2016年10月に発表&発売された新型Macbook Pro。
当初は発売日に最速で購入しようかと思っていたのですが、結局実際購入したのは発売から約2ヶ月経った2016年の年末。
溢れる物欲を抑えて様子を見ようと思ったのはやはり「タッチバー」の存在でした。15インチモデルがいい!ということは決めていたのですが、やはりよく分からないタッチバー。いずれにせよ15インチモデルのMacbook Proであればタッチバーは嫌でも搭載されているのですが、やっぱり評判や使い勝手が気になっていました。
そうして時が経ちレビューもちらほら上がってきたところで「意外にタッチバーが良さそう」という印象を持ち購入に踏み込みました。
今回購入したのは15インチMacBook Proの512GBモデル。
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このモデルの購入するに決意した理由と今回新たに搭載されたタッチバーに注目してレビューします。
なぜ13インチでなく15インチを選択したか
実は以前使っていたのは13インチのMacbook Proでした。基本的にはメインPCとして使っていたのですが、やっぱり作業領域が狭いことが気になっていました。自宅で作業する時はHDMIケーブルで24インチの外部ディスプレイに接続しデュアルディスプレイ環境で使っていましたが、気がつくと外部ディスプレイしか見ずに作業している始末。こうなるとデュアルディスプレイの意味すらないですよね。
複数のアプリを行き来しながら作業する僕にとっては15インチモデル一択でした。
ただその一方で13インチモデルは携帯性に優れていた点は否めません。さっと手持ちのトートバッグに入れ気軽に持ち出せる点は非常に便利でした。15インチを選択することは決めていたのでここは妥協しないといけないなと思っていたのですが、いやいや意外と15インチモデルでも旧13インチモデルと変わらない気分で外に持ち運ぶことができます。
あまり重量に気がいってなかったのですが、僕がかつて使っていた旧13インチモデルの重量が1.58kg。それに対し新15インチモデルの重量が1.83kg。270gしか変わらないじゃないか!ちなみに旧15インチモデルは2.04kgなので新型Macbook Proはさらなる軽量化にも成功しているようですね。
それでも使っていた旧13インチモデルとは約300g違うので体感的にはちょっと重くなったかな?という感じ。個人的には以前と変わらず持ち出しできています。
いつもこの重さの話になると思うことがあるのですが、付属の充電用ACアダプターが重すぎて本体の軽量化がはっきりいって分からないレベル。よく持ち運びして充電もするという人は覚悟しておいたほうがいいかもしれません。
まとめると、13インチモデルでなく15インチモデルを選択した理由は1.84gと軽量で旧13インチモデルと変わらず持ち運びできそうというこの2点です。
あと決定打になったのは16GBメモリ。15インチモデルは標準でメモリが16GBついています。新型Macbook Proは後のメモリ増設は難しい(できない)ですし、やっぱり8GBじゃきついです。ながら作業をよくする僕にとっては最低でも16GB必要でした。GPUも異なるのですがここはあまり3DゲームなどをMacでしないので分かりません。
動きがサクサクで軽快!普段使いにはもったいないほどの基本性能
新型15インチMacBook Pro。16GBメモリを積んでいることは紹介しましたが、CPUも2.7GHzクアッドコアIntel Core i7を搭載していてサクサク軽快に動きます。
普段使いであれば十分過ぎるぐらいの性能です。むしろ行動な動画編集もあまりしない僕にとってはその高機能を持て余すほど。GPUなんてまさにそうです。
特にメモリ16GBは嬉しい。8GBメモリの旧13インチモデルを使っていた時は頻繁にアプリが落ちてしまいストレスに思っていましたが、今では一度も経験していません。新型15インチモデルの場合、標準で16GBメモリを積んでいますが、どのモデルを選択するしろ16GBメモリを搭載しているものを選択することを激しくオススメします。
問題のUSB TYPE-Cの使い勝手はどうなの?
賛否両論に分かれる「USB TYPE-C」について。新型Macbook ProにはUSB TYPE-C×4ポートのみの搭載になっています。さらにSDカードスロットやHDMI出力端子は全て廃止され全てUSB TYPE-Cでの対応となりました。
つまり、外部ディスプレイやSDカードなど今まで使ってきたアクセサリーを使用するためには変換アダプタが必要となります。
正直、これに関しては現時点では微妙と言わざるを得ません。いくら時代を先取りしているAppleでも従来のUSB端子をひとつでも残して欲しかった。USB TYPE-Cのおかげでより薄型できるなどのメリットはあるものの使い勝手を下げてまで先走りする必要はあったのか疑問です。
ただその辺はMacファンならある程度覚悟しているところかもしれません。
僕もおとなしくApple純正の変換アダプタを購入しました。5,200円(税抜)という値段の高さに驚きましたがしょうがない、どうしても必要になりますから・・・。
サードパーティー製の変換アダプタも検討しました。ただ現状新型Macbookでは認識されないものも多数も見受けられます。中には良さげなものもありましたが、とりあえず純正品を購入しました。純正品に勝る確実性はありませんからね。
あともうひとつ、磁石式の「MagSafe」も消えたのは悲しい。あれは結構気にいっていたんですよね。あれがあれば足をコードに引っ掛けて・・・ということも心配ありませんでしたから。あとUSB-C経由での充電はどこかにぶつけてポキっといってしまわないか心配です。
普段使いではディスプレイの進化はよく分からない
新型Macbookはディスプレイも改善されています。一段と明るくなったのと、コントラスト比のアップ、より広色域に対応したとのことで、旧モデルよりもパワーアップしているそうです。
ただ、普段使いの範囲で使用している分では「よく分からない」というのが正直なところ。簡単な写真・動画編集はちょこっとすることがあるのですが、以前のRetinaディスプレイと比較して明らかによくなったとは感じませんでした。もともと綺麗なのもありますからね。
新型15インチモデルを選択する人は画像や動画を扱うプロもいらっしゃるかもしれません。そういう人たちがどの程度この進化によって恩恵を受けれるのかは不明です。
僕のようなレベルの人であればそんなに恩恵を受けれるポイントではないということです。
音楽・動画視聴が捗る!音が大きくなったスピーカー
ここは気に入っているポイント。聞けば分かるのですが旧モデルと比較して明らかに音が大きくなっています。単純に出力が上がったのと、低音が強くなった感じ。
ここは動画や音楽に深く関わらない一般ユーザーでも恩恵を受けれると感じました。全然違いますよ。
トラックパッドが約2倍の大きさに!ただ・・・
あと進化している点としてあげられるのが、トラックパッドが約2倍に大きくなったことです。
以前は画面上でドラッグして選択するときにトラックパッドの広さが足らなくなって両手を使う・・・なんてことがありましたが、大きくなったトラックパッドではそんなことはありません。のびのびと使うことができます。
ただ、ただ・・・広すぎて手のひらや手首が当たるんですよ。この辺は慣れかもしれません。
進化したバタフライキーボードの正直な感想
やはり「カチャカチャ音」が大きくなったと酷評されることが多いキーボード。
第2世代のバタフライ構造を採用したというキーボードですが、実際に触ってみた感じ、やはりそのカチャカチャ音は確かに大きくなったように思います。ただ、これも好みかもしれませんが、個人的にはそんなに問題だとは捉えていません。
むしろ、程よい打鍵感があるような印象で、個人的にはこっちの方が好きですね。うるさすぎる!というような人は必要以上の力でタイピングしているんじゃないでしょうか?「叩く」というよりも「抑える」というようなイメージでタイピングするとしっくりくるような感じです。
もちろんこの記事も新型Macbook Proで書いていますが、文字を入力していて疲れないことに驚きです。多分、以前よりもちょうどいい打鍵感があることで優しくしなやかにタイピングしているからなのでしょうか。ッターン!ってしなくても軽くキーを抑えるだけできびきびと反応してくれます。
ただカチャカチャとうるさいと言われると不思議と気になってくる気持ちも分かります(笑)。そういう時はキーボードカバーを装着するなどして対策すればある程度軽減するかと思います。
キーボードカバーはこちらがおすすめ。
で、肝心のTouch Barはどうなの?
今回の新型の目玉として搭載してきた「Touch Bar」。Touch Barの登場でどう変わったのでしょうか。
結論から言うと、「意外と使えるかも」という印象です。もともとディスプレイの大きさから15インチモデルを選ぼうと思っていた僕はTouch Barはおまけ程度に思っていました。
しかし、この存在によって使い方が変わってくる将来性も感じます。13インチモデルを検討している人であればここがTouch Bar有り・無しを選択しなければいけませんから、この辺は重要なところになってくると思います。
僕の見解としてはTouch Bar有りモデルがおすすめです。
やはりMacの進化をより感じられますし、何より僕のような高度な画像・動画編集をしない一般ユーザーでも十分な恩恵を受けることができます。現時点ではTouch Barが対応しているアプリはApple純正アプリがほとんどになりますが、これからどんどん増えてくることが予想されるのでこれからが楽しみな部分です。
Safariでネットサーフィンしている時もTouch Barが大活躍!
個人的にはApple純正アプリを中心にTouch Barをフル活用しています。例えばApple純正ブラウザのSafariでネットサーフィンするとき。Safariを使っている時Touch Barはこんな感じになっています。
※画像をクリックすると拡大できます。
画像中央のカラーになっているところはSafariで開いているタブが表示されていて、Touch Barでタブの切り替えが可能になっています。
他にも新規タブを開いたりお気に入りを表示させたりすることができます。Touch Barアプリでは、「Touch Barをカスタマイズ」することができるので、使う人に合わせてよく使う機能をTouch Barに持ってきたりすることができます。
Touch Barの登場に賛否両論あるかと思いますが、個人的には欲しい機能を指を伸ばせば起動できるTouch Barは非常に便利。ただまだまだ改良できる部分があるのは確かかもしれませんが、それだけ可能性を感じることができます。
あと忘れてはいけないのはTouch IDの搭載ですね。起動する時にもワンタッチでロック解除できるので非常に便利です。
一番便利だと思ったのがFinder操作時のTouch Bar
Finderを操作している時のTouch Barはこんな感じになっています。
これも自分仕様にカスタマイズしています。ファイルをワンタッチでゴミ箱に移せるボタンやFinderのタブを新規に開くことができるボタンを表示させています。かゆいところに手が届く感じです。
Touch Bar対応の主なアプリを紹介!
現時点では必然とApple純正アプリになってしまいますが、その点はご容赦ください。少し画像が見にくいかもしれませんが、画像をクリックすると拡大します。
まずはApple純正カレンダーアプリ。
スケジュール表示画面では上の状態。スケジュールを選択した際には時刻の設定などにTouch Barからアクセスできるようになっています。
次は、純正メモアプリです。
ちなみに文字入力中は予測変換がTouch Barに表示されます。これはメモアプリだけではなく文字を入力する場面であれば表示されるようになっています。
こちら写真アプリ。
Touch Barに写真一覧が表示されます。さすがに1枚1枚目視できるものではありませんが、Touch Barをスライドさせるとそれと連動して写真が切り替わるようになっています。
次は愛用している日記アプリDay One。
DayOneではMarkdownも使えるのでブログの下書きもこれで済ませたりしています。Touch Bar対応アプリであればこのようにTouch Barが大活躍してくれます。
まとめ
まだ新型Macbook Proを使い始めて数ヶ月ではありますが、現時点では間違いなく購入してよかった買い物です。
特に15インチという広々としたディスプレイ、i7プロセッサ、メモリ16GB搭載という基本性能の高さには大満足。以前使っていた13インチ、i5、メモリ8GのMacbook Proと比べて挙動が全然違います。
キーボードのカチャカチャ音、Touch Bar、USB-Cの攻めのインターフェースといったマイナスな意見もあるかもしれませんが、今のところそれらも含めて気に入っています。Touch Barには不満どころかこれからの可能性を感じるものでした。ただ現時点ではUSB-Cのみ、というのは少し面倒になる場面が多くなると思います。対応周辺機器が増えてくるのは間違いないですが、それまでの辛抱、我慢です。
というように覚悟しなければいけない部分がある一方で全体的には大満足。大きいモデルチェンジとなった今回のMacBook Proに買い替えを検討されている人も多いと思いますのでぜひ参考にしてください。
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