うつと診断され傷病手当金を受給をした話と退職後ももらいつづけるためのポイント

うつと診断され傷病手当金を受給をした話と退職後ももらいつづけるためのポイント

あなたは傷病手当金という保障制度を知ってますか?

僕は会社員時代、体調が悪くなったときに医者から長期の休暇を勧められました。会社を1ヶ月ほど休みましたが病状は良くならず、そこから紆余曲折あって結局退職することになったのですが、会社を辞める前に本当にしておいてよかったと思うことがあります。

それは、傷病手当金の申請です。

もしあなたが同じような境遇で仕事を休んでいるのであればぜひ活用したい制度なので、ぜひ頭に入れておいた方がいいでしょう。

傷病手当金(しょうびょうてあてきん)とは、健康保険法等を根拠に、健康保険、各種共済組合などの被保険者が疾病または負傷により業務に就くことが出来ない場合に、療養中の生活保障として支給する制度である。

参考:Wikipedia

傷病手当金という制度を知ったのは、会社を休んだ1ヶ月間給料が出ないことを知り、生活費をどうしようかと考えていた時です。

そういう制度があることを知らない方も多いかもしれませんね。当然この制度は申請が必要になりますので、知らずに申請をしていなければ傷病手当金を受給することはできません。

傷病手当金は病気で休んでいる間収入が絶たれてしまう人にとっては非常に助かる制度です。僕も会社を退職してからもこの傷病手当金に非常に助けられたので、そもそも傷病手当金とは?という部分と、実際に傷病手当金をもらうまでの経緯を紹介しておきます。

傷病手当金を受給できる条件とは?

傷病手当金の受給を受けるためには条件があります。ここで条件を整理しておきましょう。

ちなみに、1つでも条件をクリアできていなければ受給を受けることはできません。

条件1:業務外での病気やケガが原因で休業していること

傷病手当金は、業務外での病気やケガが原因で休業している場合に支給されます。

業務に関わることが原因で病気になったりケガをした場合は、労災保険の範囲内になり、傷病手当金支給の対象外となりますので注意が必要です。

条件2:仕事に就くことができないこと

条件1で書いた業務外での病気やケガに見舞われ、仕事に就くことができない状態であることが条件です。

当然労務不能かどうかの判断は自己判断ではなく、医師による診断が必要です。傷病手当金の申請書に労務不能と医師に記入してもらう必要があり、それをもって労務不能の証明となります。

条件3:休業期間について給与の支払いがないこと

傷病手当金はケガや病気の療養のため給与がもらえない期間に対しての保障制度です。よって有給休暇を利用して療養している場合、その期間は支給対象になりません。

ただし、休業中の給与が傷病手当金の金額よりも少ない場合は、その差額をもらうことができます。

条件4:4日以上仕事に就けない状態である

傷病手当金は療養のため仕事を休んだ日から4日目以降の仕事に就けなかった日に対しての支給対象にされます。この3日間を「待機期間」と言います。

この待機期間は有給休暇、土日祝日などの公休日も含まれますので、給料の支払いがあるかどうかは関係ありません。

傷病手当金の支給額は標準報酬日額の2/3

傷病手当金の支給額は標準報酬日額の2/3になります。標準報酬日額とは、4月〜6月までの平均給与から算出します。

会社から給料が出ない期間に、毎月の給料の2/3でももらえれば非常に助かりますよね。なお、標準報酬日額はボーナス、残業手当や住宅手当などの手当は含みませんのでご注意を。

傷病手当金を受け取れる期間は?

傷病手当金が支給される期間は、支給開始した日から数えて最長1年6ヶ月です。

仮に1年6ヶ月の間に復職した期間があったとしても、その復職期間も1年6ヶ月に計算されます。

僕がうつと診断されてから傷病手当金の支給を受けるまで

ここでは僕が実際に傷病手当金の支給を受けるためにしたことを紹介していきます。割と落とし穴があったりしますので、注意点も含めて書いています。僕と同じような境遇の人って意外に多いと思うので、参考になる部分も多いと思います。

1、医師からうつと診断され、退職することに

僕の場合は不眠症が伴うものでした。眠れない期間が1ヶ月続き、意欲も低下、体ももう動かなくなり、いよいよ限界だと病院に駆け込みました。

医師の診断とカウンセリングを受けた結果、うつと診断されることに。紆余曲折あったのですが、1ヶ月間休職した後、結局退職することになりました。

その先の生活費をどうしようと考えていた時に傷病手当金の存在を知り、自分に当てはまることが判明し、この制度を利用することにしました。

ちなみに、会社からや加入している健康保険組合から傷病手当金の案内を受けることはありませんでした。傷病手当金をもらえることを知らずに退職してしまう人は結構多いのではないかな…と思います。

2、傷病手当金を申請(在職中)

傷病手当金の申請は健康保険組合に対してのするものなのですが、1回目の傷病手当金は会社を通して申請しなければいけません。これは出勤状況等を確認するためです。2回目以降は健康保険組合に直接書類を送付し申請します。

この時、傷病手当金を受給できるかの条件をクリアできているかを確認するために会社の担当部署に問い合わせましたが、当初「あなたは傷病手当金を受け取れませんよ」という回答で突き返されてしまいました。

ん?と思い無料で社労士に相談できる行政サービスを利用し、自分が支給対象者であることを確認し、再度会社に受給したい旨を伝え、ようやく申請書を送ってもらうことができました。実は何回も担当部署とやりとりしていろいろあったのですが…。

申請書にお医者さんに書いてもらう箇所があるので、記入してもらい会社に送付すると最初の申請は終了です。

3、退職後も傷病手当金を受給するために←コレ重要

退職後も傷病手当金を受給するために、条件と注意点があります。

その条件は継続して1年以上の被保険者期間があることです。仮に1年以内転職していたとしても、前職を退職した後1日も空けずに現在の会社に転職している場合は対象になりますのでセーフです。逆に1日でも空いている場合は被保険者の資格を喪失した日の前日からカウントして1年以上ないとこの場合退職後に傷病手当金を受給することができません。

そして注意点を説明します。結構見落としがちなので要注意です。

退職後も傷病手当金の受給を受ける場合は、退職日に出勤してはいけません。出勤してしまうと継続給付を受ける条件を満たさないために退職に受給することができません。

例えば、退職の挨拶のために退職日に出勤してしまうと継続給付対象外になります。これはやっちゃうケースとしては結構多いと思いますので気を付けてください。僕も上司から挨拶ぐらい出てきてほしいと言われていましたが、「外出できる状態ではない」と拒否し、挨拶は電話で済ませました。少し冷たい対応になってしまいますが、無理して出勤してしまうと退職後も継続して傷病手当金をもらえなくなってしまいます。

4、退職後の傷病手当金受給

2回目以降の申請はは健康保険組合組合に直接申請書類を送付するだけなので特にわずらわしい点はありません。初回と同じように書類を作成し、書類を送付します。

5、ハローワークに行き、失業保険の受給期間延長の手続きをした

傷病手当金と失業保険の2重取りはできません。その為、失業保険の受給期間延長の手続きをしておく必要があります。離職票と身分証を持参しハローワークに行くとすんなり手続きできました。医師の診断書、母子手帳など延長理由によって必要書類が異なるため、ハローワークへ行く前に確認するようにしましょう。

うっかり失業保険をもらってしまうと労務可能とみなされ傷病手当金がもらえなくなってしまいますので注意が必要です。

6、1回目の傷病手当金が口座に振り込まれるまでにかかった時間

僕の場合、1回目の傷病手当金が実際に口座に振り込まれるまで3ヶ月かかりました。調べてみると、これは担当者次第みたいですね。早く対応してくれるところだと1ヶ月ほどで振り込まれるようですが、どうやら僕の加入していたところはそうではなかったようです。

これから申請する方は実際に振り込まれるまである程度時間がかかることを覚悟しておく必要があると思います。僕も貯蓄がなければ危ないところでした…。傷病手当金の受給を考えている方は、早め早めの手続きをすることをおすすめします。申請先の会社や健康保険組合の中でもいくつかのステップがあるそうなので、申請が遅れると実際に傷病手当金が振り込まれるまでどんどん延びてしまいます。

退職後も傷病手当金をもらい続けるための条件まとめ

大事なところなのでまとめておきます。下記の全ての条件に当てはまらないと傷病手当金を受給することができませんので、チェックしてみてください。

  • 退職日を含む日まで労務不能状態にあり、傷病手当金を受給しているか受給条件を満たしている。
  • 健康保険の加入期間が継続して1年以上ある(転職している場合でも1日もあけず加入していればOK)。
  • 退職後も労務不能状態が続いており、失業保険をもらっていない。

傷病手当金を申請した感想

初めて傷病手当金を申請した時、分からないことが多く、何度も会社や健康保険組合の担当者とやりとりしました。担当者からでたらめな案内をされ、そのせいでかなり振り回されてしまいました。これが結構辛かったですね。特に体調が良くなかった時でしたし、生活費の不安もありましたので精神的にきつかったのを覚えています。

ケガや病気で仕事をしたくてもできない!という方はぜひこの傷病手当金の制度を活用したいところです。そんな人の為にある制度ですからね。生活費への不安が消えることでケガや病気の療養に集中できます。

あと、退職後も受給し続けるためには条件があり、そこに落とし穴があったりします。特に、退職日にお世話になった人にあいさつをするために無理に出勤することって結構あるんじゃないですかね?退職日に出勤してしまうと退職後に傷病手当金をもらうことができなくなってしまいますから、これが結構な落とし穴なわけです。そんなことを会社や健康保険組合は親切に説明してくれませんでしたし。

僕と同じ境遇の人が困らないようにという思いでこの記事を書きました。この記事がどなたかの参考になれば幸いです。

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