「スマートウォッチといえば?」
「スマートウォッチ」と聞いて、ほとんどの方がまず思い浮かべるのは「Apple Watch」ではないでしょうか。まさにスマートウォッチの代名詞的な存在になっているほど、有名で人気のあるApple Watch。しかし毎日活用している人が大勢いる一方で、Apple Watchがあると「なにがどう便利になるのか」がよく分からないという人も多いのではと思います。実際に僕がそうでしたからね。
今でこそ僕はApple Watchをフル活用していますが、かつては
Apple Watchって他の人と被ることが多いだろうし、バッテリーが切れたら時計すら見られないんでしょ?何がいいの?
このように否定的に考えていました。謎の拒否反応というか、「自分には必要ない」という思い込みがあったんですよね。
それがApple Watchユーザーが増え「便利だ」という声を聞くことが多くなったとき、「もしかして食わず嫌いなだけなのかも」と思うようになり、実際にApple Watchを購入してみると……めちゃくちゃ便利じゃないですか!自分には必要ないと思っていたApple Watchを、いまでは入浴時以外は常に腕に巻いているほど気に入って使っています。
今回の記事では、具体的な活用シーンを挙げながら、
- Apple Watchで何ができるのか?
- Apple Watchがあることで、なにがどう便利になるのか?
というところをご紹介していきます。Apple Watchの活用方法を網羅的にご紹介しています。少し長くなってしまいましたが、このなかにきっとあなたにとって便利な活用方法があるはず。ぜひ参考にしていただき、Apple Watchライフを楽しんでいただければと思います!
Apple Watchの基礎知識
Apple Watchに馴染みのない方ために、「Apple Watchの基礎知識」ということで「Apple Watchってなんだ?」というところをご紹介しておきます。
Apple WatchはAppleのスマートウォッチ。ウェアラブルデバイスのひとつで、その名のとおり腕時計のように腕に巻き装着します。できることについてはこの後ご紹介していきますが、平たく言えば「腕時計型のスマホ」みないなものですね。「iPhoneがより便利になるアクセサリー」とも言えますが、電話通話やメール、地図表示、心拍計測など「iPhoneのサポート役」という枠を超えて活躍してくれるデバイスであることを考えると、「スマホ」と言ったほうが近いかもしれません。
Apple Watchを使うにはiPhoneが必須
まずApple Watchをセットアップするには、必ずiPhoneが必要になります。iPadでもiPod Touchでもダメ。必ずiPhoneです。セットアップのときだけ家族や友人のiPhoneを借りる方法もダメです。アカウント情報がセットアップしたiPhoneと紐付いてしまうので、非常にややこしいことになってしまいます。
今秋リリース予定の「watchOS 7」を利用するには、「iOS 14以降を搭載したiPhone 6S以降のモデル」と、「Apple Watch Sereis 3以降のモデル」が必要です。
上の記事で「AndroidスマホでApple Watchを使いたい」と考えている人に向けて「こういう選択肢があるよ」ということをご紹介しています。
Apple Watchのラインアップ・価格
Apple Watchのラインアップは、9月18日発売の新型モデルを加えて以下の3種類です。
Series 6とSEの登場によりSereis 5はラインアップから消えました。ただ手頃な価格で購入できるエントリーモデルとしてSereis 3がラインアップに残っています。
各モデル・各仕様の価格は以下のとおりです。
Apple Watch Sereis 6の価格
Series 6 | GPSモデル | GPS+Cellularモデル | ||
ケースの素材 | 40mm | 44mm | 40mm | 44mm |
アルミニウム | 42,800円 | 45,800円 | 53,800円 | 56,800円 |
ステンレススチール | ー | ー | 72,800円 | 77,800円 |
チタニウム | ー | ー | 82,800円 | 87,800円 |
※価格は税別/最安バンドを参照 |
Apple Watch SEの価格
SE | GPSモデル | GPS+Cellularモデル | ||
ケースの素材 | 40mm | 44mm | 40mm | 44mm |
アルミニウム | 29,800円 | 32,800円 | 34,800円 | 37,800円 |
※価格は税別/最安バンドを参照 |
Series 6との価格差はGPSモデルで13,000円、GPS+Cellularモデルで19,000円。常時表示や血中酸素濃度センサー非搭載とはいえ、個人的にSEは狙い目のモデルだと思っています。
Series 6とSEの違いは「Apple Watchモデルのできることの違い」でもご紹介しています。
Apple Watch Series 3の価格
Series 3 | GPSモデル | GPS+Cellularモデル | ||
ケースの素材 | 38mm | 42mm | 38mm | 42mm |
アルミニウム | 19,800円 | 22,800円 | ─ | ─ |
※価格は税別/最安バンドを参照 |
エントリーモデルとしてSeries 3がラインアップに残ったかたちになりました。GPSモデル・アルミニウムケースのみとバリエーションが少ないものの、Apple Watchの便利さを体感するには十分です。
23のApple Watchでできること
記事内でご紹介している「Apple Watchでできること」を一覧にしています。クリックorタップしてジャンプできますので、気になる機能があればチェックしてみてください!
■押さえておきたい基本のできること
■電話・コミュニケーション関連のできること
■生活・仕事効率化関連のできること
■音楽・動画関連のできること
■ヘルスケア・運動関連のできること
■その他知っておくと便利な機能
押さえておきたい基本のできること
まずは「基本」ということで必ず押さえておきたいApple Watchの機能・できることをご紹介していきます。
1. iPhoneに届いた通知を確認する
IPhoneに届いた通知をApple Watchで受け取れる。こう書くとシンプルな機能なのですが、これが実に便利なんです!
iPhoneをカバンやポケットに入れていて、通知音やバイブに気付かず大事な通知を見逃してしまった……ということはよくありますよね。Apple Watchを身につけている状態であれば、通知を見逃すことはまずありません。Apple Watchは手首に密着している状態。その状態でバイブが作動すれば、まず気付きます。
大事なメールやLINEの通知、電話の着信、カレンダーアプリの通知、雨雲接近の通知など、使い手それぞれに見逃したくない通知があると思います。これらの通知を見逃すことなく、かつiPhoneを取り出さずに手首で通知内容を確認できるのです。
ちなみに有事の際に届く「緊急速報」もApple Watchに届きます(GPSモデルはiPhoneが近くにあるときのみ)。地震情報や豪雨情報を届けてくれる「Yahoo!防災速報」などのお知らせ系アプリはApple Watchと相性抜群なので、備えておきたい人は要チェックです。
- バイブの振動で通知を見逃さずに済む
- 通知だけでなく通知内容もApple Watch上で確認できる
- 防災速報などのお知らせ系アプリと相性抜群
2. 文字盤をカスタマイズする
Apple Watchにはたくさんの「文字盤」がプリインストールされています。シンプルなアナらログ表示から機能性を重視したもの、可愛いキャラクターものなどさまざまな文字盤から好みのものをチョイスできます。
上は選べる文字盤の一部です。さらに、それぞれの文字盤のカラーを変更できたり、任意のコンプリケーション(文字盤上に表示できたり、アプリへのショートカットとして表示できる)を設置できたりとその組み合わせは無限大。
文字盤の選択とカスタマイズは、iPhoneの「Watch」アプリ、もしくはApple Watchの文字盤を長押しから行えます。文字盤と装着するバンドの組み合わせを考えるのはなかなか楽しいですよ!
- 多くの文字盤から好みのものを選べる
- それぞれの文字盤で、カラーやコンプリケーションなどのカスタマイズを行える
- 文字盤とバンドの組み合わせを楽しめる
3. バンド(ベルト)交換を楽しむ
Apple Watchを購入するまでは「Apple Watchなんて、全部同じに見えちゃうよね」なんて思っていましたが、文字盤のカスタマイズと一緒にバンド交換すればその雰囲気をガラッと変えられます。
上は「ミラネーゼループ」と「レザーループ」というApple純正バンド。僕のお気に入りバンドの2つです。リラックスしたいときや就寝時は、通気性の良い「スポーツループ」に付け替えます。一般的な腕時計だと1日に何回もバンド交換、というわけにはいきませんよね。その日の服装や気分、目的に応じて気軽にバンド交換できる楽しさがApple Watchにあります。
Apple Watchバンドを楽しむ上でチェックしておきたいのは、Apple純正ではない「サードパーティ製バンド」です。Apple純正バンドは品質こそ間違いないのですが……価格もそれなりにします。僕のような物好きでないと複数本のバンドを買い揃えるのは大変です。
サードパーティ製バンドはコスパ抜群です。しっかり使えるものも多く、それでいて価格帯は低め。Apple純正バンド1本の価格で、サードパーティ製バンドなら3、4本買えてしまいます。Apple Watchのバンド交換を楽しむなら、サードパーティ製バンドはぜひ活用したいアイテムです。
Apple Watchバンドは以下からチェックしてみてください。定番のバンドから個性的なバンドなど、いろいろと見てみると楽しいですよ!
人気のApple Watchバンドをチェック
下の記事でサードパーティ製バンドを含めおすすめをご紹介しています。
- バンド交換すれば雰囲気をガラッと変えられる
- 利用シーンや目的に合わせて気軽にバンド交換できる
- 低予算で購入できるサードパーティ製バンドもチェック
4. Apple WatchでiPhoneを探す
「あれ、iPhoneをどこに置いたっけ?」ということってよくありますよね。僕もしょっちゅうあるのですが、そんなときはApple Watchのコントロールセンターから、iPhoneアイコンをタップしてみましょう。
するとiPhoneからアラーム音が鳴り居場所を知らせてくれます。音が聞こえていてもなかなか見つけられないときは、iPhoneアイコンをさらに長押しすると音とともにフラッシュが点灯。これでだいたい見つけられます。
シンプルな機能ですが、便利で僕自身も使用頻度が高い機能。ちなみに、Apple WatchのSiriで「iPhoneはどこ?」話しかけても同様に音を鳴らすことができます。
- Apple WatchからiPhoneの音を鳴らせる「iPhoneを探す」機能
- iPhoneアイコンを長押しして音に加えフラッシュが点灯
5. Siriを呼び出す
「3分のタイマー」「30分後に起こして」「○○に電話して」「しょうゆをリマインダーして」「今日の予定は?」「次のタイガースの試合は?」
いろいろなお願いを訊いてくれたり、操作できたりするSiriの便利さは、すでに多くの人が知っていると思います。Apple Watchがあれば、そのSiriがもっともっと便利になります。
Apple WatchでSiriが使えると言うことは、iPhoneを手に取らずともいつでもどこでもSiriを呼び出せると言うこと。歩いているときでも、車を運転しているときでも食器を洗っているときでも、手首を上げてSiriに話しかけるだけです。
Apple WatchでSiriを呼び出す方法は4つあります。
- 「Hey Siri」と呼びかける
- 「Hey Siri」なしに手首を上げて話す
- デジタルクラウンを長押しした状態で話す
- コンプリケーションからSiriを呼び出す
僕がよく使っているのは「Hey Siri」なしで呼び出す方法です。
「手首を上げてから少しだけ間を置いて(画面が点灯してから)、Apple Watchをしっかり口元に持ってきて話す」というちょっとしたコツが要るのですが、慣れてしまえばこの方法が一番便利です
Apple Watchを腕に巻いていると、Siriを使いたいと思ったときにそこにあるので、話しかける回数も増えます。これもApple Watchを使っていて感じる便利なポイント。あまりSiriを使っていないという人も、Apple Watchを手にしたならぜひ積極的に使ってみてください。
- Apple Watchならいつでも、どこでもSiriを呼び出せる
- 「Hey Siri」なしでの呼び出しが便利
電話・コミュニケーション関連のできること
続いては電話・コミュニケーション関連のできることをご紹介していきましょう。
6. 電話(またはFaceTimeオーディオ)をかける・受ける
Apple Watchには音声マイクとスピーカーが搭載されています。iPhoneに電話着信があると、連動してApple Watchに着信通知があり、Apple Watchでそのまま電話に出ることができます。iPhoneユーザー同士で無料通話できる「FaceTimeオーディオ」も同様にApple Watchで通話可能。
Apple Watchの音声マイクとスピーカーがとにかく優秀なんです。音声マイクはクリアな音声を通話相手に届けてくれ、相手の声もクリアに聞き取れます。その騒音の程度にはよるものの、多少の人混みや走行中の車内といったレベルであれば、Apple Watchで十分通話できます。
Apple Watchから電話をかけるには、「連絡先や履歴」「ダイヤル」、そして「〇〇(連絡先に登録している名前)に電話して」とSiriに呼びかける3つの方法があります。Siriに呼びかける方法が一番ラクでおすすめ。
Apple WatchにBluetoothイヤホンをペアリングさせている状態であれば、そのイヤホンを使って通話できます。通話するためにBluetoothイヤホンをiPhoneに接続する……なんてことは必要ありません。
Apple Watchでの電話通話は僕もよく使っていて、周囲に人がおらずスピーカーホンで話せる自宅や車内では、ほぼApple Watchでの通話。身に付けているApple Watchで通話できるわけですから、iPhoneに手を伸ばす理由がありません。
なお、GPS+CellularモデルであればiPhoneが近くにない状態(ペアリングされていない状態)でも、Apple Watch単体で電話通話できます。キャリア指定のオプションサービスに加入する必要がありますが、iPhoneから離れることが多い人であれば便利な機能です。
あとちょっとした小ネタを。突然なり出したiPhoneの着信音をすぐに止めたいときってありますよね。そんなときに手のひらでApple Watchを覆うと、着信音を止められます。着信音を止められるだけで着信状態には変わらないので、そのまま電話に出ることもできます。Apple Watchの「設定」>「サウンドと触覚」>「カバーして消音」からON/OFFを設定できますので、チェックしてみてください。
- 電話通話やFaceTimeオーディオでの通話が行える
- Apple Watchの音声マイク・スピーカーが優秀
- Siriに話しかけての電話発信が便利
- GPS+Cellularモデルなら、Apple Watch単体で電話通話できる
- Apple Watchを手で覆って着信音を止められる
7. 応答せよ!トランシーバー機能を使う
通話に関連して紹介したいのは、Apple Watchの「トランシーバー」アプリ。
WatchOS 5(最新はWatchOS 6)で追加されたApple純正アプリなのですが、Apple Watch間でトランシーバーのように会話できるという、ちょっと面白い機能です。2階にいる家族に「ごはんできたよー」、ショッピングモールではぐれてしまった友達に「いまどこ?」というように、電話するまでもないけどちょっと会話したい。そんなシーンに使えます。
トランシーバーといってもApple Watch同士が直接繋がるわけではなく、ネット通信経由での通話になります。つまり、ネットに繋がっていれば世界中どこにいてもトランシーバーで会話できちゃいます。下の記事で具体的な使い方、使うときのちょっとしたコツを紹介していますので、興味がある方はどうぞ!
- Apple Watch間でトランシーバーのように会話できる
- ちょっとした家族や友人とのやりとりに便利
8. LINEアプリでメッセージを確認・送信する
メッセージアプリとして多くの人に使われている「LINE」アプリ。LINEはApple Watchにも対応していて、iPhoneのLINEアプリを開かずともApple Watch上でメッセージの確認や送信ができます。
Apple Watch上では動画は確認できませんが、写真やスタンプ、ボイスメモ、ボイスメモはApple Watch上で確認できます。
メッセージの送信方法は「音声入力」「ボイスメモ」「スタンプ」「定型文」の4つの方法が用意されています。音声入力は精度がよく実用レベルですし、よく送信するメッセージを定型文として登録しておけば、十分Apple Watchだけやりとりできます。
Apple WatchでのLINEアプリの使い方を知りたい方は、以下で詳細をご紹介しています。
なお、iPhoneの「Watch」アプリ>「通知」>「通知のプライバシー」がオンの状態だと、Apple Watchで通知を確認したときにメッセージ内容まで表示されます。プライベートなメッセージを見られたくない場合は、「通知のプライバシー」をオンにしておきましょう。
- Apple WatchでLINEのメッセージを確認・送信できる
- 音声入力/ボイスメモ/スタンプ/定型文の4つの方法でメッセージを送信できる
- LINE無料通話・ビデオ通話には対応していない
生活・仕事効率化関連のできること
続いては生活・仕事効率化関連のできることです。常に腕に巻いているApple Watchだからこそ便利な機能がたくさんあります。
9. Apple Payでスマートに決済する
Apple Watchがあれば、コンビニでの買い物も駅の改札を通るのもiPhoneや財布を取り出す必要がありません。手首をかざすだけです。「これができるからApple Watchを選んだ」という人がいるほどで、僕自身もApple Watchに期待していた機能はまさにこれでした。
Apple WatchのApple Payで使える電子マネーはSuica/QUICPay/iDと、iPhoneと同じです。特に便利なのがJR東日本が提供する交通系ICカードの「Suica」です。
通常Apple Watchで決済を行う際、電源ボタンを2度押ししてあげる必要があります。ちょっとした操作ですが、毎回となると面倒だったりします。
そこでSuicaを「エクスプレスカード」として選択しておくことで、この2度押し操作が不要になりまさにかざすだけで決済できるようになります(エクスプレスカードに対応しているのはSuicaのみ)。iPhoneの「Watch」アプリ>「WalletとApple Pay」>「エクスプレスカード」から設定できるので、Apple Watchを手にしたならぜひエクスプレスカードを活用しましょう。
ちなみに、QRコード決済でおなじみの「PayPay(ペイペイ)」がApple Watchに対応しています。Apple Watch上に表示されたバーコードを読み取ってもらうだけで決済が完了。Apple Watch上で残高確認もできます。数あるQRコード決済サービスでApple Watchに対応しているのは現状PayPayだけのようですが、ぜひこれから対応サービスが増えて欲しいところ!
- Apple Watchをかざすだけで楽ラク決済
- 「Suica」をエクスプレスカードに設定して2度押しなしで決済
- QRコード決済「PayPay」もApple Watchに対応
10. 仕事効率化に活用する
カレンダーやタスク管理、メモなどプライベートを含め仕事効率化に一役買ってくれるアプリがたくさんあります。誰もがなにかしらの仕事効率化アプリを使っているのではと思います。
通知を即座に、かつ確実に届けてくれるApple Watchは、特にカレンダーやタスク管理系のアプリと相性抜群です。カレンダーアプリに入力しておいた予定、前日に整理しておいたタスクの通知は、Apple Watchが確実に届けてくれます。
iPhoneのカレンダーアプリではApple Watchで通知を確認できるだけでなく、デジタルクラウンを回して過去・未来の予定を確認できます。リマインダーアプリでもタスクの内容・詳細をApple Watch上で確認、完了にチェックをいれられます。このように、iPhoneアプリだけでなくApple Watch上で操作できるアプリが多くあります。
なおWatchOS 6では、Apple Watchをボイスレコーダーとして使える「ボイスメモ」アプリ、さらに電卓として使える「計算機」アプリが追加され、仕事効率化関連が強化されました。ボイスメモアプリはなかなか使えるヤツで、録音した音声データは即座にiPhoneに同期され、iPhoneで再生・管理できます。
あなた専属の秘書のようにいつもそばにいるApple Watch。ぜひ仕事効率化アプリを活用し、仕事や生産性向上に役立ててみてください。以下で僕が愛用している、仕事効率化系のApple Watch対応アプリを紹介しています。有料のものが多いですが、どれも便利なのでぜひお試しください!
アプリ(App Sotre) | 概要 | Apple Watchでできること | 価格 |
Todoist | 定番のタスク管理アプリ | タスクの追加・完了 | 無料 (有料プランあり) |
Things 3 | UIが美しさが評価されているタスク管理アプリ | タスクの追加・完了 | 1,220円 |
Fantastical | リマインダーをカレンダー上に表示できる 「明日の12時から太郎とランチ」と文章で予定を追加できる | 予定・タスクの表示予定・タスクの追加 | 610円 |
Be Focused | 集中時間を繰り返す「ポモドーロ・テクニック」を実践できるアプリ | タイマーの開始・終了タスクの追加 | 無料 |
Spark | メールボックスを自動整理・リマインド・カレンダーなど無料で使える高機能メールアプリ | メール内容の表示メール返信(定型文によるクイック返信) | 無料 |
Evernote | お馴染みのメールアプリ Apple Watchからは音声入力・ボイスメモでノートを追加できる | ノートの表示音声入力によるノート作成ボイスメモチェックボックス付きリストの表示、操作 | 無料 (有料プランあり) |
Habitify | 習慣づけをサポートしてくれるアプリ | 習慣の表示・完了 | 無料 (有料プランあり) |
- 通知を確実に届けてくれるApple Watchは、カレンダー・タスク管理系アプリと相性抜群
- 通知の確認だけでなく、Apple Watch上で操作できるアプリがたくさんある
11. 地図・ナビアプリを使用する
「車載ナビよりもスマホのナビアプリのほうが使用頻度が高い」
このような人は少なくないはずです。最新の地図情報にアップデートするのに更新料がかかる車載ナビとは違い、ナビアプリの多くは無料で常に最新です。そもそものナビ性能もナビアプリのほうが優れていることが多いですよね。
現状Apple Watchに対応するナビアプリはApple純正「マップ」アプリのみです。以前は「マップアプリは使えない」と酷評されることもありましたが、いまではマップ情報や使い勝手、ナビ性能が向上していて、十分使えるレベル達しています。
地図やナビはApple WatchよりもiPhoneのほうが見やすく使いやすいのですが、僕が気に入っているのはナビ使用時に「右左折などのナビポイントが近づくとApple Watchの振動で教えてくれる」というところ。
右折か左折かで振動の仕方が異なり、慣れてくるとナビ画面を目視しなくてもどちらに曲がるかが分かります。僕はよくバイクに乗るので、運転に集中しながらもナビの案内を認識できるのは非常に便利なんです。「ナビ画面を見なくても済む」という点においては、バイクでなくても自転車や車の運転時も同じです。Apple Watchを活用すればより安全により便利なドライブができます。
目的地や地図検索はiPhoneからだけでなくApple Watchからも可能です。音声入力による検索や施設カテゴリから検索、そして「近くのコンビニまでナビして」とSiriにお願いして目的地を設定することもできます。
Apple Watch Series 5では、向いている方向を認識できる「コンパス」が追加されました。これによりApple Watchでマップアプリを開いたときに向いている方角が分かるようになったのと、ナビ中の画面も格段に見やすくなりました。単純に単純に方角を知りたいときのために、コンパスアプリも用意されています。ただし、コンパスはマグネット式のApple Watchバンドと干渉してしまうので注意してください。
個人的にはぜひ「カーナビタイム」にApple Watch対応をお願いしたい!Apple CarPlayでカーナビタイムをよく使っていることもあって、マップアプリのように右左折を振動で教えてくれるようになればもっと便利になるんですけどね!
- マップアプリ使用中は、Apple Watchでも表示と振動でナビしてくれる
- Apple Watchの画面上、もしくはSiriで目的地設定できる
- Apple Watch Series 5/6/SEは、向いている方角が分かるコンパスを搭載する
12. アラーム・タイマー・ストップウォッチを使う
アラーム・タイマー・ストップウォッチもApple Watchの立派な機能です。これらの機能を身に付けているApple Watchで行える、というところに便利さがあります。
アラームとタイマーは画面を操作して手動で設定することもできますが、Siriに話かける方法がが便利です。「朝7時にアラームをセットして」「3分タイマーをセット」といったように話しかければOK。
そして「毎朝の寝起きがつらい」という人に試してほしいのが、Apple Watchのアラームを使っての起床です。経験上、大きいアラーム音で起こされるよりも、Apple Watchのトントントン……と優しい振動で起こされたほうが寝起きがいいんです。睡眠に関する悩みがある方は「睡眠習慣を改善する」を参考にしてください。
- アラームとタイマーは、Siriでの操作が便利
- アラーム音で起床するより、振動で起床したほうが寝起きがよくおすすめ
13. 自宅の鍵を解錠・施錠する
Apple Watchで自宅の鍵を解錠・施錠することだってできます。これはApple Watchがもともと備える機能ではないのですが、実際に使っていて非常に便利に感じているのでぜひご紹介させてください。
Apple Watchで鍵を解錠・施錠できるようにするのに、「スマートロック」というものを使います。
スマートロックはいくつか種類がありますが、僕は両面テープで貼り付けるだけでかんたんに設定できる「セサミ mini」 という製品を使っています。
導入の詳しい方法や使い方は上の記事をご参照いただくとして、実際に使用しているシーンがこちら。
上では玄関扉の内側で操作していますが、外側での操作も同じです。もちろんiPhoneアプリからも操作できますし、自動化サービス「IFTTT(イフト)」との連携も可能なので、活用のしかたはさまざま。
「ショートカット」アプリにセサミを登録しておく方法もおすすめです。両手が塞がっていても大丈夫、「鍵を開けて」とSiriに話しかければ鍵を開けられます。
- スマートロックを活用してApple Watchで鍵の解錠・施錠を行える
- Siriと連携させれば手が塞がっていても解錠できる
音楽・動画関連のできること
iPhoneやiPadで音楽をよく聴くという人であれば、Apple Watchが役に立ってくれます。ぜひ活用しましょう!
14. iPhone/パソコンの音楽再生をコントロール
Apple Watchでの音楽コントロールは、音楽を日常的に聴いているのならぜひ活用したい機能です。
iPhoneで音楽を再生中、上のようにApple Watchではコントロール画面が自動表示されます。iPhoneにイヤホンを接続して音楽を聴いているとき、「曲送りしたい」「音量を調節したい」ということが当然ありますよね。そんなときでもiPhoneをカバンから取り出す必要はありません。再生/一時停止や曲送りなどはApple Watchのタッチ操作で、音量はApple Watchのサイドにあるデジタルクラウンを回して調節できます。
なおApple Watchの音楽コントロールは「ミュージック」アプリだけでなくSpotifyやAmazon Musicなどでも行えます。HuluやNetflix、YouTubeなどの動画アプリのコントロールもできます。
かゆいところに手が届くというか、地味ながら便利な機能なんです。「iPhoneを手に取らずに済む」と言えばそれだけのことなのですが、そういうちょっと便利になる機能にこそ感動するんですよね。
Apple Watchの「Remote」アプリを使えば、Macの「ミュージック」アプリあるいはWindowsの「iTunes for Windows」の音楽再生もコントロールできます。パソコンの動画再生のコントロールまではできないものの、パソコン版のiTunesをよく使っている人なら便利な機能ですね。
- Apple WatchでiPhoneの音楽・動画再生をコントロール
- Mac、Windowsパソコンのミュージック(iTunes)アプリの音楽コントロールも行える
15. Apple Watch単体でオフライン・ストリーミング再生する
iPhoneで再生中の音楽コントロールをApple Watchから行えることは上でご紹介したとおりです。この場合、Apple WatchはiPhoneのリモコン的な役割なわけですが、Apple Watch単体で音楽を再生することもできます。
Apple Watch単体での音楽再生が活躍するシーンで言えば、例えばジョギング。「iPhoneを持ち出しては邪魔になる」とiPhoneを自宅に置いてきた場合、Apple Watchの通信は途絶えてしまうことになりますよね(GPSモデル)。ミュージックアプリの「オフライン再生」を使えば、iPhoneが近くにない状態でもApple Watch単体で音楽を聴くことができます。
iPhoneの「Watch」アプリ>「ミュージック」>「ミュージックを追加」から、ライブラリ内のプレイリストやアーティストの楽曲をApple Watchにダウンロード可能。ちなみにApple Watch単体でもネット通信が可能なGPS+Cellularモデルの場合は、事前にダウンロードせずともストリーミング再生OKです。
Apple Watch単体での再生はPodcastでも可能ですが、残念ながらSpotifyやAmazon Musicには未対応です。Apple Watchでオフライン再生できるという点においては、Appleのミュージックアプリの大きなアドバンテージになりますね。
あと注意したいのは、Apple Watchで音楽を聴く際にはBluetoothヘッドフォンの接続が必要になること。Apple Watchにはスピーカーが搭載されているものの、そのスピーカーで音楽を聴くことはできません。
Apple Watchに接続するBluetoothイヤホンとしては「AirPods」あるいはノイズキャンセリング搭載の「AirPods Pro」がおすすめです。
Apple WatchにはBluetoothに対応したイヤホンであればどんなものも接続可能ですが、AirPodsはApple WatchだけでなくiPhoneやiPad、MacといったApple製品間のシームレスな接続切り替えができるAirPodsがめちゃくちゃ便利です!
- ミュージックアプリの「オフライン再生」でApple Watch単体で音楽再生
- オフライン再生に対応しているのはミュージックアプリのみ
- Apple Watch単体での音楽再生にはBluetoothイヤホンなどが必要
16. Apple TVを操作する
Apple TVをテレビに接続することで、映画やドラマ、YouTube動画を視聴できたり、音楽を聴けたり、iPhoneで撮影した写真・動画をテレビの大画面で楽しめます。僕自身も毎日のように使っているお気に入りアイテムです。
すでにApple TVを愛用している方も少なくないと思いますが、Apple Watchの「Remote」アプリを使えば、Apple WatchでApple TVの操作を行えます。
Apple TVあるあるだったりするのですが、あの小さいリモコンがすぐにどっかにいっちゃうんですよね。僕はApple TV付属のリモコンはなくさないように引き出しにしまって、Apple Watchで操作するようにしています。
- Apple WatchでApple TVを操作できる
ヘルスケア・運動関連のできること
Apple Watchを使い始めてから、自分の健康について考えることが多くなりました。Apple Watchをつけていると、歩いた歩数や消費カロリー、睡眠時間などあらゆるデータが記録されていきます。それらのデータが自分の健康を考えるきっかけになってくれるんです。
すでに健康に気をつかっている人にとってはもちろん、そうでない人にもApple Watchは一役買ってくれます。このジャンルでもできることが多いので、ぜひ活用してみてください。
17. 転倒検出&緊急通報機能で万が一に備える
Apple Watch Series 4以降のモデルには、着用者の転倒を検知してくれ必要であればそのまま緊急通報してくれる機能があります。転倒を検出してからの流れは以下のとおり。
Apple Watch「転倒検出」から「緊急通報」までの流れ
- 転倒を検出
- 「緊急SOS」もしくは「大丈夫です」をタップ
「緊急SOS」をスライドさせると、「警察(110)」「火災・救急(119)」「海上保安庁(118)」のどこに通報するかどうか選択できる。 - 反応できないとき
1分間になんの動作・操作も認められない場合、30秒間のカウントダウン(振動と警告音)ののち、自動的に緊急通報される
僕は趣味でバイクに乗ります。そのなかでひとけの少ない山道を走ることもあるのですが、もしそんな環境で転倒してしまい、そのまま気を失ってしまったら。運よく通報してくれる人がいればいいですが……いないことも十分考えられますよね。
転倒検出・緊急通報機能は、まさにそんなピンチなときの救世主となってくれる機能です。僕の場合はバイクですが、 車や自転車によく乗る人も同じですし、持病がある人も「周りに通報してくれる人がいない環境で倒れてしまう」ということも考えられます。
なお、着用者が65歳未満の場合は転倒検出機能はがデフォルトでオフになっているので、万が一の助けとなってくれるようオンにしておきましょう。
同機能については以下の記事でも詳細をご紹介しています。
- 転倒検出・緊急通報機能は万が一のときの助けになってくれる
- 着用者が65歳未満の場合、「転倒検出」はデフォルトでオフになっている
- 乗り物によく乗る人、持病がある人は必ず押さえておきたい機能
18. 睡眠習慣を改善する
「常に睡眠不足だ」
「寝ても寝ても疲れがとれない」
「不眠症気味で夜中に何度も目覚めてしまう」
「目覚めが悪い」
睡眠の悩みは人それぞれかと思いますが、改善するために共通して言えるのは「自分の睡眠時間や質、傾向を把握することが大事だ」ということです。把握することで原因を見つけやすくなりますし、改善に向けて試行錯誤もしやすくなりますよね。
Apple Watchアプリ「AutoSleep」は、Apple Watch搭載のマイクや加速度センサー、心拍センサーなどから睡眠時間や睡眠時間の質を記録してくれます。
寝ているのか、起きているのかを自動的に判断してくれるので、することはApple Watchを腕に巻いて寝るだけです。それだけで毎日の睡眠データが蓄積されていきます。
AutoSleepにはアラーム機能もあり、目覚めの方法を選択できたり、浅い睡眠のタイミングで起こしてくれたりと、目覚めのいい起床をサポートしてくれます。
睡眠系のApple WatchアプリではAutoSleepのほかに「Sleep Cycle」も人気があります。さらにwatchOS 7ではOSレベルで包括的に睡眠をサポートしてくれる「睡眠」アプリが組み込まれる予定です。こういったアプリは直接的に睡眠の悩みを解決してくれるわけではありません。しかしデータを見返すことで「どれくらいの睡眠時間を確保すれば日中のパフォーマンスを維持できるか」や「寝ても疲れが取れない原因は睡眠の質に原因があった」と睡眠習慣の改善のためのヒントになります。
- Apple Watchで睡眠時間や睡眠の質を記録
- Apple Watchアプリ「AutSleep」「Sleep Cycle」がおすすめ
- watchOS 7で包括的に睡眠をサポートしてくれる「睡眠」アプリが登場
19.「呼吸」 「ノイズ」「周期記録」アプリ
Apple Watchにプリンインストールされている「マインドフルネス」「ノイズ」「周期記録」の3つのアプリについてもご紹介しておきましょう。
「呼吸」アプリで心の健康を保つ
仕事していて集中力が切れたとき、僕はApple Watchの「呼吸」アプリで深呼吸し頭をリセットさせます。
呼吸アプリを起動させたら時間をセットしてスタート。息を吸う・吐くのタイミングは振動で教えてくれ、それに合わせて自分の呼吸に意識を向けます。慣れないうちは意識があちこちにいってしまうこともありますが、毎日数分でも継続していくと、だんだんと意識を向けられる時間が長くなってきます。
瞑想とまではいきませんが、呼吸アプリを使うことでリラックスできる時間が増え、集中力を維持できる時間も増えました。まさに心の健康を保つための習慣としてこれもからも続けていくつもりです。
マインドフルネスや瞑想という言葉にハードルを感じる人は少なくないと思いますが、習慣として身に付いたときのリターンは非常に大きいものがあります。まずはApple Watchの呼吸アプリから始めてみてはどうでしょうか?
「ノイズ」アプリで耳の健康を保つ
80dB(デシベル)を超える音量に長期間にわたり繰り返しさらされると、聴覚に影響が出てくるリスクが高まります。パチンコ店の店内や走行中の電車内がだいたい80dBぐらいなんだとか。
Apple Watchの「ノイズ」アプリは、設定した「ノイズのしきい値」を超えると、その旨を通知し警告してくれます。騒音による耳へのダメージは一過性のものではなく、どんどん蓄積されていくもの。iPhoneの「ヘルスケア」アプリで日々記録された騒音レベルを閲覧できます。
「周期記録」アプリで妊娠可能期間を予測
WatchOS 6で新たに追加された「周期記録」アプリでは、月経周期を記録することで妊娠可能期間を予測してくれます。さらに頭痛の有無や体温などの情報を記録することで、体の異変に気付きやすくなります。
iPhoneでも情報を入力することができますが、Apple Watchならいつでもかんたんに入力できます。
- 呼吸アプリの使用で集中力向上、ストレス軽減に期待できる
- ノイズアプリで騒音から聴覚を守る
- 周期記録アプリでは妊娠可能期間を予測してくれる
20. スポーツ・トレーニングに活用する
Apple WatchにはGPSや気圧高度計、加速度センサー、心拍センサーなどのあらゆるセンサーが搭載されています。それらのセンサーを活かした、さまざまなスポーツ・トレーニングアプリがリリースされています。
例えば、ランニングコースやペースのログだけでなく、トロフィーやシェア機能などでモチベーションまでサポートしてくれる「Nike Run Club」 。トレーニング中の心拍数を計測することにより、運動強度を見える化してくれる「Zones」 、コースの高低差や残りヤードを表示し、ゴルファーを強力にサポートしてくれる「ゴルフな日Su」など、Apple Watchで使うからこそ便利なスポーツ・トレーニング関連アプリがたくさんあります。
プリインストールされている「ワークアウト」アプリでは、ウォーキングやHIIT、ハイキング、ヨガと多岐に渡るジャンルのワークアウトに対応。ハイキングなら消費カロリーや心拍数に加え、距離や上昇した高度と、そのワークアウトに適したデータが記録されます。着用者の動きを自動的に検知し、ワークアウトの開始を促してくれる「ワークアウトの自動検知」で記録漏れを防ぎます。
Apple Watchは優れた耐水性能に対応しています。なんと水深50mまでOKとのこと(Sereis 2以降はISO 規格 22810:2010 に基づく水深 50 m の耐水性能)。実際にそんな深さまで潜ることはないにしても、プールで泳ぐ程度であればまったく問題ないレベルです。
スポーツやトレーニングシーンでは、どうしても汗などでApple Watchが汚れますよね。僕はApple Watchごと水道水で洗っちゃっていますが、多少荒く使っても大丈夫な点もApple Watchの魅力です。
Apple Watch Series 6では血中の酸素レベルを測定する「血中酸素濃度センサー」が新搭載されました。このセンサーは医療のためではなくウェルネスやフィットネス目的がメイン。また実際に使ってみてできることをまとめたいと思っています。
- Apple Watchに搭載されている各センサーから時間や距離、速度、ペース、ルート、消費カロリー、心拍数、高度などを記録
- Apple Watchは高い防水性能(水深50mまで)に対応、アクティブに使用できる
- Apple Watch Series 6は「血中酸素濃度センサー」が新搭載
その他知っておくと便利な機能
最後にその他知っておくと便利な機能、使い方をご紹介します。
21. iPhoneのカメラでリモート撮影する
Apple Watchからカメラのシャッターアイコンをタップすると、iPhoneのカメラが起動し、Apple Watchでリモート撮影できます。
離れた場所から自撮りするときや、自分を入れて集合写真を撮りたいときに活用でできる機能です。真ん中下のボタンがシャッターボタンになっていて、「3s」をタップすると3秒のカウントダウンの後、10枚のバーストモード(高速連写)で撮影できます。なお動画撮影には対応していません。
使用頻度としては高くないもしれませんが、知っておくと便利な機能です。
- Apple Watchを使って、iPhoneのカメラでリモート撮影
- 自撮りや集合写真の撮影に活用できる
22. 時刻を確認する
「Apple Watchで時刻を確認できるなんて当たり前だろ」という声が聞こえてきそうですが、ここでは時計関連のちょっとした小技をご紹介します。
表示時刻を進める
手動で時刻調節するアナログ時計のように、Apple Watchでも表示時刻を実際の時刻より数分進めることができます。
進めることができるのは1分~59分までの範囲内。「遅刻防止のために10分時刻を進めておきたい!」という人は設定してきましょう。ちなみに表示時刻を進めてもアラームや通知は実際の時刻で動作します。
正時に時報を鳴らす
1時間ごとの正時に時報を鳴らすよう設定できます。
文字盤を見ずに時刻を確認する
Apple Watchでの時刻確認は文字盤を目視するほかに、
- 時刻の読み上げ(消音モードオフ時)
- 触覚で時刻を知らせる(消音モードオン時)
この2つの方法があります。
読み上げを有効にするには、Apple Watchの「設定」>「時計」>「時刻を読み上げる」をオンに、触覚で時刻を知らせるには同画面の「Tapticタイム」をオンにしてください。
Apple Watchの画面を2本指でタップして押したままにすると、消音モードオフ時は時刻の読み上げ、消音モードオン時は触覚で時刻を知らせてくれます。
気分よく飲んでいる上司に悟られないように時刻を確認したい。そんなときに活用してください。
- 表示時刻を実際の時刻から少し進められる
- 時刻の読み上げ、触覚で時刻を知らせる機能がある
23. Macのロックを解除する
もしあなたがMacユーザーなら、Apple Watchでロック解除してパスワード入力の手間をなくしちゃいましょう。
使い方はかんたんで、Apple Watchを装着した状態でMacをスリープ復帰させるだけ。Apple Watchの振動とともに自動的にロック解除されます。
この機能を使用するために、Macの「設定」>「セキュリティとプライバシー」から「Apple WatchでこのMacのロックを解除できるようにする」にチェックを入れておきましょう。
Touch ID(指紋認証)非搭載のMacBookやiMacをお使いの場合はかなり楽になるはずです。Touch ID搭載Macの場合でも、指紋認証の必要がないので多少は楽になります。Macユーザーの方は欠かさずチェックしておきましょう。
- Apple WatchでMacのロックを自動解除
- スリープ復帰させる度に必要になるパスワード入力が不要になる
逆にApple Watchでできないことは?
ここまでは「Apple Watchでできること」を紹介してきましたが、ここでは「Apple Watchではできないこと」をまとめました。
- Androidデバイスでは使用できない
- 日本では心電図機能は使用できない
- ネット閲覧や動画視聴はできない
- Apple Watchに対応しているアプリと対応していないアプリがある
Apple WatchではiPhoneに届くほぼすべての通知を受け取ることができますが、通知内容を確認できるもの・できないもの、そのままApple Watch上でアプリを操作できるもの・できないものがあります。
Apple Watchモデルのできることの違い
これからApple Watchの購入を検討されている方のために、「Apple Watchモデルによるできることの違い」をご紹介します。
GPSモデルとGPS+Cellularモデル
Apple Watchの「GPSモデル」と「GPS+Cellularモデル」の違いは、ズバリ「iPhoneとペアリングされていない状態でも電話通話・ネット通信できるかどうか」の違いだけです。iPhoneが近くにありペアリングされている状態であれば、できることの違いはありません。
GPSモデルの場合、iPhoneから離れてしまうと通信が絶たれてしまいます。そのときは通知は届かなくなりますし、マップアプリといった通信が必要なアプリも使えなくなります。一方でGPS+Cellularモデルは、iPhoneから離れても機能が制限されることはありません。通知も届きますし、電話通話やネット通信もできます。
どちらを選ぶかのポイントになるのは、「iPhoneから離れることがあるかどうか」というところです。例えば自宅にiPhoneを置いてのジョギングや、海水浴やスノボといったアウトドア・スポーツシーン。GPS+CellularモデルならiPhoneを持っていなくても家族に連絡を入れたり、ナビアプリを使用できたりします。
「iPhoneは常に持ち歩いているし、iPhoneから離れることはない」ということであれば、GPSモデルでOKです。iPhoneから離れることがないのであれば、GPSモデルもGPS+Cellularモデルも一緒です。
GPS+Cellularモデルで電話通話・ネット通信を行うには、ドコモ・au・ソフトバンクいずれかのオプションサービスの契約が必要になります。
キャリア | オプションサービス | 月額(税抜) |
ドコモ | ワンナンバーサービス | 500円 |
au | ナンバーシェア | 350円 |
ソフトバンク | Apple Watch モバイル通信サービス | 350円 |
このオプションサービスに加入できるのは大手キャリアのみで、格安SIMなどそれ以外の事業者ではオプションサービスが用意されていません。
上の記事ではさらに詳しく解説しています。どっちにしようか迷っている、という人はチェックしてみてください。
Apple Watch各モデルのできることの違い
Apple Watchモデルによってもできることが異なります。「できること」にかかわる機能の違いをまとめました。
Series 6 | SE | Series 3 | |
常時表示 | 〇 | ✕ | ✕ |
センサー | 血中酸素濃度センサー 光学式心拍センサー(第2世代) 電気心拍センサー GPS コンパス 常時測定が可能な高度計 ジャイロスコープ 加速度センサー 環境光センサー | 光学式心拍センサー(第2世代) GPS コンパス 常時測定が可能な高度計 ジャイロスコープ 加速度センサー 環境光センサー | 光学式心拍センサー GPS 高度計 ジャイロスコープ 加速度センサー 環境光センサー |
チップ | S6 SiP(S5と比べ最大20%高速) W3チップ U1チップ(超広帯域) | S5 SiP(S3と比べ最大2倍高速) W3チップ | S3 W2チップ |
心拍センサー | 〇 | 〇 | 〇 |
コンパス | 〇 | 〇 | ✕ |
高度計 | 〇(常時計測可能) | 〇(常時計測可能) | 〇 |
血中酸素濃度アプリ | 〇 | ✕ | ✕ |
緊急SOS | 〇 | 〇 | 〇 |
海外における緊急通報 | 〇 | 〇 | ✕ |
転倒検出 | 〇 | 〇 | ✕ |
騒音検知 | 〇 | 〇 | ✕ |
ファミリー共有設定 | 〇 | 〇 | ✕ |
耐水性能 | 50m耐水 | 50m耐水 | 50m耐水 |
Apple Pay | 〇 | 〇 | 〇 |
バッテリー駆動時間 | 最大18時間 | 最大18時間 | 最大18時間 |
ストレージ | 32GB | 32GB | 8GB |
GPS+Cellularモデル | 〇 | 〇 | ✕ |
特に注目したいのは以下のポイント。
- 常時表示機能の有無
- 処理速度(プロセッサ)の違い
- 血中酸素濃度センサーの有無
非アクティブ時にも文字盤を表示させておける常時表示機能は、Series 6が唯一対応します。とは言え、Sereis 3でも手首を返したり上げたりして時計を見る動作をすれば、瞬時に画面が点灯してくれます。バッテリー駆動時間を延ばすために、常時表示機能をあえてオフにしているパターンもあるので、ここでは使い方次第というところでしょう。
そして処理速度の違いです。3者の処理速度の違いのイメージとしては「S6>S5>>S3」といったところ。僕自身Series 3から、SEと同じS5プロセッサ搭載のSeries 5と使ってきましたが、体感的にもかなり違う印象を持っています。Sereis 3ではもっさり感じる瞬間がたくさんありましたが、Seires 5ではそういうもっさり感は一切感じません。快適そのものです。「サクサク快適に操作したい」ということなら、SE以上のモデルがおすすめです。
血中酸素濃度センサーの搭載はSeries 6の目玉機能。裏蓋に組み込まれたセンサーで血中の酸素濃度を測定してくれ、健康を維持するためやスポーツ・フィットネスシーンに活躍してくれる機能です。まだ実際に使っていないのでどれほどの恩恵を受けられるか不明点も多いですが、実際に使ってみて感じたことがあればここに追記したいと思います。
記事前半でもご紹介しましたが、コスパで言えばSeries 5より圧倒的にSeries 3です。Apple Watchデビューにはぴったりでしょう。
Apple Watchはどこで買える?おすすめの購入場所
「Apple Watchが欲しい!でもどこで購入するのがいいの?」
ズバリおすすめは「Apple公式サイト」からの購入です。
「公式サイトなので安心して買い物できる」という点が大きいですね!Apple公式サイトは僕自身もよく利用しますが、発送もスピーディーに行ってくれますし、受取日から14日以内であれば例え開封していたとしても返品・返金を受け付けてくれるというAppleならではの手厚い対応も魅力です。
安心して購入できるという点では、「AmazonのApple公式ショップ」での購入もおすすめです。
Apple公認のもとAmazonが販売しているので、信頼できる販売元かどうかを都度確認する必要がありません。さらにポイントが付くのもAmazonで購入するメリットです。
GPS+Cellularモデルを購入するのであれば、ドコモやau、ソフトバンクといったキャリアショップで購入するのもありです。Apple Watchの価格も公式サイトと変わらないですし、スマホの料金と一緒に払えるのでお手軽。
キャリアで購入する場合はオンラインショップを活用しましょう。待ち時間もなく、自宅で受け取れるので楽チンです。
Apple Watchの便利さを体験すればなくてはならない存在になる!
この記事では、Apple Watchでできること、活用テクニックを紹介させていただきました。Apple Watchはただの時計ではありません。時刻を確認する以外にも、実にたくさんのことができるデバイスです。
この記事を読んでも「Apple Watchがあれば便利なんだろうけど、必要なものではないからなぁ」と疑心暗鬼のそこのあなた!騙されたと思って、ぜひApple Watchを使ってみてください!Apple Watchには、一度使えばなくてはならなくなるほどの魅力がります。Apple Watchを購入したあなたは、きっと「Apple Watchを買ってよかった!」と言っているはずですよ!
コメント
すごく参考になりました。
私はApple Watch1→3と使用していて、満を辞して6を待っているところです。
自分では比較的使い来ないしてると思ってましたが、知らなかった機能(3にはないので笑)や6が待ち遠しくなる現行の機能など、とても参考になりました。
6を買われたら、またレポート、楽しみにしています。
私は1の時のベルト(38mm)がまた使えているのがすごく嬉しいです。アップル製、サードパーティ製取り前、かれこれ10本くらいになりました。気に入ったものがずっと使えるのは本当にありがたいですね。
新型Apple Watch楽しみですね!バンドは気を付けないとどんどん増えていっちゃいますよね笑
新型が出ればまたレビューしたいと思うので、また見に来ていただければ嬉しいです!