
今回は「100W充電に対応するおすすめのUSB Type-Cケーブル」をご紹介します。
どれも同じに見えるUSB Type-Cケーブルですが、ものによって充電性能やデータ転送の速度が異なります。

USB Type-Cって、ややこしい……。
このように感じている方は多いのではないでしょうか。USB規格は名前が違うのに中身は一緒、なんてことがあったりして、私もたまにこんがらがることがあります。
本記事では私が愛用している100W充電対応のUSB Type-Cケーブルをまとめています。どのような使い方におすすめなのかを、できるだけ分かりやすくご紹介していますので、お探しの方はぜひ参考にしてみてください!
100W USB Type-Cケーブルの選び方・チェックポイント
ここでは、100W充電に対応するUSB Type-Cケーブルの選び方・チェックしておきたいポイントについて解説します。
読み飛ばす場合はこちら
100W充電には「5A対応のUSB Type-Cケーブル」が必要

USB Type-Cケーブルの充電性能をみたときに、
- 最大60W(20V/3A)までの充電に対応する「3Aケーブル」
- 最大100W(20V/5A)までの充電に対応する「5Aケーブル」
この2種類に分けられます。
100W充電に対応するUSB充電器に3Aケーブルを接続しても問題ありませんが、その場合の出力は最大60Wに制限されてしまいます。
メーカーや製品によって表記にばらつきがあるのでややこしいですが、100W充電を行いたい場合は「100W」や「5A」、「eMarker」のいずれかの記載があるUSB Type-Cケーブルを選んでおけばOKです。
「USB 3.1 Gen 2」規格対応で高速にデータ転送

「100W充電だけでなく、データ転送にも使用したい」という場合は、USB規格も確認しておく必要があります。これがまたややこしいところなので、かんたんにまとめておきます。
正式名称 | 旧称 | 最大転送速度 |
---|---|---|
USB 2.0 | ─ | 480Mbps |
USB 3.2 Gen 1×1 | USB 3.1 Gen 1 またはUSB 3.0 | 5Gbps |
USB 3.2 Gen 1×2 | ─ | 10Gbps |
USB 3.2 Gen 2×1 | USB 3.1 Gen 2 | 10Gbps |
USB 3.2 Gen 2×2 | ─ | 20Gbps |
USB4 | ─ | 40Gbps |

USB 3.1 Gen 2は、USB 3.2 Gen 2×1と同じとか、ややこしい!
とにかくごちゃごちゃしていますね。記事内ではUSB 3.2 Gen 2×1を「USB 3.1 Gen 2」と書いています。本来は「USB 3.2 Gen 2×1」と書かないといけないのですが、メーカーの商品説明ではUSB 3.2 Gen 2との記載がいまだ幅広く使われている実情があるので、本記事でもそうすることにします。
ちなみに、上記のUSB規格とは別に、「Thunderbolt 3」「Thunderbolt 4」というものあります。どちらの転送速度も「最大40Gbps」と同じです。Thunderbolt 4では映像出力の性能がアップされているのですが、深掘りすると長くなってしまうのでここでは省かせていただきます。
映像出力したい場合はどんなUSB Type-Cケーブルを選ぶ?

最近ではUSB Type-C入力に対応するディスプレイが増えてきました。100W充電だけでなく、映像出力にUSB Type-Cケーブルを使用したい場合は、「映像出力に対応」と記載のあるものを選べばOKです。
USB Type-Cケーブルでは、「オルタネートモード」というUSB以外の信号を流せる仕組みがあります。これを使って映像出力(入力)するわけですが、これに対応しているかどうかはそのケーブル次第。つまり、「映像出力にも対応するよ」とメーカーが謳っているものを選べば問題ありません。
ただし、USB Type-Cの映像出力(入力)に対応するパソコンなどのデバイス・ディスプレイがあることが前提です。ケーブルが映像出力に対応していても、そもそもデバイスやディスプレイが対応していなければ映像出力できないので注意してください。
100W USB Type-Cケーブル おすすめ10選【愛用中】
それでは、本題の100W対応のUSB Type-Cケーブルをご紹介していきます。ここでご紹介しているUSB Type-Cケーブルは、私自身が所有し愛用しているものばかり。

▲ USBケーブルチェッカー2を使い、すべてのUSB Type-Cケーブルにおいて「実物が商品説明どおりのスペックとなっているか」を確認しています。間違いないものばかりですので、ぜひ参考にしていただければと思います。
【Anker】PowerLine III Flow USB-C & USB-Cケーブル
まずご紹介したいのは、Anker(アンカー)の「PowerLine III Flow USB-C & USB-Cケーブル」です。5Aケーブルで最大100Wの充電に対応することはもちろんのこと、ケーブルが柔らかく扱いやすいことと、7色から選べるカラーバリエーションが特徴です。

私は「アイスブルー」を購入しましたが、どのカラーも魅力的です。

ケーブル表面にはシリコン素材が使われており、とにかく柔らかく扱いやすい!ケーブルの硬さと巻きグセに日頃からストレスを感じている人はきっと多いのではと思いますが、これは一切のストレスを感じません。

▲ 規格はUSB 2.0(最大480Mbpsのデータ転送)となりますが、高速に転送できるケーブルほど、太く、硬くなってしまうことが一般的です。充電メインであれば高速な転送速度は不要。それよりも細くて柔らかく、扱いやすいものがおすすめです。
- 【充電】最大100W充電に対応(5Aケーブル)
- 【USB規格】USB 2.0(最大480Mbpsのデータ転送)
- 【映像出力】✕
- 【長さ】0.9m/1.8m
- 【カラー】アイスブルー/クラウドホワイト/ミッドナイトブラック/ミントグリーン/ライトパープル/ラベンダーグレー/レモンイエロー
【Baseus】 USB Type-Cケーブル
Baseus(ベースアス)のUSB Type-Cケーブルの特徴は、丈夫で、かつ細く扱いやすいこと。

ナイロン編み込みタイプのケーブルで質感は硬めではあるのですが、細いので扱いやすいので気に入って使っています。

光沢のあるコネクタがかっこいい!選びやすい価格のケーブルにもかかわらず、その価格以上の高級感があります。

こちらもUSB 2.0で、データ転送というよりは充電メインの使い方におすすめです。
- 【充電】最大100W充電に対応(5Aケーブル)
- 【USB規格】USB 2.0(最大480Mbpsのデータ転送)
- 【映像出力】✕
- 【長さ】1m/2m
【DIGIFORCE】Type-C to Cケーブル
DIGIFORCE(デジフォース)のUSB Type-Cケーブルは、コネクタ部分の独特なデザインと5色から選べるカラーバリエーションが特徴です。

選べるカラーはグリーン/ブラック/ブルー/グレー/ホワイトの全5種類。私はグリーンを購入しました。

ユニークなグリーンが個人的にも気に入っています。

豊富なカラーバリエーションも魅力的ですが、この独特なコネクタのデザインもおしゃれです。デザインが気になったならぜひチェックしてみてください!
- 【充電】最大100W充電に対応(5Aケーブル)
- 【USB規格】USB 2.0(最大480Mbpsのデータ転送)
- 【映像出力】✕
- 【長さ】1m
- 【カラー】グリーン/ブラック/ブルー/グレー/ホワイト
【NIMASO】USB Type-Cケーブル
長めのUSB Type-Cケーブルをお探しの方には、こちらのNIMASO(ニマソ)のケーブルがおすすめ。最大3mの長さを選べます。

ケーブルは太く、硬めではありますが、耐久性に関してはそのぶん安心感があります。

3mで約1,400円(記事執筆時点)と、価格が安いこともポイントです。価格が安く、触るからに頑丈ということもあり、「多少雑に扱っても大丈夫なケーブル」なとして個人的にも出番が多いケーブルです。
- 【充電】最大100W充電に対応(5Aケーブル)
- 【USB規格】USB 2.0(最大480Mbpsのデータ転送)
- 【映像出力】✕
- 【長さ】0.5m/1m/2m/3m
- 【カラー】グレー/ブルー
【Anker】PowerLine II USB-C & USB-C 3.1(Gen2)ケーブル
AnkerのPowerLine II USB-C & USB-C ケーブルは、1本持っておくとなにかと使いどころのある高性能なUSB Type-Cケーブルです。

100W充電に対応するほかに、USB 3.1 Gen 2対応で最大10Gbpsの高速なデータ転送が可能、映像出力も可能です。

外部ストレージとの接続に最適です。

上はUSB Type-C接続に4Kディスプレイへの接続に、PowerLine II USB-C & USB-C ケーブルを使用しています。しっかり4K/60fps出力できています。

充電をメインの用途にするのであればオーバースペックですが、「100W充電だけでなく、ときにはデータ転送や映像出力にも使いたい」という方にはぴったりなケーブルです。
- 【充電】最大100W充電に対応(5Aケーブル)
- 【USB規格】USB 3.1 Gen 2(最大10Gbpsのデータ転送)
- 【映像出力】〇
- 【長さ】0.9m
【Ezo】長さ13.7cmの短いUSB Type-Cケーブル
短いUSB Type-Cケーブルをお探しの方には、こちらのEzoのケーブルをチェックしてみてください。

長さはたったの13.7cmと短く、フラットなユニークな設計となっています。

最近では60Wを超える充電が可能なモバイルバッテリーも珍しくありませんが、100W充電に対応するこのケーブルであればケーブルの性能がボトルネックとなることなく最大速度で充電できます。

ポータブルSSDといった外部ストレージとの相性は抜群です。短くケーブルが邪魔になることはないですし、USB 3.1 Gen 2で最大10Gbpsのデータ転送が可能。また、この長さのケーブルに需要はないかもしれませんが、映像出力も可能です。

こちらのケーブルはThunderbolt 3にも対応し、MacBook Proと接続してみると、確かにThunderbolt 3で動作(最大20Gbps)していることが確認できました。短くても高性能。さらにコストパフォーマンスも抜群な、イチ押しのUSB Type-Cケーブルです。
- 【充電】最大100W充電に対応(5Aケーブル)
- 【USB規格】USB 3.1 Gen 2(最大10Gbpsのデータ転送)
- Thunderbolt 3対応(最大20Gbpsのデータ転送)
- 【映像出力】〇
- 【長さ】13.7 cm
【Mcdodo】充電速度が見えるスクリーン付きUSB Type-Cケーブル
充電中のワット数を表示してくれるスクリーン付きのUSB Type-Cケーブルです。

このように、リアルタイムでワット数を表示してくれます。「PD」と表示されていますが、これはUSB Power Deliveryで充電できているサインです。

ナイロン編み込み式で耐久性も問題なさそう。スクリーン付きとユニークな製品ですが、100W充電対応、USB 2.0でデータ転送も可能と、USB Type-Cケーブルとしてしっかり機能してくれています。
「で、なにが便利なの?」というところですが、普通は見えない部分が見えるので単純に面白いということに加えて、「期待通りのワット数で充電できているか」をひと目で確認できるメリットがあります。他のUSB Type-Cケーブルと比べて価格が高いわけでもないので、興味がある方は1本持っておいて損はありません。
- 充電中のワット数、PD充電できているかを表示してくれるスクリーン
- 【充電】最大100W充電に対応(5Aケーブル)
- 【USB規格】USB 2.0(最大480Mbpsのデータ転送)
- 【映像出力】✕
- 【長さ】1.2m
- 【カラー】シルバー/ブラック
詳細レビュー
【NIMASO】Thunderbolt 3ケーブル
続いては、NIMASOのThunderbolt 3に対応するケーブルです。高性能なThunderbolt 3ケーブルは価格帯も上がります。NIMASOのケーブルはどれもコスパがいいので助かります。

Thunderboltに対応するケーブルであれば、どれも100W充電に対応します。

データ転送速度は最大40Gbpsと超高速ですし、上のように外部ディスプレイへの映像出力も可能です(最大5K)。

高性能なTunderbolt 3に対応するため、ケーブルは太めでコネクタも大きいのですが、これは仕方のないところ。Thunderboltアクセサリを利用されている方にチェックして欲しいケーブルです。
- 【充電】最大100W充電に対応(5Aケーブル)
- Thunderbolt 3対応(最大40Gbpsのデータ転送)
- 【映像出力】〇
- 【長さ】1m
【Anker】Thunderbolt 4ケーブル
こちらはAnkerのThunderbolt 4に対応するケーブルです。

100W充電への対応はもちろんのこと、最大40Gbpsの高速なデータ転送と、4Kディスプレイ×2もしくは8Kディスプレイ×1の映像出力も可能です。

Thuderbolt 4対応ケーブルは、ざっくり言うと「最高スペックUSBケーブル」となります。Thunderbolt 3やUSB 3.1(USB 3.2)に対し下位互換性があるため、どのような使い方でも最高のパフォーマンスを発揮してくれます。
超高性能なケーブルということもあり高価ですが、MacBookといったUSB4/Thunderbolt 4に対応するデバイスをお使いの方にチェックして欲しいケーブルです。
- 【充電】最大100W充電に対応(5Aケーブル)
- Thunderbolt 4対応(最大40Gbpsのデータ転送)
- 【映像出力】〇(4K×2もしくは8K×1)
- 【長さ】0.7m
【XAOSUN】L字型 Thunderbolt 4ケーブル
最後にご紹介するのは、XAOSUNのL字型コネクタをもつThunderoblt 4ケーブルです。

私はこのケーブルをThunderbolt 4ドックの接続への使用しています。L字型のおかげでケーブルが前方に突き出すことなく、見た目もスッキリ。

高性能なThunderoblt 4ケーブルなので万人におすすめできるものではありませんが、ハマる人にはハマるかと思います。性能面でも、Thunderbolt 4ケーブルとしてしっかり機能してくれています。
- 【充電】最大100W充電に対応(5Aケーブル)
- Thunderbolt 4対応(最大40Gbpsのデータ転送)
- L字型コネクタ
- 【映像出力】〇(4K×2もしくは8K×1)
- 【長さ】1m/1.8m
詳細レビュー
おすすめの100W充電対応USB Type-Cケーブルまとめ
本記事では、100W充電に対応するさまざまなUSB Type-Cケーブルをご紹介させていただきました。豊富なカラーバリエーションから選べるデザイン性の高いケーブルから、Thunderbolt 4ケーブルのような高性能なものまで、私が実際に愛用しているものばかりをピックアップしています。
「充電メインの使い方におすすめのUSB Type-Cケーブル」と、「充電 + データ転送・映像出力におすすめのUSB Type-Cケーブル」を1本ずつ選ぶとすれば、以下の2つになります。
Ankerのケーブルは柔らかく扱いやすいので、個人的にも気に入っています。NIMASOのThunderbolt 3ケーブルは、充電からデータ転送、映像出力までなんでもこいの高性能ケーブル。これ1本あればどのような用途にも対応できます。しかもThunderbolt 3ケーブルとしては価格が安いので、比較的選びやすいかと思います。
おすすめは、目的に応じた使い分けです。ぜひ本記事を参考にしていただき、最適なものを選んでみてください!
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