本記事は、「Apple Watchにカバー・保護フィルムは必要なの?それともいらない?」というテーマです。
- Apple Watchにカバー・保護フィルムがいらないって本当?
- カバー・保護フィルムが必要なパターン
- カバー・保護フィルムがいらないパターン
Apple Watchにはそうかんたんに傷はつかないから、カバー・保護フィルムなんていらないよ!
なかにはこう主張される方もいますが、「Apple Watchにカバー・保護フィルムはいらない!必要ない!」は本当なのでしょうか?
「Apple Watchにカバー・保護フィルムはいらない」は本当?
「Apple Watchには傷がつくことがないから、カバー・保護フィルムはいらない」は間違っています。なぜなら、Apple Watchのディスプレイ・側面のケースには普通に傷がつくからです。
上は私がこれまでカバー・保護フィルムなしで使ってきたApple Watchたちです。ご覧のとおり、普通に傷がついてしまっていますよね。
傷を気にせずガシガシ使うのもそれはそれでありですし、「買い換え時に売却したいからキレイに使いたい」という場合はカバー・保護フィルムを装着しておいたほうが安心です。
Apple Watchにカバー・保護フィルムが必要なパターン
Apple Watchのディスプレイ・ケースに普通に傷がついてしまうことはご紹介したとおりです。ここでは、Apple Watchにカバー・保護フィルムが必要なパターンについてまとめました。
Ion-Xガラス採用のApple Watchを使っている
Apple Watchのディスプレイに使われるガラス素材には「2種類」あります。
- Ion-Xガラス
- サファイアクリスタルガラス
どちらのガラス素材が使われているかは、Apple Watchのケースの種類で判別できます。
ケースの種類 | 採用されているガラス素材 |
アルミニウムケース | Ion-Xガラス |
ステンレススチールケースチタニウムケースセラミックケース | サファイアクリスタルガラス |
つまり、アルミニウムケース = Ion-Xガラス、その他のケース = サファイアクリスタルガラスということになります!
気になるのは「Ion-Xガラスとサファイアクリスタルガラスにどれほどの強度の差があるのか」というところ。
▲ こちらは、冒頭でもご紹介したApple Watch Series 3です。アルミニウムケースですので、Ion-Xガラスが採用されているモデルです。このとおり、目立つ擦り傷がついてしまっていますね。
▲ こちらは、同じく2年ほど使用したApple Watch Series 5です。チタニウムケースで、ディスプレイにはサファイアクリスタルガラスが使われています。一度アスファルトに落としていますが、ディスプレイには一切の傷がありません。
このとおり、Apple Watchには普通に傷がつきます。特にIon-Xガラス採用のアルミニウムケースのApple Watchを使っていて、ディスプレイへの傷が気になるなら保護フィルムは必須です!
ケースへの傷も気になる方はカバーの装着を
Apple Watchのケースにも、傷がついてしまうリスクがあります。側面部分にあるのでディスプレイよりはそのリスクは低いものの、硬いものにぶつければディスプレイと同様に普通に傷がつきます。
▲ 私のApple Watch Series 3のアルミニウムケースは、ところどころ欠けてしまっています。
▲ ステンレススチールケースは、細かな擦り傷が目立っていますね。光の当たり具合によっては、上の写真以上に傷が目立ってしまいます。
▲ Apple Watch Sereis 5のチタニウムケースにも傷がついてしまっていますね。これについてはどこかにぶつけた記憶はありません。通常使用のなかで傷がついてしまったのかな、と思います。
「ディスプレイだけでなくケースの傷も気になる」という方は、保護フィルムと一緒にカバーも用意しておきましょう。
キレイな状態を保てれば、高く売れる
Apple Watchを含むApple製品は、新品価格が下がりにくいかわりにリセールバリューも下がりにくく、キレイな状態を保てれば売却時に高く売れます。
個人的に傷は気にならないけど、売却時に高く売りたいからキレイな状態を保ちたい。
これもカバー・保護フィルムが必要なパターンのひとつです。
中古のApple製品を全般的に取り扱う中古ショップ「イオシス」で、傷なしの場合と傷ありの場合で買取価格にどれくらいの差がでるのかを確認してみました。
※ Apple Watch Series 5 (44mm/ GPS +Cellular/チタニウムケース)、記事執筆時点の価格になります。
買取価格の相場は時期や状態によって変化するのであくまでも参考となりますが、傷をつけてしまうと大幅に買取価格が下がってしまうことは確かです。売却時に高く売りたい方は、カバー・保護フィルムを用意しておいたほうがより安心です。
高額な修理費用がかかる
AppleにApple Watchの修理を頼むと、以下の修理費用がかかります。
Apple Watchモデル | GPS or セルラー / ケース | 保証対象外修理サービス料金 |
---|---|---|
Series 8 | GPS / アルミニウム | 45,800円 |
セルラー / ステンレススチール | 61,800円 | |
Ultra | セルラー / チタニウム | 75,800円 |
SE(第2世代) | GPS / アルミニウム | 31,400円 |
セルラー / アルミニウム | 35,800円 |
【参考】Apple Watch の修理サービス – Apple
Apple Care+に加入している場合は、9,200円(Hermès・Ultraは10,700円)で修理できるものの、保証対象外の修理費用は、買い換えが選択肢に入ってくるほど高額です。
ちょっとした擦り傷であれば修理の必要はありません。しかし、ディスプレイが割れてしまうとタッチ操作に支障が出てきます。湾曲したディスプレイを持つApple Watchの場合、ちょっとした亀裂が日に日に大きくなってしまうことも。
衝撃の強さによってはカバー・保護フィルムで防ぎきれないこともあるかと思いますが、それでも助かる確率は上がります。「せっかく買ったApple Watch。壊さないよう大事に使いたい」ということなら、カバー・保護フィルムを検討してみましょう。
ファッション感覚でカバーを交換できる
保護目的だけでなく、iPhoneケースのようにカバー交換を楽しめるメリットもあります。
Apple Watch向けのおしゃれ、かっこいいカバーがたくさん販売されています。カバーを装着すれば、「ひとめでApple Watchだと分かるデザイン」を替えられます。
Apple Watchにカバー・保護フィルムがいらないパターンとは?
ここでは、逆に「カバー・保護フィルムがいらないパターン」についてまとめました。
アルミニウムケース以外のApple Watch
サファイアクリスタルガラスが採用されている、「アルミニウムケース以外のApple Watch」の場合、保護フィルムは必須でないと思っています。
サファイアクリスタルガラスのモース硬度は、ダイヤモンドに次ぐ「9」となります。Ion-Xガラスと比べても、傷のつきにくいさは確かです。
ただし、Apple Watchのケースには素材かかわらず傷がつきますのでご注意ください
操作性に影響が出る可能性がある
Apple Watchのディスプレイは大きく湾曲しています。そのせいで保護フィルムに浮きが発生し、操作性に影響が出てしまうことがあります。そのほか、厚手のガラスフィルムを使用した際にも同様の操作性の低下が起こる可能性があります。
「スマホで保護フィルムを貼ってしまうとタッチ操作時の反応が悪くなってしまう」という方は要注意です。指先の乾燥などが原因で反応してくれないことがありますが、保護フィルムを貼ると余計に反応してくれなくなる可能性大です。
保護フィルム貼り付けによる操作性の低下が気になる方は、ガラスフィルムではなく薄手の「PET・TPUフィルム」がおすすめです。
傷を気にせずガシガシ使うのもあり!
使い手の考え方次第ですが、傷を気にせずカバー・保護フィルムを装着せずにガシガシ使うのもありだと思っています。
使い込まれた傷だらけのApple Watchも、道具として使い込まれたような魅力がありますし、過度に傷を心配するよりも精神的にラクです。
傷を気にせずガシガシ使うのもあり!ある意味、いちばん羨ましい使い方かも……。
Apple Watchカバー・保護フィルムをご紹介
ここでは、Apple Watchユーザーに検討して欲しいカバー・保護フィルムをひとつずつご紹介します。カバーは好き嫌いが分かれるかと思いますが、保護フィルムはこれを選んでおけば間違いないです。
NIMASO ケースとディスプレイを保護できるカバー(Series 8 /7対応)
▲ スマホ向けフィルムで有名なNIMASO(ニマソ)のApple Watchカバーです。側面部分のケースとディスプレイを一緒に保護できます。
▲ シンプルなデザインですが、保護目的には必要十分。サイドボタンとデジタルクラウンの操作性も問題なしです。視認性への干渉もありません。
ただ、このタイプはどうしても若干の操作性が低下してしまいます。このカバーでも、使用には問題ないレベルですが、裸の状態よりもタッチ感度が落ちてしまう印象です。
NIMASO 装着感を感じさせない薄手のTPUフィルム(Series 8 /7対応)
▲ 同じくNIMASOの保護フィルムです。薄手のTPUフィルムで、操作性・視認性に一切干渉しません。目を凝らしても保護フィルムが貼られているか分からないレベル装着感。
▲ 貼り付けはさほど難しくなく、苦手な私でもかんたんに貼り付けられました。貼り付け時に空気が入ってしまう場合がありますが、1日から2日で自然と抜けてくれます。また、こちらは保護フィルム6枚セット。万が一失敗してしまっても安心です。
操作に一切違和感はないですし、ほぼ感じられない装着感。擦り傷に備えるなら、これでOKでしょう!
NIMASO Apple Watch Ultra向けガラスフィルム
Apple Watch Ultraには、こちらのガラスフィルムがおすすめです。Apple Watch Ultraはサファイアクリスタル採用で傷に強いとはいえ、スポーツやアウトドアなどタフな環境で活用するのであれば、やはり貼っておいたほうが安心です。
ガラスフィルムの浮き・カバーとの干渉を防止するために、少し小さめの設計になっています。違うブランドの全面保護タイプを貼ってみましたが、浮きが発生したので、Apple Watch Ultraには小さめサイズが正解なのかもしれません。
HATALKIN Apple Watch Ultra向けカバー2色セット
こちらは、Apple Watch Ultra向けのカバーです。ブラックとクリアの2色セット。側面のケース全体を覆いがっちり保護してくれます。
上でご紹介したガラスフィルムとの干渉もありませんでした。詳しくは以下の記事で詳細をレビューしていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
傷が気になるならカバー・保護フィルム装着が安心
繰り返しになりますが、Apple Watchのディスプレイ・ケースへの傷が気になるなら、やはりカバー・保護フィルムの装着が安心です。
特に、Ion-Xガラス採用のアルミニウムケースのApple Watchをお使いの場合ですね。「Apple Watchのディスプレイには強化ガラスが使われているから大丈夫」と考えている方が意外と多いですが、一回の落下や衝撃でかんたんに傷がついてしまう印象を持っています。
一方でサファイアクリスタルガラスの強靱は確か。絶対に傷がつかない・割れないということはありませんが、かんたんには傷がつきません。もちろん、大事を考えてカバーや保護フィルムを装着しておくのはありです。
ぜひ本記事を参考にしていただき、Apple Watchのカバー・保護フィルムの導入を検討していただければと思います!
こちらの記事もおすすめです!
よくある質問
- Apple Watchにカバー・保護フィルムは必要ですか?
-
Apple Watchをキレイな状態で保ちたいのであれば、カバー・保護フィルムの装着をおすすめします。いくら気をつけていても、Apple Watchには擦り傷などがついてしまいます。「買い換え時に売却したい」などの理由で傷をつけたくない場合は、カバー・保護フィルムを装着しておきましょう。
- Apple Watchにカバー・保護フィルムがいらないパターンはありますか?
-
Apple Watchのディスプレイにサファイアクリスタルガラスが使われているモデルをお使いであれば、保護フィルムは必須ではありません。傷に強いのは確かで、ちょっとやそっとでは傷が付きません。
しかし、そんなサファイアクリスタルガラスでも欠け・割れが発生する可能性はゼロではありません。万が一にも傷を付けたくない場合は、保護フィルムを貼っておきたいほうが安心です。
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