【比較】AirPods ProとWF-1000XM3どっちが買い?購入すべき人とそうでない人とは

【比較】AirPods ProとWF-1000XM3どっちが買い?購入すべき人とそうでない人とは

アクティブノイズキャンセリングを搭載したAirPods Pro(エアーポッズ プロ)が2019年10月30日に登場しました。ノイキャン搭載モデルが登場するのでは?と前々から噂されていましたが、今回サプライズ的に登場。

Apple公式サイトではAirPods(第2世代)に加えAirPods Proが並ぶ
Apple公式サイトではAirPods(第2世代)に加えAirPods Proが並ぶ

「遂にAirPodsのノイキャン搭載か!」と期待を膨らませている人は多いのではと思います。Apple公式サイトでは、記事執筆時点のお届け予定日は既に11月中旬から下旬と、歴代AirPodsと同じように購入しにくい状況が続くかもしれません。

そしてAirPods Proの購入を検討している人が、嫌でも気になるイヤホンといえば、同じノイキャン搭載で購入ユーザーからの評価が高いソニーの「WF-1000XM3」でしょう。AirPods Proは30,580円(税込)、WF-1000XM3は25,000円前後で販売されており、価格差はあるもののライバルとなりうる価格帯。

WF-1000XM3を気に入って使っているところに突然AirPods Proが出てきたので、購入しようかどうか悩んだのですが、結局AirPods Airを購入、手元に届いたので、AirPods ProとWF-1000XM3と比較レビューします。

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ノイキャン搭載完全ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro」

AirPods ProとWF-1000XM3を比較する前に、AirPods Proの特徴をまとめておきます。既にチェック済みかと思いますが、おさらいがてらご確認くださいませ。

AirPods Proは、これまでの開放的で軽い装着感がメリットであるインイヤー型ではなく、耳栓のように装着する「カナル型」を採用しています。AirPodsが耳の形に合わない、という理由でAirPodsを断念した人もいると思いますが、安定して装着できるカナル型、さらにはS/M/Lの3サイズのイヤーチップが同梱されているので、ほとんどの方に適応できるかと思います。

ちなみに、AirPods Proではどのサイズのイヤーチップが自分に合っているかをiPhone上で確認できます。

いま装着しているイヤーチップのサイズが合っているかを教えてくれる

(「設定」>「Bluetooth」>「AirPods Proのiマーク」>「イヤーチップ装着状態テスト」から)

そして目玉機能としては、やはり「アクティブノイズキャンセリング」でしょう。周囲のノイズ(騒音)をマイクで拾い、それを打ち消す音を出すことでノイズを軽減してくれる機能。ノイキャン搭載という点でいえば珍しい機能ではないのですが、完全ワイヤレスイヤホンでなおかつノイキャン搭載のイヤホンって意外と少ないんですよね。有名どころでは、それこそソニーのイヤホンくらい。

AirPods Pro 凹んだ部分を指で挟むようにしてタッチ
凹んだ部分を指で挟むようにしてタッチ

AirPods Proの「うどん部分」に感圧センサーがあり、指で挟むようにしてタッチすることで、再生/停止や曲送り/戻しなどの音楽コントロールを行えます。周囲の音を取り込める「外部音取り込みモード」も感圧センサーをタッチして起動できます。

AirPods ProとWF-1000XM3 比較レビュー

あと念のため書いておきますが、この記事は「iPhoneやiPadなどApple製品での使用を前提」としていますのでご注意ください。

AirPods ProとWF-1000XM3のそれぞれを使用、比較してみて感じたのは、「iPhoneユーザーだからといって絶対にAirPods Proがいいとは言えないな」ということ。ここからは比較に入ります。

デザインはWF-1000XM3のほうが好き

いきなり主観的な好みですが、僕は丸みを帯びてころころとしたAirPods Proよりも、WF-1000XM3のほうが好き。

AirPods ProとWF-1000XM3の充電ケース
AirPods ProとWF-1000XM3の充電ケース
充電ケースもそうだが、AirPods Proはチープな印象を受けてしまう
充電ケースもそうだが、AirPods Proはチープな印象を受けてしまう

「耳からうどん」なのは、もともと分かっていました。これはいいのですが、AirPods Proはちょっとチープな印象を受けてしまいます。歴代AirPodsもそうで、悪くいえばおもちゃっぽい。多分、光沢のあるホワイトがそう感じさせるのかもしれません。

一方でWF-1000XM3は、AirPods Proとは対照的な高級感あるデザイン。落ち着いたカラーで大人な雰囲気を持っています。ちなみにAirPods Proのカラーバリエーションはホワイトのみで、WF-1000XM3はブラックとプラチナシルバーの2色から選べます。

もちろんデザインには好みがあるので、誰もが僕と同じように感じるわけではないかもしれませんが、少なくとも僕は「デザインはWF-1000XM3だな」と感じます。デザインといえばAppleだったんですけどねぇ。せっかくならこの辺でテイストを変えてくれてもよかったのかな、と思います。シンプルでいいんですけどね!けど、やっぱり安っぽいかな…。

「AirPods Pro」と「WF-1000XM3」を装着
「AirPods Pro」と「WF-1000XM3」を装着

それぞれ装着してみました。AirPods Proは変わらず「うどん」なのですが、実はAirPodsと比べるとうどん部分の長さが短くなっています。

うどん部分はAirPodsより短くなった
うどん部分はAirPodsより短くなった

AirPods(第2世代)の長さはハウジング部分含め40.5mmなのに対し、AirPods Proは30.9mm。約1cmほど縮まっているので、多少うどんっぽさは、軽減されているのかな、という感じ。

装着していて圧迫感がないのはAirPods Pro

カナル型イヤホンは、耳栓のように耳穴に押し込むことになるので、多少の圧迫感は仕方ありません。しかし、この圧迫感が苦手な人って結構多いと思うんすよ。僕もそうで、圧迫感が強いと連続して装着するのがしんどく感じちゃうんですよね。これがネックでカナル型イヤホンを避ける人は一定数いるのではないでしょうか。

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AirPods ProとWF-1000XM3を装着してみて、この圧迫感が少ないのはAirPods Proでした。Appleは「通気孔が圧力を均一にするので、まるで何もつけていないように感じられるでしょう。」とうたっていますが、その通気孔が圧迫感の軽減に一役買ってくれているのかもしれません。勘違いのないように書いておくと、決して「何もつけてないように感じられる」ことはありません。これはちょっと大げさです。

WF-1000XM3はAirPods Proと比べると、多少の圧迫感を感じます。といっても、カナル型なので「こんなもんだろう」と思える範囲。この点はWF-1000XM3のほうが圧迫感があるというよりも、AirPods Proが優秀ということでしょう。

ノイキャン性能はいい勝負だがWF-1000XM3に軍配

気になるノイキャン性能ですが、かなりいい勝負。WF-1000XM3がかなり優秀なこともあって「AirPods ProはWF-1000XM3よりも劣るだろうな」と思っていましたが、AirPods Proも結構頑張っています。

室内や車通りが多い道路、カフェなど環境を変えながら、それぞれのノイキャン性能を比較。どちらもなかなか勝敗をつけにくいほど高いレベルなのですが、風切り音や自動車・電車の走行音、人の話声など、幅広い種類のノイズを軽減してくれるのは、WF-1000XM3だと感じます。ノイキャン性能としてはWF-1000XM3のほうが高いですね。

AirPods Proのノイズ軽減効果も凄まじいものがありますが、例えば工事現場から聞こえる金属を叩く高い音や、自動車のエンジンの低い音は苦手な印象。ただ「無理やり消しにいっていない感じ」で自然に耳に入ってきます。AirPods Proはノイキャン特有の鼓膜が圧迫されるような違和感がありません。

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「ノイキャンはWF-1000XM3に軍配」と書いたのは、高いノイキャン性能もありますが、「Heardphones」アプリでノイズキャンセリングレベルをコントロールできるから。これが大きい。

 WF-1000XM3 ソニー「Headphones」アプリで外音取り込みレベルを調節
ソニー「Headphones」アプリで外音取り込みレベルを調節

0〜20で外音取り込みレベル(0がノイキャン最大)を調節でき、「ボイスフォーカス」をONにすれば、ノイズを抑えながらも人の声やアナウンスを取り込むことができます。

WF-1000XM3 「アダクティブコントロール」をONにして、動きを検知し自動切り替え
「アダクティブコントロール」をONにして、動きを検知し自動切り替え

さらに「アダクティブサウンドコントロール」をONにすれば、「止まっている/歩いている/走っている/乗り物に乗っている」の4パターンの動きを検知、それに合わせてレベルを自動切り替えしてくれたりします。

WF-1000XM3では、ノイキャンが強く効いている感覚が苦手なら、レベルを弄ってノイキャンの効き具合を調節できるわけです。AirPods Proは単純に「ノイキャン/外部音取り込みモード/OFF」の3つのモードのみで、細かな調節はできません。

ノイキャン性能に関しては甲乙つけ難いほど、どちらも高性能ではあります。ただ上で書いたような細かな設定をしたいということであれば、WF-1000XM3が有利です。

音質を取るならWF-1000XM3

さて、音質についてですが、僕が聴き比べてみた限りは、音質を取るならWF-1000XM3だという感想。音の解像度がAirPods Proよりも明らに高いですし、解像度が高いぶん音の奥行き・立体感を感じられます。

AirPods Proの音質も悪くはありません。しかし、WF-1000XM3と比べてしまうと、ちょっと物足りない感じ。もうちょっと低音が欲しいですね。良くいえば聞きやすく疲れにくい音。といっても、AirPods Proは音質がいいと評価されてもいいレベルにはあります。

「Headphones」アプリでイコライザー設定

WF-1000XM3はAirPods Proでは設定できないイコライザーも弄れます。低音を強く、低音がしんどく感じるなら弱めに、といったように好みに合わせて弄れるのは、ユーザーによってはポイントになりそう。

AirPods Proには「アダクティブイコライゼーション」といって、自動で調整してくれる機能があるようですが、正直なところ恩恵として実感できていません…。ソニーのようにイコライザーなどをカスタマイズできるようになれば、とは思いますが、「自動でいい感じにしておくから俺に任せておけ!」という姿勢は、ある意味AppleらしいといえばAppleらしいでしょうか。

音の遅延は互角レベル、どちらも快適

左右に独立している完全ワイヤレスイヤホンは、その構造上、どうしても音の遅延が発生してしまいます。ただ、その遅延の程度は製品によって大きく異なり、例えばAirPods(第2世代)の遅延は素晴らしく少なく、シビアな音ゲーでは厳しいものの、YouTubeやドラマ視聴では違和感なく使用できます。一方で2017年9月に発売された(今は生産完了)ソニーの「WF-1000X」でドラマを観たときには、「声が、、遅れて、、聞こえてくるよ、、」とまさに口パク状態。

AirPods ProとWF-1000XM3 遅延の少なさはどちらも優秀!動画視聴が捗る!
遅延の少なさはどちらも優秀!動画視聴が捗る!

AirPods ProとWF-1000XM3はどうなの?というところですが、どちらも遅延はAirPods(第2世代)と同程度と快適。大声でまくし立てるような漫才を見ても、口の動きに音声がぴったりついてきています。よーーく聞いてみると、ほんのわずかの遅延が感じられますが、気のせい?どうなんだろう、という程度。次の瞬間気にすることはなくなっているはずです。

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特にWF-1000XM3の遅延の改善には驚きました。前作が酷かったので、もともとハードルが下がっていたのもあったのですが、AirPodsと同レベルまで改善されているとは素晴らしい!

僕自身、イヤホンで音楽を聴く以上にドラマや映画など動画を観ることことが多いので、音の遅延の程度は超重要だったりします。遅延に関しては引き分けですね!どちらも快適です。

バッテリー持ちはどちらも優秀

バッテリー持ちについてですが、これはどちらも非常に優秀な数値になっています。

AirPods Proの充電ケースはWF-1000XM3のそれと比べてもひとまわり、ふたまわり小さいのですが、24時間の再生を確保できているのはすごい。

ドラマ視聴で割と連続使用が多い僕ですが、実際2、3時間連続使用できれば十分。充電がなくなったとしても、充電ケースに数分入れておけばすぐに復活するので、困ることはありません。そもそも4時間も5時間もイヤホンを連続使用するのは耳に良くないので辞めておきましょう。

通話時のマイク性能を検証

イヤホンマイクで通話する方って意外と多いと思っているのですが、どうなんでしょう。通話しながらなにか作業したいときなんかに便利なので、僕は結構使っています。

AirPods ProとWF-1000XM3それぞれのマイク性能を確認してみると、割と差があったので感じたことを書いておきます。ここでいうマイク性能とは、「通話したときに、どれだけ相手にクリアに声が届くか」ということです。

マイク性能はAirPods Proの勝ち!
マイク性能はAirPods Proの勝ち!

結果は…大差でAirPods Proの勝ち!です。野球でいえば10対2でAirPods Proが快勝。

家族に協力してもらい実際に聞いてみました。おそらく、AirPods Proは人の音声にフォーカスする「ビームフォーミングマイクロフォン」が効いているのでしょう、非常にクリアな音声。静かな場所だと、マイクで話していると気づかないレベル。

WF-1000XM3のマイク性能はイマイチですね。音声が伸びたように聞こえ安定せず、声が聞き取りづらい。静かな場所でもそう感じるので、騒音がある環境だと相手はもっと聞き取りづらいかと思います。

AirPods Proのマイク性能は非常に優秀。イヤホンマイクでの通話が多かったり、重視したいということであればAirPods Proですね!

使い勝手はそれほど差はない

AirPods Proといえば、iPhoneに近づけるだけで開始されるペアリング、iPhoneやiPadなどのApple製品間のスムーズな切り替えなどの連携のかんたんさが魅力です。

例えば、AirPods Proの接続先をiPhoneからiPadに切り替えたいという場面。一般的なワイヤレスイヤホンだと、接続元のiPhoneのBelutooth設定画面から接続を解除したのち、同じようにiPadの設定画面から選択、接続してあげる必要があります。

AirPods Proの場合は、接続解除という操作が要りません。上の場合でいえば切り替え先のiPadでAirPods Proを選択してあげるだけ。

切り替え先でAirPods Proを選択するだけ
切り替え先でAirPods Proを選択するだけ

このひと手間がないのが楽チンなんですよね。

とまぁAirPods Proを褒めましたが、実はWF-1000XM3も、AirPods Proと同じようにわざわざ接続解除せずにも切り替え先で接続してあげるだけで切り替わるようになりました。なりました、というのは、前WF-1000Xではできなかったんですよね。

WF-1000XM3も切り替えの手間が減った
WF-1000XM3も切り替えの手間が減った

厳密にいえばBluetooth設定画面にいかなくてはいけないので、AirPods Proよりもひとつ操作は多いのですが、接続元の解除が必要なくなっただけでかなり楽。

AirPods Proはうどん部分を指2本で摘むようにしてタッチ、WF-1000XM3はハウジング部分をタッチして音楽コントロールを行います。僕の感覚では、どちらもちょっと慣れが必要なだけで操作には問題ありません。

WH-1000XM3 Apple Watchとの連携も便利だ!
Apple Watchとの連携も便利だ!

Apple Watchとの連携は、当然AirPods Pro。音楽コントロールだけでなく、ノイキャンや外部音取り込みモードの切り替えもApple Watch上で可能です。手首で音量調節できるのも便利なので、ぜひ活用してみてください。

AirPodsは耐汗耐水性能に対応だが過度な期待は禁物

WF-1000XM3は防水・防滴のたぐいには対応しています。AirPods Proは「IPX4等級」に対応、Appleは防水ではなく「耐汗耐水性能」と書いていますが、一応対策されているようです。

完全ワイヤレスイヤホンが活躍する場面のひとつに、スポーツやトレーニングシーンがあります。「大量の汗でイヤホンが壊れた」ということは、実際によくあります。僕も何度かやってしまいましたが、イヤホン内部に水が侵入してしまうと、乾きづらく腐食の原因になってしまうのだとか。

一応AirPods ProはIPX4等級に対応はしていますが、高い防水性能とは言えないので、過度な期待は禁物です。湿気や雨、大量の汗を掻く場面では使用を控えたほうが良さそう。

「実際のところどの辺までOKなの?」というところですが、検証して水没させるのはショックすぎるので、どこぞのYouTuberさんにお任せすることにしましょう。

AirPods ProとWF-1000XM3、どっちが買い?

まとめに入ります。ここまでの比較をまとめました。

特にデザインなんかは、完全に好みの問題なので、あくまでも「いちユーザーの感想」だということはご留意ください。

もし、どちらかひとつしか選べなかったら…悩んで悩み抜いた結果、「AirPods Pro」を選びます。その一番の理由は、装着した時の圧迫感。僕はこの圧迫感が苦手なんですよね。水中で鼓膜が圧迫されているような感覚。圧迫感を感じると長時間の装着は厳しいですし、疲れるのですぐに外したくなる。

AirPods Proはこの圧迫感を感じさせない装着感がよくて、海外ドラマ2話くらいなら連続使用しても疲れません。カナル型なのでそれなりの圧迫感はありますが、AirPods Proの通気孔とやらでかなり楽に使用できています。

圧迫感のなさでいえば、インイヤー型のAirPodsが最強ですが、楽に負担なく使えるぶん、トレードオフで周囲の騒音は盛大に入ってきます。それはそれでメリットにもなるのですが、しっかり音楽を聴きたい、ドラマを観たい、なんてときにはノイキャンが欲しいなと思うことがあります。

結局は「なにを重視するか」というところかと。イヤホンでは超重要な音質でいえば、間違いなくWF-1000XM3に軍配が上がります。

AirPods ProとWF-1000XM3のこの2つで悩んでいる人がいるとしたら、

  • カナル型の圧迫感が苦手なら「AirPods Pro」
  • 多少の圧迫感が気にならないのであれば「WF-1000XM3」

このように助言します。それ以外の音のノイキャン性能や音の遅延、使い勝手はどちらも高いレベルなので、正直どっちを選んでも満足できるかと思います。

参僕がこの2つを使ってみて、どっちを選ぶか考えたときにポイントになるのは「圧迫感」「装着感」と感じます。ぜひ参考にしていただければと思います。

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