しなくても、一般的なモバイルバッテリー+磁気充電ケーブルという組み合わせでもOKです。
いずれにせよ、Apple Watchを使い倒すには予備の磁気充電ケーブルやモバイルバッテリーを用意するなどしてなんらかのバッテリー対策が必要です。
3. 個性がないデザイン
これは致し方ないことですが、Apple Watchを使う人が増えれば当然他の人とデザインが被る可能性が高くなります。Apple Watchバンドの交換や文字盤の変更で雰囲気を変えられるものの、Apple Watchだということは遠目からみても分かってしまいます。
僕はあまり気にならないのですが、「見ればApple Watchだと分かる個性がないデザイン」という点がデメリットに挙げられます。
ただ、Apple Watchには「気軽にバンド交換を楽しめる」という魅力があります。スポーツシーンでは丸洗いできるスポーツバンドやかっちりめの服装にも合うレザーバンド、就寝時に着けていても快適なスポーツループなど、用途や気分に合わせて多彩なバンドを選べることが魅力。Apple純正バンドだけでなくサードパーティー製バンドもたくさん販売されています。
僕はこのバンド交換を割と楽しめていますが、なかには「Apple Watchの個性のなさを許容できない」という人もいるかもしれません。例えば丸形といった選択肢が増えれば、そういった人も選びやすくなるかもしれませんね。
いらない?Apple Watchをおすすめしたいのはこんな人
約3年ほどApple Watchを使い続けている僕が感じた、メリットデメリットをご紹介させていただきました。充電が面倒だったり通知をコントロールしておかないと気が散る原因になってしまったりと、デメリットは確かにあります。しかし、Apple Payや電話通話、転倒検出、ヘルスケア関連機能などお釣りがくるほどの便利さがあるのも確かです。
最後に、「Apple Watchはこんな人におすすめしたい」「こんな人にはApple Watchをおすすめできない」というところをまとめておきます。
こんな人にApple Watchをおすすめしたい!
Apple Watchをおすすめしたいのは、以下のような人です。
Apple製品が好き
もしあなたがApple製品が好きでiPhoneやAirPods、iPadなどをすでに所有してるのなら、Apple Watchを強くおすすめします。iPhoneとの親和性の高さは上でも書いたとおりですが、それ以外のiPadやMac、Apple TVとApple WatchはすべてのAppleデバイスとも連携できます。
例えばMacのロック解除はApple Watchを着けているだけで自動的に行われますし、Apple WatchでApple TVを操作することだってできます。Apple WatchにAirPodsを接続してiPhoneなしで音楽を聴くこともできます。
とにかくApple Watchは他のAppleデバイスとの連携が秀逸。同じApple製品なので当然と言えば当然なのですが、細かいところまで使い勝手がよく考えられています。iPhone意外にもApple製品を使っているよ!という方はApple Watchを検討してみる価値おおいにありです!
スポーツ・運動習慣がある人
スポーツ・運動習慣がある人は、Apple Watchの恩恵を特に受けられます。ジョギングではペースを計測、GPSでどこを走ったかというログも取れます。動きの少ない筋トレでも心拍数を計測したり、音楽を聴きながらトレーニングしたりとApple Watchは活躍してくれます。
他にも登山する人は「ヤマレコ」アプリで地図やルートを確認できたり、趣味でゴルフをする人は「ゴルフな日Su」でコースデータをチェックしたりとApple Watchが活躍してくれる場面は多々あります。
キャンプや海・川遊びといったアウトドアでも活躍してくれる場面は多いですね。防水なので突然の雨も気になりませんし、そのまま泳いだり洗ったりと多少荒い使い方もできます。どちらかというとインドア派よりもアウトドア派の人のほうがApple Watchを活用できる場面が多いでしょう。
自分の健康状態が気になっている人
自分の健康状態が気になっている人にもApple Watchをおすすめできます。「運動習慣を身に付けたい」「座り過ぎを防止したい」「睡眠時間や睡眠の質を計測したい」といったように、Apple Watchはヘルスケア関連のニーズにもしっかり応えてくれます。
そしてApple Watchは自分の健康状態を知るきっかけにもなってくれます。Apple Watchを着けて過ごすだけで、その日歩いた歩数や消費カロリー、立っていた時間、心拍数、心拍変動(心拍の間隔の大きさ)などあらゆる情報が蓄積されていきます(ヘルスケアアプリで確認できる)。
つまり、運動不足などの自分の悪しき生活習慣を嫌でも突きつけられるわけです。その結果「もうちょっと運動したほうがいいな」と生活習慣・健康習慣改善のきっかけとなってくれる、ということですね。
Apple Watchをおすすめできないパターン
逆にApple Watchをおすすめできないのはこんな人。
デザインを好きになれない
いくらApple Watchの機能に魅力を感じていても、デザインを好きになれなければ、遅かれ早かれ使用頻度が減っていくはずです。「うーん、Apple Watchは便利なんだろうけど、デザインがダサいよね」という人は、Apple Watchを選ぶべきではありません。
ちなみに僕は……それなりにバンド交換を楽しんでいますが、Apple Watchがかっこいいともかっこ悪いとも思っていません。Apple Watchをファッションとして捉えていないというか、「便利だから使っている」だけ。そんな感じですね。もともと腕時計に興味がなかったですし、これまでも高級腕時計マウント合戦にも参加してこなかったので。。
そもそもApple Watchは腕時計ではなく「ウェアラブルデバイスのひとつ」ですので、使い手がどう捉えるか、というところで変わってきます。少なくとも、Apple Watchは「腕時計のデザインやブランドにこだわりたい」というタイプの人が選ぶものではないのかな、と思います。
iPhone縛りを許容できない人
Apple Watchを使うには必ずiPhoneが必要になります。iPod TouchでもiPadでも、もちろんAndroidスマホでもなく、iPhoneです。
Apple Watchを使い続ける限り、iPhoneに縛られることになります。この点を許容できるかどうか、というところもApple Watchを選ぶかどうかに関わってきますね。
Apple Watchの機能に魅力を感じるかどうか
当然ではありますが、Apple Watchの機能に魅力を感じるかどうかも、Apple Watchを選ぶかどうかのポイントになります。
「iPhoneに届いた通知を手元で確認できる」
「Apple PayでApple Watchひとつで改札を通ったり買い物できたりする」
「GPSや心拍センサーでトレーニングが捗る」
Apple Watchにはさまざまな機能が搭載されていますが、冷めた目で見れば「ただそれだけのこと」なんです。通知はiPhoneを取り出せば確認できますし、iPhoneでもApple Payは使えます。心拍センサーはApple Watchならではですが、使わなければ意味がない機能ですよね。
Apple Watchを買うとなれば安い買い物ではありません。「本当に使うか?」「魅力を感じるか?」というところも考えてみる必要があります。
おすすめのApple Watchモデル
さて、あなたがここまで読み進んでいただいているとすれば、もしかすると本格的にApple Watchを検討されているのかもしれませんね。
Apple Watchの購入を検討している方のために、「どのApple Watchモデルがおすすめか」について書いておきましょう。
Apple Watch Series 3とSeries 5
Apple Watchの現在のラインアップはSeries 3とSeries 5の2種類。
Series 5にあってSeries 3にないものをまとめてみると、
- サクサク動く「S5」チップ(Series 3は「S3」チップ)
- 文字盤の常時表示機能
- 向いている方向を認識するコンパス
- 心電図がとれる「電気心拍センサー」(日本は未対応)
- ケースの素材をアルミニウム、ステンレススチール、チタニウム、セラミックから選べる(Series 3はアルミニウムのみ)
このようになります。Series 3は常時表示機能やコンパスなどが非搭載ですが、Apple Watchの便利さを体感するにはSeries 3で必要十分という印象です。
それぞれの価格をまとめます。
Series 3 | GPSモデル | GPS+Cellularモデル | ||
ケースの素材 | 38mm | 42mm | 38mm | 42mm |
アルミニウム | 19,800円 | 22,800円 | ─ | ─ |
※価格は税別/最安バンドを参照 |
GPSモデル | GPS+Cellularモデル | |||
ケースの素材 | 40mm | 44mm | 40mm | 44mm |
アルミニウム | 42,800円 | 45,800円 | 53,800円 | 56,800円 |
ステンレススチール | ー | ー | 72,800円 | 77,800円 |
チタニウム | ー | ー | 82,800円 | 87,800円 |
セラミック | ー | ー | 133,800円 | 138,800円 |
※価格は税別/最安バンドを参照 |
このようにSeries 3とSeries 5には大きい価格差があります。性能・機能的な差は価格ほど大きくないので、コストパフォーマンスが高いのはSeries 3ですね。「初めてApple Watchを持つ」という人にもっともおすすめしやすいのは「Apple Watch Series 3 GPSモデル」です。最安モデルではありますが、Apple Watchの魅力を体感するには十分です。
GPSモデルとGPS+Cellularモデルの違い
GPSモデルとGPS+Cellularモデルの違いは、ズバリ「Apple Watch単体(iPhoneが近くにない状態)で電話通話・ネット通信できるかどうか」です。
GPS+Cellularモデルが活躍するシーンとして例を挙げると、ジョギングやサーフィンやスノボなどのアウトドアスポーツを行うシーン。iPhoneから離れた状態でも電話の発着信が行え、マップアプリで位置情報も確認できます。「iPhoneから離れることはほぼない」という人のほうが圧倒的に多いと思いますが、それでもGPS+Cellularモデルが便利な場面があるのは確かです。
僕はGPS+Cellularモデルを使っています。Apple Watchを使い始めてからは、近所に出掛ける程度でなら家にiPhoneを置いてくることが多いですし、Apple WatchはiPhoneがバッテリー切れを起こしてしまったときの保険になります。こ。バイク事故などで意図せずiPhoneと離れてしまったときも緊急通報できるという安心感もあります。
IPhoneが近くにある状態であれば、GPSモデルもGPS+Cellularモデルもできることの違いはありません。GPS+Cellularモデルが活躍してくれるシーンは限定的ではあるものの、僕自身は割と使う機能だったりします。「iPhoneと離れて電話通話・ネット通信するシーンはあるか」ということろがどちらを選ぶかのポイントですね。
なお、GPS+CellularモデルのApple Watch単体で電話通話・ネット通信するには、キャリア(ドコモ/au/ソフトバンク)とのオプション契約が必要になります。
キャリア | オプションサービス | 月額(税抜) |
ドコモ | ワンナンバーサービス | 500円 |
au | ナンバーシェア | 350円 |
ソフトバンク | Apple Watch モバイル通信サービス | 350円 |
月額数百円ではあるもののランニングコストがかかること、そして格安SIMに対応していないことがデメリットになります。
もちろんGPS+Cellularモデルを購入したからといって、必ずオプションに加入しなくてはいけないわけではありません。Apple Watch単体で電話通話・ネット通信できないだけで通常どおり使用できます。
Apple Watchはどこで買うべき?
Apple Watchの購入場所はいくつかの選択肢があります。ずばりおApple公式サイトすすめは、もしくはAmazonのApple公式ショップからの購入です。
Apple公式サイトで購入する最大のメリットは、「公式なので信頼性が高い」ということ。迅速に発送してくれますし、受け取りから14日以内であれば例えば開封したとしても返品できるというAppleならではのシステムもあります。
安心して買い物できるという点においてはAmazonも同じです。公式ショップが登場してからはApple商品を販売するマーケットプレイス出品者がいなくなり、信頼できる出品者かどうかを都度確認する必要がなくなりました。Amazonなら返品もしやすいですし、額は大きくないもののポイントが貯まりますし使えます。
ドコモショップといったキャリアショップで購入する方法もありますが、Apple公式サイトの価格と変わらないですし、取り扱いはGPS+Cellularモデルのみ。あまり魅力を感じないのが正直なところですが、キャリアショップで購入は「スマホの料金と一緒に払える」というメリットがあります。
この辺については上の記事でもご紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
「Apple Watchはいらない?」ということをテーマにご紹介してきましたが、「Apple Watchがあれば便利な人がいる一方で、おすすめしにくい人も確かいる」という結論です。
Apple製品が好きでiPhoneをはじめAirPodsやiPadが揃っているという方は、Apple Watchの便利さを十二分に体験してもらえるかと思います。
ただApple Watchをファッションとして捉えれば弱点がありますし、Apple Watchを使い続ける限りiPhoneに縛られます。価格もそれなりにしますから、金銭的な負担もあります。
もちろんApple Watchを愛用する僕としては、ぜひApple Watchwをおすすめしたい!スポーツ、ヘルスケア、仕事効率化、決済、コミュニケーションとあらゆる分野で活躍してくれています。完全に生活に入り込んでいますね。この記事がApple Watch購入のヒントになれば幸いです!
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