
人気のAirPodsに新たなモデル、「AirPods(第3世代)」が登場しました。価格は23,800円(税込)です。かねてから噂になっていたAirPodsの新モデル。チェックしていた方は多いのではないでしょうか。
本記事では、
- AirPods(第3世代)はなにが進化した?
- AirPodsの各モデルとなにが違う?
この2点についてまとめました。
AirPods(第3世代)の概要と進化ポイント
AirPods(第3世代)のポイントは以下のとおりです。
- うどん部分がProのように短くなった
- インイヤー型
- アクティブノイズキャンセリングには未対応
- 空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキングに対応
- 耐汗耐水性能(IPX4等級)
- 1回のフル充電で4.5時間の再生
- 充電ケース込みで最大30時間の再生
- MagSafe、Qi(チー)ワイヤレス、有線(Lightning)充電に対応する充電ケース
- 感圧センサーでつまんで操作
AirPods(第3世代)とその他モデルを比較
ラインアップにAirPods(第3世代)が加わり、AirPodsは全部で4種類に。
- AirPods(第2世代)
- AirPods(第3世代)
- AirPods Pro
- AirPods Max
AirPods Maxを除いた3つのモデルで違いを比較してみます。
AirPods(第2世代) | AirPods(第3世代) | AirPods Pro | |
外観 | ![]() | ![]() | ![]() |
発売日 | 2019年3月20日 | 2021年10月26日 | 2019年10月30日 |
タイプ | インイヤー型 | インイヤー型 | カナル型 |
アクティブノイズキャンセリング | ─ | ─ | 〇 |
外部音取り込みモード | ─ | ─ | 〇 |
空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキング | ─ | 〇 | 〇 |
チップ | H1 | H1 | H1 |
アダプティブイコライゼーション | ─ | 〇 | 〇 |
感圧センサーでの操作 | ─ | 〇 | 〇 |
耐汗耐水性能(IPX4) | ─ | 〇 | 〇 |
接続先の自動切り替え | 〇 | 〇 | 〇 |
1回の充電で可能な再生時間 | 最大5時間 | 最大6時間 | 最大4.5時間 |
充電ケース込みの再生可能時間 | 24時間以上 | 最大30時間 | 24時間以上 |
充電方法 | Lightning | MagSafeQiワイヤレスLightning | MagSafeQiワイヤレスLightning |
本体サイズ・重量 | 高さ:40.5 mm幅:16.5 mm厚さ:18.0 mm重量:4 g | 高さ:30.79 mm幅:18.26 mm厚さ:19.21 mm重量:4.28 g | 高さ:30.9 mm幅:21.8 mm厚さ:24.0 mm重量:5.4 g |
価格 | 16,800円 | 23,800円 | 30,580円 |
まず知っておきたいのはAirPods(第3世代)は「インイヤー型」のワイヤレスイヤホンだということです。一方でAirPods Proは「カナル型(耳栓型)」。両者の違いは遮音性と装着感にあります。
- インイヤー型 ── 耳に引っ掛けるようにして装着。圧迫感のない軽い装着感。カナル型に比べ遮音性が低い。
- カナル型 ── 耳栓のように耳に押し込むようにして装着。圧迫感を感じることがある。インイヤー型に比べ遮音性が高い。
そしてAirPods Proとの違いは「アクティブノイズキャンセリング」が搭載されているかどうかですね。AirPods Proは周囲の騒音を打ち消してくれるので、人混みなどの騒音の多い場所でも音量を上げすぎず音楽を楽しめます。
AirPods(第3世代)は空間オーディオとダイナミックヘッドトラッキングに対応しています。これは対応コンテンツを聴いたときに、ボーカルや楽器などの音の方向と距離を立体的に感じられる機能。音に包み込まれるような、より深い没入感を体験できます。空間オーディオはApple Musicの一部の楽曲、Apple TVアプリ、Netflixのドルビーアトモス対応ビデオで楽しめます。
バッテリー駆動時間はAirPods(第3世代)が最大6時間(充電ケース込みで最大30時間)といちばん長くなっています。ただAirPods Proを普段から使っている私の体感としてバッテリー駆動時間が短くて困ったことがないので、それほど気にする必要はないのかもしれません。
AirPods(第3世代)は買い?AirPods Proとどっちがいい?
現在AirPods(第2世代)を使っている人が、いますぐAirPods(第3世代)に買い換えるメリットは少ないと考えています。空間オーディオに対応するコンテンツはまだまだ限られるので、「どれくらい恩恵を受けられるか」を考えると、体感できる部分はかなり限定的でしょう。
ただ空間オーディオを除いても、うどん部分が短くなりデザインが刷新されていたりワークアウトシーンで使いやすいIPX4等級の耐汗耐水性能に対応していたりと、間違いなく無印AirPodsの性能・機能は底上げされています。AirPdos(第2世代)ユーザーの次回買い換え時の第一候補に挙がることは間違いないかと思います。
AirPods Proと迷われている方は、以下の2点がポイントになります。
- インイヤー型かカナル型か
- アクティブノイズキャンセリング機能が必要かどうか
没入感は遮音性の高いAirPods Proのほうが期待できます。自宅でじっくり映画を楽しみたい、騒音が多い場所でも快適に音を聴きたいという場合はAirPods Proがおすすめです。
ただ遮音性の高いAirPods Proを装着したまま屋外を歩き回るのは、ちょっと危ないですね。外音取り込みモードで周囲の音を取り込むことはできるものの、その音との距離や音の方向は捉えにくいので、例えば自転車や車が行き交う道を歩くようなシチュエーションでは使いにくいかと思います。
その点インイヤー型の無印AirPodsなら周囲の音が自然に入ってくるので、どのような環境でも比較的使いやすい印象です。カナル型のように圧迫感がないので長時間装着していてもラク。
トータルで見ればどのような環境でも使いやすいAirPods(第3世代)に軍配が上がるでしょうか。AirPodsをどのような環境で使うか、なにを求めるかによって違ってくるでしょう。

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